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2007年1月8日設置 サイト→http://warakosu.syarasoujyu.com/
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幼少のみぎりより胃腸が弱く、小学校時代なんかは色々生きづらかった私ですが、長じてなお定期的にダウンするおかげで粥作りの腕だけは達者です。
白粥でも卵粥でもいりこ出汁でも鶏出汁でもキビでも黒米でもなんでも来い。炊き方のコツさえわかっていれば材料などは瑣末な差よ。

しかし、日本はやはり粥=病人食というイメージがあるためでしょうか、そんなにアグレッシブなレシピは無いように思います。
あくまで胃腸やられた人の最初のリハビリ食という感じのものが多く、具材が増えてくると粥ではなく雑炊レシピになっていく。

そこいくと中華は粥レシピ専門アプリだけで複数存在するほどの粥大国。ダウンロードしてみたアプリの入り口が粥の分類によってまず二択に分かれていた時にレベルの違いを感じました。
片方は多分、健康用の粥。もう片方は読めなかったけどそうじゃない方の粥なんだと思います。

中華アプリは当然ですが全て中国語です。
手持ちの粥レパートリーを増やしたい私は根性とGoogle翻訳でそれを読むわけですが、結構読めるし結構意表ついてきます。

例えばこの「玉米排骨粥」のレシピ
玉米はコーン、排骨はスペアリブ。日本の粥レシピにはまず出て来ないブツが入っているのが良いですね。勉強になりますね。

材料
1、まず二つの鍋に湯を沸かします。一つは粥を煮るため、一つはスペアリブの処理に使います。(他の材料を処理する間に沸かせば時間の節約になります)


このアプリはどうしたことか「材料」に作り方が記載され、「作り方」にも作り方が記載されているため、材料が事前にわかりません。
作り方を正確に読解して材料を読みとる必要があります。


2、少量の沸騰したお湯でスペアリブを煮、血を沸かせます。


・・・・
多分ね、翻訳は合ってるっちゃ合ってるんですよ。
ここはスペアリブの下処理だと思うんで、あれはまず生臭さを取るためについてる血を洗ったり下茹でして固まらせ落とすのが鉄則。そういう意味のはずです。
「血が沸く」を不穏な慣用句一直線に使っている日本が特殊なんでしょう。
中国も似たような慣用句有るかもしれないけど、Google翻訳だからね。中国と日本の間にアメリカ挟むわけだから、細かい機微が飛ぶんだきっと。
言いたい事がわかればいいのさ。はい、次。


3、泡が沢山出るまで煮たら、下の水路で魚を釣ってきます。


言いたい事がわからない。

どういうこと?ここで魚釣りに行くの?魚必要だったのこの粥?
確かにうちのマンションの前には水路あって魚釣れるけど、そんなとこまでレシピアプリが把握してくるもんなの?食文化進み過ぎじゃない?
・・・ちょっとわかんない、これはこれとして続きを読みます。


沸かせた大鍋に入れて15分煮たら米を加えます。


・・・・鍋が替わったか。
ってことはやはりさっきの魚は何かの間違いだったのだろう。「涼水」に似た字もあるし、おそらくは肉を鍋から出して冷水に取れとかそういう意味だった。それならスペアリブのあるべき扱い方と一致する。
出所のわからない魚の事は忘れよう。よし次。


4、米がそのようになったらコーン、シイタケを入れます。


どのようにだよ。

Googleに頼らず一文字ずつ意味を確認しても確かにそう言ってるみたいだけど、調理経過写真の無いレシピでそのようにとか言われてもな。
ここは己の粥経験で推察するしかない。粥で米がどうかなるって言ったら、炊けて割れて「米の花が開く」と言われる状態になる時だけだろう。中国ならより細かい米観察基準があるのかもしれないがわからないものは仕方ない。米が開いたらコーンとシイタケを入れる。ということにしておきます。はい次。


5、綺麗じゃないですか、塩と生姜片を加えます。


何の感想だよ。

語りかけて来たよ共感しづらいテーマで。
え、コーンの黄色が入ったからってこと?でもシイタケの方はどうよ、そんな感嘆するほど綺麗か?もしかして中国、シイタケはレシピ外のところでめっちゃ飾り切りするのが当たり前とかある?菊花のごとき繊細なシイタケになったりしてるの?
けどどんなにコーンが鮮やかでもシイタケが繊細でも、骨ごと肉入ってる時点で「綺麗じゃないですか」はもう無いだろ。
美的感覚の違いか・・・
!もしかして「綺麗じゃないですか」じゃなくて「綺麗じゃないです」っていう真逆の意味だった!?でもそれもここで言う必要ないしな!

