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2007年1月8日設置 サイト→http://warakosu.syarasoujyu.com/
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今気がついたんですが、聖闘士星矢大全での紹介って、デスマスクとサガの順番が逆になってるんですね。

ムウ (見開き)
アルデバラン (1ページ)
デスマスク (1ページ)
サガ (見開き)

・・・ページ数の都合で前倒しになったか・・・ほんと細かいところでいい仕事してるよ蟹・・・・


で、第4回です。ムウとアイオリア。
この二人も難しいですね。どのくらい難しいかというと、私にとっちゃムウとサガ以上に難しいです
だってなんていうか、この二人は過去のわだかまりとか関係修復とかそういう問題じゃないですよ。完全に違う世界で生きてますよ。同じ高校に入学して同じクラスになっても特に会話することもなく卒業式を迎えるタイプだよ。お互い相手と友達になろうとか全く考えず、そして同窓会でもなぜかタイミングが合わなくて両者が揃うことは無い。
聖域でも二人だけになることはなさそうでね。なんとなくどちらも無意識で二人きりになるのを避けてそうなんです。好き嫌い以前に何話していいかわからない感じ。

だからそんな二人が二人きりになる状況を無理なく想像しようとしたら、ジグソーに拉致られて一室に監禁されることしか思い付かなかった。
原因は120%銀魂最新刊のせいです。

リア「・・・・ぐっ・・・く、ここは・・・?」
ムウ「気がつきましたか」
リア「ムウ・・・・?な、なんだこの鎖は」

アイオリアの首には重たい首輪がはめられています。そこから延びる鎖は、壁に取り付けられた人の頭ほどの輪を通って、そのままムウの首へ繋がっています。

リア「・・・どういうことだこれは」
ムウ「さあ。聞かれたって私にもわかりません。・・・あんまり暴れないでください。あなたが鎖を引っ張ると私の首にも衝撃が来るんですから」
リア「おい!誰かいないのか!何のつもりだこれは!」

アイオリアが怒鳴ると壁のモニターにジグソーが映し出されます。

ジグソー『ごきげんよう諸君。私の名は(略)これはゲーム(略)そこにノコギリ(略)どちらかを殺(略)24時間(略)アテナの命(略)
リア「何ぃ!?俺達のうち片方が相手を殺し、その首をここに置いてある糸鋸で切って落として首輪を外して24時間以内にあのちょっと遠い位置に置いてある鍵を使って部屋から脱出しないと俺達の命を奪った上にアテナの命まで無くなるゲームをするだと!?貴様ぁぁぁぁぁっ!!!!一体何を企んでいる!!!!!」
ムウあなたが今逐一復唱したことを企んでるんじゃないでしょうか。どれだけ説明させる気ですか、せっかく適当に略してくれたのに」
リア「ふざけるなよ!!貴様の思い通りになどならんぞ!!」
ジグソー『フッフッフ・・・それでは健闘を祈る』

プツっ、とモニターが切れて。
部屋には一瞬、不気味な静けさが落ちます。

リア「くそっ!ふざけた野郎だ。未だかつて戦ったどんな敵とも違う。何と言えばいいか、こう、ものすごく戦いづらい。こんなことで俺達を試すつもりか。フッ、あいにくだがこちらには試される気など毛頭無いぞ。奴がどんな卑劣な罠を仕掛けようと、アテナの聖闘士として戦い抜くまでだ!そうだな、ムウよ!」
ムウ「そうですともアイオリア。あなたの死は無駄にはしません
リア「・・・・・・。」

アイオリアが振り向くと、そこにはしっかり糸鋸を構えているムウ

リア「・・・・待て。お前それをどうするつもりだ」
ムウ「どうするって・・・・まだそんなゲームの意味がわかってないみたいなことを・・・・」
リア「ゲームより貴様の意味がわからん!!!!殺すつもりか俺を!!?」
ムウ「違いますよ、頭と胴を切り離すだけ。はい、じっとしてー」
リア「!!!」

