2007年1月8日設置
サイト→http://warakosu.syarasoujyu.com/
アバ茶の洗礼が済んで、物語はズッケェロ戦に入ります。
どっかしらからチャーターしたのか盗んだのかのヨットに乗って一行は海をゆく。
その冒頭でナランチャのラジカセをぶっ壊すミスタ。
このシーンが私はもう大好きでね…
手口が鮮やか過ぎる。流れるようにさり気なくラジカセを破壊する。
ナランチャにスプライトをもらう
↓
缶を開けるために「ちょっとこの本持っててくれ」とナランチャに渡す
↓
缶を開ける
↓
「ありがと…いやありがと……」としきりにお礼を言いながら本を受け取り、その本の陰に隠してスプライトをラジカセにぶっかける
あまりに鮮やかすぎて元ネタは何の映画なんだとすら思いますが、ミスタは町のチンピラしてたにしても相当できるチンピラだったはずですよこれは。
観光客の財布掏るとか女の子の服にゴミくっつけて取ってあげる体でナンパするとか、絶対やってたと思うわ。
ただ、優しいなあと思うのは、ナランチャに「うるさい」と一言も言わないところですよね。
これね、壊すぐらいなら言ってやれよという人いますけど、絶対そっちの方が揉めてめんどくさいことになるじゃないですか。
騒音問題は言っても解決しない。ミスタはその事をよく知っている。なぜなら寝てる時にギターの練習をしてくる学生を隣人に持ってるからだ。
プロフィールの「嫌いなもの」にあげてるくらいだもの、ギター騒音解決してないんだろうなあ…
ピストルズ使えば完全犯罪で黙らせることもできように、罪のないカタギには手を出さず耐えてるミスタは偉いと思います。
彼はもう嫌だったんです。のんびり本読んでる時に横でシャカシキシャカシキされるのも、機嫌の良いナランチャに水差して揉めるのも。
だからラジカセにそっとスプライトを差しただけなんです。
そしてそれがスプライトだとバレる前に、「おいブチャラティ!いいかげんよーっ、この船どこに向かってるのか教えてくんねーかよーッ!」と大声で振ってナランチャの注意をラジカセから引き離す。
チンピラの才能が果てしない。
ズッケェロ戦に入ると、まずナランチャが行方不明になってリタイア。
ナランチャがふざけてるんじゃないかと疑ったミスタも行方不明になってリタイア。
ミスタがふざけてるんじゃないかと疑ったフーゴも行方不明になってリタイア。
この順番いいですよね。フーゴから行ってたら誰もふざけてるなんて思わなかったんじゃないでしょうか。ナランチャ→ミスタ→フーゴの順だったから3人も芋づるで犠牲に。
おそらく先のラジカセのやりとり等でやるならこの順と踏んだのであろうズッケェロの観察眼を褒めるしかありません。
さらにアバッキオのうざ絡みに嫌気が差したジョルノが、めんどくさいなぁもうじゃあ後はあんたがやってくださいよと言わんばかり先輩に全てを丸投げして自発的リタイア。
大人しそうな顔と言動をしながらやること全てがパンクな男、ジョルノ・ジョバァーナ。
5部の主役は間違いなく彼です。
見た目よりはるかにしたたかな性格してる新入りに事実上丸投げされた事に気づかず、良い方に受け取って感銘を受けてるあたりがアバッキオはギャングに向いてないと私が思う所以なんですけども、ともあれ先輩はブチャラティとの二十歳コンビで見事ズッケェロの謎を看破。無事に勝利となりました。
で、ここからがみんな大好きズッケェロ拷問シーンです。
もうね・・・
ミスタのジト目が心底好き。
ナランチャ、フーゴ、アバッキオの三人が怒りにまかせてズッケェロのボディをボコボコ蹴ってる中、一人だけ静かに船室から拷問道具を見繕って眼球に狙いを定めて行く男。
仲間がいるだろうから吐かせなきゃなあと思い、その手段としてまずは眼を一つずつ焼こうと考える、これは生粋のギャングスタですわ。
一年前までセコいチンピラしてた男が一体どこでこんなにまで脱皮したのか。
ブチャラティの指導だけじゃこうはならんだろ。
