さあ于吉討伐だ!
「于吉が住まう幽境」へと足を踏み入れるというので、どこかと思ったら洛陽でした。
*幽境・・・世俗を離れた静かな所。(goo辞書調べ)
離れたどころか世俗のど真ん中だが・・・
それどころか曹操勢力のど真ん中でもある。よくこんなところに入り込めたなお前ら。
これができるなら今すぐ曹操の寝首かいて帝かっさらって、天下統一もできるんじゃないのか。
選択キャラは周瑜・孫権・太史慈・大喬。
あー!太史慈も使えるのかー!
うーん、うーん・・・でもやっぱり、「あの、私、戦います!」(大喬)
陣中では当然ながら将兵全員が于吉に激怒していました。
孫尚香「早く于吉を倒して、兄様を助けなきゃ!」
孫権「兄上を死なせるわけにはいかない。呪いなど、この私が断つ!(怒)」
わかります、その気持ち!私も、孫策様を思う気持ちは誰にも負けません!
太史慈「俺は孫策殿に惚れこんで今ここにいる。こんなところで、あの快男児を死なせてなるか!!・・・おのれぇ邪悪なる于吉とやら!!この俺が必ず打ち砕いてやる!!!」
兵士「周瑜様、血の気が引いてないか?落ちついて見えるけど、内心は・・・・・・」
・・・すみません、あの二人には負けるかもしれません。
孫策様って、男の方にモテるんですね・・・
周瑜と会話し、孫策の病が于吉の呪いのせいだと聞いて動揺する大喬。
今初めて知ったんかい。
周瑜「まだ救いがあります。呪いならば、術者を倒せば消えるかと」
大喬「その于吉という人を討てば・・・。分かりました!わたしもご一緒します」
「頼んで術を解いてもらう」という選択肢が一切頭をよぎらない大喬。
殺るの一択です。
周瑜「なりません!どのような危険があるか・・・」
大喬「ご一緒します!!」
そんなに自分の手で葬りたいのか大喬。
・・・まあ、男達に任せておいたら殴り合ったあとでうっかり仲直りしちゃったりするからね。
女は自分の顔と夫の悪口だけは許さない。そして一度許さないと思った相手は少なくとも人間以下の生物に成り下がるまで絶対に許さない。たとえ夫が許しても。
そんな女心を理解してくれる人、呉の男性陣にはいないだろう。自分でやるしかない。
周瑜「分かりました、共に行きましょう。しかし、くれぐれもお気をつけて」
というわけで、大喬、出陣です。
洛陽正面門前は亡霊兵がひしめいていました。
亡霊と言っても幻影兵と違って倒せるので、雑魚と同じです。
むしろ生きた人間じゃないだけ気がラクだとも言える。于吉のアホめ。
于吉「小覇王のともがらよ、去るが良い。あの男はこのまま果てるのが世の為だ」
神経を逆なでする台詞と共に于吉登場。
これには、おそらく将兵で一番温厚であったろう孫権すら、かつてないほど怒り狂いました。
死を持って償えと怒鳴りつけるほどに。
本当その通りです孫権様!死を持って償ってもらいましょう!
大喬、武器を砕棒に切り替え。*許チョの得意武器
・・・決して得意な武器ではないが、星1つでもないところに可能性を感じた。
持ってる本人の3倍くらいありそうなデカさだけど、呪符よりは使えるらしいよ。どういう基準なんだ。
とにかく、これで于吉を叩き潰します!
・・・叩き潰すと、太史慈に敬服されました。
そりゃするわ。
しかし肝心の于吉は偽物でした。分身で作られた幻影だったのです。
本体を潰さなければ意味がありません。
さらに、過去に戦で死んでいった呉軍の兵士が亡霊となって現れます。
味方の霊ということで、心が痛んだか動揺している孫権。
特に感傷もなくなぎ倒しにかかる大喬。
過去の味方とか知りません、私だって捕虜として連れてこられた身ですから。
痛みを知れとか言ってますけど、いつまでも成仏しないから余計に痛い目見るんじゃないですか。邪魔する人は全員敵です。容赦しませんからね!
袁術や劉ヨウなど、名だたる武将も出てきますが、大喬には通じません。
どうでもいい。孫策様が助かりさえすれば。
大喬、頑張ります!(亡霊武将を全て撃破!)
さあ、奥へ進みましょう!
孫堅『お前達、もう戦いはよせ。争闘の果てに得るものなど何もないのだ』
おい、死んだ人みたいに出て来たぞ親父。
しかもこれ以上無いほど言いそうもない台詞と共に。
于吉のやつめ、なんて失礼な使い方を!使うなら使うで少しはキャラの性格調べて来いよ!
小喬『みんなー、こんなことしててもつまんないよ。けんかなんかやめて、一緒に遊ぼうよ!』
いや、さすがの小喬でもここでそれは無いわ。
于吉はあの子をどんだけ馬鹿だと思ってんの。
孫権「父上は猛き虎だ!そんな妄言を言うはずがない!
