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2007年1月8日設置 サイト→http://warakosu.syarasoujyu.com/
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第8章 白狼山の戦い

官渡の戦いの後に袁紹が没し、その子供達が後継者争いの挙句色々散々な目にあって、ついに北の果て白狼山に落ちていきます。
徹底的に彼らを叩き、後の禍根を断つべきとの郭嘉の献策を容れて、曹操の軍は北へ赴きました。

陣中にて。

曹操「この戦は郭嘉に一任してある。郭嘉の英知は乱世の中で大きく花開いた。あやつこそわが軍随一の軍師と言えような」

それを私(賈ク)に言うか、曹操殿。
あははぁすみませんね、官渡から7年経つのにあの優男を越えられなくて・・・
ていうか曹操殿、死亡フラグという言葉をご存じですか。

兵士「郭嘉どのと賈ク殿、すっかり仲好くなられましたね。郭嘉殿が賈ク殿の監視役だったなんて、今のお二人の様子を見ていると信じられません」

私もあなたに聞いて初めて知ったよ
そうだったのか。監視されていたのか。飲みに誘われまくったのも、あれも監視か。
いや、でもこの話もフラグっぽいよ。縁起でもない。
仲好くっていうか、具合悪くなったときに俺の背丈がちょうどいいんじゃないかね。杖の代わりとしてね。

兵士「郭嘉殿は昨夜も夜通し策を練っておられた。まるで何かに追われるような感じで・・・

だからフラグを立てるなと。
ひいい郭嘉ぁー!大丈夫か体調はぁ!

郭嘉「袁紹の息子達は山にこもっているようだねえ」

声が。声がやばい。辛そう。

郭嘉「彼らを全員討ち果たし、袁家を潰えさせる。禍根は断っておかないとね・・・」
賈ク「その通りだが、郭嘉殿。あんたはおかしい。顔色も声も、優男の艶が抜けてるじゃないか」
郭嘉「はは・・・心配には及ばないよ。曹操殿のために成すべき事を成す。それを貫くだけだ。私は変わらない」
賈ク「そうか。じゃ、俺もまた変わらず、あんたを支えよう」
郭嘉「ああ、共に曹操殿の道を拓こう」

戦闘開始。
門が開くと同時に飛び出す郭嘉。

待てええええええあんたはいいから!あんたはいいから陣地で休んでて!声がほんと辛そうだったって!中の人凄いって!
そしてなんで甄姫が参戦してるの!袁紹の息子達っつってんだろ、あんたの元旦那がいるんだよこの戦場に!修羅場になるだろ自重しろよ!

しばし、郭嘉にはなんびとたりとも指一本触れさせないつもりで守ってましたが、籠城している敵をいぶりだすためにふもとの砦を落とそう、と他でもない郭嘉に頼まれたので仕方なく離れます。
砦5つもあるよ。急いでぶち落とすから無理しないで待ってて郭嘉。無理しないで。無理するなって言ってんだよ球を出すな!回すな!

砦をぶち倒しますが袁家の3兄弟は出てきません。

賈ク「これはこちらも持久戦と行くかね・・・」
郭嘉「いや、今が好機だ。敵の後ろは崖。彼らは後ろの守りを過信し過ぎている」

にこりともしてないよ。いつもの郭嘉と違うよ。
何かに焦っているように見えるよ。

郭嘉「賈クは曹操殿と正面を攻めて欲しい。私は張遼殿と裏へ回って崖から攻める」

だからなんであんたも行くのかと!
前から薄々思ってたけど軍師前に出過ぎだろこの国!崖から攻めるのは張遼殿だけでやれるって!大丈夫だって!

しかし行ってしまう郭嘉。をををを張遼、後はマジで頼むよあの人を守ってあげて。

祈りが通じたのか何なのか、張遼の撃破報告が続きます。さすが泣く子も黙る遼来来!
あ。狼出現!とかいう速報も入ってきた。ひいいいい郭嘉ー!逃げてー!

一方こちらは正面の砦を潰し、梯子をかけて弓兵部隊を撃破、西側から奇襲をかけます。

賈ク「どうも郭嘉殿の様子がおかしい。あんまり無理はさせられないね」

いやいやいやもう無理してるよ。狼と戦ってる時点で相当だよ。
あ、崖からの奇襲成功したって!郭嘉よくやった、後は休め!もういいから!

袁譚を撃破、郭嘉・張遼軍と合流して袁煕も撃破。せめて甄姫が来る前に倒せて良かったと思いました。
元旦那(袁煕)よ、安らかに眠れ。
よし、これで後は袁尚だけだ!

と、思ったその時、「待たせたな!」とばかりに敵援軍の烏丸集が到着。
とたんに厳しくなる郭嘉の顔。

郭嘉「烏丸が来てしまったか・・・彼らにかまっている暇はないというのに」

そしてダッシュで烏丸討伐に向かう郭嘉!
やめれえええええええええお前史実でもそれで死ぬんだからやめれえええええええええ!!!!

もう嫌だ、とにかくこの戦早く終わらす早く!早く!みんなとにかく早く\袁尚削れ!えい!やあ!とう!でやあ!!

袁尚を倒すとイベント開始。

曹操「・・・・袁紹よ。お前の子供達は、無様ながらもしぶとく生きたぞ」

・・・無双で名族は屈指のネタキャラですが、曹操と袁紹にはやはり他者にはわからない絆があったんだろうなと思います。

郭嘉「・・・終わった、ようですね」

うああああ郭嘉ー!もうふらっふらじゃないか、だから無理をするなとあれほど!

曹操「郭嘉!誰か、馬を持てい!」
郭嘉「・・・曹操殿・・・」
曹操「ん?申せ」
郭嘉「陣に戻ったら・・・・宴を

・・・・・

しょうがないなあこやつは・・・と、ひとしきり皆が笑って、ちょっとほっとした雰囲気になりました。

その帰路でのことでした。

郭嘉「・・・賈ク」
賈ク「ん?」
郭嘉「二つだけ、言わせてもらえるかな」
賈ク「?おお」
郭嘉「もう誰にも遠慮することはない・・・あなたは曹操殿の、随一の軍師だ」
賈ク「いきなりなんだ。俺を担いであんたに何の得が?」
郭嘉「・・・・曹操殿を・・・頼む・・・・・・」
賈ク「?・・・!?おい!」

振り向いた先には、馬上で息絶えた郭嘉の姿が・・・

賈ク「曹操殿!郭嘉殿が!!」
曹操「言うな。・・・言わんでいい」

・・・さらばだ。郭嘉よ。
曹操は振り向かず、郭嘉に別れを告げました。


このシーン、郭嘉の顔色も真っ白ですが、それ以上に手が。彼の手がやせ細って、病み衰えていて、悲しい。賈クが取りみだすのも初めてだし、振り向けない曹操の背中も悲しい。
ここまで本当、愛されるべくして愛される人だっただけに、悲しい、痛々しい死でした。

あああああ郭嘉あああああ 
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