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2007年1月8日設置 サイト→http://warakosu.syarasoujyu.com/
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とよた真帆の犯行動機は何だったのかという質問があったので。

犯行動機を知りたいということで、

動機は恐喝者を殺して恋人の生活を守るためでした。

とよた真帆は、幼い頃に父親を亡くし、母の再婚相手が酒乱で横暴で母親ともども辛酸を舐めたあげく母親が倒れてしまい看病虚しく死亡、という過去を持っていました。
それだけでも十分重いというのにこの母親、何を血迷ったか今際のきわに「お父さんのこと頼むわね・・・悪い人じゃないの・・・」と言い遺し、間髪入れず死んだため、抗議するタイミングを永遠に逸したとよた真帆は、引き続き独りで父親・・・というか母親の男の世話をするはめに陥りました。
なお、この再婚相手は、外見はつのだ☆ひろ、素行は海老蔵という地獄のクリーチャーで、悪い人に見えない要素が一つもない男でした。
当然のことながらとよた真帆は疲れ果て、とうとう入水自殺をはかります。

そこに現れた・・・もとい、その場で荒波をバックに御陣剰太鼓を叩きまくっていたのが村田雄浩でした。



というところまで書いて相棒を見てやるせなさにもうだめになりました。
その後?とよた真帆と村田さんが恋仲になって過失から村田さんがクリーチャーを殺してムショ入りして出所したんだがそれをネタにとよた真帆がおっさん二人に脅迫されて今度こそは私があの人を守らなければみたいな感じで返り討ちにしたんです。

そんなことより今日の相棒ぉぉぉぉぉぉ!
素晴らしかった!
ワーキングプアをテーマにしてるんですが、なんていうのか、問題の本質をついてた。
被害者に色々な人が関わってて、一般人からブラック会社や闇業者までいるんだけど、誰も徹底的に責められる人はいない。悪いことしてる人もいるけど、じゃあ被害者の死に責任を負うべきかと言うとそうは言えない。
被害者は普通の人で、落ちていく様子をずっと追っていくと辛くてやるせない。でもそれはずっと追って見ていればの話で、仮に私が登場人物の誰かとして彼に一時期だけ関わったとしたら、おそらく絶対に助けたいと思わないだろう。
福祉課の窓口ならうざいと思うだろうし、コンテナ主なら追い払いたくなるだろうし、闇業者ならカモにしか見えないし、ドーナツ屋のバイトならイヤミを言ってやりたくなるだろう。
残酷に言えば、魅力が全くない、誰も雇いたくならない人間。社会のせいにする前に自分を何とかしろよ、と陰で嘲笑されるような。努力が足りない、職を選んでる、と一蹴されるような。でも、彼は資格も取ったし、就職活動をずっと続けてたし、ハローワークで相談もしたし、やるべきことは全部やってた。人を傷つけるようなことは言ってもいないししてもいない。
それでも結局、全ての人に何となく嫌われた。

被害者のワーキングプアの人を演じたのは山本浩司。
うますぎる。壮絶にうますぎる。正直、もうちょっとキャスティング手抜きしていい。トラウマになるから。
・・・・ドーナツ口に詰め込んでるシーンは忘れられそうに無いです。
本当に、辛かった。素晴らしかった。
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