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2007年1月8日設置 サイト→http://warakosu.syarasoujyu.com/
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清四郎は頑張ってました。悠理相手に、今日からマナーを叩き込むぞ宣言するところが好きでした。なんか良い意味で意外な清四郎見たというか、あ、清四郎が夫になったらこんな感じか!と素直に納得できました。かっこいいけど恐いなー(笑)

そして意外に美童の演技が好きかもしれない。完璧なまでの醤油顔に金髪被せてクォーター設定にしてしまったせいかぱっと見で一番浮いてる人なんですが、たまにそんな外見の逆境をものともせずに乗り越えてリアルに感じる瞬間があります。びっくりする。

先週初めてこのドラマ見たときは彼が主役の回で、
「大金持ちだがドケチで有名なキヌお婆さんが死別した初恋の相手にそっくりな美童に一目惚れ。彼はなし崩し的に彼女の恋の相手にさせられてしまう。最初は嫌々だったが、無理やりデートさせられていくうちなんとなくキヌさんに親しみを感じはじめる美童。ところがある日、彼女は自宅の窓から転落死してしまい、それを境に怪奇現象が有閑倶楽部を襲い始める」
という、こうしてざっと書いてみると原作が漫画であることがよくわかる感じの話だったんですが、クライマックスでキヌさんの幽霊が大暴れしましてね
美童をあの世に連れて行きたいばっかりに、魅録を壁に磔にするわ、清四郎と悠理を殴り飛ばして流血させるわで大変だったわけです。

で、その時に美童がキヌさんに向かって、「こんなことするなんて最低だよ!生きてる間は皆にあんなに親切にしてもらったのに、死んじゃったらどうでもよくなるのかよ!連れていくなら僕だけ連れて行けばいいじゃないか!」と怒鳴るんです。
これがね、展開も台詞も非常にベタだし非現実的だし、チープになりやすい度99%ぐらいのシーンだったと思うんですが、なんかやたら上手かったんです。ほんとに。言葉に説得力を持たせられたというか、金髪のヅラをかぶり現実離れした洋館の中で明らかな血糊を垂らしている友人を庇いながら死ぬほどCGな幽霊に向かって叫んだ言葉であるにもかかわらず、なんだかすごいリアルでした。
そしてそのリアルさをぎりぎりで保ったまま、
「キヌさんのこと・・・少しは可愛いと思ったんだぞ」
の台詞まで成立させたのがすごいと思った。普通ここまでベタだったら聞くに堪えない台詞になるだろうに、彼は紙一重のところで死に台詞にしなかったんですよ。

しかし私はいくらなんでもそんなのは自分の錯覚だろうと。ドラマがそもそも全体的にギャグ調だから感覚麻痺したんだろうと。プラス仕事で疲れてるせいだろうと。己の感性を全否定しまして、見なかったことにしたわけです
だって信じられんよ・・・

でも今日の放送見たら、やっぱりこの人ときどきすごいなって思う。演技が上手いかどうかは私はさっぱりわかりませんです。むしろ自分に酔うシーンとかかっこつけるシーンとかはとてつもなく下手に見える・・・
ただ、美童がヘタレだけど心根の優しい人間なんだ、っていうことはちょっとしたところでもすごくよくわかる。その点では私は原作以上にドラマ美堂が好きかもしれません。

演じてる方は今まで見たこと無い人ですが、原作とドラマの両方に対して真摯な方だと思います。美童っていうキャラクターの大事な要素のうち、いくつかは確実に掴んで丁寧に演じておられるんだなあと。
彼はドラマ有閑倶楽部の中でかっこよくは見えないし北欧美形にも見えないけれど、原作の美堂にすごく近いんじゃないかと思う。見た目全然違っても、近い。

上手く伝えられないです。とりあえず私はこういう演技をされる役者さんがすごく好きなんですよ、ってそれだけでえらい長い日記になってしまった・・・寝ます。
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