ゴガアッ

ムウ「・・・・大丈夫、怖くない怖くない」
リア「死ぬほど怖い!!!!!!至近距離から瞳孔全開で微笑まれるのは本っっ気で怖いわ!!!!というか何で俺の時だけホラー!?!?他の奴らに茶だの靴下だの出してた貴様はどこへ行った!!!!」
ムウ「らしくありませんよアイオリア。人の話を羨むなんて」
リア「羨むとかそういう・・・・・・っ、くそっ!とにかく退け!!こんな体勢ではまともに話もできん!」
ムウ「!!」

糸鋸片手に自分にのしかかってくるムウの腹を蹴り、同時に自分の鎖を思いっきり引っ張るアイオリア。
繋がれた鎖はそのままムウを引き離します。

ムウ「くっ・・・・!」

辛うじて床に着地し、鎖を引っ張り返して均衡を取り戻すムウ。

ムウ「ケホっ・・・・意外と頭を使うじゃありませんか」
リア「お前こそ、意外と頭を使わないようだな」
ムウ「アテナの御命がかかっているので。時間もありません、あなたには死んでいただく」
リア「完全に悪役の台詞だぞ。落ち着け。たとえ命が助かったとて、俺達が殺しあったことを知ればアテナは決して喜ばん」
ムウ「大丈夫ですよ。あのジグソーとかいう虫さえ潰せば他に目撃者はいません
リア「だから何で俺のときだけド汚い人格になってんだ貴様はあああああああっっ!!!!」
ムウ「ならあなたが私を殺しますか?できますかあなたに」
リア「断る。俺は仲間を裏切りはせん。貴様が狂おうが下手な芝居で挑発しようが俺は断じてお前に手は出さん」
ムウ「おや。気づいていましたか、芝居だと」
リア「らしくなさすぎるわ」
ムウ「そうですか・・・・」

ムウは困ったように微笑みます。

ムウ「このくらいド汚ければあなたも躊躇わなくなるかと思ったのですが」
リア「フン。見損なうな」
ムウ「そうですか・・・・・失礼しました。ならば芝居はやめて本気で」
リア「待てええええええええええっっ!!!!!なんでそうなる!!?!?ここで終わればいい話だろうが!!!!」
ムウ「脱出せずに終わったらアテナの命が無いんですよ、何を言ってるんですか!」
リア「どうかしてるぞ貴様!脱出もくそも、こんな鎖はちぎって捨てればいいだけだ!!」
ムウ「無理です。この鎖は匿名希望の客の依頼で私が作った特注品。黄金聖闘士の一人や二人の力でちぎれるものではない!」
リア「阿呆かああああああああっっ!!!!ふざけるなよ、結局貴様が元凶か!?なんでこんなクソ怪しい鎖の注文受け付けた!!どうするんだアテナの命!!」
ムウ「だからもう、どちらかが死ぬしかないんですって。すみませんアイオリア、私のせいであなたが命を落とす羽目に」
リア「なんで俺だ!!使いたいならまず自分のを使え!!」
ムウ「それは要するに私に死ねと?」
リア「死・・・・い、いや、そうは言わん!死ぬ以外に何か方法があるはずだ。テレポーテーションで脱出とか何かあるだろう何か!」
ムウ「!・・・・・・・・・・」
リア「・・・・・どうした?」
ムウ「・・・・そ、うですね、冷静に考えてみればこの建物ごと壊してみてもいいわけです、し」
リア「・・・おい。テレポーテーションはだめなのか?」
ムウ「私としたことがうっかりしていました。建物自体は別に普通の強度ですよね、ここ」
リア「おいっっ!建物壊さなくてもお前がテレポーテーション使って逃げれば済む話なのではないか!?なんで聞こえないフリをしている!そんなに俺に指摘されたのが悔しいか!!こっちを見ろムウ!!おい!!!!」
ムウ「では壊すということで」



