2007年1月8日設置
サイト→http://warakosu.syarasoujyu.com/
寝てしまったあああああ!(こんな時間まで:13時)。時間が無い!30分で書けるとこまで書きます!
今から思えば、サラディの夜のいい雰囲気の一幕・・・・は、明らかに坊ちゃんの思い過ごしでした。
オデッサは大人の女性。人との別れのたびにピヨピヨ泣いているこんなヒヨッコを相手にしてくれるわけもなかったのです。
けどもううちの坊っちゃんの初恋は間違いなくオデッサだったと思う・・・そういう感じでここまで来てしまった。いんだよ。男の年齢とツボにはまるキャッツアイ三姉妹の年齢は反比例するって言うじゃないか。坊ちゃんはまだ泪さんに憧れたい年頃なんだよ。そのうち瞳で地獄を見て愛ちゃんに癒しを求めるようになるんだよ。男って・・・・・いや、ほんとどうでもよかったそんなこと。
オデッサが思い出の人になってしまった、その翌朝。
宿のカウンター前に集合した坊ちゃん、グレミオ、クレオ、ビクトールは当然ながら元気がありません。2Dの画面なのに肩が丸まってるような気がします。眼、全員真っ赤なんだろうな・・・
重苦しい雰囲気の中、最初に言葉を発したのはグレミオでした。
「私達は・・・行かなければならないんでしょうね。セイカへ・・・・・」
あったりまえだろおおおおおおおおおおお!!!!!
この期に及んでなにぐずぐず言ってんだお前!!オデッサの最後の頼みを聞けないとでも言う気か!!もう既に一個聞けなかったけどね自分!!でもだからこそ、もう一つはなんとしても叶えてあげたいんだよ!!!わかってくれよグレミオ!!!!
「セイカに行くにはクワバの城塞を通らなきゃならんな・・・・ま、なんとかなるだろう」
ビクトールが何とかなるというならなんとかなるんでしょう。また賄賂とか渡すんだと思う。それで駄目だったら火をつけるんだと思う。こうして改めて書くとものすげえタチ悪いなこの人。
クワバの城塞はレナンカンプの南にありました。
万里の長城のごとく、大陸の東西を長々と遮っており、城塞を通らなければ一歩も先へ行けません。
ところがこの城塞を守っているアイン・ジードなる人物は、テオ・マクドールとも知己で、息子であるセオの顔をよく知っている人物だとクレオがいうのです。彼に見つかったら手配中の反逆者としてセオはひっとらえられてしまうだろう、と。
できるだけ敵に顔を見られないように通過してください、と無茶な要求をされる坊ちゃん。わずか4人のメンバーで、隠れられるところも隠せる物もありません。ちょっと待って皆。城塞についてからそういうこと言わないで。先走らないでなんかもっと準備してから来るべきだったんじゃないのここ。ビクトール、お前なんか考えあるんだろ?あるんだよね?
「とりあえず、偽名を使うか」
浅ぇぇぇぇぇぇぇ!!!!
底が水面上にあるくらい考えが浅ぇ!!!!!顔が問題だっつってんだろ!!!どこのバカがこの状況で「セオ・マクドールです」って名乗るんだよ!!!お前がポョニール3世、俺がダチョウの体ぐらいじゃないと誤魔化せねんだよこの場所はよ!!!
「じゃあ私はロイ、で」
「私はマリアとしておこうか」
乗ってんじゃねえよ!!反論して誰か!!
「俺はシュトルテハイム・ラインバッハ3世だ」
お。ポョニールと近いとこ来た!意外!そうか、謎のダチョウ売りになる覚悟ができたか!
じゃあ僕はダチョウの体で!
・・・・しかしそんなコマンドは出なかったので、仕方なくシュトルテハイム・ラインバッハ4世を名乗るセオ。
いや・・・・選んじゃうだろ、この選択肢・・・・普通はさ・・・・
かくしてビクトールと仮面親子になった坊ちゃんは城塞に挑みます。
入るなり兵士が出てきました。
「待て!」
はい、なんでしょう?こちとらぺーぺーの旅芸人で決して怪しい者では・・・・
「ん?そこの奴・・・手配中のセオ・マクドールに似ている気が・・・・」
一発でばれたよ。後ろ向いてたのに。
何気に超有名人になってるよ。いつの間にだよほんと。
しかもアイン・ジード出て来た。
「まずいな・・・彼に顔を見られたら・・・・」
ごめん、クレオ。もう見られてる。じいさんすごい勢いでガン見してきてる。内蔵まで透視されそう。
どうする?逃げる?それとも、火?