わからない。どうしてこうなったのか。
常識で考えよう。コーンとシイタケに火が通ったら塩と生姜を入れるんだと思う。
どうしてそれが「綺麗じゃないですか」になるのかはほんとにわからないけれども。


6、火が通ったら鶏粉と葱油を入れます(スーパーで普通に売ってるやつで構いません)。


あー、良いですね。
こういうところが海外レシピの醍醐味ですね。こっちそれほど普通に売ってないよという。
ぐぐったら鶏粉、チキンパウダーはそれなりに入手できそうです。無ければ普通に鶏肉足しても美味しそうですけれども。
葱油は葱とニンニクあれば作れますね。


私が炊くときはいつも厨邦の鶏粉を使います。うま味調味料は使いません。


宣伝・・・?
厨邦は向こうの大手食品会社のようですが、限定なのか。ていうか5から急に人格持ち出したなこのレシピ。
そもそもスペアリブにシイタケまで入ってるし、そうまでしなくてもうま味はもう十分出てるような気もするが・・・


出来上がりです!食べましょう。


唐突に完成。
でもまだ続きがあるんだけどこれは・・・


7、なんて良い葱油の香!もとっても美味しいです。


麺どっから入った。

どういうこと!!?これ麺料理だったの!?だから食材ちゃんと書けと!!!
こっちは粥のつもりで作ってきたし完成写真も粥でしかないけど麺って何だ!!!
翻訳が間違ってる?しかしどう補正すればいい?
「麺のようで美味しいです」?なら麺作れよ!最初からよ!



米の代わりに麺を入れるのもお薦めということなのか、麺を追加投入しても良いということなのか、麺は全然関係ないのか、もうさっぱりわかりません。
しかしおおよそのところは把握できたと思うので、実際作ってみたらちゃんと美味しいお粥ができるように思います。

寒さも深まるこの時期、皆様もぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
いやー、レシピって楽しい。
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作るしかない。パスタ・コン・サルデを。


ロニー凄いよ。伊達にマフィアのボスやってない。
あれからイワシのパスタが食べたくて仕方ないもの、影響力尋常じゃないわ。
あの場にいた部下達も全員、たぶんあの後パスタ・コン・サルデ食ったと思う。


レシピを検索すると、必要な材料は・・・

イワシ
アンチョビ
フェンネル(野菜)

ニンニク
松の実
レーズン
ブカティー二(中空のパスタ)


ふむ。最高のとまではいかないが、ご家庭でも作れそうではある。
残念ながら時期的にイワシとフェンネルは手に入らず、松の実とレーズンはそこまでしなくてもいいから要らない、家にまだスパゲティーがあるからブカティーニも遠慮して、あと冷蔵庫にキャベツが余ってるから何とかしたい。


そうすると、実際使う材料は・・・


オイルサーディン(イワシ代用)
アンチョビ
セロリ(フェンネル代用)
キャベツ
ニンニク
スパゲティー
以上。


・・・



たぶん何か違う物になったと思いますが、美味しかったです。
明日はミョウガ入れてみよう。

自宅の料理なんてこんなもんだ。






さて、私がインド家庭料理の本と同時に購入した本がもう一冊ありまして。
それが「世界のスープ図鑑」です。

世界各国317種のスープが掲載されているスープレシピの図鑑。
自炊者の夢の一つに「毎日違うスープを作れたら捗るだろうなあ」というのがあると思います。正にそういう人に向けた365日分の実用レシピが載った本も世の中にはありますが、繰るページ繰るページ何か似たようなものばっかりが並んでいて作る前に飽きた人もいるでしょう。私のように。
だってさ、そんなんだったら結局、毎日味噌汁の具だけ変えとけばいいって話じゃん。

そう、長くつきあうためにはレシピ本と言えども面白さが無ければなりません。
まあ!そんなスープがあったなんて!という驚きが必要なのです。
そこへ行くとこの「世界のスープ図鑑」は、Amazonレビューで「材料が入手できないものが多く実用には不向きです」と太鼓判を押されており、驚きの宝庫といえるでしょう。
買いです。


というわけで手元に届いたこの一冊。
材料が入手できないとしても、世界中の美味しいスープを一望できるというだけで楽しいです。いくつかは作れるものもきっとあるはず。己のスープのレパートリーを広げて豊かなステイホームライフを送りましょう。

第一章は西ヨーロッパ、栄えあるトップを飾る国は!
















