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2007年1月8日設置 サイト→http://warakosu.syarasoujyu.com/
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「ドラゴンボールの二の舞だけは嫌だ」
ハリウッドによる実写化拒絶の金字塔となっているこの言葉ですけれども、じゃあ具体的にハリウッド版ドラゴンボールは何が悪かったのか?

そこのとこ改めて確認すべく、私は地獄の1時間半を今終えたところです。
AmazonPremiumでまさかの有料コンテンツ。なんで。

とりあえず、ちゃんと見てみた感想として、良いところから挙げると、役者は頑張ってますよ。
特に主人公の悟空は可愛くて私は嫌いじゃないですね。むしろこの映画に良心があるとすればそれは彼の純真な演技だと思う。

また、公開から7年後に脚本家がまさかの全面謝罪をしたそうで、確かにクソほどありきたりで凡庸なストーリーではあるんですが、そこが致命的というわけではない気がしました。
ドラゴンボールという作品自体、その後の少年漫画に影響を与えまくった存在なので、連載開始当初は革命的な作品でも、今から見ればザ・王道になってしまっています。
ありきたりで凡庸なヒーロー譚というのも、言い方変えれば王道なわけで、それはそれでお約束の爽快感が良かったりしますからね。
世紀の傑作を作ろうとしたんじゃあるまいし、脚本はまだセーフなんじゃないですかね。

じゃあ何がいけなかったのか?


監督だよ。


それに尽きる。設定がどうとかの問題ではない。映像が悪い。
チープではないが、なんというか、監督の持ってる世界観が狭すぎる。

ドラゴンボールは凄く世界の広い物語ですよ。果てしない冒険の夢がどこまでも広がっていってるのがドラゴンボールであって、深みが無い分非常に明るい。そういう世界観じゃないですか。

ジェームズ・ウォンは真逆で、クソ狭い日常の中でギャア!をやるのがこの監督の持ち味であって、こんな果てしない見果てぬ夢を扱えと言われても単純に無理だったんだと思います。

その無理がですね、クライマックスの大猿がだいぶ小さいとか、満を持して出現した神龍がトカゲのように短いとか、そういう哀しいところに祟ってたと思いますよ。最終的に予算余らせたとかもさ。
スピルバーグが作ってたら派手に予算オーバーして神龍もっと長くて太かったんだろうなって思うとなんだか胸が痛くなる。切ない。

ホイポイカプセルのところとかもね、シャシャシャシャ!って組み上がったバイクをただジャーン!と見せれば良いんですよ、堂々としていいんですよ、それなのに何か無駄なアングル切り替え入れてひねった上からの前半分だけ映すとかやるから盛り上がらないんですよ。

原作とスケール感が合わない監督を抜擢してしまった。
これがドラゴンボールエボリューションの敗因だと思いました。
ドラゴンボール内の合うところで映画作れば良かったのに・・・天下一武闘会だけとか・・・

聖闘士星矢の監督はダークファンタジー系ですね。
行けますかね。頑張って欲しいです。
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