オレンジジュースたのんだところグレープフルーツジュースが出てきたり、ひどかったのは「ベーコンとホウレン草のトマトパスタ」を頼んだ結果「海苔とカラスミのペペロンチーノ」が出てきた回でしたか。構成要素が何一つ被ってねえ。
廃棄されるともったいないので取り替えてもらったことは無いですが、心の準備をトマト味からペペロンチーノに変えるのは中々難しいことでした。味の予測つき難い方向にチェンジしてるからな・・・カラスミって;
しかしながらこれまでの全てのオーダー違いを思い返して見ますと、最も注文とかけ離れた物を持ってきたのはウェイトレスでもウェイターでもありませんでした。
オーダー違いの最高峰に君臨する人物・・・・それは私が小学生だった当時、盛んにCMしていた子供用のわたあめ機を注文したところ、有無を言わさず天体望遠鏡を運んできたサンタクロースのおっさんです。
しかもいつもは弟のと私のとちゃんと一個づつプレゼントくれたのに、その年だけ二人で一個ねみたいな扱いだったよ!箱にハンズのシールも貼ってあった!
サンタに何があったのか今となっては確かなことはわからないが、記憶にある限りでは当時、うちの父はとても天体望遠鏡を欲しがっていた。
そしてわたあめ機については常々母に「洗うのが大変そうだからお母さん嫌だわ」と言われていた。
サンタめ・・・
サンタと言えば、私がすごく欲しかったオモチャに「クルクルハンバーガー」というのがあったんですが、クリスマスにそれを注文したところ、申し訳ないがご注文のオモチャはサンタ工場で絶版になったという旨の断り書きと共に「おりひめ(子供用機織機)」が届けられていたこともありました。
シビアなサンタだったなあ・・・
先日私が有給を消費しながら勝ち取った真夏の氷上祭典の特別席なんですが、気になることがあります。
私はこの先行発売の「スペシャルシート」というのは前から5列目までの席のことを言うんだと思ってました。
で、そのつもりで予約画面に到達してみると、「スペシャルシート」にも「特別席」と「S席」とがあって、私は迷わず特別席にしたわけです。たぶん、どちらも前から5列目以内なんだろうけれども、特別席の方がリンクの長辺の席とか、見やすい席なのだろうと思ったからです。
ですが、予約を終えて落ち着いて座席説明を読んでみますと、「S席」はなるほど前から5列目の席とありますけれども、「特別席」はそうじゃない。「特別席(リンク内)」って書いてある。
・・・リンク内?
リンク内って、リンク内?
ジェフとかブライアンとか滑ってる、あのリンクの内側で見られるってこと・・・・か?・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
言っておきたい事があります。
これから2008年7月26日(土)までの間に、私が自ら命を絶ったとしか思えないような状況で絶命していた場合。
傍らに遺書があったとしても。
部屋が内側から施錠されていたとしても。
その上部屋の唯一の鍵が私のポケットから見つかったとしても。
それでもそれは他殺です。
死ねるかあああああ!!!!たとえ背景に宇宙規模の借金があったとしてもそんなもんが動機になるかああああああああ!!!!万が一この短い期間で何かが勃発し日本が世界連合に宣戦布告をするようなことになったとしても、私は即刻愛知県に移籍して独立国家・愛知を立ち上げモリコロパークもろとも世界連合の側に入ってやるわああああああ!!!!
どうかどうかジェフもブライアンも怪我しないで病気も治して日本に来てください。
ジャパンオープンが終わり、18時から始まったエキシビションですが、いやー良かったですよ。最高。
高度な技やステップを見られるのは試合ですが、エキシビは試合ではできない歌詞のついた曲・小道具・照明効果を使うことができます。もーもーもー皆凄く綺麗だった!!
全員分書いてるとやたら長くなるので巻いていきますけども、前半はキーラ・コルピや長洲未来、アドリアン・シュルタイスなどの若手メンバー&トッドと本田選手。
アドリアン君はよほどクリムキン・イーグルが好きらしい。ちなみにクリムキン・イーグルとは、床から50センチのバーに挑戦しているリンボーダンス状態のまま横に滑るという技なんですが。ロックな音楽に合わせてものすげえノリノリで踊ってました。彼の方向性が掴めねぇー!北欧に抱いていた和やかなイメージがアドリアン一人によって粉砕されましたね。超可愛い。
本田兄さんはその紹介において、パパになったことをものすごい強調されてました。そりゃもうすごい強調のされ方でした。いじられキャラなんだろうか。本田パパか・・・いいなあ、すごい善良な家庭だろうなあ。
長洲選手はエキシビでさらに音楽との相性の良さを発揮していました。すごく良かったです。アメリカが彼女に超力入れてる理由がわかりますよ。素敵です彼女。
あと、やっぱりトッドは綺麗。手足が長くて線がすーっと滑る感じです。スケートを大切に滑ってるって感じがしました。トッド好きだー!
