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2007年1月8日設置 サイト→http://warakosu.syarasoujyu.com/
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私がエンジェルハートを読みたくなくて読みたい理由・・・

読みたくないのはもう、獠が辛そうすぎて見るに堪えなそうという点につきるんですが。

それでも読みたい理由がいくつかあるんですよ。
まず、もっと冴羽獠が見たい

次に、北条司の描写をもっと見たい。
いや、ネームの無いコマ一つでこれだけ語れる作家の作品、純粋に読みたいだろ。
獠の表情だけでもどんだけ種類があるんだ。目だけでも全然違う。最終巻まで絵がハンコ化してないのも凄い。細かいところでポーズが綺麗だ、そして服の皺が上手すぎる。
シティーハンターは作家の全盛期の作品だと思うので、エンジェルハートでも同じかといったら違うかもしれませんが・・・でも見たいよう。

そして、もう一つ、香を殺すような作家の作品は逆に見たい。これがあります。
読者に迎合しないその作家魂よ。
迎合したらオリジナルの意味無いんですよ。読者に対して挑戦的な物をまず出していくという姿勢は素晴らしいと思うんです。
キャッツアイもシティーハンターも、身も蓋も無い事言ったら犯罪者ですからね。彼らは幸せになりました、めでたしめでたし、にしたくないっていうのはあると思いますよ。そんなご都合主義にしたくないっていう。
世間の風潮や読者の不快をものともせず地雷を爆破させ、表現したい事に突っ込んで行く作家の作品は、やっぱり読みたい。



でも香が死んだ世界は見たくない。




だってさああああああ仕事に支障をきたすんだもの!あんまり辛い話読んだら!!
遙時の忍人ルートやった時なんか、2週間近く死んでましたからね私は!

読みたいけど読んだらだめだ!今は心の準備ができてない!
なんとかして自分を抑えなければ!なんとかして・・・!!


という葛藤の末に、CITY HUNTER COMPLETE DVD-BOXを注文してしまったんです。昨夜。
これで己に鉄壁の縛りを設けた。今、エンジェルハートに手を出す余裕、経済低に無い。

原作よりアニメの方が、獠が香に優しいそうですね。
楽しみだー。
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パラレルワールドの夢を見てあまりの恐ろしさに香!!・・・となった獠を想像してみました。
絶叫で香も飛び起きたが、ハンマーを出す暇が無いほど物凄い勢いで抱きつかれた。
え・・・なに?どうしたの?飛行機の夢でも見た?みたいな。
まさかお前が死ぬ夢見たとは言えず、汗だくで心臓バクバクさせながら香を抱きしめる獠です。
さすがにもう一緒に寝てるだろう今は。さすがに。

「シティーハンターが好きならエンジェルハートは絶対読まない方が良いです」「読んだ私は死にました」という、CHに未練を残した亡霊の方々からコメントをいただいております。
そうか。死ぬのか・・・職場で私にAH勧めてくるオッサンは、あれ殺し屋だと思っていいですかね。

この後、我に返った獠が気まずさを隠すためにもっこりを迫ってハンマーされてああ香は生きてると実感するまでがたぶんワンセット。
そういう世界線もきっとある・・・あるよね・・・・


鹿島悦子。えっちゃん。実の父である映画監督に会いたかったあの子です。
18歳以下完全対象外の獠が唯一女性として口説いた16歳。そう考えると凄い。

まず、いい子ですよね。そして自立して他人に流されない。
他の女優達が文句付けて手も触れなかった獠の料理をぱくぱく食べて、「おかわり、いい?おいしいからいくらでも入っちゃう」。天使だよ。
彼女も良い子だし、それに感激する獠も良かった。

ていうか、他の子がおかしくないか。冴羽獠の料理の腕はもしかしたら銃より凄いぞ。絶対食べたいだろ。食事制限しててもすこしは食べるぞ普通。

さらに、他の女優達が散々獠をないがしろにする中、

悦子「ありがとう冴羽さん」
獠 「え?」
悦子「だってオーディション中止にならずにすんだもの」
獠 「ハ・・・それはオレじゃないよ。礼を言うなら香に言いな」
悦子「でも・・・精一杯、あたしのために努力してくれたもの!!」

天使だよ。
掃き溜めに鶴とはこの事だ。不貞腐れてた獠が反省するくらいですからね、精神年齢は彼より高いぐらいなんですよ、たぶん。

この子は自立してるし、そしてあきらめも知っている。
普通の子供のようにがむしゃらに物を欲しがったり要求を通そうとはしないで、欲しい物はそっと自分一人で、手に入れられる範囲でささやかに満足する。
そういうところが、獠をして子供扱いさせなかったんじゃないかと言う気がします。子供の遠慮じゃないものな。

なんで彼女がそういう女の子になったのかも、考えてみると切ないですよ。
最後の最後、彼女が本当に知りたかった事を口にしますが・・・
ずっと、自分が望まれて生まれた子ではないかもしれないという不安があったということですよね、これ。
それで彼女は、子供らしく我がままに望む事ができない子に育ったのでは。
獠にだけ少し甘えられたのは、彼がえっちゃんえっちゃんと迫っていって、「君の恋人になりたい人さ」とまで言ってくれる、自分の存在が望まれていると思わせてくれる人だったからじゃないでしょうか。

