忍者ブログ
2007年1月8日設置 サイト→http://warakosu.syarasoujyu.com/
[193]  [192]  [191]  [190]  [189]  [188]  [187]  [186]  [185]  [184]  [183


■ベニナギナタタケ(前)
ほっそりしんなりした容姿で柔肌、髪も眼も服も朱色。
(全体が棒状で肉が柔らかく無味無臭。上から下まで朱色)
食用。

■カエンタケ(中)
がっしりした頑丈な体つきで鮫肌だが色白。蓬髪。(硬い革質で表面は細粒状、中身の肉は白い。棍棒型から枝分かれして珊瑚形になる)
髪も眼も服も紅色。(外側は全体が朱紅色)
煙管大好きニコチン肺。(味が苦い)
猛毒。近年、ベニナギナタタケと誤食する事故が増えている。注意。

■オニフスベ(右上)
白くて丸くて柔らかくてでかい。同左
加齢臭。同左
食用。若いうちに食べると美味い。



オニ「べ、ベニナギナタタケさん!おいどんは・・・おいどんはずっと前からあっこのことが好きでごわした!」
ベニ「オニフスベさん・・・・」
オニ「あっこは食用でごわす。おいどんと同じ、食用キノコでごわす。こげんとこに生えてちゃいかん。こげんとこにおっと、カエンタケの野郎があっこを駄目にするでごわす!」
ベニ「・・・・・・・・」
オニ「おいどんが・・・おいどんがきっとあっこの居場所を作ってやっで、一緒に逃げ・・・・!」
カエ「こりゃあ珍しいお客人じゃねえかい、オニフスベ」
オニ「!」
ベニ「カエンタケ・・・」
カエ「ベニナギナタ、お前のオトモダチかぃ?こんなとこまで胞子を飛ばしてくるとは律儀な野郎だねぇ。何の話してたんだい?ん?」
ベニ「私・・・・話、は・・・・」
オニ「カエンタケ!おめえはベニナギナタタケさんをこげん苦しめて!おいどんは・・・!」
ベニ「やめて!」
カエ「・・・・・・・・・・」
オニ「べ、ベニナギナタさん・・・なして・・・・」
ベニ「もう、もういいんです・・・・ありがとうございます。でも本当に・・・・もう、いいの」
オニ「ベニナギナタさん・・・!」
ベニ「お帰り下さい、オニフスベさん」
オニ「ベニ・・・!」
カエ「こらこら、食い下がるたぁ粋じゃあねえだろう?ベニナギナタが言ってんだ、とっとと帰りな白いの」
オニ「く・・・・・っ!」
カエ「どうした?なんならこのあたり一面に胞子を撒いてやろうかねえ。ベニナギナタ目当てで来た人間がどんな様になるか、お前も見たいだろう?」
ベニ「やめて!やめてカエンタケ!私は何でもします!何でもしますからどうか、どうかそれだけは!」
カエ「さあて、どうするかねえ」
オニ「おめえを・・・おめえを食った人間は全身真っ赤に焼け爛れ・・・食後15分~30分で嘔吐、下痢。しばらくして腎不全、肝不全、血液凝固、小脳萎縮を起こし、高確率で死亡する・・・・っ!」
カエ「ほう、よく知ってんじゃあねえか。万一命をとりとめても後遺症が残る、汁がついただけでも肌が焼ける、俺ぁそういう猛毒菌よ。それでも相手にするってかい、オニフスベ」
ベニ「やめてカエンタケ!オニフスベさん!早く帰って!帰ってください!」
オニ「う・・・・・くっ・・・・・・・う、うわあああああ!!」
・・・・・・・・・
カエ「行ったか。暑苦しい野郎だぜまったく」
ベニ「カエンタケ・・・・」
カエ「そんな面ぁしてんじゃねえ。胞子なんざ撒きやしねえよ。オニフスベの野郎を追っ払うための方便さ。お前も迷惑してたんだろう?」
ベニ「私は・・・・そんな・・・・」
カエ「ほう?野郎の口説きが嬉しかったかい。いよいよ俺から離れる気かね?」
ベニ「私は・・・私は・・・・でも・・・」
カエ「俺ぁいいさ。好きにしな」
ベニ「!カエンタケ!待って、カエンタケ!カエンタケ・・・・!」


・・・私は一体、キノコで何をしたいんでしょうかね。
なんかもう色々すいません。
PR
[193]  [192]  [191]  [190]  [189]  [188]  [187]  [186]  [185]  [184]  [183

Copyright © 『日記』 All Rights Reserved

Template by ゆうじ

忍者ブログ [PR]