釣針と眼鏡で眼を焼こうなどという独創性はミスタ特有というか、たぶん元々芸術肌なんですよ彼は。
眠ることを楽しみ、朝日の中の木の枝や雲の動く様子を見て楽しみ、ワインの香りを楽しみ、チーズをかじる事を楽しむ男。
なんか知らんが彼だけ食の好みがナポリではなくトスカーナ地方ですし、実家はもっと北の方で親は絵描きでもしてんじゃないかと私は・・・
芸術の素養があるからこそローリング・ストーンズに妙に懐かれたりしたんじゃないかな。
それに芸術って好奇心の為なら教会の目盗んで死体掘り出してバラすようなジャンルでもあるわけで、善悪の垣根もちょっと社会と違いますから、そういうのもミスタの平常心のまま人殺しにシフトする感じに重なるような気がします。
ミスタ「選らばねーとよォーー、両方使っちゃうぜッ!!オレはよォーーーッ」
いいよね…ジト目無表情のままこれ言うの。
ミスタ「もう片方の目の心配もしていた方がいいなあああ~~~~ズッケェロさんよォォォ~~~~」
このコマとかもう正義側の雰囲気じゃないからね。
4部と6部のボスと同じ眼してますよ。おかしくないか。
芸術的に敵の首を吊るし、眼を焼き、その横でダンスを踊りながら脅しをかける。
ここまででも十分スゴ味がある。
しかし。
ミスタの真のスゴさはここからだ。
アバッキオのムーディ・ブルースでズッケェロが「仲間」にこちらの行き先を喋ってしまったのが明らかになった後。
ナランチャ「誰なんだ?この男は誰なんだよォ―――ッ!」
ミスタ「何としても!この野郎に今の男の正体をゲロさせてやるぜッ!」
拷問のレベルアップ宣言。
どんだけ引き出しあるん・・・?
「何としても」が怖いよ。ブチャラティが止めなければ何をするつもりだったんだよ。
眼ん玉潰したなら次はもう金ン玉しかないと私は思うが、果たしてミスタがそこまでエスカレートした場合、仲間は引かずに応援できるのだろうか。
船って他にどんな物が乗ってるんですかね。
ちょっと思ったシーンでした。
どっかしらからチャーターしたのか盗んだのかのヨットに乗って一行は海をゆく。
その冒頭でナランチャのラジカセをぶっ壊すミスタ。
このシーンが私はもう大好きでね…
手口が鮮やか過ぎる。流れるようにさり気なくラジカセを破壊する。
ナランチャにスプライトをもらう
↓
缶を開けるために「ちょっとこの本持っててくれ」とナランチャに渡す
↓
缶を開ける
↓
「ありがと…いやありがと……」としきりにお礼を言いながら本を受け取り、その本の陰に隠してスプライトをラジカセにぶっかける
あまりに鮮やかすぎて元ネタは何の映画なんだとすら思いますが、ミスタは町のチンピラしてたにしても相当できるチンピラだったはずですよこれは。
観光客の財布掏るとか女の子の服にゴミくっつけて取ってあげる体でナンパするとか、絶対やってたと思うわ。
ただ、優しいなあと思うのは、ナランチャに「うるさい」と一言も言わないところですよね。
これね、壊すぐらいなら言ってやれよという人いますけど、絶対そっちの方が揉めてめんどくさいことになるじゃないですか。
騒音問題は言っても解決しない。ミスタはその事をよく知っている。なぜなら寝てる時にギターの練習をしてくる学生を隣人に持ってるからだ。
プロフィールの「嫌いなもの」にあげてるくらいだもの、ギター騒音解決してないんだろうなあ…
ピストルズ使えば完全犯罪で黙らせることもできように、罪のないカタギには手を出さず耐えてるミスタは偉いと思います。
彼はもう嫌だったんです。のんびり本読んでる時に横でシャカシキシャカシキされるのも、機嫌の良いナランチャに水差して揉めるのも。
だからラジカセにそっとスプライトを差しただけなんです。
そしてそれがスプライトだとバレる前に、「おいブチャラティ!いいかげんよーっ、この船どこに向かってるのか教えてくんねーかよーッ!」と大声で振ってナランチャの注意をラジカセから引き離す。
チンピラの才能が果てしない。
