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2007年1月8日設置 サイト→http://warakosu.syarasoujyu.com/
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明日書くとか言っておいて間が空いてしまいましたが、ジャパンオープン後半レポです。

後半は女子の部。
の前に荒川静香がゲストとして登場し、エキシビションを披露してくれました!
ちょっとね、あれでしたよ、綺麗すぎた。とにかく本当にスケーティングが綺麗でした。トリノ金メダルの時もリアルタイムで見てたんですが、あのときよりももっとずっと実感できました。ああこの人は本当に美しいスケートをする人なんだなって。
独りでに音楽を奏でるバイオリンの話って童話にあるじゃないですか。荒川静香のスケート靴もそんな感じなんですよ。独りでに滑るんじゃないかってくらい綺麗で、水の上でも滑れるんじゃないかってくらいなめらかで、彼女はもうプロに転向していますが、それでもまだ図抜けてました。

ゲストエキシビションが終わると、女子の部のウォームアップ。まるで花でも撒いたかのように一気に艶めくリンク。いいねぇーやっぱ女子の衣装は華やかだよ。その意味では男子フィギュアはどうしても殺風景なんだと改めて思い知るよ。
ちなみに男子フィギュアで私が一番好きだった衣装は、ジョニー・ウィアーのエキシビ「「MY WAY(フランク・シナトラ)」の奴です。あの衣装素敵だったー!!ウィアーはセンスが良すぎると思う!そして日本の高橋に足りないものがあるとすればそれだと思う。なんだろう、いつも何か、高橋だけが違う方向の服を着ているような・・・彼だけが「服」というより「タイツ」というイメージのような・・・・いや、いいんだけど・・・・悪いわけじゃないんだけど・・・・

女性の1番手はスウェーデンのキーラ・コルピでした。
私は初めて見る選手でした。ちょっと調子が悪かったようで、ジャンプも失敗しがちだったんですが、なんつってもとんだべっぴんさんでな
白い肌にまばゆいばかりの金髪、パンフレットの写真なんかマリリン・モンローみたいだ。現役ハリウッド女優ならシャーリーズ・セロンに似てる。彼女を女性と言うなら私はおそらくミジンコ辺りに属するだろう。しかもヨーロッパ選手権3位でまだ19歳ときたもんだ。もうミジンコでいいや私
彼女の演技はどちらかというとスポーツタイプのようでした。そこがまたギャップで可愛いわけよ。転んだ?ご愛嬌だよチキショウ
バンクーバーでは21歳か・・・・いろんな意味で楽しみな選手です。オヤジか私は


続いてはアメリカの15歳。長洲未来。両親は日本人だそうで、来期からシニア参戦の選手ですが、彼女はちょっと凄かったです。
音楽との相性がとても良くて、スケーティングも美しい。この子シニア参戦したら現在の力関係に物凄い影響及ぼしそうです。っていうかバンクーバーまでには金メダル最有力選手になってる気がする。
何より、既にジャンプも滑りも安定してるにも関わらずまだ原石ですという感じがするのがオソロシイ。
磨かれたらえらいことになりそうです。
でも、演技が終わって控えのボックスに戻ったらとたんに子供っぽい顔になってました(笑)
特にトッド兄さんの隣にいると親子みたいでした。毎週父娘でピクニック行ってそうな感じ
行きてぇートッドとピクニック!