旅を始めてから続けざまに襲い来るピンチに、坊ちゃんは脱力気味です。
しかし、その時でした。
「この野郎!!!」
いきなりグレミオが殴りかかったのです。坊ちゃんに。
「もう我慢できないぞ!!お前はことあるごとに俺達の足を引っ張りやがって!!!!」
こ、これは・・・・勧進帳!!?
「お尋ね者に間違えられるぐらいなら、いっそこの場でお前を処断してやる!!!」
勧進帳だ!!!弁慶だ!弁慶がいる!!!
彼に殴り飛ばされ、城塞の壁に激突する坊ちゃん。
あまりの勢いにうろたえる兵士。
「ちょ・・・ちょっと待てお前・・・・」
「いいえ!反逆者に間違われるなど不名誉も甚だしい!今すぐこいつの首を斬って汚名を晴らして差し上げます!」
「そ、そこまでしなくても・・・・!」
「・・・・もう良い。いかせてやれ」
と、言ったのは、先ほどから無言で一行を眺めていたアイン・ジードでした。
「しかし!」
「いい。通してやれ」
じいさん・・・あんた・・・・
「・・・・・・父親を大切にな」
富樫左衛門様ーーー!!
あんた、あんた・・・・!!帝国はまだ死んでないよ!!敵にもいい人がいた!
ていうかむしろこっちが親父をよろしく!
僕はこの先どうなるかわかりません!
こうして一行は安宅関・・・もといクワバの城塞を抜けることができました。
無事に抜けられた瞬間、坊ちゃんに詫びるグレミオ。
「坊ちゃん・・・・申し訳ありませんでした。通るためとは言え、坊ちゃんにあんなことを・・・・!」
わかってるさグレミオ。お前が弁慶だってことは。
ほんとは誰より僕のことを考えてくれてるんだ。ずっと昔からそばにいてくれたんだ。なんだかんだいって僕はお前が大好きなんだ。わからないわけ無いじゃないか。
・・・・ただ、あれだな。首斬るっていうのはリアルで怖かったかな。弁慶は杖だけど、お前の武器は斧だから。
パーンのこともあるし、万が一の瞬間がちょっと頭をよぎらなくもなかったな。でもわかってるよグレミオ。世界中の誰が裏切ってもお前だけは裏切らないって、ちゃんと知ってるよ。
セイカはもうすぐ、目の前でした。
今から思えば、サラディの夜のいい雰囲気の一幕・・・・は、明らかに坊ちゃんの思い過ごしでした。
オデッサは大人の女性。人との別れのたびにピヨピヨ泣いているこんなヒヨッコを相手にしてくれるわけもなかったのです。
けどもううちの坊っちゃんの初恋は間違いなくオデッサだったと思う・・・そういう感じでここまで来てしまった。いんだよ。男の年齢とツボにはまるキャッツアイ三姉妹の年齢は反比例するって言うじゃないか。坊ちゃんはまだ泪さんに憧れたい年頃なんだよ。そのうち瞳で地獄を見て愛ちゃんに癒しを求めるようになるんだよ。男って・・・・・いや、ほんとどうでもよかったそんなこと。
オデッサが思い出の人になってしまった、その翌朝。
宿のカウンター前に集合した坊ちゃん、グレミオ、クレオ、ビクトールは当然ながら元気がありません。2Dの画面なのに肩が丸まってるような気がします。眼、全員真っ赤なんだろうな・・・
重苦しい雰囲気の中、最初に言葉を発したのはグレミオでした。
「私達は・・・行かなければならないんでしょうね。セイカへ・・・・・」
あったりまえだろおおおおおおおおおおお!!!!!
この期に及んでなにぐずぐず言ってんだお前!!オデッサの最後の頼みを聞けないとでも言う気か!!もう既に一個聞けなかったけどね自分!!でもだからこそ、もう一つはなんとしても叶えてあげたいんだよ!!!わかってくれよグレミオ!!!!
「セイカに行くにはクワバの城塞を通らなきゃならんな・・・・ま、なんとかなるだろう」
ビクトールが何とかなるというならなんとかなるんでしょう。また賄賂とか渡すんだと思う。それで駄目だったら火をつけるんだと思う。こうして改めて書くとものすげえタチ悪いなこの人。
クワバの城塞はレナンカンプの南にありました。
万里の長城のごとく、大陸の東西を長々と遮っており、城塞を通らなければ一歩も先へ行けません。
ところがこの城塞を守っているアイン・ジードなる人物は、テオ・マクドールとも知己で、息子であるセオの顔をよく知っている人物だとクレオがいうのです。彼に見つかったら手配中の反逆者としてセオはひっとらえられてしまうだろう、と。
できるだけ敵に顔を見られないように通過してください、と無茶な要求をされる坊ちゃん。わずか4人のメンバーで、隠れられるところも隠せる物もありません。ちょっと待って皆。城塞についてからそういうこと言わないで。先走らないでなんかもっと準備してから来るべきだったんじゃないのここ。ビクトール、お前なんか考えあるんだろ?あるんだよね?
