呉郡を制し、江東でまたたくまに勢力を拡大していく孫策。いつしか「小覇王」とまで呼ばれるようになり、その前途は輝きに満ちているかのように思われました。
ところが・・・
第三章 小覇王惨禍。
孫策「あっちゃー逃げられちまったか・・・・・・今夜は肉無しだぜ周瑜」
森の中、鹿を仕留め損ねてがっかりする孫策のイベントからそれは始ります。
・・・なぜ小覇王がそんな余裕のない食生活を送っているのか。孫策のワイルドさを強調しようとして無人島に流れ着いたみたいな演出になってるぞ・・・間違ってるぞ・・・
しかし呼びかけた先に周瑜の姿はありません。
孫策「・・・って、あれ?周瑜?・・・権!周泰!」
辺りを見回しても、森は明るい光に彩られながらしんと静まり返っています。
孫策「どこに行っちまったんだ・・・」
途方に暮れる孫策。
そんな彼の前に、どこからともなくモブ将・許貢と于吉が現れるのです。
・・・そう、これは無双4でも異彩を放っていた于吉の不気味ステージ。道士・于吉の呪いに孫策が翻弄され、最後は死に至るという怖い一話だ。そうか孫策、ここでお別れか・・・(哀)
だが、戦闘に入る前に投げておきたい疑問がある。
他でもない。今まさに孫策に術をかけ、意識を失わせ、彼が気づいた時には薄暗い霧の漂う不気味な森の中にいる、というホラーな状況を作り出した于吉についてだ。
彼は爺である。それはよいだろう、道士としての威厳を出すためだ。
彼は黒ずんだ顔色である。それもよいだろう、キャラ的にダークな配色にしたと思われる。
だが、彼の胸から腹にかけての筋肉が凄い、これは一体何のためなのか。
つうかなんで于吉が郭嘉や法正以上に開襟セクシー!?誰向けのサービス!?
奴の鍛え抜かれた大胸筋に目が行って、術どころじゃないんですけど!
私の記憶にある于吉は決してこんな肉体美で押してくるタイプじゃ無かった。「呪い」なんて陰険な真似してくる奴が現役ラグビー部員みたいな体していていいのか。駄目だろ。
孫権「兄上!」
周瑜「すまない孫策、何者かのまやかしにあっていたようだ!」
あ、皆来た。
孫策「・・・ああ。俺んとこにも来たぜ。(許貢と度を越してマッチョな爺がな)よくわかんねえけど、とにかく今はここを抜けるぜ!」
孫策、周瑜、孫権、周泰。呪いの森を抜けるため、四者一斉に走り出してステージ開始です。
プレイキャラは孫策で!
于吉の作りだした森は暗く、霧が立ち込めていて、敵兵が沸き上がるように現れては襲ってきます。
これは許貢の兵、と気づく周瑜。「孫策、君を狙って来たのは許貢なのか?」「ああ、俺は相当恨まれていたみてえだな」、苦い顔の孫策。
孫策「許貢の側に妙な爺さんもいたな。あいつ、妙な術を使ってきやがって・・・」
言ってるそばから幻影兵が出てきます。
無双7の幻影兵は、着色前のターミネーターを想像いただければ大体合ってます。
倒す方法はただ一つ、術者の撃破。しかし、通常のステージと違ってマップにも武将表示がありません。術者がどこにいるかわからん;
孫権「一体、この森はどうしたというのだ。怪しい気配に満ちている・・・」
周泰「・・・孫権様は、俺が守ります・・・」
え、俺は?(by孫策)
このステージのタイトルよく見て周泰!「小覇王惨禍」だよ!孫策が危ないっていうそういう章だよ!事実これ以上ないほど孫策が狙われているのにド直球でスルーか!『弓兵隊、孫策に向けて一斉射撃!』って表示されているのにか!この章の選択キャラにお前が出て来た意味がわからない!
孫策「!あの砦!見覚えがあるぜ、あそこまでいけば森を抜けられるはずだ!」
自分の身は自分で守るしかない孫策。幻影兵も弓兵も振り切り、仲間を連れて森を脱出!
さぁっと視界が晴れ、再び明るい日の光の中へ・・・
許貢「お前は江東を乱す存在・・・ここで止めておかねばならんのだ!」
許貢が再登場。襲い掛かってくるのでやむをえず撃破します。
すると。
許貢「私を殺すか孫策・・・・・・うおおおおお!!」
膝をつくとみせかけて、最後の力を振り絞り、孫策に抱きつき!
