しばらく前に裁判判例集を読み漁ってた時期がありまして、その時にわかったことは、裁判とは罪を決める目的の為にあるのではなく、真実を明らかにするためにあるんだということでした。
本当に一つ一つ事実を確認して積み上げていく。
極端な例を引きますと、被告人Aは靴の輸入業者でしたと。そして防水加工された靴を3001足輸入しましたと。
しかし税関検査の結果、その靴は防水加工がされていなかったことが判明したのです。
防水加工されている靴よりもされていない靴の方が関税は高い。
すなわち、被告人Aは故意に靴の実態を偽り脱税しようとした疑いがある、とこういう事件がありました。
この裁判の最大の争点は「靴の防水加工とは何か」というところでしたので、検察官と弁護人の間では靴に水が滲みたか滲みないか、水の滲み具合を法律でどう解釈すべきか、が争われることになりました。
弁護「そもそも防水加工の定義が法律ではあいまいだ!検察官は靴が防水で無かったことを法の上に立証できていない!」
検察「異議あり!問題の靴は税関の水かけ検査を行った結果、歩行不能なまでに水が滲み込みました。この水かけ検査は通常の洗い物をする程度の勢いの水をシャワー状にして10秒程度かけるというものであり、検査方法としては適切であったと考えます!」
弁護「異議あり!規定においてはヨット靴は『甲の部分に防水加工がされていること』とある!甲の部分とはすなわち、靴の足の上の面を形成する部分のはず!本件における靴は甲から水が滲みたのでは無い!甲と靴の底を繋ぐ、縫い目の部分から滲みたのです!!」
検察「異議あり!どっから滲みようと水が滲みたらそれは防水とは言えない!!」
弁護「異議あり!!そもそも被告人はこれと同じ靴を昨年輸入しており、その時は水かけ検査もパスして防水加工された靴と判断されている!同じ靴を輸入してどうして今年は水が滲みたなどと言われるのか納得がいかない!」
検察「異議あり!確かに靴は同じ物かもしれません。しかし靴クリームの塗り方が違ったのです!問題の靴は革の縫合を手作業で行います。よって個別に出来不出来の差異が発生し、昨年の靴はたまたま縫合部分に靴クリームが詰まっていた為水が滲みなかった物と考えます!」
弁護「裁判長!検察は縫合部分から水が滲みたと認めています!規定されている甲の部分ではない!この靴は防水です!」
検察「裁判長!!現実に靴には水が滲みて歩行不能になっているのです!そんな靴は防水ではない!たとえどこから水が滲みようと!」
・・・・・・実際にこの問題に関してこんなに元気の良いやりとりがあったかはわかりませんが、判決文から読むところ争点は間違いなくこんなところでした。
結局裁判長は検察の意見を採用。水が滲みて歩けなくなるようでは防水加工とは言えないとし、しょうもない言い訳をするなと被告人を叱責。被告人には150万円の罰金と執行猶予付きの懲役刑が下されました。
脱税未遂だったので追徴課税は取られなかったようです。
しかし、靴が防水加工かそうでないかで関税が一千万円違う(3000足の場合)となれば、しょうもない言い訳もしたくなるでしょう。税金って・・・;
今興味があるのはイギリスのチョコレート菓子「チョコレート・ティーケーキ」がビスケット(付加価値税対象)ではなくケーキ(税対象外)だとして支払済みの税金7億円の返還を求め勝訴したという奴です。
問題の菓子はビスケットの上にマシュマロが乗っていて全体をチョコレートでコーティングしているらしいんですが、ケーキとビスケットの違いはどういう基準なんだろう・・・
っていうか、普通においしそうな菓子なんで食べてみたいです。
オレンジジュースたのんだところグレープフルーツジュースが出てきたり、ひどかったのは「ベーコンとホウレン草のトマトパスタ」を頼んだ結果「海苔とカラスミのペペロンチーノ」が出てきた回でしたか。構成要素が何一つ被ってねえ。
廃棄されるともったいないので取り替えてもらったことは無いですが、心の準備をトマト味からペペロンチーノに変えるのは中々難しいことでした。味の予測つき難い方向にチェンジしてるからな・・・カラスミって;
しかしながらこれまでの全てのオーダー違いを思い返して見ますと、最も注文とかけ離れた物を持ってきたのはウェイトレスでもウェイターでもありませんでした。
オーダー違いの最高峰に君臨する人物・・・・それは私が小学生だった当時、盛んにCMしていた子供用のわたあめ機を注文したところ、有無を言わさず天体望遠鏡を運んできたサンタクロースのおっさんです。
しかもいつもは弟のと私のとちゃんと一個づつプレゼントくれたのに、その年だけ二人で一個ねみたいな扱いだったよ!箱にハンズのシールも貼ってあった!