「とりあえず、偽名を使うか」
浅ぇぇぇぇぇぇぇ!!!!
底が水面上にあるくらい考えが浅ぇ!!!!!顔が問題だっつってんだろ!!!どこのバカがこの状況で「セオ・マクドールです」って名乗るんだよ!!!お前がポョニール3世、俺がダチョウの体ぐらいじゃないと誤魔化せねんだよこの場所はよ!!!
「じゃあ私はロイ、で」
「私はマリアとしておこうか」
乗ってんじゃねえよ!!反論して誰か!!
「俺はシュトルテハイム・ラインバッハ3世だ」
お。ポョニールと近いとこ来た!意外!そうか、謎のダチョウ売りになる覚悟ができたか!
じゃあ僕はダチョウの体で!
・・・・しかしそんなコマンドは出なかったので、仕方なくシュトルテハイム・ラインバッハ4世を名乗るセオ。
いや・・・・選んじゃうだろ、この選択肢・・・・普通はさ・・・・
かくしてビクトールと仮面親子になった坊ちゃんは城塞に挑みます。
入るなり兵士が出てきました。
「待て!」
はい、なんでしょう?こちとらぺーぺーの旅芸人で決して怪しい者では・・・・
「ん?そこの奴・・・手配中のセオ・マクドールに似ている気が・・・・」
一発でばれたよ。後ろ向いてたのに。
何気に超有名人になってるよ。いつの間にだよほんと。
しかもアイン・ジード出て来た。
「まずいな・・・彼に顔を見られたら・・・・」
ごめん、クレオ。もう見られてる。じいさんすごい勢いでガン見してきてる。内蔵まで透視されそう。
どうする?逃げる?それとも、火?
旅を始めてから続けざまに襲い来るピンチに、坊ちゃんは脱力気味です。
しかし、その時でした。
「この野郎!!!」
いきなりグレミオが殴りかかったのです。坊ちゃんに。
「もう我慢できないぞ!!お前はことあるごとに俺達の足を引っ張りやがって!!!!」
こ、これは・・・・勧進帳!!?
「お尋ね者に間違えられるぐらいなら、いっそこの場でお前を処断してやる!!!」
勧進帳だ!!!弁慶だ!弁慶がいる!!!
彼に殴り飛ばされ、城塞の壁に激突する坊ちゃん。
あまりの勢いにうろたえる兵士。
「ちょ・・・ちょっと待てお前・・・・」
「いいえ!反逆者に間違われるなど不名誉も甚だしい!今すぐこいつの首を斬って汚名を晴らして差し上げます!」
「そ、そこまでしなくても・・・・!」
「・・・・もう良い。いかせてやれ」
と、言ったのは、先ほどから無言で一行を眺めていたアイン・ジードでした。
「しかし!」
「いい。通してやれ」
じいさん・・・あんた・・・・
「・・・・・・父親を大切にな」
富樫左衛門様ーーー!!
あんた、あんた・・・・!!帝国はまだ死んでないよ!!敵にもいい人がいた!
ていうかむしろこっちが親父をよろしく!
僕はこの先どうなるかわかりません!
こうして一行は安宅関・・・もといクワバの城塞を抜けることができました。
無事に抜けられた瞬間、坊ちゃんに詫びるグレミオ。
「坊ちゃん・・・・申し訳ありませんでした。通るためとは言え、坊ちゃんにあんなことを・・・・!」
わかってるさグレミオ。お前が弁慶だってことは。
ほんとは誰より僕のことを考えてくれてるんだ。ずっと昔からそばにいてくれたんだ。なんだかんだいって僕はお前が大好きなんだ。わからないわけ無いじゃないか。
・・・・ただ、あれだな。首斬るっていうのはリアルで怖かったかな。弁慶は杖だけど、お前の武器は斧だから。
パーンのこともあるし、万が一の瞬間がちょっと頭をよぎらなくもなかったな。でもわかってるよグレミオ。世界中の誰が裏切ってもお前だけは裏切らないって、ちゃんと知ってるよ。
セイカはもうすぐ、目の前でした。
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