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2007年1月8日設置
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レナンカンプに帰ってきました。
セオを見て喜ぶオデッサ。

「帰ってきたのね!良かった、これで問題が解決するわ!」

・・・???毎回話の見えない台詞を飛ばす子だねあんた。
バルカスとシドニアは助けたよ。今度はなんだい?・・・・設計図?

解放軍は帝国軍に対抗するため、「火炎槍」という強力な武器を持ちたいらしいのです。
その設計図を、山一つ越えたサラディの村に届けてほしい、とこういうことでした。
別にいいけどそのブツは大丈夫ですか。ついたとたんにいきなり光って村中を焼き払ったりしませんか。前に騙されたことがあるんですバロンていう国の王様に

「冗談じゃないですよ!」とは、グレミオの弁。これ以上深く関わっては本格的に坊ちゃんが解放軍化してしまいます。そうなったらグレッグミンスターに二度と戻れなくなるんですよ!

しかしオデッサはセオに語りかけます。
あなたも見たでしょう?帝国の現状を。人々がどんなめにあわされているかを。その現実から眼をそむけることは決してできないわ。そうでしょう?

・・・・そうだ。確かに見てきた。
腐敗した兵士、荒廃したロックランド、虐げられて帝国を憎悪する人々・・・・
僕は帝国将軍テオ・マクドールの息子で、本当なら将来を約束された身の上だ。
だが父は父、僕は僕だ。

オデッサ、行くよ。設計図を届けに。

坊ちゃんは目覚めました。箱入り息子が初めて自らの意思をもって世界に眼を向けた瞬間です。
彼を微笑んで見守るクレオが、「坊ちゃんが行くというならそれに従う。私の役目は坊ちゃんの身を守ることだ」と言ってくれました。グレミオはまだぶくぶく言っていますが、大丈夫、彼は結局ついてきますそれは間違いない
そしてビクトールと・・・・え?オデッサもついてくるだと!?

「なんだって!?」

こっちより先に抗議の声を上げたのは、解放軍のリーダー格の一人、フリックでした。
彼は若くてハンサムな青年です。が、初めてあったその時から坊ちゃんのことをがん睨みしてきてます。なんつーか、俺のオデッサに触れんじゃねえよオーラを感じます。
なんでえなんでえ惚れてんのかよ~お前さん。いや~熱いねぇ若いねぇ。大丈夫だって、二人の仲を裂くなんてそんな野暮なことこの坊ちゃんはしませんて。育ちがいいですから。ええ。

彼は「オデッサが行ってしまったらこの本拠地がカラになる!」と言い張ります。・・・ふっ、んなもん建前建前、本音は惚れた相手が心配なんだろ?わかるよ。
しかしその惚れた相手に、「だからあなたをここに残して行くんじゃないの。いい加減、リーダーとしての自覚を持ってね」と氷のようにクールな言葉を浴びせかけられ、結果何も言い返せず出立を認めることになりました

お・・・オデッサ・・・・悪気はなさそうだけどもうちょいこう、オブラートに包んだほうがいいと思うよ。あんた今、恋する男のガラスのハートを木っ端微塵にえぐったよ

「オデッサに何かあったら承知しないからな!」
・・・坊ちゃんを睨みつけながらも見送るフリックが気の毒でたまらない。若干涙目になってんじゃないかとすら思える。
あ、安心しろ。彼女は惚れられない程度に守ってくるから。

かくして一行は設計図を届けに北西へ。
サラディの村へ行くには虎狼山という山を越えなければなりません。それは険しい道のりでした。かたつむりが襲ってきました。胴体がにゅにゅっ!と伸びてタックルをかけてくるというこいつの攻撃は、見てる分には「あ、くらった」で済みますが、しかし実際くらう方はたまったもんじゃないと思う。だってあんた、人間の2倍くらいあるかたつむりが殻じゃなくてナメクジの部分でタックルかけてくるんですよ、グレミオとか泣くよ普通に。戦闘終わったらその場で坊ちゃんの服を洗濯しはじめたりすると思う。

山の中腹まで来たあたりで日が暮れてきました。
都合の良いことに宿屋があります。
亭主のルドンさんもいます。
休んでいきなさいよと声をかけてくれる彼の顔は、Lを葬った時の夜神月より悪でした。

やばいよ皆!!これ絶対やばいよ!!寝てる間に身ぐるみ剥がされるか大量の兵士を投入されるかどっちかだよ!やめといたほうがいいと思います!泊まっちゃだめだと思います!