話がCITY HUNTERでも序盤ですから、連載終盤ではもう二十歳くらいにはなっているはずですよね。
素敵な女優になって、今度こそ監督の映画に出ていたらいいなあ。えっちゃん大好き。



えー、こちらのグラフが何かおわかりになりますでしょうか。

これは、CITY HUNTERで獠が「香」と口にした回数です。
私はこれをカウントするためにAmazonで日本野鳥の会のカチカチするアレを取り寄せた。
青い方は総数、赤い方はその中でも特に強く香と言った回数を独断でカウントしました。
ダブルチェックかけてないんで少々違ってるところもありましょうが、こんな感じです。

ご覧になってわかる通り、完全版15巻から明らかに平均数値が高くなっております。
一体、15巻で何があったのか?

それがこの方です。






柏木圭一。本名・柏木圭子。獠のもっこりから逃れるため、男装してきた依頼人。
初めて自分以外の男に憧れている香を見て、獠の香スイッチが何らか入ったと思われる。
14巻までの平均「香」数は13回、15巻以降は27回。倍だよ。
ちなみに一番多かった23巻、浦上回だから。

ヒロインとしてはあまり好きな方ではない。お前は本当に男やる気あるのかと問いたいほどボロを出すのと、初っ端あれだけ獠を嫌がっときながらちょっと支えてもらっただけで惚れるという底の浅さが好きになれなかった。
ただ、柏木圭一モードは好きだった。もっと徹底して柏木圭一になってて欲しかった。獠が面白いから。

シティーハンターは「今夜どこで寝るか」論が勃発した時に色々萌えが発生しますが、この回も良かったですね。
男どうし獠と一緒に寝ろ言われて焦る圭一。いやなら香と一緒にねるか?と獠に聞かれて思いっきり「はい」と答えてしまう。

そこで「じゃあそうしろよ」と絶対言わない冴羽獠な。

男と一緒に寝るなんてごめんだって言ってたくせに、自分から香と一緒に寝ればいいとか言ってみたくせに、いざそうすると言われた時には硬直ですよ2コマも。
圭一が我に返って「冗談ですよぉ冗談」って言ってくれたから良かったものの、このまま行ってたらあいつはどうするつもりだったのか。

圭一「冗談ですよぉ冗談」
獠「あったりめーだ、バカ」

だったら言うなよ最初から。香を他の男と寝かす気なんかサラサラ無ぇー!

あったりめーねぇ・・・女の依頼人来た時は率先して同衾しに行くのに、男の依頼人が香と寝るのは当たり前にダメなのか。お前の中ではそれ当たり前だったんだなぁ、へぇー。

あと、この話は香を攫った敵サイドも物のわかった奴でしたよ。

獠「香は無事か?」
敵「ああ・・・おたくのパートナーにキズをおわせでもしたら地の果てまでも俺を追ってくるだろうからな」

良いこと言った!もっと言ってやれ!

圭一が圭子だとわかった後、獠がいつも以上に迫っていったのは、圭一に妬いてたぶんの照れくささがあったんだと思いますね。妬いてたんじゃねーから!香なんか別に好きじゃねーから!みたいな?
でもここからあんた平均「香」数27だから。データは騙せねえよ。

バカな男ですよ。まったく。


男前度で冴羽獠を食いかけたまさかのヒロイン・天野翔子。
泣く場所はコックピット。気晴らしは飛ぶ事。トムキャットの夢で眠り、戦闘機のサウンドで朝を迎える。格好良すぎだろ。

飛行機回はもう皆大好きでしょう。あの回、最初っから最後まで獠はあらゆる意味で香を守っていたのに、どうしてあんな酷い目にあわされ続けて終わったのか。

翔子さんはほんと良い仕事してました。
冒頭からセスナで突っ込み冴羽宅を見開きで破壊。
獠と香が同衾せざるを得ない状況を作りあげる、獠の弱点を引きずり出す、獠に香への想いを吐かせる。まさに天から舞い降りたアシストの神

話全体が楽しくて清々しいのは、彼女のさっぱりした性格のおかげかなあと思います。
飛行機乗りはこうあって欲しいという美しさが話全体を包んでるような。

肝の据わりっぷりも見事ですしね。

命が狙われてる事がわかっても動じない。
自分の飛行機を密輸に使われた事に激怒する方に忙しい。
麻薬による収益よりも彼女がぶっ壊してきた機体の損害の方がでかいんじゃないのという気がしないでもないが、そのくらいガバガバな方が勢いあっていい。
クライマックス、獠に助けてもらわなければ自爆か墜落という状況で、

「冴羽さん、ムリしないで~~~~~!!」


漢だよ。
この回、飛行機に乗っただけでちびる獠、見るからにねちねちしてる蝙蝠と野郎どもはてんでなってなかった、それに対して爆弾抱えて飛ばされながらこれ言ってやれる彼女の男前っぷりよ。輝いてたよあんた。

獠への惚れっぷりもあきらめっぷりもさっぱりしていて、素敵なヒロインでした。
完全版では表紙がわかりやすいのも良い。飛行機回がどれか一発でわかります。
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