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2007年1月8日設置 サイト→http://warakosu.syarasoujyu.com/
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祝・忍者ブログお絵かき機能搭載。
てなわけでさっそく、うちの坊ちゃんの基本的スタンスをテーマに描いてみました。レパントが仲間になってくれないまま家宅侵入・窃盗・恐喝と罪状ばかりが増えていく主人公。裁判なんか起こされた日にゃあ軍師がきっと冷たく怒り狂う。むしろ殺される。寿司屋でポロニウムを盛られるんだ、うわああああ!
・・・そんな焦りと恐怖から半泣きになった坊ちゃんです。ひどい顔だ・・・


レパントを追って軍政官の屋敷までやってきた坊ちゃんは、屋敷の戸口を守っていた警備兵がレパント一人に瞬殺されるのを目の当たりにします。

ひ、ひいいい・・・・!

戦慄する一同。しかしこの町の名士の快進撃はそんなものでは終わりません。ドアをぶち破って屋敷の中に突撃、室内でも兵士をなぎ倒していきます。
ちょ・・・ちょっと待てえええええ、こんなキレると手に負えないのが町の名士で大丈夫なのかああああていうかキリンジ強盗ってものすごく危ない橋だったんじゃないのかこれえええ。一歩間違えてたら殺されてたのはこっちだったんじゃないのかああああ。
軍政官!さっさと奥さん返してあげてください!坊ちゃんにはこの人止められません!マッシュもこんなやつ子供に勧誘させようとしないで!!お前ほんと自分で誘いに来いよマジで!!

レパントは屋敷の奥に突撃しようとしますが、そこへさらに大量の警備兵が現れました。自殺行為です警備兵。瞬殺されるって!骨も残らねえって!
ところが彼らを憤怒の表情で睨んだレパントは、いきなり坊ちゃん側に向き直り、

「さすがに私も分が悪い!力を貸していただきたい!」

と言い出したからさあ大変。
いやいや嘘だろおっさん、一打ちで七匹殺せそうな勢いだったじゃないか。間違いなくあんた一人で最後まで行け・・・・ちょっ・・・やめてください、無理やりパーティーに入ってこないで下さい!こっちもう人数一杯なんですから!ちょっ・・・・!

コマンド「レパントが仲間に入ります。メンバーを一人外してください」

なんでええええ!!!
誰もはずしたくねえよ!俺が入るから一人帰れ、っておまえどんだけ勝手なオヤジだ!!なんで解放軍入り断ったおっさんのためにはるばる旅してきた仲間を外さなきゃなんないんだよ!!さすがマッシュの友達だよ!もぉぉぉぉごめん、カミーユ帰って!!

こうして最もやる気のなさそうなヤム兄さんは死守しつつカミーユに暇を出し、レパントがパーティーに加わりました。
警備兵をぼこぼこにしばき倒して屋敷の奥へ。
はいはい!とっとと奥さん取り戻してこんな茶番は終わらせるよ!軍政官どこ軍政官!
あ、いた!

・・・・・って、あれ・・・・・

クレイズ「またしてもお前かセオ!!」

クレイズ上官!!!
そう、今をさかのぼることもう大分前、セオが始めて社会デビューした時の、あの嫌味な上司のクレイズです。
そうか町の人に死ぬほど嫌われてる軍政官ってあんたのことか!納得!超久しぶり!なんでこんなとこにいるの!?

「お前のせいでわたしはこんな田舎においやられたのだ!」

リストラか!!ざまあ!

「わたしの出世の邪魔をしたうえ、今度はわたしの楽しみまで邪魔をするつもりか!?許さん!!」

わめくクレイズの傍らには豊かな金髪の美女が一人。どうやら彼女がレパントの奥さんのアイリーンのようです。
楽しみ、ね・・・・なんか坊ちゃん、社会人になったとたんに汚れた世界がモロ見えで正直どう対応していいのかわかりかねます。ああグレミオ、わかってる、楽しみってあれだろ、オセロかなんかだろ。安心して、坊の心の中ではキャベツもコウノトリもまだ死んでないから

レパント「アイリーンを返せ!このゲス野郎が!!」

レパント・・・あんたももうちょっと、町の名士らしい言葉で攻めていこうよ・・・マントが再びマッチョに見えてきたよ・・・・

アイリーン「あなた!」
クレイズ「おっとそこまでだ。それ以上近寄るなよ。わたしも美しい人に傷をつけたくはないのでね」

アイリーンを人質に取るクレイズ。
堕ちるところまで堕ちた元エリート官僚に、グレミオから「腐りきってる」「こんな奴の命令を聞いていたと思うと・・・」など、辛らつな言葉が浴びせかけられますが、長年の役所勤めでその程度の悪口には慣れてしまっているのでしょう、クレイズは涼しい顔です。・・・こうはなりたくないなー・・・

「なんとでも言うがいい。それよりなつかしい男に会わせてやる!おい、早く出て来い!」

なつかしい男・・・?
そういえばこいつと最後に別れたのってグレッグミンスターで兵士と押しかけてきたあの夜で・・・
じゃあ、じゃあなつかしい男ってもしかして、テッ・・・・!

