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2007年1月8日設置 サイト→http://warakosu.syarasoujyu.com/
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この一週間は、仕事で家に帰ってこれないか、運良く帰ってこれても辛うじて寝るだけの生活が続いていました。月初は仕方ない。
で、土曜日は友人と一緒に阿久悠追悼のためにカラオケに行ってきました。阿久悠の追悼ですから、阿久悠作詞の曲しか歌ってはいけません。

UFOを歌う友人。どうにもとまらないを歌う私。
ペッパー警部を歌う友人。ジョニーへの伝言を歌う私。
ひまわり娘を歌う友人。五番街のマリーへを歌う私。
学園天国を歌う友人。個人授業を歌う私。
津軽海峡冬景色を歌う友人。北の宿からを歌う私。
私の青い鳥を歌う友人。ロマンスを歌う私。
あの鐘を鳴らすのはあなたを歌う友人。青春時代を歌う私。
恋のテレフォンナンバー6700を歌う友人。熱き心にを歌う私。

この間の会話といえば、
「城ミチルは伊藤咲子と別れて伊藤咲子とそっくりな女と結婚したんだよ!事務所が二人を許さなかった!」
「ロマンス歌ってた当時の岩崎宏美はめちゃくちゃ可愛かったよ!あれこそ本当の清純派だよ!」
「小林旭はマジかっこいい・・・美空ひばりが惚れるわけだぜ」
など、当時の週刊誌ネタてんこ盛りの内容でした。

他にも「白い蝶のサンバ」「せんせい」「北の蛍」「笑って許して」「もう一度二人で歌いませんか」「もしもピアノが弾けたなら」「また逢う日まで」などなど、色々出ましたが、最高潮は「勝手にしやがれ」のあたりだったでしょうか。
「出て行ってくれぇー」で前方を指差し、「ア~アア~ア~アア~」で両手を上に上げさながら海中のわかめのごとく身をゆらすという当時の紅白の振り付けまで覚えてるコアな二人。間奏中は「ジュリー!」と叫び、上着を急いで脱ぐんだけど脱ぎきれずに肩方は羽織ったまま後半突入という当時の紅白の事故の模様まで再現し、歌い終わった後は「やっぱジュリーだよ!」というわけのわからぬ感想でしめくくり、ジュリーの威力は大したもんだと思いました。

念のため言っておきますが、うちらは二人とも同学年の20代の女です。
私「青春時代の夢なんてあとからほのぼの思うもの・・・昔はわからなかったけど、今ようやくわかりかけてきたところだよこの意味!」
友「そう!今ようやくわかりかけてきてるとこなんだよ!」
という会話をしてても20代の女なんです。

ていうか友人すごいんですよ。さすがにこれは知らんだろうと思いつつ私が「時代おくれ」を入力したら、「時代おくれの男になりたい~!」って即反応ですよ。あんたは年頃のOLの皮を被った団塊世代のオヤジに違いない。

しかしやはり2×才の女二人で阿久悠だけは2時間が限度でした。
その後は「懐メロだったら何でもよし」としたところ、「恋のフーガ」「天使の誘惑」などなかにし礼タイムに突入です。
私「阿久悠の良きライバルか・・・この二人いなかったら昭和の歌謡界はどうなってたんだ」
友「えらいことになってたよ。それにしても『恋の意味さえ知らずにいたの』は名句だな」
私「名句だ。なかにし礼もすごい。すごすぎて馬鹿じゃないかと思えてくる。女に夢見すぎだろう」
友「いやいや、それだからいい歌詞がかけるんだよ。馬鹿じゃないよ」

そんな友人が次に入れたのが「恋の奴隷」。画面に映し出される「作詞:なかにし礼」の文字。

友「ごめん、やっぱり馬鹿だった
私「間違いなく馬鹿だね・・・じゃ私、北酒場行くわ

ところがそんな懐メロタイムが、途中から「男の懐メロタイム」にシフト。
原因は私が「関白宣言」を歌ったせいで、これをやると友人はなぜか必ず号泣する。

私「子供が育ってとしをとったら~」
友「ううっ・・・・」
私「大丈夫かあんた;」
友「仕方ない、これに対抗するにはあの曲しかない!」
私「なに!?関白失脚!?」
友「違う」
私「なんだ?あ、部屋とワイシャツと私!?」
友「違う!あれしかないんだ!」

友人が入れたのは「男はつらいよ」でした。

私「寅さん!!私、寅さんほど心の綺麗な人はいないって信じてんだよ。さくらが嫁に行く回は絶対見ろ!」
友「見たいー!」

そして対抗して私が入れたのが「酒と泪と男と女」。友人がかぶせてきたのが「野風増」でした。やっぱりあんた只者じゃないよ。

で、そこから私が男の歌の究極として「ルパン三世のテーマ」を入れて、その後はアニメソング大会ですから、まあ普通ですよね。

5時間後に履歴を確認した友人が言った、「オタクの男が来たとしか思えないラインナップなんだけど」という言葉が印象的でした。

最後は宇宙戦艦ヤマトとデビルマンでしめました。
阿久悠で始まり阿久悠で終わる美学です。

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