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2007年1月8日設置 サイト→http://warakosu.syarasoujyu.com/
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遅いんですが、「風立ちぬ」見てきました。
見たから断言できる、この映画に喫煙描写は必要不可欠。

ポニョで水の表現が極められていたように、この映画では風の表現が極められていて、それが話と時代と主人公の勢いとをずっと表しているんですよね。
その対比として、遅れた日本、停滞する日本、どこにくかわからない世界情勢や、追いつけない技術者の苦悩を、淀む空気で表現しなければならない。
単なるドキュメンタリーなら表情だのセリフで表せばいいわけですが、風立ちぬはそういうわざとらしい描写を排して、徹底的に物づくりをする人の美しさを見せた映画です。作品自体がゼロ戦のように無駄が無いんです。一瞬で表現する必要がある。

描写するために、タバコはほとんど唯一の手段だったと思います。

禁煙団体には、抗議文に「他に方法があると思う」という非常に安易な文を盛り込んで来るなら、この映画を理解した上でその方法を出してみてほしい。
できるのか。止まっている空気を描くんだぞ。

煙草は私も大嫌いですが、これは作品に文句をつけるようなものでは無いと思います。

ただ、若者が真似をするかもしれない、という団体の懸念については、昨日までは「サンジじゃあるまいしあの瓶底メガネ二郎でそれは無いわー(笑)」と思ってたんですが、今日見てみたら二郎さんは想像を絶して格好良過ぎで、これ懸念しても仕方ねえわと今は思ってます。
ごめん、そこは理解した。

いやー、まじやばかった。ジブリ男キャラでもうぶっちぎり。
堀越二郎に比べればハウルなど、そんな要素は何もなかったのに「マザコン」と呼びたくなるレベル。

格好良かったー。
ていうか、作品自体がものすごかった。

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