がちゃ

クレオ「パーン!!!」

ををををををを・・・っ(握り拳)
お前か・・・・・っ!!おまえ・・・・・・・お前かあああああああっっっ!!!(握り拳)
いや、なつかしい!確かに懐かしいけど・・・・・お前かああああああああああ!!!!!(ガンガンガン)

パーンが空気読めないのかクレイズが空気読めないのか坊ちゃんが空気読めなかったのか、もうとにかく何から何まで正直がっかりだ!!テッドかと思ったじゃないか!テッドだと思うじゃないか!テッドどこだよ返せよ馬鹿やろう!!!

クレイズ「パーン、そいつらを捕まえろ。テオ様の名誉挽回にもなるぞ」
グレミオ「パーンさん!そんな奴の言うことを聞く気ですか!?」
パーン「クレオ、グレミオ、坊ちゃん・・・・・」

うるせえ!!俺はまだお前のこと許してないかんな!一歩でも近づいたら唾吐いてやる!
謝るっていうなら・・・・

パーン「俺はあの日のことを間違っていたとは思わない。今でも・・・・正しかったと思う」

じゃあもういいよ!!出てけよ!!

パーン「だが、それでも俺の心は・・・・・」

・・・・なんだよ。

パーン「やはり俺は自分の心に正直に生きたい。それが正しいかどうかは時が答えを出してくれるはずだ」

・・・・・・・・。

クレイズ「パーン、何を言って・・・・!」
パーン「人の皮を被った豚野郎!!これでもくらえ!!!」

どめしゃっ!!!

パーンはすさまじい勢いでクレイズをぶん殴り、ふっ飛ばしました。
・・・・・
・・・・・・パーン・・・・

ビクトール「・・・・なんだかしらねえが、あんたずいぶんいろんな人に恨まれてるなあ」

ビクトール、ついでだからあんたも恨んでいいよ。クレイズはそれでキャラが持ってる人だから遠慮はいらない。ていうか、せっかくの再会だし、坊ちゃん的にはテッドの居場所を吐くまでつるし上げたいんだけどどうかな

クレイズ「ま、待て!わたしに何かあったらお前の親父の立場が無くなるぞ!!」

知るかよ。
あんたの目にはどう見えてるか知らないけどなぁ、こっちはあの頃の坊ちゃんとは格が違うんだよ。今の坊は
不法侵入窃盗強盗、放火に恐喝、酒場に博打に薬を打ちながら人も殺してる男だぜコラ。
くぐってきた修羅場の質も数も段違いよ。今更親孝行なんかして何になるってんだアァ?
お前だけはゆるさない!

クレイズ「お、おいまさか・・・たすけてくれー!!」

・・・・・・

・・・・・・・さて、クレイズは片がつきました。
残っている問題はパーン・・・・

レパント「セオどの。どうやらこれで私もお尋ね者だ」

あ、そうだこの人がいた。ていうかメインだった。
まああれだけ暴れればお尋ね者にもなるよおっさん・・・
でも奥さんは守れたんだし、よかったんだよきっとこれで。あとはさ、帝国の手の届かないところで二人で幸せに暮ら・・・・

レパント「アイリーン、お前とは今日限り夫婦の縁を切る」

なんでそうなるよ。

アイリーン「な、なぜですのあなた・・・!?」
レパント「私は解放軍に入る。もうここへは戻って来れない」

ちょっと待ってください!そういう悲壮な覚悟で解放軍にくるのやめてください!寝覚めが悪いよ!!
二人揃ってくればいいじゃん!YOU、奥さん連れて来ちゃいなよ!

アイリーン「あなたはひどい人です。私をそんな女だと思っているのですか。私は覚悟はできています。あなたと夫婦になったときから」

ほら、奥さんだってそう言ってるんじゃん。もういいから。二人揃って面倒みますから。あの城は湖のど真ん中、どこにいるよりあそこに隠れているのが安全だと思います。解放軍ったって、そんな戦いに行く人ばっかりじゃないもん。むしろそうじゃない人の方が圧倒的におおいんだよ今。オニールさんがいるんだからアイリーンさんが来たって問題ないよ。

レパント「セオどの。私の力を解放軍のために使わせてください」

はい。よろしくお願いいたします。

・・・・・さて。これでいよいよ残りの問題は一つだ。
振り向けば、先ほどと変わらない位置に、彼はじっと立っていました。

パーン「・・・・・・・・・坊ちゃん」

パーン・・・・

パーン「いえ・・・セオ様。私を解放軍に加えてください。許しを請える立場ではありませんが、それでも私はセオ様の下ではたらきたいのです・・・・」

・・・・・・
正直、彼をまだ許す気にはなれませんでした。
だってまだテッドは消息すらもわかっていないんだから。
だけど・・・・・

だけど、「ゆるせない」なんて言えるわけないじゃないか。
帰ってきてくれてこんなに嬉しいのに言えるわけないじゃないか!
ちきしょう!戻って来いよもぉ!!仕方ねえなあ!!

パーン「ありがとうございます、セオ様!!」

「坊ちゃん」でいいよもぉ!!馬鹿野郎バカやろう!!うわああああん!!
クレオ、グレミオ、パーンが帰ってきたよう!!


こういうとき、坊ちゃんは袖でがしがし涙拭きながら思いっきり泣けばいいと思います。
きっとグレミオとクレオが笑いながら頭撫でてくれるんだと思います。

ようやくレパントを連れて、パーンも連れて、本拠地に凱旋できる坊ちゃんでした。
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