ズッケェロ戦に入ると、まずナランチャが行方不明になってリタイア。
ナランチャがふざけてるんじゃないかと疑ったミスタも行方不明になってリタイア。
ミスタがふざけてるんじゃないかと疑ったフーゴも行方不明になってリタイア。
この順番いいですよね。フーゴから行ってたら誰もふざけてるなんて思わなかったんじゃないでしょうか。ナランチャ→ミスタ→フーゴの順だったから3人も芋づるで犠牲に。
おそらく先のラジカセのやりとり等でやるならこの順と踏んだのであろうズッケェロの観察眼を褒めるしかありません。
さらにアバッキオのうざ絡みに嫌気が差したジョルノが、めんどくさいなぁもうじゃあ後はあんたがやってくださいよと言わんばかり先輩に全てを丸投げして自発的リタイア。
大人しそうな顔と言動をしながらやること全てがパンクな男、ジョルノ・ジョバァーナ。
5部の主役は間違いなく彼です。
見た目よりはるかにしたたかな性格してる新入りに事実上丸投げされた事に気づかず、良い方に受け取って感銘を受けてるあたりがアバッキオはギャングに向いてないと私が思う所以なんですけども、ともあれ先輩はブチャラティとの二十歳コンビで見事ズッケェロの謎を看破。無事に勝利となりました。
で、ここからがみんな大好きズッケェロ拷問シーンです。
もうね・・・
ミスタのジト目が心底好き。
ナランチャ、フーゴ、アバッキオの三人が怒りにまかせてズッケェロのボディをボコボコ蹴ってる中、一人だけ静かに船室から拷問道具を見繕って眼球に狙いを定めて行く男。
仲間がいるだろうから吐かせなきゃなあと思い、その手段としてまずは眼を一つずつ焼こうと考える、これは生粋のギャングスタですわ。
一年前までセコいチンピラしてた男が一体どこでこんなにまで脱皮したのか。
ブチャラティの指導だけじゃこうはならんだろ。
釣針と眼鏡で眼を焼こうなどという独創性はミスタ特有というか、たぶん元々芸術肌なんですよ彼は。
眠ることを楽しみ、朝日の中の木の枝や雲の動く様子を見て楽しみ、ワインの香りを楽しみ、チーズをかじる事を楽しむ男。
なんか知らんが彼だけ食の好みがナポリではなくトスカーナ地方ですし、実家はもっと北の方で親は絵描きでもしてんじゃないかと私は・・・
芸術の素養があるからこそローリング・ストーンズに妙に懐かれたりしたんじゃないかな。
それに芸術って好奇心の為なら教会の目盗んで死体掘り出してバラすようなジャンルでもあるわけで、善悪の垣根もちょっと社会と違いますから、そういうのもミスタの平常心のまま人殺しにシフトする感じに重なるような気がします。
ミスタ「選らばねーとよォーー、両方使っちゃうぜッ!!オレはよォーーーッ」
いいよね…ジト目無表情のままこれ言うの。
ミスタ「もう片方の目の心配もしていた方がいいなあああ~~~~ズッケェロさんよォォォ~~~~」
このコマとかもう正義側の雰囲気じゃないからね。
4部と6部のボスと同じ眼してますよ。おかしくないか。
芸術的に敵の首を吊るし、眼を焼き、その横でダンスを踊りながら脅しをかける。
ここまででも十分スゴ味がある。
しかし。
ミスタの真のスゴさはここからだ。
アバッキオのムーディ・ブルースでズッケェロが「仲間」にこちらの行き先を喋ってしまったのが明らかになった後。
ナランチャ「誰なんだ?この男は誰なんだよォ―――ッ!」
ミスタ「何としても!この野郎に今の男の正体をゲロさせてやるぜッ!」
拷問のレベルアップ宣言。
どんだけ引き出しあるん・・・?
「何としても」が怖いよ。ブチャラティが止めなければ何をするつもりだったんだよ。
眼ん玉潰したなら次はもう金ン玉しかないと私は思うが、果たしてミスタがそこまでエスカレートした場合、仲間は引かずに応援できるのだろうか。
船って他にどんな物が乗ってるんですかね。
ちょっと思ったシーンでした。
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