そして3番手に日本。当初の予定では安藤美姫選手だったのですが怪我で欠場、代わって出場したのが中野友香里選手です。
安藤美姫のスケートは、個人的にトリノ終わった後から好きになりました。荒川選手の優勝があったからでしょうか、トリノを境に彼女のギアが変わってませんか。スポーツタイプで表現力は今ひとつ、というイメージがどんどん覆されていきました。2007年の世界選手権なんか本当に素晴らしかったです。優雅、とか、しなやか、というんじゃないですが、人の胸を打つ何かは確実に表現されている気がします。
しかしフィギュアスケートの性なんでしょうか、選手がスポーツと芸術を両方極めようとするととたんに怪我が多発すんだよこの競技。なので安藤選手の怪我の多さは彼女の芸術性が磨かれてきた証拠のようにも思います。・・・が、本当に何とかならんもんか神様よぅ・・・・

そんなわけで安藤選手の演技は見られませんでした。
しかしですね、ここから熱く語らせてもらいますがね、中野選手の演技は素晴らしかったですよ

鮮やかなオレンジの衣装はあたかも焔のごとく氷上に舞い!ジャンプは立て続けに決まり!音楽に乗ったステップも見事で!スピンはずば抜けた美しさ!!言うまでも無くノーミス!!
最後のドーナツスピンなんか、横から見てたら自由の女神が掲げてるトーチってああいうんじゃないだろうかってぐらい綺麗でしたよ!立たずにいられねえよ!素晴らしいいいいい!!!
彼女はこの日パーソナルベスト更新だったそうです。そりゃそうだ!っていうか、中野選手は素人から見て試合のたびに「評価が低すぎるわアアアア!!!」と思う選手の代表格みたいな気がします。彼女の演技めちゃくちゃ素敵なのになあ。
そしてなぜ「ミキティ」「真央ちゃん」は定着してるのに「ゆかりん」は定着しないのか。なぜ皆彼女を呼ぶときは「中野友香里」フルネームなのか。
確かに若干地味なイメージはある。が・・・現在の日本選手の中で一番メンタルが強いのはたぶん彼女だと思うんですよ。安心して見ていられる、競技者として芯のある選手なんですよ。だからこそフルネームで呼ばれるのかもしれない。
とにかく、この日の彼女は素晴らしかったです。

ここまで終わったところで、1位は北米チーム、2位は欧州、3位は日本でした。日本3位は変わりませんが、中野選手のおかげで点差は大分縮まっています。

女子後半、いよいよ最終グループです。
まずはスイスのサラ・マイアー。
これもまた素晴らしかった。美しいー!!!すんげえ美しいーー!!!!スケーティングが音楽に完全に調和してて、要するに私が最も好きなタイプの選手だーーーー!!!
あんまりスケートが綺麗なんでベテラン選手かと思ったら、まだ23歳なんですね。でも若年化しているフィギュアスケートの世界では全盛期も後半でしょうか。
やっぱり私は二十歳過ぎてからの選手の演技が好きだなあ・・・技術だけでは手に入れられない、一途に一つの事をやってきた人の人生がスケーティングに滲み出るんだと思う。
サラ・マイアー選手の演技も十二分にスタオベに値するものでした。しかしつい5分前に中野選手で思う様沸いた直後だったせいか、会場では「立って拍手したい!けどそんなやたらに連発するのも節操が無いような・・・」という一瞬の戸惑いが生じ、観客はスタオベの機会を逸しました。
すまん・・・!すまん、サラ・マイアー!貴方は素晴らしかった!!

それにしても、会場のスイス国旗の数は大変なもんでした。ランビエールがいるから+デザイン的に作りやすいから だと思いますが、皆すげーよ。好きとなったら闇雲に大歓迎する日本人が私は大好きだよ。こんなに国際大会に向いた国も無いんじゃないか、東京で冬のオリンピックできたらいいのに。雪製造機がもっと発達しますように・・・・。
あと、ランビエールはボックスでキーラ・コルピと仲良く話してたんですが、なんかあの二人が話してるとフェロモン密度が高ぇ高ぇ。ランビの横にいるシュルタイス君は緊張で固まっているように見えました。

