忍者ブログ
2007年1月8日設置 サイト→http://warakosu.syarasoujyu.com/
[196]  [195]  [194]  [193]  [192]  [191]  [190]  [189]  [188]  [187]  [186
拍手ありがとうございます。キノコドラマ面白いでしょうか。書いてる本人はやたら楽しい。
「都会のキノコ図鑑」
に続いて「都会のキノコ~身近な公園ウォッチングのすすめ~」も買ってしまい、私のキノコボルテージはもう(以下略)
図鑑買ったときに会社の後輩に、電車の中でキノコ図鑑読んでる人がいたら怪しいですよ!って止められたんだけど、今度のは図鑑じゃないからいいですよね。帯の文字が「会いにおいで、と、キノコたちが呼んでいる!」だけど大丈夫だよね。カバーはよほどアレな漫画でないかぎりかけない派です。この美しいキノコの写真を隠すというのか!

それはそうとキノコドラマです。
シロフクロタケの性別設定は女の子です。


カエ「よう、ドクツルタケ」
ドク「?・・・ああ、カエンタケか。何か用か」
カエ「ご挨拶だねえ。シロフクロタケに袖にされて寂しかろうと思って寄ってやったのに」
ドク「あいつに会ったのか?」
カエ「ついさっき見かけたのさ。向こうはこっちに気づいてなかったようだが。オニフスベに泣きつかれてたから、どうせあのホコリタケ崩れのためにベニナギナタの面倒見にでも行ったんだろうよ」
ドク「へえ。・・・・あいつにゃ感心するよ。よくあんなに他キノコの事まで首つっこむ気になるもんだ」
カエ「シロフクロタケと何かあったかい?」
ドク「別に」
カエ「お互い苦労するねえ、誤食には。見極めもできねえ人間どもが勝手に食ってるだけなのに、悪者役の鉢ぁ常に俺達に回ってくる。特にドクツルタケ、お前さんは難儀だろう」
ドク「・・・・・別に」
カエ「毒なら俺の方が上だが、俺ぁこの通り奇態な格好してる。ベニナギナタと似てるにしてもちっとやそっとの素人じゃ両方手を出しゃしねえ。そこいくと、ドクツルタケよ、お前はキノコの典型ハラタケ類のいい面構えだ。人間を殺った数じゃあ俺も到底敵いやしないだろうねえ」
ドク「・・・・・・・・」
カエ「因果なもんさ。シロフクロタケに似ちまうとは。奇態っていやあこれも奇態かね。何つっても、お前さんの血筋はれっきとした・・・・」
ドク「やめろよ。家の話はしたくない」
カエ「・・・・・ふふ」
ドク「言いたいことがあるならもったいぶらずにさっさと言ったらどうだ。それとも、ここに来たのは単に俺を不愉快にさせるためか?」
カエ「向こうの林にスギヒラタケがいるぜ」
ドク「・・・なに・・・?」
カエ「お前も知ってるだろう?あいつの変異は。いい話が聞けるんじゃ無いか?」
ドク「・・・・・・・・・」
カエ「シロフクロタケを変えてやりゃあいい。お前が食用になれないんなら、あいつを毒性にすればいいんだ。そうすりゃ誤食は無くなるさ。シロフクロタケが人にとられることも無い」
ドク「・・・・・・・・・話はそれだけか」
カエ「それだけさ。十分だろう。まあどちらにしろ、一度スギヒラタケには会いに行ってやれ。お前さんに会いたがってたぜ。猛毒菌の先輩にお会いしたい、ってわけでな」
ドク「・・・・・・・・・」
カエ「邪魔したな」



・・・・・ドクツルタケに過酷な過去設定があるかのような展開に。
キノコの世界は深淵だぜ・・・・
PR
[196]  [195]  [194]  [193]  [192]  [191]  [190]  [189]  [188]  [187]  [186

Copyright © 『日記』 All Rights Reserved

Template by ゆうじ

忍者ブログ [PR]