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2007年1月8日設置 サイト→http://warakosu.syarasoujyu.com/
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シェイクスピア喜劇「十二夜」のヴァイオラの告白シーン。
シェイクスピアの中でこれが一番好きだ。ヴァイオラ可愛すぎ。男装した女の子でこの子以上に可愛いのは未だ現れてないと信じる。

嵐によって船が遭難し双子の兄とはぐれてイリリアに漂着したヴァイオラ。
彼女は男装し、「シザーリオ」と名を変えて土地の公爵オーシーノに仕えます。
公爵に出会った瞬間から密かな恋心を抱いたヴァイオラはすぐにオーシーノに可愛がられるようになりますが、しかし公爵は伯爵令嬢のオリヴィアに夢中。あろうことか恋の伝令役を「シザーリオ」に命じます。
主の恋を成就させるため、自分の心を押し隠してオリヴィアの元へ通うヴァイオラ。
ところがオリヴィアは公爵に鼻も引っ掛けないどころか、やってきた「シザーリオ」に恋してしまいます。

で、前半の山場がこのヴァイオラの告白シーンでね。
何も知らない公爵(ほんとこいつクライマックスぎりぎりまで腹立つぐらい鈍感でな)が、戯れて、お前はどんな女が好みなんだ?みたいに聞くんですよ「シザーリオ」に。顔は?とか背丈は?とか(だったと思う。くそ、本が手元に無い)。
ヴァイオラはそのすべてに、「あなた様のような」と答える。これがヴァイオラの精一杯の告白。

公爵は「それなら大したことないな」と笑います。そしてそこからオリヴィア愛してるトークに突入するんだこのボケは。
挙句、女と男は違うよなシザーリオ、みたいな感じで「女の恋は食欲と同じだ。口さびしいだけの事」という名台詞を吐きます。ヴァイオラは黙っていられず、自分の妹の話として、女がどんなに切なく恋心を抱くものかを語ります。
ここ本当に、ヴァイオラが公爵好きなの知ってるから観客はすげえ切ないんだけどね。オーシーノお前気づけよ少し!せめてオリヴィアにうざがられてることにはいい加減気づいて欲しい。あの伯爵令嬢本気で嫌がってますよ、頭冷やせよ!


・・・・で、なんでこんなことを突然書いたかといいますと、妹の話として語る、みたいな感じで、読める人の方が読めない人宛に来た恋文を心を込めて音読してあげると良いと思いました。
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