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2007年1月8日設置 サイト→http://warakosu.syarasoujyu.com/
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もう寝るけどもう少し平和な気持ちで眠りにつきたい。
和むシチュエーションを考える。当然聖闘士でだ。

青銅抹殺指令で教皇に呼ばれたのはアイオリアとミロ、結局アイオリアだけが旅立ったんですが。
いや、でもミロちょっと心配そうだったし、結構あの後なんだかんだで一緒に行ってたりしてもいいんじゃないか?
星矢の前に現れたのはアイオリアだけなので道中で別れる何かがあったのだろう。
たとえば・・・・


成田空港にて。

ミロ「アイオリア!ちょっと待ってくれ、俺の荷物が出てこない!」
 *荷物=パンドラボックス
リア「・・・・・・・先行くぞ」


とか。
台湾あたりに誤送されてるの。

ミロとアイオリアが並んで飛行機乗ってるとこを想像すると男くさくて萌えますね。スチュワーデスのサービスすごい良さそう。
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ちびシャカのだっこおねだりの構え。
無表情・・・というより、「その結論に私は納得できない」みたいな不満を微妙に顔に出してたらクソ可愛いですね。お前だっこしてもらわなきゃ家に帰れないくせになに威張ってんだという。

ちっちゃいシャカは可愛かったろう。
表情無くわがまま。ある意味素直。
たまに笑うとサガが異様に喜ぶ。アイオロス!いまこの子笑ったぞ!みたいな。
託児所やってないで聖闘士の修行ちゃんとさせろ、とかアイオロスが釘さしてたらいいと思います。
13年前。聖域にちびどもが来てしばらくした頃のサガとアイオロス。

サガ「・・・アイオロス。折り入って相談したいことがある」
ロス「どうした」
サガ「子守の分担についてだ。お前は人馬宮、私は双児宮を預かる身から、聖域の上半分がお前、下半分が私、とここまでは良い。デスマスクが少々元気が良すぎるが、それを言うならそっちにはミロがいるし、実の弟のアイオリアをお前が指導するのもやりづらいだろう。ムウやアルデバランは手がかからないから問題なしとして、そう、ここまでは良いのだ」
ロス「うむ」
サガ「しかしシャカはお前も少し負担しろよ。等距離だろうが処女宮は!」
ロス「断る。俺のところだってアフロディーテとカミュがいる。セットで考えればシャカと張れるだろうが」
サガ「張れるものか!なんだかんだであいつらの面倒見ているのはシュラとミロだろう!?こっちにシャカの面倒見られる奴がいると思うか!?ムウでさえ匙を投げたんだぞ!」
ロス「だったら俺にはなおさらムリだ。頑張れサガ

とりあわないロス。フォローすらしません。
サガはおのれぇぇぇと歯軋りしつつ、

サガ「なぜだ。お前なぜそんなにシャカを敬遠する」
ロス「なぜと言われてもな・・・このあいだ処女宮に立ち寄ったら、あたり一面が賽の河原と化してあいつ一人で石を積んでいたし・・・」
サガ「ああ、積み木遊びか」
ロス「その前は魑魅魍魎の中で何やら怪しげな薬を煎じていて・・・」
サガ「ままごとだろう。よくやっている」
ロス「・・・・・・・・・・」
サガ「!はっ、まさかアイオロス、積み木やままごとが好きだからといってシャカのことを女々しい奴などと思っているのではあるまいな!?あの子にはあの子の男らしさというものが!!」
ロス「いや、やっぱりお前が適任だと思う」

俺はごめんなんか色々ついてけない。そんなアイオロスの思いもサガには理解できません。
ふざけるな、単純カウントでも私の受け持ちが一人多い上にその一人がシャカなのはあんまりだろうが、よしこうなったらシャカ本人に聞くぞ。たまにはロス兄さんと一緒に積み木したいぐらいは思っているかもしれんからな!
というわけで、翌日双児宮へやってきたシャカを捕まえました。
シャカよ、お前、私とアイオロスとどっちに指導してもらうのがいい?

シャカ「私はサガがいい」
サガ「!」

これは予想外。普段何考えているかよくわからん小さな子供にはっきり言われてしまいました。
しかし意図には反したものの嬉しいのは確かです。サガは苦笑しつつ、後ろで立ち会ってたアイオロスを「まったくこれだから子供は正直で困る」みたいな優越感ばりばりの顔でチラ見し、さらに屈みこんで聖者のごとき笑みを浮かべながら確認します。

サガ「そうかーシャカは私がいいかー。しかしなぜかな?アイオロスだってこう見えても優しいぞー?」
シャカ「人馬宮は階段を登らなくてはならない。双児宮なら下るだけだから」

