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2007年1月8日設置 サイト→http://warakosu.syarasoujyu.com/
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キノコドラマが例によって遅延して明日になるため、せめてものお詫びとしてドクササコの背中に体を密着させて「ねえ、しよ?」と言うタマゴタケモドキの絵を置いておきます。
何をするんだろう。キノコなのに。

「・・・いや、明日は仕事が朝から早い。今日は・・・」
「仕事?結婚詐欺?」
「それはもう足を洗った!」
「じゃ、債権回収?」
「・・・。とにかく、今日は無理だ。明日、帰ったら」
「そ。いいけど別に。明日はこっちがその気にならないかもだけど」
「・・・・・・・・・・」
「したくない?」
「・・・・・・・・・・・したくないわけがない」

何の話なんだろう。したいとかしたくないとか、キノコなのに。

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あるところに下山咲(しもやまさき)という場所がございまして・・・

そこには今日は、雨が降っているようでございます。




菌曜連続だったドラマ
キノコな僕ら
第九話「優しい傘を持つ男」


シロフクロタケという少女は、どうも色々なキノコの目にとまるようです。白く、草地に生えやすく、見つけやすいからでしょうか。

「・・・君、もしかして迷子?」

今も一本のキノコが、ぼんやりしている彼女の上に葉傘をさしかけてきました。
葉傘というのはキノコにとって人間の傘のような役目をする葉のことでございます。
シロフクロタケはびっくりして振り向きました。

「だれ?」
「あ、俺はカラカサタケって言うんだけど。あやしい菌じゃないよ?」

それは背の高い、灰褐色の傘をしたキノコでした。柄の表皮がなんとなくボロくさいものの、大らかで優しい雰囲気をして、本菌の言うとおりどうみてもあやしい菌には見えませんでした。
シロフクロタケはほっと息をつきました。それからぶるっと震えました。いつの間にかすっかり体が冷えていたのです。
カラカサタケが心配そうに言いました。

「カビが生えるよ。キノコだからって、油断してたらカビるからね」

・・・多少暴言に聞こえるかもしれませんが、人間で言うところの「風邪をひく」程度のニュアンスでございます。

「君がナメコじゃ無いのは見てわかるけどさ、でもあんまり冷え過ぎると君だって一次菌糸に戻っちゃったりするかもしれないよ。カビが生えるのは困るだろう?もう夜だし、おうちに帰ったほうがいいと思うよ」
「・・・・・」

キノコは胞子が発芽して一次菌糸となり、それが他の遺伝子を持つ菌糸と結合することによって二次菌糸となります。一次菌糸でクローン増殖、二次菌糸で有性生殖を行う実に効率的な生き物なのでございますが、時によって二次菌糸まで成長しながら一次菌糸に退行することがございます。
一次菌糸はカビに感染しやすいこと、また、いわゆる「きのこ」は二次菌糸でしか作られないことから、この原因不明の一次菌糸退行は、キノコ栽培の・・・特にこれが起きやすいナメコの栽培の大きな問題となっているのでした。
余談でございます。

「あ、良かったら俺、送って行こうか?暗いから一菌で歩くの危ないかもしれないし。・・・って言っても、俺も別にそんな頼りになるキノコじゃないんだけど。今うちに来てる友達なら凄く頼りになるから、あいつに頼んであげようか。晩御飯食べたら君を送ってってくれるよ。どう?」
「・・・・・」

いきなり色々と言われて、シロフクロタケは何と答えていいかわかりませんでした。
ただ、晩御飯と聞いたせいでしょう、ぺたんこの腹が、かわりにくうと返事をしました。
キノコでもキノコなりに腹の虫は鳴るのです。
カラカサタケがぱっと笑顔になりました。

「もしかして、お腹すいてる?」
「・・・・・」
「俺さ、ほら、今買出し行ってきたところ。これからあいつと鍋パーティーしようってことで、足りない材料買って来たんだ。二菌には多すぎるくらいだから、君も参加しない?」
「・・・・でも」
「遠慮しないで。どうせ男ばっかりだし、人数多い方が盛り上がっていいよ。ね、うちで体乾かしてご飯食べて、それで送ってってもらいなよ。ね?」
「・・・・・・うん」

シロフクロタケは頷いてしまいました。
お腹が空いていたのもありましたし、良くまわりを見てみると、考えこんで歩いているうちにあまり知らないところへ来てしまっていたことに気づいたのでした。
暗闇の中、一菌で帰る自信はありません。
シロフクロタケは、上機嫌のカラカサタケの隣にならんで、彼の住処へとついていったのでございます。

カラカサタケの家は、竹のすくすくと並んだ藪の中にありました。
のっぽのキノコは玄関口を入るなり、声を張り上げて友人を呼びました。

「ただいまあ!ね、カエンタケ、ちょっと頼みがあるんだけどさ!」
「ンだぁ?ったく帰った早々、お前ぇはうるせえ奴だなアホカサ・・・」
「!!!!」
「あン?お前、シロフクロタケじゃねえか」

