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2007年1月8日設置 サイト→http://warakosu.syarasoujyu.com/
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なんだかんだで購買を支えるのは読んで惚れた人間の熱い語りなわけだ。
聖闘士星矢だってBLEACHだってCITY HUNTERだって、そういう人がいたからこそ私も嵌った。
なので今日は、私にできるささやかな販促活動として、本腰入れて冴羽獠を語りますね。
社会貢献のためだ・・・仕方ない・・・決してそんな語るのが好きなわけじゃないが仕方ない・・・


「江戸女さんはリョウが好きなんですか?ミックのような気もしますが。」というご質問をいただきました。
はい。獠です。
ミックも大好きだけど!すっごい好きだけどね!
でもミックが好きな理由は、ミックが冴羽獠の魅力を叩きだしてくれる人だからっていうのが一番大きいんですよ。この時点でもう冴羽が上と認めざるを得ない私の中では。

CITY HUNTERを読めば読むほど思うんですが、この作品は実質、全てが冴羽獠を表現するためにできていますよ。
まず、女性の描き分けを完全に放棄しているところがそれよ。
CITY HUNTERは話ごとにマドンナが存在する、男はつらいよ式の漫画です。ただ、男はつらいよと違うのは、マドンナで話を思いだす事が意外と難しい
男はつらいよだと普通、あの女優さんが出た話!という引き出し方をするじゃないですか。でもCITY HUNTERは話の筋と獠が何したかで思いだす感じがします。マドンナが意外と記憶に残って無いのよ。不思議だけど。
北条司が描き分けを放棄しているせいで、全員最高に良い女で見分けがつかない。
このせいで、存在感を持って記憶に残ってるのって、基本的に冴羽獠だけになってるんですよ。

あとそもそも、男がまず冴羽獠しかいない。
まあ待て海坊主とミックのファンの人。ちょっと待って。聞いて。

いやこの漫画ね、獠の顔も性格も割とぶれるんですよ。北条司がその時に格好良いと思う最高の男像を冴羽に突っ込んでるからでしょうか。女性に対する獠のアプローチもテンションも話ごとに結構違ってたり。
女性のキャラがそれぞれ立ってれば女のタイプよって変わるように見えるんでしょうが、先述したとおり女性は全員大体同じなので、このぶれは冴羽獠に色んな側面があるように見える。
また、連載が6年あってキャラが歳をちゃんと取るので、最初と最後では性格もかなり変わっている。この変化の素晴らしさよ・・・!
なんというか、今の漫画で五人ぐらいに振り分けられるキャラ性が全部冴羽獠に入っているというか、そのせいで生まれている矛盾がたまらなくリアルで格好良いんですよ。
話のストーリーは基本同じでも、マンネリにならないのは獠がずっと新鮮にぶれるからだと思います。
冴羽獠一人で男の全てを表現しようとしている。

で、どうしても冴羽獠に乗っけていけない要素が海坊主となって切りだされてる気がします。
私、海坊主が結婚決めた理由が死ぬほど好きなんですよ・・・凄くないですかあの理由というか流れで決断する男。感動したわ。

ミックは冴羽獠の新しい顔を叩きだすと同時に、獠に乗せられなくなってきた軽薄な要素を作品に持ち込むための男だったような・・・なんとなく読者アンケート的な何かもあったかもしれない。大人の事情はわからない。
もう少し連載続いてミックが掘り下げられていたら!本当に!!

ともかくですね、CITY HUNTERは冴羽獠を通して男を描く、その一点に徹底的に絞り切った漫画だと思います。だから、本っっっっ当に格好良い。
並みの格好良さとは厚みが違う。世に傑作はあれど、史上に残るヒーローは格が違うと思った。
「強くて格好良い」とかそういう風に表現できない。もうただただ格好良いとしか言えない。
まだ読んでない人、ほんと読んで。びっくりするよ。絶対想像超えるから。
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シティーハンター史上、たぶん最も冴羽獠を追い詰めた男はこの人だったと思う。
ブス専の浦上。
話の中心は彼の娘であり、彼自身はただただ普通に毎日過ごしていただけだったが、作中最も香りを攫っていきかけた人だったため、獠の動揺がハンパなかった。
犯人取逃がしたりレーザー破壊しそびれたり、らしくないミスを連発し、挙句の果てに盲腸にまでかかる始末。あの盲腸絶対、お母さんが仕事に行くと思ったら熱出す子供と同じ原理で発病しただろ。