荒川静香も出演してくれました。そしてトゥーランドットを滑ってくれました!
さすがにトリノのFSそのままではありませんでしたが、イナバウアーも見られたし、何よりもう本当にスケーティングが美しくて感動ですよ。彼女なら水の上でも滑れるんじゃ無いかってくらいですよ。
そして同じくらい綺麗だったのがサラ・マイアー。クラシックのピアノ曲に合わせて、とんでもなく綺麗でした。品があるというかぜひ夜の月明かりの下で踊っていただきたいというかどっかの病弱なピアニストが彼女の為に一曲書いて捧げるんじゃないかというか、なんかもうそんな感じでした。伝わりますかねこの説明で。
で。
ここからは趣味に走らせていただきたいんですが=今をときめく男子フィギュアの野郎どもなんですが!
エヴァン・ライサチェク、やっぱりでかい!!ロッキーに生息するという熊にしか見えない!いや、もちろん彼は大したハンサム男なんだけども、それにしても他の面子に比べて一人で山のようだ。長い手足を用いたダイナミックな演技がどうこうと言われる選手だがたとえ手足が短くてもあいつは常にダイナミックだろう。間違いない。
かっこいい曲でノリノリで・・・・おそらくは本日の誰よりもノリノリで踊ってくれました。この人の場合、リンクがあと1・5倍広くてもいいんじゃないかな。
ステファン・ランビエールのプログラム・・・は完成度高ぇー!!;
白い花を一輪、女性をリードするように指先に抱いて滑り、踊り、最後は花を胸の上に乗せて仰向けに倒れて終わるんですが、その美しくも哀しく艶めいた演技から想像させられる愛の世界は、とても23歳の恋愛とは思えなかった。
いっつも思うんですけども、ランビにこういう色気を叩き込んだのはどこの誰なんでしょうか。先天性だとは思えないですよ、トリノ時分ではまだこんなにムンムンしてなかったですよ、荒々しい色気はあったけれどもここまで艶っぽく無かったはずですよ、誰なんだ、やっぱりイタリアか、イタリアなのか。
私が狂喜したのは高橋選手がHIPHOP白鳥の湖を演ってくれた事でした。
あの衣装で両手を上げてスタンバイしたところから私のボルテージは最高潮。隣の氷雨が引いてました。
高橋は完璧に滑ってくれましたよ!私は前から5列目の端の方にいたんですが、それがストレートラインステップのスタート地点の方で、ってことはあのSPで一番かっこいい瞬間が目の前だったわけで!!!あああああ嬉しい!!!音楽が終わらないで欲しい!!
後半の今をときめく人気選手は皆アンコール!アンコール!で答えてくれて、高橋も今度は逆の端からストレートラインステップをやってくれました。あーもう本当幸せ・・・
ちなみにランビもフラメンコのストレートラインステップをアンコールでやってくれたんですよ。あのステップを横から見られたことに私はもうもう・・・・・!隣の氷雨は引いてました!
そして私のボルテージをつき抜けさせてくれたのがプルシェンコの登場でした。
本当に出てきてくれた・・・・!感動の余り隣の氷雨に掴みかかるしかない。プルシェンコぉぉぉ!!なんて綺麗な人なんだ!!オーラが全然違う!完成形な感じがする・・・!!
切なかったのは彼が二回ほどダブルアクセル(たぶん;)を跳んだことです。
やっぱり膝の調子がまだ良くない・・・・ストレートラインステップも途中から流して、それでもトリプルアクセル(たぶん)跳んでくれて、本当にこの足を切ってくれて構わないから彼を治して欲しいと思いました。
演技終わった後、不完全燃焼っぽいプルシェンコの顔が切なかったです。
が、当然のごとく会場中からアンコール。「もっと見たいですよねえー皆さん!!」とアナウンスが煽る。
見たい。そりゃ見たいさ。しかし膝が!無理はしないで欲しい。見たいけど!見ていたいけど無理はしないで欲しい!
プルシェンコはアンコールに応えて出てきてくれました。
リンクの中央の端にやってくるジェーニャ。(プルシェンコ愛称)
こちら側を向いてにっこり微笑むジェーニャ。
そして・・・・凄まじい速度でステップを踏み出すジェーニャ。
膝あぁぁぁぁ!!!!;
大丈夫なのかあんたああああ!!!そんなに足に負担ガンガンかけてそうな動きをして大丈夫なのかってばよ!!!