入ってすぐに全体を一望できる狭くるしい部屋の中、この季節まで出しっぱなしのコタツに胡坐をかいて生えていたのは、炎のような赤いキノコでありました。

「か、か、か、カエンタケっ!!?」

シロフクロタケは叫びました。

「あれ!君ら、知り合い?」

カラカサタケが呑気に訊ねました。
初めてシロフクロタケが元気な声を出したので嬉しかったのでしょう。そこに含まれる恐怖や狼狽には胞子の粒ほども気づいていませんでした。

「君、シロフクロタケ君っていうんだ。アハ、まだ名前聞いてなかったね。ごめんね」
「な、なんで、なんでカエンタケがここにっ」
「居ちゃあ悪ぃか。なんではこっちの台詞だ。おいカラカサ、そいつどうして連れて来た」
「え?だって、お腹空いてるっていうから。外暗いしさ、道に迷ってたっぽいし、一菌で歩かせたら危ないかなって。晩飯食べたらこの子送ってってあげてよカエンタケ」
「いやっ!」

と、言ったのはシロフクロタケです。
カラカサタケはうろたえました。

「え、え?なんで?君ら知り合いじゃないの?」
「いいかアホカサ。知ってはいても親しかねえっつう関係がこの世にはあンだよ。これがそれだ」
「えー?何だよそれ。いいじゃん、一緒に鍋食べたらもう友茸だろ。ほらシロ君、こっちおいでよ。あ、シロ君って呼んでいいかな?シロフクロタケ君じゃ長くて」
「・・・おいアホカサ、お前ちょっとこっち来い」
「え、なに?」
「いいから来い」

カラカサタケは不思議そうにカエンタケのところまで行きました。
カエンタケは彼に何やら耳打ちしました。
何を囁いたのかは、続くカラカサタケの絶叫によって明らかとなりました。

「え、えええええっ!?シロく・・・いや、シロちゃんって、女の子だったの!?」
「!!!!」
「っドアホカサっ・・・お前、何のために俺がここまで呼んでやったと・・・!」
「!あ、ご、ごめ!ごめん、ほんとごめんカエンタケ!」
「俺はいいから向こうに謝れ!」
「!!ごめ、ごめんねシロちゃん!ほんっとごめん、俺そういうのほんと疎くて!」
「・・・・いいんです。慣れてます。どうせ、知り合いの男子と誤食されたりしてるんだしっ」
「いや、俺が悪い!俺ほんと鈍感なんだよ、なあカエンタケ!?俺、物凄く鈍感だよねえ!?」
「あーそうだ、女には疎いわ、表皮がついてこれねえくらいむやみに成長してひび割れ起こすわ、外皮膜ちゃんと落さねえで傘がフケだらけになるわ、お前ぇはよくよく鈍いキノコだ」
「そ、そこまで言うなよぉ、女の子の前で」
「今更何言ってんだ」
「まいったな、こんな時間に男ばっかりの部屋に女の子連れ込むなんて、俺、最低だ」
「今時何言ってんだ」
「シロちゃん、今からでも遅くない!おうちに帰ろう!俺もカエンタケも責任持って送っていくから!」
「おい勝手に決めんな。いいから落ちつけやアホカサ。この面子で間違いなんざ起こらねえよ。そいつだって幼菌じゃねえんだ、手前のことは手前でできらぁな。そうだな、シロいの」
「・・・シロフクロタケ、だ」
「いつまでも膨れてんじゃねえや、お前の柄が寸胴なのが悪ぃんだろうが」
「!!!!」
「カエンタケっ!なんで君はそんなに口が悪いんだ!そんなだからベニちゃんと喧嘩するんだぞ!」
「それとこれとは関係ねえ。おい、鍋やるならさっさと作れよ。燗はとっくにできてんだ、俺ぁ先に始めてるぜ。酒が茹っちまう」
「あ、ちょ、ちょっと待てよ、今材料用意するって・・・」

カラカサタケは慌てて買ってきた袋を開けようとし、慌て過ぎてその全てを床にぶちまけました。
シロフクロタケがそれを拾い集め、むすっとしたまま言いました。

「・・・手伝います」
「ほ、ほんと?料理手伝ってくれるの、シロちゃん!優しいなあ、やっぱり女の子だね!」
「・・・・・」
「わぁ、ちゃんと丁寧に洗ってくれて、えらいなあ。俺たちがやると雑だからさ、泥だらけのまま鍋に突っ込んでるようなもんだよね!やっぱり女の子って違うなあ!」
「・・・・・」
「うんうん、包丁持つ手つきも俺より断然サマになってるよ!慣れてるっていう感じがする!やっぱり女の子・・・」
「あたっ!」
「・・・・・・・・」
「・・・・・いったー・・・」
「ほ、包丁が手に合わなかったのかなあ!女の子が持つにはちょっと大きすぎるって俺思ってたんだよねえ!だからほんと、なんか、その・・・えっと・・・大丈夫?」
「お前ぇ、もう黙った方がいいんじゃねえかアホカサ」