・・・・・・・こうして。
1つの建物の崩壊と引き換えに、アテナの命は守られたのでした。
めでたしめでたし。


・・・・・この二人にはなんとなく、爆発オチがよく似合うと思いました。
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はい来ましたよー。マイスウィートキャンサー。蟹蟹蟹蟹。ああこうして蟹の字が並んでるだけで熱が上がりそうだ。寝ろよ。何時だと思ってんだ。
私はカップリングは蟹魚ですが、蟹羊は蟹魚よりも熟年夫婦度は上なんじゃ無いかと思うときがあります。
なんかお互い、もう相手に多くは望まない感じ
スーパーに買い物に行ったら、ムウの下げてるカゴに無言でデスマスクが自分の欲しいもの入れる感じ。
ムウはそれを一種のあきらめと共に黙認してるんだけど、さすがに数が多くなると文句のひとつも言いたくなります。

ムウ「ちょっと。なんでもほいほい入れないでください。これから晩御飯作るっていうのにこんなにお菓子買ってどうするんですか」
デス「晩飯までもたねえんだよ。俺は今腹が減ってるの」
ムウ「だからってこんなに・・・どうせお菓子を食べ過ぎて食事が入らなくなるんでしょう」
デス「ばか、すぐに全部食うわけじゃねえよ。買いだめしとくだけだっつーの。別にいいだろこのくらい」
ムウ「あなたはそんなことを言って、結局いつも晩御飯を残すんじゃないですか。そんなにお菓子がいいなら私はもう作りませんから。勝手にしてください」
デス「ンだよ、なに怒ってんだよ。わかったよ、戻せばいいんだろ戻せば」
ムウ「・・・・・・・・」
デス「怒るなって。あ、そういやビール切らしてたっけな」
ムウ「・・・・・・・・」
デス「なんだよ、いつまでも怒ってんなよ。おい」
ムウ「・・・・・・・・」
デス「・・・ったく、たまに一緒に買い物来てみりゃよ・・・・なんでこうなるんだよ」

ほんとなんでこうなった色んな意味で。
何なんだお前ら。どういう関係でどういう生活空間築いてんだ。ちなみに上記のムウはむくれているんじゃなくて本気で切れてるんですが、こんな気まずい冷え切った関係、わざわざカップリングにまでして作る意味あるのか

いやいや待て待て。買い物だからおかしくなったんだよ。熟年夫婦の真骨頂は夫の出張だろ。
蟹が月曜から出張なんだよ。その準備をしてるんだよ。そしてムウは居間でテレビを見てる。

デス「おい。靴下どこだ」
ムウ「三番目の引き出しです」
デス「タオルはー?」
ムウ「収納の一番下」(テレビの音量上げる)
デス「・・・無いぞ」
ムウ「・・・・・・・・」
デス「無いって!」
ムウ「ああもう!収納ですよ、タンスじゃなくて押入れの収納!今行きますよ、ほんともう・・・!」

ほんともうこれ蟹でも羊でもなんでもないただの冷えた夫婦だよ。
天駆ける金羊のごとくいつも微笑みを絶やさないはずのムウが1ミリも笑ってくれないんだけど。
蟹も駄目亭主すぎるし萌えの欠片もねえよ。

・・・・っていうような妄想を当の本人たちに見せてみる妄想

デス「顔色悪ぃぞ、大丈夫か」
ムウ「吐き気がします・・・貴方と所帯持つなんて冗談じゃないです。なんなんですかこのシナリオ」
デス「さあ。突然天から降ってきた。まあ笑えねえよな、冗談にしても」
ムウ「笑うどころか・・・」
デス「けど、本当にこんなに冷え切るかねえ、俺ら」
ムウ「・・・・・・は?」
デス「お前なんだかんだで世話好きだもん。俺は世話のしがいのある男だぜー」
ムウ「世話ず・・・・!そんな風に言われるのは心外です。本気で怒りますよ」
デス「お好きにどうぞ。お前に怒られるのもう慣れた」
ムウ「慣れたって・・・」
デス「たまには笑ってくれてもいいんじゃねえの?冷えた夫婦でもなあ、夫にとっちゃ妻の笑顔が嬉しいもんよ」
ムウ「だから誰が妻ですか!!」