・・・・・・・・

サガ「そうかぁ、それが理由かぁ」
ロス「黒いぞサガ。・・・いやお前も悪いだろう、階段下ってやってきたシャカを帰りは抱っこで送るとかやってるから」

しかし傷つけられたサガにそんな言葉は届きません。
彼はもういい!とばかりに立ち上がり、腕を組んでしまいました。

サガ「もう甘やかさんぞシャカよ!そんな惰弱な精神で聖闘士の長たる黄金聖闘士が務まると思うのか!?今日からはちゃんと自分で歩いて帰りなさい!」
シャカ「!・・・・・」

無表情でも当惑しているらしいシャカ。
そっぽを向いたままのサガ。
無表情で目閉じたままでもサガを見つめているらしいシャカ。
それでも努めて振り返らないサガ。
無表情のままちっちゃな両手をのばして抱っこおねだりの構えをしてみるシャカ。
くっそ可愛いと思いながら速攻で抱き上げてしまうサガ。

サガ「明日からは自分で帰れよシャカ!!(血涙)
ロス「・・・・・・・・・」


サガ、シャカのお守り続々決定です。

アイオリアが教皇に呼ばれて、沙織お嬢を葬ってこい、みたいなこと言われるシーンがあったじゃないですか。
確かミロが教皇に向かって「は?」って言ったところだったとも思うんですが。
あの時に教皇がですね、「黄金聖闘士はお互いを知らない。顔を合わせるのも初めて」みたいなことを口走って、色々話の意味が通じなくなるから無かったことにされてるじゃないですか

あの後、ミロとアイオリアの間でこういう会話があったと思うんです。

↓↓↓

ミロ「おい、アイオリア、どういうことだ。教皇は俺たちが知り合いだということをなんだかご存知ないらしいぞ
リア「う、うむ。俺も一瞬とまどった。相手が教皇でなければ七歳で全員連れてこられてそんなわけあるかと殴っていた。割と連れだって飲みにも行ったりしているというのに、一体なぜ・・・・」
ミロ「・・・・アイオリア、ちょっと思ったのだが、お前もしかして、飲み会に教皇を誘っていないのではないか?」
リア「・・・・・仲間内の飲みだぞ。お前は誘うのか?」
ミロ「誘うわけ無いだろう気の詰まる。何かの拍子に混ざられても困るから、気取られないようみんな時間をずらして聖域を出る
リア「・・・・・・・・・・そうか。みんなでそんなことをやっているから教皇が・・・・」
ミロ「・・・・・どうする。覚悟を決めて今度誘ってみるか。なんだか教皇が可哀そうだから
リア「そう・・・だな。よし、わかった。俺が仕事を終わらせて帰ったら、ニセアテナ狩りの打ち上げと称して一席もうけよう。店の予約を頼む
ミロ「任せろ。適当に近くで顔の割れてないところを探しておく。金曜19時からでいいか?」
リア「ああ」



・・・・・

こんな感じで、たぶん、サガだけ知らなかったんだと思います。

あれですね、文庫版7巻読み直したんですけど、やばいですね聖闘士星矢。
やばい。なんでこんなに面白いの。なんでこんなにかっこいいの。

第5回のムウとシャカはそんな7巻、十二宮編クライマックスを議題にお届けいたします。
ここまで、「ただのイメージ型」「過去のしがらみ型」「原形をとどめない型」「名作パロディ型」と書いてきましたが、今回は弊サイトの初心に返ったタイプでいきたいと思います。
すなわち、「原作の矛盾を無理にでも埋める型」
ではどうぞ。


