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2007年1月8日設置 サイト→http://warakosu.syarasoujyu.com/
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大金持ちの描写が難しいのは、要するにそんな大金持ちになったことも見たことも無いからです。
想像力の限界を感じます。
たとえばね。自家用車の内装の描写でね。

「金色の布地」
 ・・・これは誰でも思いつきますね。

「の上に宝石と刺繍を織り混ぜた(中略)絹のつづれ織り」
 ・・・ちょっとどんなものか想像できませんが、まあ宝石を織り込むとかは考えつけそうな気がしますね。


しかし、

「無数の色彩のダチョウの羽の先端を織り合わせた布地」


これは無理だ。



私ごとき庶民では、たとえダチョウに到達できたとしても羽ひっこ抜いて織っただけで満足してしまうであろう。
その先っちょだけがいいよねという発想はまず出てこない。
っていうかそれ出てくるのは実際にダチョウの布使ってる奴だという気がする。

1920年代のアメリカすげえ。
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フィッツジェラルドの短編の「リッツ・ホテルのように大きなダイアモンド」は、今まで読んだ金持ちの話の中で金持ってる描写がダントツな話だと思いました。

いや度を越した金持ちを描写するってすごい難しいことですよ。
札束を落とし紙に使う、とかそういうのじゃ駄目なんですよ。
板についた大金持ちの贅沢の描写って、本当難しいんですよ。

「一枚一枚の皿が、ほとんど目に見えないほど薄い二枚のダイアモンドを貼り合わせてできていて、その間には緑色の空気から削りとってきたかと思われるようなエメラルドの細工が、細かい線で描いた不思議な図案となってはめこまれていた」

・・・この眩むような贅沢と趣味の良さ、どうよ。
すげええええええええ。
くっそおおおおおおおお
もう萌えとか思いつく気力もねええええええええええ

地球を救おうとしている悟空がオラに元気を分けてくれっつってきても今なら拒否れる。
フリーザにぶつけてる場合じゃねんだよ!むしろその集めたのこっちに寄越せ!

くそおおおおおおぉぉぉ
後輩ガールズと飲みに行ったら、マイ課長の可愛さ自慢大会になった件
私は自分のとこのK課長が世界で一番可愛いと思っているが、後輩たちもそれぞれ自分の上司こそNo1可愛いと思っているらしい。おかしいだろこの会社。
猫だいすきと同じベクトルでおっさん愛でてるんだけど大丈夫か。

いやしかし、うちの課長が一番可愛い。絶対。
「鏡の国のアリス」の岡田忠軒の訳が良すぎて、「不思議の国のアリス」の理想本を未だに見つけられない問題をどうにかしたい。
岡田氏ぃぃぃぃ!!あんたなぜ不思議の国の方は訳さなかったあああああ!!

文章も良し、ダジャレ部分で適度に英語を残すさじ加減も良し、何より詩の訳が素晴らしい。

あぶりの時にトーヴしならか
まはるかの中に環動穿孔
すべて哀弱ぼろ鳥のむれ
やからのラースぞ咆囀したる


ジャバーウォック物語のこれ以上の訳を私は知らない。
ちなみに読み方は「まはるかのなかにかんどうせんこう」「すべてあいじゃくぼろどりのむれ」「やからのラースぞほうてんしたる」です。

不思議の国のアリスもなあ・・・
無理矢理な口語体なんか使わない、品の良い訳本は無いものか。
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