プロポーズ(誤報)前日の香の「あたし、明日、どうしよう・・・」に何も言えないでかっぴらいてる獠の右目が可愛すぎて辛い。
受ければ良いじゃんなどと軽口をたたく余裕、無し。
勝手にしろと突き放す自信も無し。
でも行くなと言える男では無し!
あとはもう一生懸命見つめるしかないみたいなあの眼が、ずるいけどアホで可愛くて死ぬほど男らしい。

結局誤解だったとわかった後、退院しながら香にクソ重い荷物持たせるのもよいですよね。もう誰にも攫われたく無かったんでしょうね。バカめ。

そして話の最後に、あらゆる意味で全く何もしなかったブス専の浦上が、娘を守ってくれたお礼を獠に言うわけですが。

浦上「そういえば冴羽さんとまともに話すのはこれが初めてじゃないですか?いつも避けられていたような気がしてましたが?」

天然って最強だな。
言えるか普通、初めてまともに話す人にこんな事。

この話大好きだけど、読み直すたびにブス専浦上の凄さを思い知る。
テレビ局のプロデューサーらしいぞ、どんな番組作ってんだこの人が・・・


冴羽獠がかっこいいなーと思うのは、こういうところよ。

これ、冴子の女子高生妹の唯香ちゃんが登場して、三姉妹に押し掛けられた時の風景なんですけど・・・
獠、何気に女性にソファを譲って自分はちっさい椅子に座ってるんですよね。
強すぎる女どもに気圧されてるのはあるとしても、いやそれだからこそ、下手に虚勢をはらずにでかい体でちまっと座ってるのがすごい格好良い。
女性に対し、迫ることはあっても威圧することは無い男。そういうのが積み重なって「冴羽獠はものすごく格好良い」という結論を叩きだしてる気がします。

格好良いなあほんと・・・
冴羽獠がかっこよすぎて「キャアアアアア!!」っていうよりなんかもう静かに熱烈に恋慕う感じの心持になってるんですが、しかしこれほど恋した瞬間失恋確定な男もいないよね。

相手役が決まってるキャラは世の中たくさんいるけども。
獠と香はなんかレベルが違くね。

昔、私が子供の頃に・・・
進研ゼミの付録の小雑誌で漫画キャラの特集やってたんですよ。
男女別に人気のキャラランキングとか。
女性キャラでは、男にはククリ、女には天王はるかが一番人気で、好みの性差を感じたもんです。
男性キャラは、男の人気は忘れたんですが、女には飛影と蔵馬でワンツー取ってました。たしか。

で。

その中にですね、このタイプはこう落とせ!みたいなコーナーがありましてね。
悟空や幽助のような主人公タイプ、飛影や流川のようなクールタイプ、冴羽獠や(他忘れた)のような遊び人タイプ、と漫画キャラのタイプ別にどう迫れば良いかを考察していたんです。

たしか、主人公タイプは幼馴染を目指そう!で、クールタイプは記憶に残る思い出の女になろう!みたいな、そんな感じだったと思うんですが、遊び人タイプについてははっきり覚えてますよ、大体こうだった↓

「このタイプは遊んでいるように見えて本命が絶対にいる。勝ち目は無いから、いっそ割り切って遊びの女になってはどうか!?」


教材の付録が何言ってんだと子供心にも理不尽を感じましたが、これ以上無いほど正しかったと今私は痛切に感じています。

遊び人タイプ、他はルパンだったかな・・・うん。ほんと正しかったですね・・・。


ラクガキのうち辛うじて途中保存されていた、10000tハンマーにブチあげられる寸前の獠。

・・・ごめん、海坊主。あんたは消えてた。
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