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2007年1月8日設置
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■これまでのあらすじ
ドクツルタケの誤食を防ぐべく悩むシロフクロタケは、オニフスベに頼まれて同じ悩みを持つベニナギナタタケの元へ行く。しかしベニナギナタタケは誤食されるカエンタケのため、身も心も捧げる覚悟だった。
「あなたはドクツルタケを守ってあげて」
彼女の最期の言葉にショックを受けるシロフクロタケ。
彼女の心には、忍び寄る夕暮れと共に、先の見えない迷いの闇が訪れようとしていた・・・・


シロ「ベニナギナタタケ・・・・わからないよ。私は・・・・一体どうすれば・・・・」
ツマ「!いたぁーっ!!ちょっとぉーっ、シロちゃんったらぁっ!こんなとこで何やってんのよーぅ!!」
シロ「あっ!あなたは、スナック『赤い籠』のツマミタケママ()!!ど、どうしたんですかこんなところで。今はもうお店の時間じゃ・・・」
ツマ「お店とか言ってる場合じゃないわよーぅっ!!ドクツルちゃんが大変なのよーぅっ!!!」
シロ「えっ!?ドクツルタケが!?」
ツマ「アタシのお店にねぇっ、さっきまでツチグリがいたのよぅ、あの禿げオヤジ!あいつが言ってたのよぅ・・・・」

~以下回想~

ツマ「んもーぅ、ツチグリちゃんたらぁ、こんな時間から飲みすぎよぅ?ほどほどにしないとぉ」
ツチ「いいのぉ!今日はママと一緒に飲むって決めたのぉ~!」
ツマ「お仕事どうしたのよぅ。半ドンだったのぅ?」
ツチ「いんだよぉ~。会社に俺の仕事なんかなーんもねーんだもん。なーんもねーんだよぉ。俺なんかぼーっと座ってるだけなんだよぉ~。時代はフレックスとか言ってさぁ~、俺以外に使う奴なんかいねーんだよぉ。せめて俺が使ってやんなきゃフレックスがカワイソーだろぉ?ママぁ~」
ツマ「んもーぅ、だったら早くおうちに帰って奥さん子供喜ばせてあげなさいよぅー」
ツチ「俺なんか帰ったって誰もよろこばねーっつーの!俺帰ったら女房も娘もあからさまに嫌そうな顔するの!亭主元気で留守がいい!これ鉄則デス!」
ツマ「はいはいはい、わかったから。ちゃんと座ってー」
ツチ「ママぁ~もう一杯!」
ツマ「んもーぅ。仕方ないツチグリちゃんねぇ。これで最後よーぅ?お水多くしとくわねぇ?」
ツチ「うぅ~っ・・・俺だってさぁ、ちゃんと真面目に生きてきたわけよ~?幼菌の時なんか食べれるからね~俺ぇ?ぜんっぜん知られてないけどさぁ~。地味に頑張って来たわけよぉ?」
ツマ「はいはい、わかってますよぅ。ツチグリちゃんは頑張ってるわよぅ毎日ぃ」
ツチ「なのにさぁ、腹菌類だってだけで出世できないわけよ~。おいしいとこは全部ハラタケ類で占めてるわけぇ~」
ツマ「そうなのーぅ?そんなことないわよーぅ」
ツチ「そうなってんの~。それが社会って奴なのぉ~。俺なんて特に見た目悪いからさぁ~。最近目だってきたキノコのうちじゃハラタケじゃなくても美形とかそういうのがいるらしいけどぉ~。カエンタケとかさぁ」
ツマ「ちょっとぉー、ツチグリちゃんカエンタケなんかに憧れてんのぅ?だめよぅ、あいつ猛毒よぅ」
ツチ「毒でもいいよぉー。毒でもかっこよけりゃいいじゃん、いっそ俺もう毒になりてぇーよぉ」
ツマ「何言ってんのぅ!だめよぅそんなの!」
ツチ「今日だってさぁー、会社帰りにカエンタケとドクツルタケがいてさぁ~、昼間ッから女の話しててさぁ~」
ツマ「・・・・え?」
ツチ「そういうの聞いてるとさぁ~、俺みたいのが馬鹿バカしくなってくるわけよぉー、毎日毎日働いてさぁー、毎日まいにち・・・・・」
ツマ「ちょっと!!」
ツチ「!?」
ツマ「どういうこと!?ドクツルちゃんがカエンタケと一緒にいたってどういうことぉ!?」
ツチ「ちょっ・・・ママ・・・・ぐえっ・・・・!」

~回想終了~

ツマ「っていうわけなのよぅ!」
シロ「え、ええ・・・・と・・・・?」
ツマ「ドクツルちゃんは毒だけどとってもいい子だしぃ!お店の子たちにも人気だからぁ、何かあっちゃ大変だと思ったのよぅ!それにシロちゃんのイイキノコでしょぅ?絶対守ってあげなきゃと思ってぇ!」
シロ「べ、別にイイキノコってわけじゃ・・・」
ツマ「だからアタシ聞いたのよぅ!ツチグリのやつ、クヌギのドングリのフリして盗み聞きしてたらしいからぁ!肝のちっちゃい男よねぇ!!アタシ、あいつ締め上げて全部吐かせてやったわよーぅ!!」
シロ「吐かせた・・・って何を?」
ツマ「スギヒラタケよーぅ!」
シロ「スギヒラタケ?」
ツマ「カエンタケのやつ、ドクツルちゃんをそそのかしてスギヒラタケのところに行かせようとしてたらしいのよぅ!」
シロ「ドクツルタケをスギヒラタケのところに?どうしてそんな・・・・」
ツマ「わっかんないけどぉ、でも駄目よ!危険よ!スギヒラタケちゃんって、アタシ絶対ダメだと思うわ!あの子危険な匂いがぷんっぷんしてるわよーぅ!」
シロ「そ、そうなの・・・?」
ツマ「そうよーぅ!!シロちゃんみたいな心の綺麗な子にはわかんないのよぅ!ドクツルちゃんを行かせちゃダメ!止めてあげなきゃダメよぅ!!」
シロ「・・・・けど、私は・・・・ドクツルタケと・・・」
ツマ「?何かあったの?」
シロ「・・・・・・・・何かってほどでもないけど・・・・」
ツマ「だったらなおさら行かせちゃダメ!何があったのかは今度ゆっくり聞いたげるわ!とにかく今は彼を引き止めるのが先決よぅ!」
シロ「引き止める・・・だけど理由が・・・」
ツマ「んもーぅ、理由なんかいらないわよぅ!女の子のワガママには理由なんかいらないの!あとで笑ってありがとって言えばそれで済むの!女の子ってぇ、理由なんかなくても笑って泣けば許される、世界で唯一のイキモノなのよぅ!!」
シロ「そ、そうか、な・・・?」
ツマ「そうよーぅ!!」
シロ「・・・・うん、わかった、ツマミタケママ。とにかくドクツルタケを止めてくる!」
ツマ「それでこそシロちゃんよーぅ!頑張ってねぇ!!」
シロ「うん!!ありがとう、ママ!!」



・・・・・シロフクロタケの交友関係はどうなってんだ。
オカマキャラ大好き。

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