そりゃ貴方が常にエキシビに体張ってきた男だというのは知っている!ネットで初めて肉襦袢に金のブリーフパンツ一丁のエキシビ写真見た時には悪意の合成かと思ったぐらいだ!まさか本人による実写だったとは・・・・いやそんなことより膝!膝!;ああもう大好き!さっきライサが一番ノリノリだったと言いましたが、すみません、間違いなく一番はこの人でした!
エフゲニー・プルシェンコは本当に人を惹きつける魅力を持った選手でした。
ものすごいクールそうなのに誰よりもひょうきんな、子供みたいな人でした。
ショーのクライマックスは、ゲストスケーターの日本女子体育大学クラブの皆さんが手を繋いで作った回る大きな輪にスケーター達がどんどん入っていくというものだったんですが、ジェーニャは輪の端をつかまえられなくて必死に追いかける人役をやっていました。なんでこんなに可愛いんだこの人・・・・(鼻血)
そんなわけで、私がどんだけプルシェンコに心持ってかれたか、わかっていただけたと思います。そういう趣旨じゃなかったはずだがこのレポは。
いや、でもほんっっっ当に最高でした。真央ちゃんも可愛かったし、ゆかりんも真っ白の衣装がふわふわしてあの人の演技にぴったりで、吸い込まれるように優雅でした。
高橋とランビのストレートラインステップとか見たかった物も見られたし、夢のような一日でした。
はあ・・・嬉しい。また機会があったらどんどん行きたいなと思いました。
・・・やばいよ、この趣味高じたら本気でカナダに飛ぶかもわからんよ・・・・
いやほんとほんと本物のアントニオの猪木です。
遠眼にもやたらしゃくれた人がいるなーと思ったら、本気の猪木でした。
グレーのスーツにツツジみたいな色のマフラーをかけ、高級クラブから出てきてました。
握手してもらっちゃったよ。手おっきかったー!
そして新卒の一人が彼のビンタに果敢にもチャレンジしていました。相当痛かったようです。
新卒というものは本当に無茶をやりやがる・・・(ゴクリ)
テレビの向こう側の人って実在するんだと思った夜の一時でした。
明日書くとか言っておいて間が空いてしまいましたが、ジャパンオープン後半レポです。
後半は女子の部。
の前に荒川静香がゲストとして登場し、エキシビションを披露してくれました!
ちょっとね、あれでしたよ、綺麗すぎた。とにかく本当にスケーティングが綺麗でした。トリノ金メダルの時もリアルタイムで見てたんですが、あのときよりももっとずっと実感できました。ああこの人は本当に美しいスケートをする人なんだなって。
独りでに音楽を奏でるバイオリンの話って童話にあるじゃないですか。荒川静香のスケート靴もそんな感じなんですよ。独りでに滑るんじゃないかってくらい綺麗で、水の上でも滑れるんじゃないかってくらいなめらかで、彼女はもうプロに転向していますが、それでもまだ図抜けてました。
ゲストエキシビションが終わると、女子の部のウォームアップ。まるで花でも撒いたかのように一気に艶めくリンク。いいねぇーやっぱ女子の衣装は華やかだよ。その意味では男子フィギュアはどうしても殺風景なんだと改めて思い知るよ。
ちなみに男子フィギュアで私が一番好きだった衣装は、ジョニー・ウィアーのエキシビ「「MY WAY(フランク・シナトラ)」の奴です。あの衣装素敵だったー!!ウィアーはセンスが良すぎると思う!そして日本の高橋に足りないものがあるとすればそれだと思う。なんだろう、いつも何か、高橋だけが違う方向の服を着ているような・・・彼だけが「服」というより「タイツ」というイメージのような・・・・いや、いいんだけど・・・・悪いわけじゃないんだけど・・・・
女性の1番手はスウェーデンのキーラ・コルピでした。
私は初めて見る選手でした。ちょっと調子が悪かったようで、ジャンプも失敗しがちだったんですが、なんつってもとんだべっぴんさんでな。
白い肌にまばゆいばかりの金髪、パンフレットの写真なんかマリリン・モンローみたいだ。現役ハリウッド女優ならシャーリーズ・セロンに似てる。彼女を女性と言うなら私はおそらくミジンコ辺りに属するだろう。しかもヨーロッパ選手権3位でまだ19歳ときたもんだ。もうミジンコでいいや私。
彼女の演技はどちらかというとスポーツタイプのようでした。そこがまたギャップで可愛いわけよ。転んだ?ご愛嬌だよチキショウ。
バンクーバーでは21歳か・・・・いろんな意味で楽しみな選手です。オヤジか私は。
続いてはアメリカの15歳。長洲未来。両親は日本人だそうで、来期からシニア参戦の選手ですが、彼女はちょっと凄かったです。
音楽との相性がとても良くて、スケーティングも美しい。この子シニア参戦したら現在の力関係に物凄い影響及ぼしそうです。っていうかバンクーバーまでには金メダル最有力選手になってる気がする。
何より、既にジャンプも滑りも安定してるにも関わらずまだ原石ですという感じがするのがオソロシイ。
磨かれたらえらいことになりそうです。
でも、演技が終わって控えのボックスに戻ったらとたんに子供っぽい顔になってました(笑)
特にトッド兄さんの隣にいると親子みたいでした。毎週父娘でピクニック行ってそうな感じ。
行きてぇートッドとピクニック!