「悪いけど、先を急いでいるので・・・・」

そのとおりだオデッサ!さすが解放軍リーダー!ルドンの怪しさ爆発に気づいたか!

「私は疲れたので休むのもいいかと」
「俺も賛成だ」
「野宿はごめんだな」

残り3人気づいてねえええええ!!!多数決で負けたよ!!かなり負けるはずのないところで負けたよ!!ビクトール、お前はオデッサを守る気があるのかと!クレオとグレミオも坊ちゃんを守る気があるのかと!!お前ら人を見る眼も無いのによくここまで来れたもんだ!
オデッサ!こいつら一発ガツンと言ってや・・・・・

「ふふ・・・実はね、私ももう足が疲れて歩けないところだったの」

・・・あ、そうだったんだ、オデッサ。そうだったんだ。そうか・・・・うん、じゃあ、うん、君がそういうなら・・・うん、休もうか。

おそらく出逢って初めて見たと思われるオデッサの微笑みに、坊ちゃんがちょっとどきどきしてしまったんでしょう。一行はそのクソ怪しい宿屋の中へ。

部屋は山小屋らしく素朴なつくりになっていました。
椅子にかけてくつろいでいる客のもとに、ルドンがお茶を運んできます。
オデッサがいいます。
「変わった匂いのお茶ね」

飲むなよお前ら。いいか、絶対に飲むなよ。
宿に入ったことは100歩譲って許すとしよう、しかし出されたものには手をつけるな。お茶はもちろん、夕食も、部屋に備え付けてある冷蔵庫の中身とかも駄目だ。まず間違いなく睡眠薬が混入している。そうでなくてもあれは有料でチェックアウト時に請求される仕組みだ。
いいか、とにかく怪しげなものには絶対手をつけないで、注意に注意を重ねてだな・・・

「ずいぶん苦いお茶ですね」

飲んでんじゃねえよグレミオ!!!!
注意しろって言ったそばからどういうつもりだこの馬鹿男!!!!お前のカウントで注意何枚重ねたらそのザマですか!!山田くんこいつの全部持ってってください!!!

「さ、お客さんもどうぞどうぞ」

アァ!?勧められても飲みません、そんな怪しいお茶!苦いのは嫌だ

「そんなこと言わないで飲んでくださいよぉ~」

怪しんだよルドン!!大体そのお茶なんて名前!?「ぬすっと茶」?飲むか馬鹿野郎!!苦いのは嫌です!!

しかしどんなに嫌だといってもルドンはしつこく勧めて、ついには台詞の無限ループで対抗してきました。
こうなると先に進めないので坊ちゃんはお茶を飲まざるをえません。
飲みました。

そうして全員が飲み始めると、とたんに効き始めるのがぬすっと茶です

ろれつが回らなくなり、まともに座ってることもできなくなる一同。
「これは・・・・!」と気づくも時すでに遅し。必死にお互いの名前を呼び合いながら、とうとう全員意識を失ってしまいました。

・・・・数分後。
静まり返った部屋の中ではルドン一人がヒッヒッヒと笑って客の荷物をあさっていました。
せっせと金目の物を抜き出しながら、やっぱりぬすっと茶はよく効く、これでこいつらは二度と眼を覚まさないとか言ってます。どうやら睡眠薬どころか即効性の毒薬だったようです。

ものすごく怖い犯罪だろこれ。

誰かが個人的に命を狙われてたとかいうわけじゃないよ、純粋な無差別強盗殺人だよ。カメラワークによっては完全にホラーの域だよ、だから入るなってあれほど言ったのによ!!

しかしここでルドンに新しい客が来ました。ケスラーという怪人物で、どうやらルドンにとっては目上の人物になるようです。
彼はオデッサを見るなり仰天。てめえこの御方になにしやがった!すぐに解毒剤用意しないと首を飛ばすぞ!!とルドンを怒鳴りつけ、その勢いにびびったルドンがあわてて一行を介抱し、どうやら坊ちゃんたちは一命をとりとめました。

元気になったオデッサに、まさか解放軍のリーダーだったとは露知らず!と平謝りのルドン。お詫びに一夜の宿を提供し、もうこれからはぬすっと茶もやめます、といいました。当たり前だ。最初からするな。

一晩ゆっくり休みました。
そして翌日、虎狼山を下りていよいよサラディへ。



サラディはこれまた小さな村でした。
火炎槍の設計図を受け渡す相手は、ここの宿屋で落ち合うことになっているそうです。
一行は宿に泊まります。

夜。
皆が寝静まった部屋の外のバルコニーに、オデッサが一人で佇んでいました。
どうしたの?眠れないの?

