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2007年1月8日設置 サイト→http://warakosu.syarasoujyu.com/
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私が最も絵で描きてぇーと思う聖闘士、それがムウ。しかし今回は眉毛忘れた;

優しい顔とたおやかな雰囲気をしながら、実は結構頑丈な腕をしていると萌える。いや聖闘士だから頑丈どころの話じゃないはずだが、例えば聖域で腕相撲大会(勝ち抜き戦)なんかをした場合、初戦は当然のごとく蟹なわけです。
何だよームウかよー楽勝じゃねーかよーみたいな相手に対してにっこり微笑んで腕まくり。現れた予想外に強そうな腕っ節を見てびびる蟹。

あれ?なに?お前もしかして腕相撲強いんじゃね?
弱いと言った覚えはありませんよ。私が何年聖衣鍛えてると思ってるんです。
え、いや、ちょ、まっ・・・・痛ぇ痛ぇ痛ぇギブギブギブ!!

そんな感じだといいですね、蟹の存在も引き立ってね

で、危なげなく第一勝を飾ったムウの前に続いて立ちふさがったのが聖域の担当・アルデバランですよ。純粋な力比べなら牛の勝ちと行きたい所です。ムウもあなたにはちょっと敵わないでしょうねと苦笑しつつ組む。試合開始。頑張るムウ。倒されかけるパフォーマンスなんかしてみせる余裕の牛。そろそろ反撃をするか、と身を起こしたその時。聖域の電波担当・処女宮の中の人がなぜか突然イタズラ心を起こして牛のわき腹をつついてみた何もかもが崩れる牛。勝利するムウ。アルデバランは絶対わき腹弱いと思うよなんとなく。

お前ぇぇぇと呻きながらも本気で怒れない人の良い牛の前をポーカーフェイスで通り過ぎ、リングに片肘をつく電波担当。シャカよ、次の対戦相手はお前だったのか。ってことはお前、今の妨害は要するに自分がムウと腕相撲してみたかっただけなんじゃないのか。
真意はわからないがとにかく試合開始。力のこもる両者の腕。どちらも譲らない。
が、5分後、GPSナビ付き携帯を買ってもらうことでシャカが手を打ったため勝負はムウの勝ちとなった。そうかシャカ、お前の狙いはこれだったのか。

さて次の相手は、と辺りを見回すムウ。まだまだ力が余っているのか。しかし彼の勝利もここまでだ。何と言っても次の相手はあのアイオリア。試合前からウォームアップと称して光速片腕立て伏せ千回をしていた男。誰もつっこまなかった。つっこんでも無駄だということを誰もが知っていた。さあ試合開始!

ところがここで「アイオリア>ムウ>自分」という図式が成り立つのを嫌ったシャカがまたしても敵のわき腹を妨害。崩れ落ちる獅子。勝利する羊。立ち直ると同時に怒り狂ったアイオリアはリング外で犯人につかみかかる。かくして彼の腕立て伏せは千日戦争という形で報われたのだった。

さあこれでもう電波は試合に手が出せない。時は来た。今こそムウを倒すチャンス。さあ誰が最初に凱歌をあげるのか!・・・・・というところで颯爽と現れたのはミロ!!ミロか!ミロは・・・駄目だ!
いや、彼が格別どうこうというわけではないんだが!ただ第六感が告げている、この当たり障りのないタイミングでミロというのは、たぶん駄目な結果へのフラグだと!

ーーーーーそしてフラグは発動したーーーーーー

「おいムウ意外と強いぞ!」友人のもとへ報告に走るミロ。どうして彼は常に斥候ポジションなのだろう。だがそれはそれとして、次はその友人がリングに現れたのだから大変だ。氷の魔術師カミュ。普通の流れで行って腕一本、最悪な流れに乗れば全身が凍傷で終わってしまうという恐ろしい相手。さすがにムウもひるんだか彼の手を握るのをためらっている。
が、すぐに意を決し、そんなイジメみたいな態度を取るべきではない、とカミュの手を・・・取る!
カミュは・・・カミュは思い出している。ああそういえば昔幼い氷河やアイザックと腕相撲をして遊んでやったことがあった・・・・と思い出してしまっている。試合の開始を待たず滂沱の涙を流し始めた。ゴングが鳴ってももはや前が見えていない。全身の力が抜けていくようだ。ムウは黙って彼の腕を倒し、早々に試合を終わらせてやった。これは美しいスポーツマンシップです。たぶん

さあもうそろそろいい加減にしようじゃないかこの大会。いよいよ真打登場だ。聖域切っての実力派、山羊座の男シュラがゆっくりと右腕をリングに乗せた。斬られそうだ。近寄っただけで斬られそうだ。口の端をわずかに上げて微笑む。言って置くが俺は強いぜアピールだ。これはムウも真剣にならざるを得ない。掌をあわせ指を握りこむ。試合開始!

これはシュラに勝って欲しい。蟹には望むべくもなかっただけに3歳年上の意地を見せて欲しい。接戦を終えたときにムウは清々しく笑って言うのだ。やっぱりあなたは強いですね。
シュラも笑って答える。お前の腕が疲れてたんだろう、俺は運が良かっただけだ。
スポーツマンシップ、これこそスポーツマンシップ、美しい幕引きです!

しかしそこで幕が引けないハプニングが発生。誰かが閉幕を邪魔している。魚だ。アフロディーテだ。出番の無かったアフロディーテが拗ねています。怒っています。矢面に立たされるのはいつもどおり山羊です。
まだ私がいるのにどうして勝つのだ馬鹿バカ馬鹿ばか!
忍耐強い山羊もさすがに100ぺんもバカと言われれば多少はイラッと来る。だったら俺が相手をしてやるからさっさと腕を出せとリングに戻った。喜ぶ魚。手加減はなしだぞと組み合う魚。しかし手加減抜きの山羊に勝てるはずもない魚。押しても引いてもびくともしない腕に嫌気が差して試合放棄しようとするも、がっちり握られていて手が抜けない。
満足したか、したなら負けを認めろ、俺が勝って終わってやる、といつになく厳しい山羊。
するか馬鹿、自信過剰、見てろ君なんかひとひねりだと腕二本で倒しにかかる魚
そして同期においしいところを全部持っていかれたのが癪に障るあまり山羊のわき腹に背後から回し蹴りを食らわす蟹

倒れるシュラ。勝ったー!と臆面も無く喜ぶアフロ。命の危険を察知してリング飛び越え逃げる蟹。

待てコラ貴様今日こそは殺す!!
うるせえこの総取り男!!

ぎゃんぎゃん言い合いながら逃げる。追いかける。ちょうどそこへ入ってきたサガを間にぐるぐるぐるぐる回る回る。
当然の反応としてサガは呆れる。
何をやってるお前ら。
サガ!デスマスクが・・・!
ちげえってサガ!シュラが・・・・!
黙れ馬鹿ども。中房の休み時間かここは。今何時だと思っている。いつまでも遊んでないで使った物を片付けていい加減家に帰りなさい!

かくして先生の登場により腕相撲大会はお開きになったのでした。
完。

・・・そんな聖域の午後があってもいいんじゃないかと思います。
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