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2007年1月8日設置 サイト→http://warakosu.syarasoujyu.com/
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しつこくジェフリー・バトルの魅力を語ります。

演技の美しさはもう語るだけ語りましたが、その美しさの最大のポイントは音楽との相性の良さです。
相性がいいって言うか、彼が音楽ですというぐらいにはまる。
音楽の内容に合わせて舞台的な演出をしたり、音楽を背景に美しく滑る選手は数多くいますけども、あんな風に音に乗ってしまう選手は彼以外にちょっと見たことが無い。
彼の場合はステップどころか、ジャンプや、ジャンプまでの助走すら全て音に乗っています。滑走の音すら楽器の一つじゃないかっていうほど綺麗なんです。

そして何でそんな綺麗なのかって言うと、それはたぶん心が綺麗だからじゃないのだろうか
ネット見てたら出てくるわ出てくるわ、彼のいい人すぎる発言の数々。

彼はトリノで銅メダル取る前に世界選手権で銀メダル取ってますが、そのトリノ五輪の感想が、

「プルシェンコがいなかった世界選手権の銀メダルよりも、彼がいるオリンピックの銅メダルの方がずっと嬉しいよ!」

であり、遡って2003年のNHK杯だったかでは優勝もしていますが、その大会では日本の本田選手が怪我で出場できなかったので、ホンダ欠場をどう思うかと聞かれて答えた彼の言葉が、

「たとえ僕が2位になってしまったとしても、本田君と一緒に出られたほうが嬉しかったよ」

であり、今回の世界選手権直後の記者会見で、ジュベールの「世界王者が四回転に挑戦しないのは残念だった」というバトル本人を前にしての爆弾発言に、続いてコメントを求められた彼の答えが、

「僕はジャンプ、スピン、ステップ、スケーティング、全てが総合されたものがフィギュアスケートだと思います。僕がスケートを始めたのはカート・ブラウニングやブライアン・オーサーの演技を見たからだし、僕が彼らを忘れることも無い。人が彼らを思い出すとき、どんなエレメンツをしたかで思い出すのではないでしょう?どんなプログラムを滑ったかを思い出すのでしょう?」

であり、さらに後日の雑誌インタビューでジュベールの発言を負け惜しみと思うかと聞かれて答えたのが、

「彼はがっかりしてたんだと思う。言い返したりはしないし、個人的なことだとも受け取らないよ。だってジュベールは僕には跳べないジャンプを跳んだんだ。でも他にも11個のジャンプがあって、それについては僕の方がたまたま高い点を出したんだよ」

であり、これらの彼の発言から私が思うのは、要するにバトルのこの性格の良さが四回転を跳べない最大の理由なんじゃないかということだ。

「うるせえよこのジャンプバカのフランス野郎が!!」 ぐらいのことが言える人であれば、四回転でも何でももっと早く跳べたんじゃなかろうか。
ジュベールはこの通りのキカンボウだし、ヤグディンだってプルシェンコだって凄まじい負けず嫌いだったじゃないか。
ジェフ、あなたももうちょっとこう、なんていうか、なんかしたらどうだろう、空手とか

そりゃ確かに、顔が良くて性格が良くて頭が良くて(トロント大学生)英語とフランス語のバイリンガルで世界王者で少なくとも休日にパパと数独の早解き競争をする程度には家庭にも恵まれているという状況だったら、ファイティングスピリットなんかどこからも沸いてこないだろうとは思うけどさ。
カナダって良い国なんだろうなあ・・・・

彼の優勝で四回転論争がまた巻き起こったらしいですね。フィギュアスケートで大切なのは芸術か?ジャンプか?という。
まあとどのつまり、両方持ってる高橋選手が優勝すれば誰も文句はねえということです。

頑張れ日本。

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