貴様も連れて行く!と叫び!
その背後に兵士が現れて孫策に刃を突きたて!
この間、仲間たち一歩も動かず!!
止めろよおおおおおおおお!!!!
まず抱きついた時点で斬り倒せよ!
貴様も連れて行くとか言ってる間にはがせよ!
兵士が現れて走ってくる間を遮れよ!
こんなにも阻止するタイミングがあったのになぜ誰も何もしなかったのかー!
「孫策!」「兄上!」って叫ぶ暇あったら動けええええええ!!
そしてここに至ってもまだ放置されているしがみついた許貢。
許貢「貴様の道はやがて覇道となり曹操殿とぶつかる・・・云々」
孫策「うるせぇ!!なら俺が全部ぶっとばしてやるぜ!!」
許貢を押しのける孫策。やはり自分の身は自分で何とかするしかなかった。
地に倒れた男は、愚か者め・・・と呟きながら死んでいきました。
最後に遺した言葉は、「于吉よ・・・後は頼んだ・・・!」
于吉「よかろう、許貢。乱世を憎むその願い、このわしが聞き届けた」
開襟セクシー再び!
彼が両手をゆっくり広げると・・・
夏侯惇「勝利は目前だ!敵を駆逐しろ!!」
MAP一杯に魏軍登場。
えええええええ!!!
これもまやかしじゃないの!?本物なの!?
ダメだ、孫策の怪我が深すぎる!ゲージが半分しか無い!そして馬にすら乗れない!
とにかく安全な場所に逃げ、孫策を治療するのが先決だと周瑜が言います。
孫権と周泰が敵の目を引き付ける役目をかってでたので、彼と孫策はその隙に東の間道から逃げることに。
孫策「すまねえ、周瑜・・・面倒かけちまうな・・・」
周瑜「何を言う孫策。私と君の間に、そのような言葉は不要だ」
孫策むっちゃ苦しそう・・
周瑜はさすがに周瑜です。どこかの隠れドS軍師とは違って、早急に片をつけようまずはこのあたりの敵を一掃してくれるかなとかはいいません。逃げます。とにかく逃げてよいのです。
しかし・・・
うおおおお、楽進出て来た!李典出て来た!逃げる先に猛将が潜んでいるぞ!
この間道は本当に安全なのか周瑜!
周瑜「奇襲だと!?くっ、この道は敵に読まれていたのか!」
オイ。
お前ええええええええ!!もう引き返せないとこまで来て言うなああああああ!!
孫策「やべぇぜ・・・力が入らねえ・・・っ」
体力ゲージさらに低下。ひいいいいいい;
とにかく敵を殴り倒して進むしかない。あの砦を抜ければ脱出地点は目前・・・
于禁「やはりここへ来たか!」
ぎゃー!于禁来た!とどめにこの人出てくると絶望感凄いわ!負けたら絶対助からない気がするわ!
しかも体力また減った!
ゲージが黄色くなりながらなんとか撃破。敵はハイパー状態の優勢から無双を繰り出してくるので大変危険です。
よし!もう脱出地点にたどり着く!
郭嘉「ああ・・・ようやく来てくれたんだね。待っていたよ」
ドS来た!
郭嘉ああああああ!!お前が大トリかああああああ!!
普通なら大喜びしているところだけど、この不気味な流れの締めに聞くお前の口調は、正直かなりぞっとした!!
ダメだ、一刻も早く倒さなければ!ぐずぐずして「受け取ってほしいな」をやられたら条件反射で全部食らって死ぬ!
楽しそうなところ悪いが、郭嘉撃破!
脱出地点の砦をこじあけて逃げ込みます。
孫権「もう大丈夫のようだな・・・」
周瑜「ああ。・・・しかし許貢。あの男が曹操に通じていたとはな」
周泰「・・・孫策様の道を覇道などと・・・」
孫権「ふざけたことを言う!あのような術師まで使うとは!」
いやその話今しなくていいんじゃないか。
周泰も孫権も、憤慨してくれてるとこ悪いんだけど、取り急ぎ孫策に必要なのはそれじゃない。
早く傷の治療をだな。
孫策「于吉、とか言ったか・・・」
呟いて。
「ぐっ!」とその場に崩れ落ちる孫策。
周瑜「孫策!」
孫策!じゃねえよ、だから言ってるのに!ああああああ!;
孫策は孫権に後を託し、還らぬ人となりました。
この人が生きていたら、本当に呉はどんな風になっていたんだろう。
惜しい。
第三章、終了です。