そして3番手に日本。当初の予定では安藤美姫選手だったのですが怪我で欠場、代わって出場したのが中野友香里選手です。
安藤美姫のスケートは、個人的にトリノ終わった後から好きになりました。荒川選手の優勝があったからでしょうか、トリノを境に彼女のギアが変わってませんか。スポーツタイプで表現力は今ひとつ、というイメージがどんどん覆されていきました。2007年の世界選手権なんか本当に素晴らしかったです。優雅、とか、しなやか、というんじゃないですが、人の胸を打つ何かは確実に表現されている気がします。
しかしフィギュアスケートの性なんでしょうか、選手がスポーツと芸術を両方極めようとするととたんに怪我が多発すんだよこの競技。なので安藤選手の怪我の多さは彼女の芸術性が磨かれてきた証拠のようにも思います。・・・が、本当に何とかならんもんか神様よぅ・・・・
そんなわけで安藤選手の演技は見られませんでした。
しかしですね、ここから熱く語らせてもらいますがね、中野選手の演技は素晴らしかったですよ。
鮮やかなオレンジの衣装はあたかも焔のごとく氷上に舞い!ジャンプは立て続けに決まり!音楽に乗ったステップも見事で!スピンはずば抜けた美しさ!!言うまでも無くノーミス!!
最後のドーナツスピンなんか、横から見てたら自由の女神が掲げてるトーチってああいうんじゃないだろうかってぐらい綺麗でしたよ!立たずにいられねえよ!素晴らしいいいいい!!!
彼女はこの日パーソナルベスト更新だったそうです。そりゃそうだ!っていうか、中野選手は素人から見て試合のたびに「評価が低すぎるわアアアア!!!」と思う選手の代表格みたいな気がします。彼女の演技めちゃくちゃ素敵なのになあ。
そしてなぜ「ミキティ」「真央ちゃん」は定着してるのに「ゆかりん」は定着しないのか。なぜ皆彼女を呼ぶときは「中野友香里」フルネームなのか。
確かに若干地味なイメージはある。が・・・現在の日本選手の中で一番メンタルが強いのはたぶん彼女だと思うんですよ。安心して見ていられる、競技者として芯のある選手なんですよ。だからこそフルネームで呼ばれるのかもしれない。
とにかく、この日の彼女は素晴らしかったです。
ここまで終わったところで、1位は北米チーム、2位は欧州、3位は日本でした。日本3位は変わりませんが、中野選手のおかげで点差は大分縮まっています。
女子後半、いよいよ最終グループです。
まずはスイスのサラ・マイアー。
これもまた素晴らしかった。美しいー!!!すんげえ美しいーー!!!!スケーティングが音楽に完全に調和してて、要するに私が最も好きなタイプの選手だーーーー!!!
あんまりスケートが綺麗なんでベテラン選手かと思ったら、まだ23歳なんですね。でも若年化しているフィギュアスケートの世界では全盛期も後半でしょうか。
やっぱり私は二十歳過ぎてからの選手の演技が好きだなあ・・・技術だけでは手に入れられない、一途に一つの事をやってきた人の人生がスケーティングに滲み出るんだと思う。
サラ・マイアー選手の演技も十二分にスタオベに値するものでした。しかしつい5分前に中野選手で思う様沸いた直後だったせいか、会場では「立って拍手したい!けどそんなやたらに連発するのも節操が無いような・・・」という一瞬の戸惑いが生じ、観客はスタオベの機会を逸しました。
すまん・・・!すまん、サラ・マイアー!貴方は素晴らしかった!!