「イギリス」ブリティッシュ・オックステール・スープ















おまえかい!!





この本に対する私の期待が9割下がった瞬間でした。
いやもちろん、世界のスープ図鑑だもの、イギリスが入っててもおかしい事はないですよ?
しかしトップに出張らせるか普通。
そのまま立てつづけにイギリススープ8種も載ってるし。その後のアイルランドの2種入れたらあの島で10種だし。なんなの。

ちなみにアイルランドの2つめのスープは「ギネス・スープ」でその名の通りギネスビールに具材を入れて作るスープなんですが、次のページからドイツのターンが始まりまして、開始早々「アイルランドにギネスのスープがあるのだから、当然ドイツにもビールを使ったスープがある」スープ本来の足場を完全に踏み外した世界で張り合っています。
まだ317分の11ページ目でこの有様よ。なんなんだお前ら。

筆者は米国在住の日本人。改めて「まえがき」に戻ってその述懐を読み直します。

「この本を書くにあたって350種を超えるスープを作り、食べた。一口食べて『うまい!』と一言発し、気が付くと食べきっていたと言う時もあれば、『こんなもんかなぁ』とか『ちょっと変わってるなぁ』とか思いながら数回スプーンを口に運んで終わってしまったものもないわけではない。でも『これはまずいわ』と顔をしかめたものは、正直ひとつもなかった

その『こんなもんかなぁ』の方の感想と行動、私が以前アイリッシュシチューを作ったときと完全に一致するんですがそれは。
私が躊躇なく「まずい」に分類したあの感じを、この人はただ心優しい性格だったから言葉を差し控えただけなのではないでしょうか。

待て。それとも私がイギリスへの偏見を持ちすぎなのか。かつてイギリス料理の本で二つ三つ酷い目にあったからといって、それがイギリスの全てでは無いはずだ。
ここに載ってるスープは本当に美味しいのかもしれん。
ブリティッシュ・オックステール・スープは、大して煮出してもいなさそうな野菜を途中で全部廃棄するあたりに疑惑を覚えるが、他のレシピ、そう他のレシピを見てみよう。


■ロンドン・パティキュラー
「ロンドンを舞台にした映画を見ると、霧に包まれた幻想的な光景に目を奪われる。でも実はそんな美しいものなどではなくて、工場などの煙突から噴き出す煙が充満したスモッグなのだ。このどんよりしたスモッグまみれの霧をロンドン・パティキュラーと呼ぶ。ひどい名前がついたスープだとは思うが、実際に作ってみるとその色といい濃度といい、この名前がぴったりのスープなのである」


なのである、じゃないよ。

このまるで不味そうな説明からなんの逆転も無く決着しといて、どのあたりを得意げに「なのである」だよ。
不味いんじゃないのか?不味いよねこれ?


「でも、ロンドンの人が愛するおいしいスープであることは保証つきである」


誰の保証よ。
ロンドンの人の保証か?
前もそうだったけど、イギリス料理ってイギリス人の保証しかついてきてない気がする。気のせいか?


大丈夫なのかこの本。ちゃんと美味しいレシピ載ってるのか?
西ヨーロッパ章は他に・・・ドイツの次にオーストリア、ベルギー、オランダ、スイス、あとはフランスか。
フランスはさすがの貫録で初っ端の栗のポタージュからだいぶ美味しそう。「うちはビールを鍋にぶちまけるようなことはしませんが?」と言わんばかりに控えめなコニャックで具材を炒めブイヨンで煮込んでいる。作るの大変そうだけども正直これは食べてみたい。

なるほど。出だしイギリスで読者をひるませておいてから真打フランス登場で一転安心度を高めると言う、そういう流れね?確かにトップかトリかと言ったらフランスは断然トリに置く方が良・・・


と思ったらその後に大トリでジャージーいたよ。
※ジャージー:イギリス海峡に浮かぶイギリス王室属領の島。


なに・・・?
この本はガチでイギリス推しなの・・・?
ジャージー1種しかないけど、なんでこれイギリスやアイルランドの次に入れないでフランスの後に入れたの・・・?