自分はデスマスクが嫌いだと信じ込んでいるムウと、割と俺はムウが嫌いじゃないかもしれないと気づいたデスマスクの、かすかだがまだ息があるぞ的な関係が萌える。

二人組にしてシチュエーションを、と言っていましたが第2回にして早くも挫折。
難しいのムウとサガはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
考えれば考えるほど無理としか思えないこの二人の関係修復。お互い本当に相手とやり直したいと思ってる。それは絶対思ってるんだが、もう二度とあのころのような純粋な気持ちは取り戻せない、みたいな。

やっぱりね、恩師を殺されたっていうのはそう簡単に許せることじゃ無いですよ。
ムウがどんなに優しくても帳消しには出来ないし、優しさで帳消しにしようとすると逆にサガは追い詰められる。ムウはサガを追い詰めたくないけれど、といってサガが元気元気で明るく楽しく生きていたら、時々急にやりきれない何かがこみ上げてくる。
超えられない溝があるこの二人を想像するとき、灯りの無い暗い部屋で向かい合って、相手を直視できずにぽつぽつと語り合う姿になってしまうんですよ。
「・・・すまない」「いえ・・・もういいんです」みたいな会話を、核心には触れないようにしつつよそよそしく話すみたいな。核心に触れないからいつまで経っても平行線、みたいな。

なので、サガの代わりにまずカノンを投入します。
薄暗い部屋の中。粗末な机を挟んで差し向かいの二人。さあ話せ、話すんだ。

カノン「ムウ。お前はサガが憎く無いのか?」

地雷男カノン万歳。
信じてたよ。あんたなら後先考えず直球で聞いてくれると信じてたよ。
別に憎くていいんじゃないか俺もあいつ大っ嫌い、そんな感じのさも当然のような顔で聞くがいい。