声をかけてみると、「話を聞いてくれる?」と、様子がいつもと違う感じです。

もちろん聞くよ。なんですか?

「私ね・・・・ときどき、何もかも投げ出してしまいたくなることがあるの」
みんなの期待に応えられるか不安で、逃げ出してしまいたくなることがあるの・・・

ロックランドのバルカスやシドニア、それに虎狼山のルドンやケスラーの様子を見ていて、坊ちゃんにもうすうすわかってきていました。人々のオデッサにかける期待の大きさというものが。
たとえフリックたちが傍らにいてくれるにしても、オデッサの肩にかかる解放軍リーダーとしての重圧がやわらぐことはありません。

しかしオデッサだって普通の女の子です。山道を歩けば疲れるし、一人で居るときは心細くだってなるのです。

「あなたはこれから先、どうするの?帝国に戻りたいんでしょう?」

それは・・・・戻りたい、っていうんじゃないんだ。今は。僕が取り戻したいのはそういうことじゃなくて・・・たぶん、グレミオとクレオと、パーンと、そしてテッドがいるあの頃と同じところに戻りたいんだきっと。

物言わぬ主人公の行間を妄想で埋めるプレイヤー。
ついでに胸にくすぶってる鬱憤もこぼしておきます。

・・・あのね、テッドって言う親友がいたんだけどさ、パーンっつう最悪なオヤジの罠にかかって帝国軍に捕まってさ・・・

「あなたならきっと考えて、そこから何かをつかみ取れるはず。選びなさい、あなたの道を」

・・・それ、魔術師の島でレックナート様にも言われたなぁ・・・・

「・・・セオは不思議な人ね」

え?僕?

「私、あなたみたいな目をした人は見たことが無いわ」

そ、そうかな。そんなに特徴のある眼でもないと思うけど・・・単なる眼だけど・・・・

「あなたには人をひきつける何かがあるのね。ねえ、もし私が・・・・」

ってちょっと待ったああああああ!!!なんかすみません、いい雰囲気になってしまってすみません、主にフリックに謝罪します!!オデッサ落ち着け、その先はちょっとまた次の機会にしよう!まだ君の事何も知らないに等しいし旅先では人間開放的になるっていうし夜には魔物も潜んでるしホラそこに人影もいるし!!

・・・その人影こそが設計図を渡すべき使者でした。

そうだ、うっかりしてたけど設計図渡しに来たんだったよ。いい雰囲気になってる場合じゃねえよ。

使者は頭の先から足の先まで忍者ファッションでした。またしても見るからに怪しい奴ですね。TPOをわきまえない姿形をした男の登場で、雰囲気なんかたちまち総崩れです。
代わりに緊迫した空気が漂います。

「あなたは・・・・」
「それがしはカゲと申す」

すごい浮いてるんですけどこの人。
何一つカゲってねえよ。ファッションから台詞までトータルで異彩を放ってるよ。一度見たら忘れられない印象なんですけど大丈夫!?「目立つ」って忍びとして致命的じゃね!?もう緊迫感のかけらもないですこの現場!!

オデッサはしかし、人に対して偏見を持たない性格なんでしょう。
軽くカゲを試す質問をした後、確かに使者だと断定します。

「ごめんなさいね、あなたを試したの」
「それがし、契約中の裏切りはいたさぬ」

そのうち敵にまわりそうな予感をさせる台詞をどうもありがとう。

カゲは火炎槍の設計図を受け取り、夜の闇に消えました。
さ、明日に備えてもう休みましょ!とオデッサはさっさと布団にもぐってしまいます。
その様子にはさきほどまでの弱音をはいていた女の子の面影はありません。

『ねえ、もし私が・・・』

さっきはあまりのいい雰囲気に愛の告白かと勘違いしかけた坊ちゃんでしたが、冷静に考えたらそれは普通に早すぎます。他に何か言いたいことがあったのかもしれません。

いつか聞かせてね、オデッサ。

彼女の眠りを確かめつつ、坊ちゃんもまた自分のベッドにもぐりこむのでした。
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