高得点を出したサラ・マイアーに続いては、アメリカのキミー・マイズナーが登場。
可愛い選手ですよね、名前からして可愛いもんよ。元気一杯でにっこにっこしてて、最初のジャンプをオーバーターンした以外はミスも無くて、会場も心から拍手喝采です。
面白かったのは彼女がボックスに戻ってから。モニターに向かって笑顔で手を振るキミーの前を、巨大な黒い物体が通り過ぎました。ライサチェクです。
彼はキミーの左隣にどっかと座り、彼女としゃべったり、モニターに向かって二人でポーズを決めたり、得点が出るまでに色々お茶目な事をしていました。
そして、そんなどでかい彼に押されて窮屈そうに座っていたのが高橋選手でした

高橋ー!!!堂々としてていいから!誰も怒ってないよ確かに今日はアレだったけれども!
ライサチェク、頼む、もうちょっとでいい、潰されかけている日本のエースの為に、もうちょっと右に寄ってやってくれ・・・

キミーの点数は予想を覆して低く、審査団は会場のブーイングを浴びました
良かったと思ったんだけど・・・・わからん・・・・。こういうときはテレビ解説欲しくなりますね。なんでこんなに低いんじゃい。

最後は日本。満を持して浅田真央選手の登場です。
会場の雰囲気も一変。「まおちゃーん!」「マオちゃーん!」と、そこかしこから子供の熱い声援が飛びます。この会場にこんなに子供いたのかと思うほど多かった。やっぱり人気凄いなー。
しかし彼らは「まおちゃーん!」と呼ぶだけで、頑張れとかは言いません。どうして欲しいんだ子供達。君らは真央ちゃんにどうして欲しいんだ。
曲はショパンの幻想即興曲でした。ワインレッドの衣装で登場した浅田選手は、まずはきっちりトリプルアクセルを決めてきました。大喝采。特に私の右前に座っていた男性の興奮が凄かった
それでもこの日は余り調子が良くなかったのでしょうか、続くジャンプにはいくつかミスがありました。難しそうなジャンプはきっちり入ってるんだけど・・・ていうか、FS多いよねしなきゃいけないジャンプ
サーキュラーステップとか、要所要所で真央ちゃんらしい可愛いしぐさがありました。
彼女はバンクーバーでは19歳で、たぶんここが彼女にとっての最盛期のオリンピックになるとは思うんですが、私はその次のソチを目指すところも見たい。本当の芸術との戦いはバンクーバーの後に始まる気がする。
それまで怪我をせずにいて欲しいです。それは何も真央ちゃんだけでなく、あらゆるスポーツのあらゆる選手に思うことですが。

ともあれ、真央ちゃんはさすがに世界女王の貫禄で後半戦の最高点をマーク。
結果的に日本チームは大逆転、三年連続の優勝!となりました。

優勝インタビューが行われました。これが良いオチだった
嬉しそうに嬉しいですという真央ちゃんやゆかりんと対照的に、ちっちゃくなっている高橋選手
それに追い討ちをかけるインタビュアー。

ビュアー「高橋選手、優勝決まった瞬間、浅田選手に謝っておられましたね!」
高橋 「あはは・・・僕は今日全然駄目で足引っ張ってばっかだったんで・・・」
ビュアー「そ、そんなことありませんよ!」
高橋 「いやいやいや、本当もう、女性陣のおかげです」
ビュアー「で、でも、浅田選手の出番の時とか、激励の言葉をかけてあげたりは?」
高橋 「いや・・・・僕には何も言う権利は無いから・・・」
ビュアー「た、高橋選手も素晴らしかったですよ!」

やめてやれ、インタビュアー・・・
高橋はもっと素晴らしくできるはずだから・・・・

高橋選手の腰の低さに会場は大爆笑でした。っていうか、日本チームの力関係がはっきりわかるインタビューでした
た、高橋、大丈夫、次があるさ。次がんばっていこう!!!(必死)


本当に素敵な3時間でした。
そしてこの後、蕎麦を食ってから夜のカーニバル・オン・アイスを観たのです。
これがもー・・・・・・・・・(続)

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