ムウ「憎く・・・・は無いですよ、今は」
カノン「遠慮するな」
ムウ「してません。もともと私はサガが好きでした。13年前の聖域に、彼を嫌う者などいなかった」
カノン「俺がいた」
ムウ「・・・・・。まあとにかく、あの頃は誰もがサガに憧れていました。私もその一人です。黄金聖闘士なんてサガとアイオロス以外はみんな聖域に入ったばかりのお子様でしたから、頭を撫でてもらえるだけで嬉しかったですよ。サガの手は、優しかった」
カノン「俺はその手にぶん殴られて岬に放り込まれたわけだが」
ムウ「・・・・あなたはたぶん、ぶん殴られるようなことをしたのではないでしょうか
カノン「俺は別に何もしていない!ただちょっとアテナを殺してみたらどうかと・・・・・あ、したわ
ムウ「ほら」
カノン「だ、だがサガはもとから暴力的だった!優しいとか言ってるが、あいつの手はお前の師を殺した手でもあるだろうが!」
ムウ「・・・・・けれど、私を殺しはしなかった」
カノン「それはお前が聖域にいなかったからだ」
ムウ「そんなことが何の役に立ちます?サガほどの力があれば、ジャミールに飛んできて子供ひとりひねり殺すなどいくらでもできたはずでしょう」
カノン「それはそうだが・・・・」
ムウ「サガは結局、私の前に姿を現さなかった。殺されもせず、二度と頭を撫でてもらうこともなく、私が次に再会したときには、彼は既に自分の手で胸を貫いて亡骸になっていた」
カノン「・・・・・・・・」
ムウ「憎くなかったとは言えません。シオンを殺した手は憎い。彼を殺したいと思ったこともきっとあった。でも、サガを死なせた手は辛かった。私はサガに、死んで欲しくは無かったんです、たぶん」
カノン「・・・・・・・・」
ムウ「こうして平和になって、生きているサガを間近にするのは複雑ではあるのですけれど。しかし結局のところ、過去が現在より価値を持つなんてことはできないんです。13年前のことが無ければ良かったのにと思うのは、シオンのためというよりも、サガのためになりつつあります。というか、つまり・・・・私はもう一度、サガに頭を撫でて欲しいだけ・・・・なのかもしれない、です。よしましょうかこの話は」
カノン「何をいまさら照れている。この際だ、徹底的にカタをつけろ。俺にそれだけ話せたんだからサガにだって話せるだろう。顔は同じだ。今呼んでやる」
ムウ「!いやです無理ですやめてくださいあなたとサガは違いますサガと対面でこんなこと話せません、カノン!」
カノン「まあ落ち着け。あ、サガか?俺だ。今どこだ?なに?聞こえないぞ、もう一度・・・アテネ?なんだ、聖域におらんのか・・・・・それにしても電波悪いなそっち
ムウ明らかにこっちが悪いんじゃないかと思うんですが。聖域に携帯電波が届いてるだけでも奇跡ですが」
カノン「いや、ムウがな。お前に頭を撫でてもらいたいと・・・・あ?聞こえん?あーたーまーをー・・・!!!」
ムウ「カノン!!!!ちょっと、貸しなさい!!サガ?聞こえますか?すみません、カノンがバカなんです」
サガ『?ああ、あいつは昔からバカだ。放っといて構わんぞ。帰ったら片付ける
ムウ「そんな汚れた皿みたいな・・・」
サガ『何か用があったのか?無かったら切るぞ』
ムウ「あ、特には無いんですが」
カノン「サガ!何か土産買って来い!酒のつまみも!」
ムウ「・・・カノンがお土産を買ってきて欲しいそうです」
サガ『聞こえた。仕方ない奴だ死ね。お前はなにがいい?』
ムウ「はい?私ですか?」
サガ『そうだ。お前は自分からはねだらん。昔からそうだった』
ムウ「・・・・・・・」
サガ『もしもし。聞こえてるか。切れたか』
ムウ「!聞こえてます。何もいりません、早く帰ってきてください」
サガ『ああ、それも昔から変わらんな。適当に買っていく。すまんがカノンの馬鹿!の世話だけ頼む』
カノン「ちょ、貸せ!サガ!馬鹿と言ったろう今!おい、まじめな話、土産はちゃんと買って来いよ!それから俺の携帯だが、いい加減フィルタリングを解除しろ。見たいサイトも見られやしない・・・・は?聖域裏サイトのいじめが心配?アホか!!!貴様以上に俺をいじめる奴がどこにいる!?大体・・・・もしもし!?もしもし!!くそっあの野郎切りやがった!!」
ムウ「そりゃ切るでしょうこんなしようのない話・・・」
カノン「土産買ってこなかったら本気で切れるからな俺は。久々に黄金三角だからな」
ムウ「勝手にしてください。お茶もう一杯飲みますか?」
カノン「いや、もう帰る。おい」
ムウ「はい?・・・・って、なにをするんですか。やめてください、髪がぐしゃぐしゃに」
カノン「ちゃんと本物に言わんからだ。じゃあな」
ムウ「・・・・・・・」


妄想万歳。
なんだかんだで双子が年上ぶってるのっていいと思います。

わかった。一番の薬は萌えだ萌え。人間はなあ、必要元素が満たされていれば免疫力だってアップするんだよ。
今私に足りてないものは萌えだよ。
一刻も早く風邪を治すために片っ端から萌えることにしました。

黄金聖闘士を全員総当りで二人組にしていった場合、つべこべ考えず真っ先に思い浮かぶシチュエーションと会話をただ書き連ねて行こうと思います。
タイミングは勉強したくない時。期限は病が治るまで。
ただし十二宮順に総当りしていくので、普通にムウ祭で終わる可能性もある。


ともあれ第一回。~ムウとアルデバラン~

この二人が一緒にいるところを想像しようとすると、わけも無くほのぼのした状況が真っ先に思い浮かびます。
天気は晴れ・・・・
ムウは何の憂いも無く心から楽しそうにうれしそうに微笑んでいて・・・・
もちろんアルデバランもいつもの豪快な感じの笑顔で・・・・彼は・・・・そう・・・・
角材を担いで白羊宮の雨漏りを直しに来ているところなのです・・・