ムウ「シャカ。この機会に少々伺いたいことがあるのですが」
シャカ「大地に頭をこすりつけてこの私を拝め。そうすれば万に一つ答えてやっても良いかもしれん」
ムウ「ゴロ寝しながら聞いていいということですか?ご好意はありがたいですけれど、仲間とはいえさすがにそんな態度で人に物を尋ねるのは気が咎めます。このまま伺いましょう。シャカ、あなたは教皇の正体に気づいていたのですか?」
シャカ「ん?」
ムウ「あの時・・・・もう状況を説明するのが面倒なので手っ取り早く文庫のページで言いますが、7巻190ページにおいてあなたは私に、君は教皇の正体を見抜いているのではないか、と問いかけています。これはあなた自身もまた、教皇の正体を見抜いていたからこその質問でしょう」
シャカ「ああ、教皇の間でサガが一輝と闘って幻覚漬けにされていた頃の話か。確かに私はそんなことを言ったようだな」
ムウ「言っています。それに答えて私が、教皇は真の教皇ではなく別の人間が入れ替わっていたのだと言いました。その時、アルデバランとアイオリアとミロはむろん、驚愕していました。以降面倒なのでこの三人を三馬鹿と呼ばせていただきます。ここまではよろしいか」
シャカ「うむ」
ムウ「しかしですね、さらにそこから2ページ後、193ページにおいて、双児座の聖闘士が教皇になりすましていたと私が言ったとき、三馬鹿と一緒にあなたまでが驚愕してるんですよ。ということは、あなたは教皇が何者かとすりかわったことは知っていたけれどもそれがサガだとは思わなかった、ということになるのかと思いきや、さらに進んで222ページ、三馬鹿以上の汗を流しながら『し・・・しかしこの十三年間、サガが正体の教皇のからは一片の邪悪も感じられなかったのに・・・』完全に教皇を本物だと信じてました的な発言をしているのもあなただったりします。言葉とリアクションに一貫性が無さ過ぎて立ち位置が全くわからないんですよ。シャカ、一体この13年間、教皇をなんだと思っていたのですか」
シャカ「・・・・・。」
ムウ「答えてください」
シャカ「・・・・・。」
ムウ「シャカ。なぜ黙っているのですか」
シャカ話が長すぎて質問がよくわからなかったからだ。要するに何かね?美味いカレーの作り方が知りたいということかね?」
ムウ「・・・・最初から人の話をひとつも聞いてませんでしたと言いなさい。あなたは教皇がサガだと知っていたのか?尋ねているのはそれだけです」
シャカ「知らなかった」
ムウ「本当ですか?」
シャカ「信じる信じないは君の勝手だ。私は知らなかった」
ムウ「・・・なら、誰だと思っていたんです」
シャカ「決まっているだろう」
ムウ「・・・・・。わかりません」
シャカ「まったく君は・・・・全て私に言わせる気かね?」
ムウ「お願いします」
シャカ「私はサガが教皇に成りすましていたとは知らなかった。だが、真の教皇シオンが死んだことはわかっていた」
ムウ「・・・・・」
シャカ「教皇がスターヒルに登ったあの日・・・・私は朝から予感を覚えた。出かけようとしたら靴紐が切れ、修行中には黒猫が前を横切り、晩飯を食べていたら箸が折れた。それで私は知ったのだ、教皇は死んだと
ムウ「聞いていいですか。あなたの中の教皇はどれだけつまらない存在だったんでしょうか
シャカ「スターヒルから戻ってきた彼には邪心が無かった。一片の曇りもない清らかな小宇宙を身にまとっていた。私は思った、まるで昨日までと別人だ
ムウ別人ですから。あなたは教皇を・・・というかシオンを何だと・・・
シャカ「だから私は考えた。教皇に何があったのか。一夜にして小宇宙をここまで変じさせてしまうのはただ事ではない。考えて・・・・結果、やはり間違いなく彼は死んだのだと思った。シオンは死に、解脱し、不浄の体を捨てて魂のみで帰ってきたのだ
ムウ「・・・・・・・・・・・・」
シャカ「老いた体でスターヒルに登るなどという過酷なことをしたせいだろう。死因はそれで説明がついた。幽霊となってまで聖域に帰ってきたのはただアテナへの忠誠のため。私は黙っていようと思った。たとえどんな姿になっても、シオンは最期まで正義の聖闘士でありたいのだと、彼の心を理解できたから」
ムウ「いえ理解してませんよね何も。その状態はもう最期通り過ぎてますしね
シャカ「だが、死者が在り続けるのはやはり自然の理に反した行いだったのだ。教皇は次第によくない影響を周囲へ及ぼし始めた。この世に未練を残してとどまり続ける霊はいずれ悪霊に変じてゆくと、大体の霊能力漫画が言っている。私の目から見た教皇は間違いなく正義だったが、その正義に未練を残すゆえ、悪霊としての力を発揮するようになってしまったのだ。だから・・・・・・実はサガだったというオチには本当に驚いた
ムウ「オチとか言うのやめてくれませんか。あれがどんな結末だったとしてもあなたの壮大な出オチよりははるかにマシです。あなた一輝に教皇の命は助けてやって欲しいとか言っていませんでしたか。あれは何だったんですか!」
シャカ「無下に祓うなということに決まっているだろう。霊にも命は無いが有る
ムウ「シャカ・・・あなたという人は・・・・本当に殴りたい・・・・」
シャカ「サガでなければよかったのに」
ムウ「まだ言いますか!シオンが悪霊になってた方が良かったとでも!?」
シャカ「よほど良かったろう。死んだ後の悪行は名を汚さん。彼の生前を君が語るなら」
ムウ「!・・・・・・」
シャカ「サガを語れる者はもう誰もいなくなった。それが哀れだと、私は思う」

花も無く。光も無く。分け入る人の足跡も無く。
乾いた風と、か細い草に埋もれていくその墓の前で、シャカはほんのわずかに頭を下げるようにして言ったのだった。



・・・・・・シャカは、力の強さもさることながら、人としての軸の強さが何よりかっこいいキャラだと思う。
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