それにしても、会場のスイス国旗の数は大変なもんでした。ランビエールがいるから+デザイン的に作りやすいから だと思いますが、皆すげーよ。好きとなったら闇雲に大歓迎する日本人が私は大好きだよ。こんなに国際大会に向いた国も無いんじゃないか、東京で冬のオリンピックできたらいいのに。雪製造機がもっと発達しますように・・・・。
あと、ランビエールはボックスでキーラ・コルピと仲良く話してたんですが、なんかあの二人が話してるとフェロモン密度が高ぇ高ぇ。ランビの横にいるシュルタイス君は緊張で固まっているように見えました。
高得点を出したサラ・マイアーに続いては、アメリカのキミー・マイズナーが登場。
可愛い選手ですよね、名前からして可愛いもんよ。元気一杯でにっこにっこしてて、最初のジャンプをオーバーターンした以外はミスも無くて、会場も心から拍手喝采です。
面白かったのは彼女がボックスに戻ってから。モニターに向かって笑顔で手を振るキミーの前を、巨大な黒い物体が通り過ぎました。ライサチェクです。
彼はキミーの左隣にどっかと座り、彼女としゃべったり、モニターに向かって二人でポーズを決めたり、得点が出るまでに色々お茶目な事をしていました。
そして、そんなどでかい彼に押されて窮屈そうに座っていたのが高橋選手でした。
高橋ー!!!堂々としてていいから!誰も怒ってないよ確かに今日はアレだったけれども!
ライサチェク、頼む、もうちょっとでいい、潰されかけている日本のエースの為に、もうちょっと右に寄ってやってくれ・・・
キミーの点数は予想を覆して低く、審査団は会場のブーイングを浴びました。
良かったと思ったんだけど・・・・わからん・・・・。こういうときはテレビ解説欲しくなりますね。なんでこんなに低いんじゃい。
最後は日本。満を持して浅田真央選手の登場です。
会場の雰囲気も一変。「まおちゃーん!」「マオちゃーん!」と、そこかしこから子供の熱い声援が飛びます。この会場にこんなに子供いたのかと思うほど多かった。やっぱり人気凄いなー。
しかし彼らは「まおちゃーん!」と呼ぶだけで、頑張れとかは言いません。どうして欲しいんだ子供達。君らは真央ちゃんにどうして欲しいんだ。
曲はショパンの幻想即興曲でした。ワインレッドの衣装で登場した浅田選手は、まずはきっちりトリプルアクセルを決めてきました。大喝采。特に私の右前に座っていた男性の興奮が凄かった。
それでもこの日は余り調子が良くなかったのでしょうか、続くジャンプにはいくつかミスがありました。難しそうなジャンプはきっちり入ってるんだけど・・・ていうか、FS多いよねしなきゃいけないジャンプ。
サーキュラーステップとか、要所要所で真央ちゃんらしい可愛いしぐさがありました。
彼女はバンクーバーでは19歳で、たぶんここが彼女にとっての最盛期のオリンピックになるとは思うんですが、私はその次のソチを目指すところも見たい。本当の芸術との戦いはバンクーバーの後に始まる気がする。
それまで怪我をせずにいて欲しいです。それは何も真央ちゃんだけでなく、あらゆるスポーツのあらゆる選手に思うことですが。
ともあれ、真央ちゃんはさすがに世界女王の貫禄で後半戦の最高点をマーク。
結果的に日本チームは大逆転、三年連続の優勝!となりました。
優勝インタビューが行われました。これが良いオチだった。
嬉しそうに嬉しいですという真央ちゃんやゆかりんと対照的に、ちっちゃくなっている高橋選手。
それに追い討ちをかけるインタビュアー。
ビュアー「高橋選手、優勝決まった瞬間、浅田選手に謝っておられましたね!」
高橋 「あはは・・・僕は今日全然駄目で足引っ張ってばっかだったんで・・・」
ビュアー「そ、そんなことありませんよ!」
高橋 「いやいやいや、本当もう、女性陣のおかげです」
ビュアー「で、でも、浅田選手の出番の時とか、激励の言葉をかけてあげたりは?」
高橋 「いや・・・・僕には何も言う権利は無いから・・・」
ビュアー「た、高橋選手も素晴らしかったですよ!」
やめてやれ、インタビュアー・・・
高橋はもっと素晴らしくできるはずだから・・・・
高橋選手の腰の低さに会場は大爆笑でした。っていうか、日本チームの力関係がはっきりわかるインタビューでした。
た、高橋、大丈夫、次があるさ。次がんばっていこう!!!(必死)
本当に素敵な3時間でした。
そしてこの後、蕎麦を食ってから夜のカーニバル・オン・アイスを観たのです。
これがもー・・・・・・・・・(続)