サンタに何があったのか今となっては確かなことはわからないが、記憶にある限りでは当時、うちの父はとても天体望遠鏡を欲しがっていた。
そしてわたあめ機については常々母に「洗うのが大変そうだからお母さん嫌だわ」と言われていた。
サンタめ・・・
サンタと言えば、私がすごく欲しかったオモチャに「クルクルハンバーガー」というのがあったんですが、クリスマスにそれを注文したところ、申し訳ないがご注文のオモチャはサンタ工場で絶版になったという旨の断り書きと共に「おりひめ(子供用機織機)」が届けられていたこともありました。
シビアなサンタだったなあ・・・
先日私が有給を消費しながら勝ち取った真夏の氷上祭典の特別席なんですが、気になることがあります。
私はこの先行発売の「スペシャルシート」というのは前から5列目までの席のことを言うんだと思ってました。
で、そのつもりで予約画面に到達してみると、「スペシャルシート」にも「特別席」と「S席」とがあって、私は迷わず特別席にしたわけです。たぶん、どちらも前から5列目以内なんだろうけれども、特別席の方がリンクの長辺の席とか、見やすい席なのだろうと思ったからです。
ですが、予約を終えて落ち着いて座席説明を読んでみますと、「S席」はなるほど前から5列目の席とありますけれども、「特別席」はそうじゃない。「特別席(リンク内)」って書いてある。
・・・リンク内?
リンク内って、リンク内?
ジェフとかブライアンとか滑ってる、あのリンクの内側で見られるってこと・・・・か?・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
言っておきたい事があります。
これから2008年7月26日(土)までの間に、私が自ら命を絶ったとしか思えないような状況で絶命していた場合。
傍らに遺書があったとしても。
部屋が内側から施錠されていたとしても。
その上部屋の唯一の鍵が私のポケットから見つかったとしても。
それでもそれは他殺です。
死ねるかあああああ!!!!たとえ背景に宇宙規模の借金があったとしてもそんなもんが動機になるかああああああああ!!!!万が一この短い期間で何かが勃発し日本が世界連合に宣戦布告をするようなことになったとしても、私は即刻愛知県に移籍して独立国家・愛知を立ち上げモリコロパークもろとも世界連合の側に入ってやるわああああああ!!!!
どうかどうかジェフもブライアンも怪我しないで病気も治して日本に来てください。
ジャパンオープンが終わり、18時から始まったエキシビションですが、いやー良かったですよ。最高。
高度な技やステップを見られるのは試合ですが、エキシビは試合ではできない歌詞のついた曲・小道具・照明効果を使うことができます。もーもーもー皆凄く綺麗だった!!
全員分書いてるとやたら長くなるので巻いていきますけども、前半はキーラ・コルピや長洲未来、アドリアン・シュルタイスなどの若手メンバー&トッドと本田選手。
アドリアン君はよほどクリムキン・イーグルが好きらしい。ちなみにクリムキン・イーグルとは、床から50センチのバーに挑戦しているリンボーダンス状態のまま横に滑るという技なんですが。ロックな音楽に合わせてものすげえノリノリで踊ってました。彼の方向性が掴めねぇー!北欧に抱いていた和やかなイメージがアドリアン一人によって粉砕されましたね。超可愛い。
本田兄さんはその紹介において、パパになったことをものすごい強調されてました。そりゃもうすごい強調のされ方でした。いじられキャラなんだろうか。本田パパか・・・いいなあ、すごい善良な家庭だろうなあ。
長洲選手はエキシビでさらに音楽との相性の良さを発揮していました。すごく良かったです。アメリカが彼女に超力入れてる理由がわかりますよ。素敵です彼女。
あと、やっぱりトッドは綺麗。手足が長くて線がすーっと滑る感じです。スケートを大切に滑ってるって感じがしました。トッド好きだー!
荒川静香も出演してくれました。そしてトゥーランドットを滑ってくれました!
さすがにトリノのFSそのままではありませんでしたが、イナバウアーも見られたし、何よりもう本当にスケーティングが美しくて感動ですよ。彼女なら水の上でも滑れるんじゃ無いかってくらいですよ。
そして同じくらい綺麗だったのがサラ・マイアー。クラシックのピアノ曲に合わせて、とんでもなく綺麗でした。品があるというかぜひ夜の月明かりの下で踊っていただきたいというかどっかの病弱なピアニストが彼女の為に一曲書いて捧げるんじゃないかというか、なんかもうそんな感じでした。伝わりますかねこの説明で。
で。
ここからは趣味に走らせていただきたいんですが=今をときめく男子フィギュアの野郎どもなんですが!
