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2007年1月8日設置
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リチャード・P・ルメルトの「良い戦略・悪い戦略」を読んでいます。
面白いです。
全体は長いですが、良い戦略の見本、悪い戦略の見本、と豊富な例によって繋がれているので、短編集でも読むかのごとくスイスイ読めます。
ただ、おそらくまだご存命であろう超有名企業の重役などが、(さすがに仮名ではあるものの)、悪い戦略の見本として「私は彼の返事に呆れ果てた」などと書かれていたりするので多少心配にはなります。
いいのか。こんなにクソミソに言って。

とにかく、著者は世界中に悪い戦略がはびこっているのが我慢ならないらしく、特に「空疎な戦略」に対しては文章に陽炎が立ちそうなほど苦々しさが滲んでいます。
「空疎な戦略」とは、聞こえの良い専門用語などで飾りながら中身のない戦略のことを指します。

その例としてやり玉にあがったCIAはこのとおり ↓

「CIAのビジョンは『一つのエージェンシー、一つのコミュニティになる』というものである。(中略)公式に発表されているビジョンのほうは、『より良いチームワークと能力開発』である。
これを見たら、ウサマ・ビンラディンの殺害が最優先目標であるなどとは、想像もつくまい。
そもそもCIAが戦略目標をウェブサイトで公開することなど、誰も望んではいまい。
それなのになぜ、空疎な目標をわざわざ発表するのだろうか」
*原文まま引用

・・・夜中に爆笑させてもらったぜ・・・

ビジネス本で本当に面白いと思ったのはこれが初めてかもしれません。
いやー、著者いいなー。戦略の世界的権威って、面白い人ですね。
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