大喬「小喬ならこんな時、すごく怒るはずです!」
誰ひとり惑わされることなく、偽孫堅も偽小喬も撃破。
ちなみに、周瑜と太史慈は別ルートから攻め込んでいるのでこの場にはいませんが。
偽小喬と遭遇する周瑜もちょっと見てみたかった。
洛陽最深部に到達。
偽于吉が一匹出たので潰している間に、周瑜達も到着します。
孫権「そちらに于吉はいたか?」
周瑜「いたのはどれも手ごたえのない幻ばかり。本体を倒さねば・・・」
すると本殿の正門が開いて。
中から孫策が登場!
孫策『よお、お前ら。そう無理すんじゃねえぜ。俺は・・・もう天下を取るのはやめたんだ』
だからさあ于吉お前。
大喬「わたし、もう本当に許しませんから!」
激怒する大喬。当たり前だが、誰でプレイしても激怒する。
思うに、孫策を愚弄された怒りと共に、こんな孫策見たく無かったという怒りもあるのではないだろうか。
感情昂るがまま四人で偽物を囲んでボコボコにします。周瑜に至っては無双発動までしたよ。怒ってる、怒ってるよ。
・・・撃破すると、逆効果だったことを認めながら于吉が登場しました。
しかしこいつもまた幻影でした。
ええい、本体はどこだよ!!
于吉「まさかこれほどまでとは・・・いったん退き、力を蓄えなくては・・・」
させるかああああああ!!いい加減鬱陶しいんじゃお前は!!
大体、これほどまでに人間観察力欠如してる奴に「孫策は死んだ方がいい」とか言う権利無いわ!!
ようやく出て来たな于吉本体!今すぐ行くから首洗って待ってろよ!!
孫権達が亡霊兵に引っ掛かってぐずぐずしている間に、大喬は馬をかっとばして于吉を急襲。
大喬「わたし、こんなに怒ったのは初めてです。さあ!覚悟してください!」
砕棒で殴り、双杖で殴り、やっぱり砕棒でぶん殴って戦いを終わらせました。
于吉「うぬら・・・そうまでしてあの小覇王を生かしたいか」
倒れた于吉は、石畳に爪を立てて呻きます。この手がなんだかリアルで痛い。
于吉「あの力はいずれ天下を・・・」
孫権「黙れ!貴様の妄言など知るか!」
刃を突き付ける孫権。背後に控える周瑜、大喬の顔も怒りに満ちています。こ、怖い。
于吉「フ、うぬらもそうやって、乱世を深める愚か者か・・・」
何か言い募ろうとした于吉でしたが。
太史慈が横から無言で一撃。
さすが武で語る男。もうこいつと話し合っても埒が明かんと思ったんでしょう。
ですが、于吉はまたしても手ごたえなく、黒い塵となって消えました。
太史慈「これもまやかしだと言うのか?」
周瑜「だが・・・奴が放っていたまがまがしい気配は消えた」
太史慈「なるほど。奴の存在そのものが呪いだったということか」
・・・・
え、どういうこと?
于吉は本当はいなかったっていうこと?じゃあその呪い于吉を作った製作者は誰よ?
周瑜「ならば、それが消えたことで孫策も救われるだろう」
ほんとかよ。
えええええええ~?なんかすっきりしないよ。大丈夫か?孫策本当に助かる?
若干不安を残しつつも、一同は孫策の元へ帰ります。
そして。
孫策「・・・よお」
大喬「孫策様!」
呉の城の一室、危篤状態だった孫策が目を開け、身を起こしたのです。
つきっきりで看病をしていた大喬はすがりつくように助け起こして。
孫策「心配かけちまったな」
大喬「本当です!・・・でも、よかった」
そこへ、孫権、周瑜、太史慈も入ってきました。
皆ほっとしている様子です。
特に色んな意味でほっとしているのは彼でしょう。
孫権「兄上!また兄上の下で戦えるのですね!」
・・・
孫策「いや・・・悪い、まだ体に力が入らねえ」
!!?
孫策「それに、俺は後を頼んだって言ったろ?権」
孫権「!?ですが・・・!」
孫策「悪いな、もう少し寝かせてくれ。周瑜、権を頼んだぜ」
IFの意味が無ぇ!!
孫策ーーー!!!お前、ちょっ・・・!ちょっと!!プレイヤーは皆、お前が後を継いだ呉を見るためにIF回収してると思うんですけど!!
ニートさせるために救ったんじゃねえぞ!!起きろアホ!!!
結局なんだかんだで押しつけられてしまう孫権。
しかも。
ナレーション「孫呉の将らは許貢を退けるも、孫策がその凶刃に倒れた。孫策は死の間際、孫呉を弟・孫権へと託す」
おい、孫策死んだことになってんぞ!!!
どんなバグだあああああああ!!!!真面目にIFの意味が消滅しとる!!
ダウンロードコンテンツで龍床机とかいう気の狂った武器作ってる暇あったら、このナレーションを直せえええええええええ!!!!
*龍床机・・・机。机で敵を殴って倒す。
孫策は一体、生きているのか死んでしまったのか。
もしかして于吉を倒したこの外伝の存在そのものが呪いだったのではないか。
結局謎が深まるばかりだった第三章外伝、終了です。