エヴァン・ライサチェク、やっぱりでかい!!ロッキーに生息するという熊にしか見えない!いや、もちろん彼は大したハンサム男なんだけども、それにしても他の面子に比べて一人で山のようだ。長い手足を用いたダイナミックな演技がどうこうと言われる選手だがたとえ手足が短くてもあいつは常にダイナミックだろう。間違いない。
かっこいい曲でノリノリで・・・・おそらくは本日の誰よりもノリノリで踊ってくれました。この人の場合、リンクがあと1・5倍広くてもいいんじゃないかな。
ステファン・ランビエールのプログラム・・・は完成度高ぇー!!;
白い花を一輪、女性をリードするように指先に抱いて滑り、踊り、最後は花を胸の上に乗せて仰向けに倒れて終わるんですが、その美しくも哀しく艶めいた演技から想像させられる愛の世界は、とても23歳の恋愛とは思えなかった。
いっつも思うんですけども、ランビにこういう色気を叩き込んだのはどこの誰なんでしょうか。先天性だとは思えないですよ、トリノ時分ではまだこんなにムンムンしてなかったですよ、荒々しい色気はあったけれどもここまで艶っぽく無かったはずですよ、誰なんだ、やっぱりイタリアか、イタリアなのか。
私が狂喜したのは高橋選手がHIPHOP白鳥の湖を演ってくれた事でした。
あの衣装で両手を上げてスタンバイしたところから私のボルテージは最高潮。隣の氷雨が引いてました。
高橋は完璧に滑ってくれましたよ!私は前から5列目の端の方にいたんですが、それがストレートラインステップのスタート地点の方で、ってことはあのSPで一番かっこいい瞬間が目の前だったわけで!!!あああああ嬉しい!!!音楽が終わらないで欲しい!!
後半の今をときめく人気選手は皆アンコール!アンコール!で答えてくれて、高橋も今度は逆の端からストレートラインステップをやってくれました。あーもう本当幸せ・・・
ちなみにランビもフラメンコのストレートラインステップをアンコールでやってくれたんですよ。あのステップを横から見られたことに私はもうもう・・・・・!隣の氷雨は引いてました!
そして私のボルテージをつき抜けさせてくれたのがプルシェンコの登場でした。
本当に出てきてくれた・・・・!感動の余り隣の氷雨に掴みかかるしかない。プルシェンコぉぉぉ!!なんて綺麗な人なんだ!!オーラが全然違う!完成形な感じがする・・・!!
切なかったのは彼が二回ほどダブルアクセル(たぶん;)を跳んだことです。
やっぱり膝の調子がまだ良くない・・・・ストレートラインステップも途中から流して、それでもトリプルアクセル(たぶん)跳んでくれて、本当にこの足を切ってくれて構わないから彼を治して欲しいと思いました。
演技終わった後、不完全燃焼っぽいプルシェンコの顔が切なかったです。
が、当然のごとく会場中からアンコール。「もっと見たいですよねえー皆さん!!」とアナウンスが煽る。
見たい。そりゃ見たいさ。しかし膝が!無理はしないで欲しい。見たいけど!見ていたいけど無理はしないで欲しい!
プルシェンコはアンコールに応えて出てきてくれました。
リンクの中央の端にやってくるジェーニャ。(プルシェンコ愛称)
こちら側を向いてにっこり微笑むジェーニャ。
そして・・・・凄まじい速度でステップを踏み出すジェーニャ。
膝あぁぁぁぁ!!!!;
大丈夫なのかあんたああああ!!!そんなに足に負担ガンガンかけてそうな動きをして大丈夫なのかってばよ!!!
そりゃ貴方が常にエキシビに体張ってきた男だというのは知っている!ネットで初めて肉襦袢に金のブリーフパンツ一丁のエキシビ写真見た時には悪意の合成かと思ったぐらいだ!まさか本人による実写だったとは・・・・いやそんなことより膝!膝!;ああもう大好き!さっきライサが一番ノリノリだったと言いましたが、すみません、間違いなく一番はこの人でした!
エフゲニー・プルシェンコは本当に人を惹きつける魅力を持った選手でした。
ものすごいクールそうなのに誰よりもひょうきんな、子供みたいな人でした。
ショーのクライマックスは、ゲストスケーターの日本女子体育大学クラブの皆さんが手を繋いで作った回る大きな輪にスケーター達がどんどん入っていくというものだったんですが、ジェーニャは輪の端をつかまえられなくて必死に追いかける人役をやっていました。なんでこんなに可愛いんだこの人・・・・(鼻血)
そんなわけで、私がどんだけプルシェンコに心持ってかれたか、わかっていただけたと思います。そういう趣旨じゃなかったはずだがこのレポは。
いや、でもほんっっっ当に最高でした。真央ちゃんも可愛かったし、ゆかりんも真っ白の衣装がふわふわしてあの人の演技にぴったりで、吸い込まれるように優雅でした。
高橋とランビのストレートラインステップとか見たかった物も見られたし、夢のような一日でした。
はあ・・・嬉しい。また機会があったらどんどん行きたいなと思いました。
・・・やばいよ、この趣味高じたら本気でカナダに飛ぶかもわからんよ・・・・
いやほんとほんと本物のアントニオの猪木です。
遠眼にもやたらしゃくれた人がいるなーと思ったら、本気の猪木でした。
グレーのスーツにツツジみたいな色のマフラーをかけ、高級クラブから出てきてました。
握手してもらっちゃったよ。手おっきかったー!
そして新卒の一人が彼のビンタに果敢にもチャレンジしていました。相当痛かったようです。
新卒というものは本当に無茶をやりやがる・・・(ゴクリ)
テレビの向こう側の人って実在するんだと思った夜の一時でした。