なんかね、どうしてもそういうイメージなんですよ。むしろムウがアルデバランの角を直してやんなきゃならない立場なんだけどね。まだ直してないのかよ。

つうかムウもね。雨漏りぐらい直そうと思えばいくらでも自分で直せるはずなんだが。それこそ彼なら別に屋根に上らないでも直せるんだが。
なのにどうしてかアルデバランに頼む。というか、

ムウ「先日の雨には参りました。白羊宮が水浸しで。やはり住むには不便なところですね、聖域は」
バラン「お前は長く留守にしていたからな。宮の手入れをするなら手伝うぞ」
ムウ「ありがとう。助かります」

ってな感じで、アルデバランが言ってくれたのを素直に受け止める。
これが他の聖闘士だったら「ありがたいですが、たぶんあなたより私の方が上手く直せます」ぐらい言うんだけども、アルデバランにはそうは言わない。
本音は、一緒になんでもない話がしたいだけなんですよ。ムウは別居してたおかげで聖域に親しい友人がおらず、かつ年齢よりもしっかりした人間に成長してしまい、今から聖域で友達作るには皆個性的すぎる上にバカすぎる上に自己主張激しすぎるみたいな。
老師ぐらい達観してれば許容できるんでしょうが、ムウはやっぱりまだ20歳なところもあるわけです。
誰とは言わないけれど自分より年上なのにバカな蟹の人とか見てるとイラっとすることもあると思うよ。職場ってそういう物よ。

バラン「これで大丈夫だと思うが・・・」
ムウ「ありがとうございます」
バラン「俺もそうそう大工仕事などしたことはないからな。不都合があったら言ってくれ」
ムウ「ふふ、信用していますよ、アルデバラン」

貴鬼「ムウ様ぁ。さっき来てた人、アルデバランっていう人でしょう?」
ムウ「そうですよ」
貴鬼「ムウ様はどうしてアルデバランと仲が良いんですか?アイオリアとは悪いのに」
ムウ「別に悪いわけでは・・・・不思議ですか?」
貴鬼「だってアイオリアの方が強いし・・・やっぱりかっこいいと思うな、オイラ」
ムウ「アルデバランは弱いと思うのか?」
貴鬼「う・・・・・・だ、だって、ここに来たばっかの星矢に角を折られて負けた人でしょう?」
ムウ「そうですよ。だから私はアルデバランが好きなんです」
貴鬼「負けたのに?」
ムウ「大事なのは勝ち負けではない。あの人の守った物の大きさを、お前はまだわからないようですね」
貴鬼「???」
ムウ「確かにあの人は星矢に角を折られました。金牛宮編は序盤であり、特に感動的なエピソードもなければ死者が出るわけでもなく、十二宮編全体から見たら地味な試合かも知れません。ですが、彼がいなければどうなっていたか。双児宮のサガはどこから見ても黒幕、巨蟹宮のデスマスクは最悪なうえ、獅子宮のアイオリアは錯乱状態で、処女宮のシャカは完全にアレ。ミロが氷河の応急処置をするまで、読者の誰一人として黄金聖闘士が正義だとは思わなかったでしょう。よく考えて見てください。アルデバランのあの潔い敗戦こそが、私たちの理想とする黄金聖闘士の姿だったのはありませんか」

13年間、聖域に絶望し、黄金聖闘士というものを信じられなくなっていたであろうムウにとって、彼の敗戦は本当に特別な、それこそ人生を変えるぐらい大きな意味を持った出来事だったと思います。
あれがあったから彼はもう一度仲間を信じられたんじゃ無いでしょうか。

ムウ「アルデバランは誇りを守り通しましたよ。いつだって、そういう人ですよ」
貴鬼「・・・・・ごめんなさい、ムウ様」
ムウ「謝ることではありません。あなたも立派な、本当に強い聖闘士になりなさい」
貴鬼「はい!」

ムウがアルデバランの角を直してあげない理由。
それはきっと、あの折れた状態が気に入っているからでしょう。
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