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2007年1月8日設置 サイト→http://warakosu.syarasoujyu.com/
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魔鈴がマスクを取るとしたら、それは彼のためであったろう。

夜中に異常なほどの息苦しさで目覚めた星矢。一瞬新コロかと思ったが、そうではなかった。
誰かが顔に鉄仮面を押しつけていた。


星矢「誰ぇ!!?」
魔鈴「騒ぐんじゃないよ星矢」
星矢「!?その声は魔鈴さん!?ちょっ・・・なんで!」
魔鈴「いいから大人しくしてな!これがあればお前は新コロに感染しないで済むんだよ」
星矢「こ、これって、え?これもしかして魔鈴さんの仮面!?駄目だよ魔鈴さん!これは魔鈴さんがつけてないと!魔鈴さんは女の人だし、今一番やばいのヨーロッパじゃん!」
魔鈴「ギリシアはそうでもないのさ・・・なんでか知らないけどね。あんなに経済破綻したのにね。まあ、イタリアやスペインはドイツの言いなりになって医療費削減してたけど、ギリシアはドイツをボロクソ嫌うだけで特に何もしてなかったかもしれないさ」
星矢「いやそんな事無いだろ・・・ギリシアだってちゃんと何かやってたと思うよ俺・・・」
魔鈴「それに私は日本人だろ。聖域の奴らは新コロをアジアの病気だと思ってるのさ、怖がって誰も近づいて来ない」
星矢「それ本当に新コロのせいかな。もともと魔鈴さんに近づく人俺あんまり見た事無いけど」
魔鈴「何より、聞いた話じゃ日本はまともな検査もしてないらしいじゃないか。どこで感染されるかわかったもんじゃない。お前が死ぬのは勝手だけど、私がお前につきあった数年間が無駄になるのはシャクだからね」
星矢「魔鈴さんが今まで俺の事助けてくれた理由ってもしかして全部それ?俺は大丈夫だって!たとえ何かあったって、魔鈴さんのマスクとってまで助かりたくなんかないよ!」
魔鈴「星矢・・・」
星矢「ギリシアだってこの先どうなるかわからないじゃん!アイオリアなんか感染してても気づいてなさそうじゃん!」
魔鈴「・・・言われてみればたしかにそうだね。あいつには近づかないようにするよ
星矢「ごめん俺の言いたいのそうじゃなかった」
魔鈴「?」
星矢「と、とにかくさ、マスクがあればそんなこと気にしなくていいだろ?アイオリアにだって近づけるし普通に話もでき・・・」
魔鈴「用が無いよ」
星矢「何か考えてやってよ。いや、俺が言う事じゃないから良いんだけど。とにかくマスクは受け取れない!魔鈴さん、心配してくれてありがとう。俺は大丈夫、気持ちだけで十分だぜ!」
魔鈴「・・・フッ、仕方ないね」

師弟の濃厚接触な一夜。アイオリアの印象が悪くなっただけで終わる。

女聖闘士にとってのマスクの重要性を考えると、十二宮でのあのシーン、魔鈴は本当に星矢が大切だったんだろうなと思いますね。

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