ジャージーからのスープは「ラ・スップ・ダンジュール」。大型アナゴを使ったスープです。
この魚自体は美味しいものだというので、そんな大間違いはしなさそうな気はするんですが、レシピを気をつけて読んでみると、材料として用意したはずの塩・適量を入れた形跡が一切無く、これそのまま作ると味無いぞ。大丈夫か。
塩は食卓で入れろと言うことなんですかね・・・イギリス式・・・・?


「本当に美味いしい料理なのか」「レシピは本当に正確なのか」。二重の致命的な不安を抱えた「世界のスープ図鑑」。
第一章西ヨーロッパだけでもだいぶ読み込み甲斐があります。お薦めです。
本格カレーを志してから5日、玉ねぎを「飴色になるまで」炒めるという苦行で貧血を起こしたりミキサーを破壊したり塩を入れすぎたりしながら、私はキーマカレーとチキンカレーを作って美味しくいただきました。
本格カレーが美味いというよりは、どちらかというと自分が作った物はなんだかんだ美味いの法則による美味さな気がしますが、きっと家庭料理とはどこの国もそういう物なのでしょう。

こうして異国の料理を作ってみてなんとなくわかってくるのは、「スパイスを調合して使う」というのは日本では手間としてカウントされますが、現地ではこれむしろ手抜き手段なのだろうなと。
使うスパイス変えるだけで味が変わりますからね。亭主の弁当の一角は毎日ジャガイモ炒めでOKみたいなことができるわけだ。なるほど。
晩御飯の残り物にスパイスを加投入して味変えて詰めたりできそうですし、インドの主婦うまいことやってるもんですよ。

インド式弁当箱欲しいな・・・
金属の皿にカレーを小分けに盛って並べてみるの、やりたいですねえ・・・

本が来ました!

・・・・・

・・・よし、「はじめに」を読む限り、筆者がインド料理に取り憑かれている事は明らかだ。
料理のできる私を見てvではない、私の向こうにインドの叡智を見よぐらいの迫力を感じる。この人は本当にインドが好きなのだ。

私の職場でもかつて、どうしてもつのる衝動が抑えきれず突然仕事を辞めてインドへ放浪の旅に行ってしまった部長がいました。本当に。文字通り。
インドには一部の人を虜にする何かがあるのでしょうね。

それはともかく、こういう愛ある人が書いた本なら間違いないです。絶対美味しいはずです。
似た感じの愛に溢れたイギリス紳士による料理本を元に作ってみたアイリッシュシチューが壊滅的に不味かった記憶がありますが、あれはあれです。これとは違う。

映画の中ではね、ダッバの中に色んなおかずが詰まってたんですよね。
私なんかインドと言ったらカレーしか思いつかないですから、カレーじゃなさそうなあのおかずは何だろう、世界昆虫食大全に乗ってた写真に似てる気がする、みたいなもやもやで胸いっぱいだったわけです。

ちなみにその大全はインドについては次のように記載しています。
「インドはベジタリアンが多いので、昆虫を食べる人は限られている」
ベジタリアンが少なければ昆虫を食べる人は限られないとでも・・・?

とにかく、映画のあのおかずは虫では無かった。あれが何だったのかはこのインド料理の本を読んで行けばわかるかもしれない。
インド=カレーのイメージとは今日でおさらばだ。よし!

そして私は読みました。


・・・・・・




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どう考えてもカレーが美味そう。


ごめん、確かにサブジ(野菜の惣菜)とかダール(豆のシチュー)とか色々あるんだけども、カレーが他を圧倒して作りたい。バターチキン超美味そう。
それにそもそもまだスパイスの神秘に目覚めていないこちらとしては、サブジやダールのレシピを見ても、要するに全部カレー味なんじゃないかと思ってしまう

作ってみたら多分変わるのだと思いますよ、この認識は。でも!カレーが作りたいし!


インドはやはりカレーだった。
そんな認識を新たに、明日はスパイスでも買ってこようと思います。

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