酒をすすりながら、色々あきらめたようにカエンタケが言いました。

まこと、キノコ達は騒々しいものでございます・・・
菌曜ドラマと銘打ちながら雨後のキノコのようにさりげなく遅延されまくっているキノコドラマですが、今回は「挿絵のカラカサタケが常軌を逸してイケていない」というやむを得ない事情により、堂々と宣告遅延します。
描き直す。これはさすがに。

いや、なんかね、彼はそもそもイモくさ男子キャラですから、ある程度は仕方ないんです。
でもただ・・・なんでかわからないけれど、色と形が・・・・・・カルロス・ゴーンに・・・

とても、保釈された時のようです。
どうしてこうなった。

あるところに下山咲(しもやまさき)という場所がございまして・・・

森があり、林があり、野原があり、川があり、人間の町のある場所にしてはよく自然が残っておりましたが、その自然のあちこちにキノコ達が生えては楽しく暮らしておりました。

キノコはどうして生えるのでしょう?
彼らは人が植えたわけではありません。どこからともなくやってきて、いつのまにかそこにいるのです。

人間の中には、雨が多いとキノコが生えるように思う者もいるようです。
しかし、本当にそうでしょうか。

雨がキノコを呼ぶのか、あるいは・・・・







曜連続深夜ドラマ
キノコな僕ら
第八話「雨とキノコ」



「オニフスベ!!」

シロフクロタケを追いかけて来たドクツルタケは、やがて色だけ同じで全然違うキノコと鉢合わせ、腹立ち紛れに大きな声を上げました。
辺りはだいぶ日も落ちました。遠目に白い塊はどうにも紛らわしかったのです。

「な、な、な、なんでごわすか」

可哀想に、オニフスベは大きな体を緊張に膨らませてあきらかに挙動不審になりました。
猛毒菌に怒鳴られて怖かったのでしょう。

「こっちにシロフクロタケ来なかったか!?」
「し、しろ、シロフクロウ?はぁ、おいどんにはなんのことだかさっぱりでゴワス」

ドクツルタケはじっと彼を見上げました。

「・・・こっちに来たと思うんだけど。絶対見ただろ」
「!?み、見てないでごわす!フクロウなんておいどん、知らんでごわす!」
「フクロウじゃない、シロフクロタケ。知り合いだろ、なんでそんな不自然な聞き間違えするんだよ」
「へ?や、いやあ、シロフクロタケでごわすか!シロフクロタケならもちろん知り合いでごわす!ふ、不自然と言われるのは心外でごわす、ドクツルタケがいきなり怒鳴るから、何のことだかわからなかっただけでごわすど!」
「・・・・・。まあいい。シロフクロタケ、どっち行った?」
「ど、ど、ど、どっち?どっちって、どっちでごわす?」
「俺が聞いてんだよ!さてはあんた、シロに口止めされただろ!」
「いやいやいやいやおいどんは何も知らんでごわす!本当でごわす!ドクツルタケ、おいどんの目を見るでごわす!」

ドクツルタケはオニフスベの目を睨みました。
オニフスベはまたたくまに視線を逸らしました。

「逸らしてんじゃねーか!」
「こここここれは違うでごわす!ドクツルタケががっつい怖いで思わず逸らしただけでごわす!カエンタケより怖いでごわすど!」
「知らねえよ!くそっ!」

珍しく激昂して地面を蹴ったドクツルタケです。
オニフスベは怯えるあまり、体中に黄色い汗を浮かべています。さらにだんだん茶色くなってきました。

「おい!あっちか!?」
「し、知らんでごわす・・・」
「じゃ、こっちか!?」
「わからん、わからんでごわ・・・」
「じゃあそっちか!?」
「!!そそそそっちではないと思うでごわ」
「そっちだな!サンキュ、オニフスベ!」

荒げた声のままお礼を言って、ドクツルタケは駆け去って行きました。

緊張から解き放たれたオニフスベは、膨らみきった体を音を立ててしぼませていきました。
それと同時に煙のような胞子が彼の体から舞上がり、さらに背中の陰から、

「けほっ、げほえほっ・・・・ありがとう、オニフスベ。けほっ」

咳き込みながらシロフクロタケが現れたのでした。

「怖かった・・・怖かったでごわす・・・」

オニフスベは放心状態です。胞子だけに。

「ごめんね、急に隠れさせて欲しいなんて無理言って。でも、そこまで怯えなくても・・・胞子もこんなに飛ばさなくても」

シロフクロタケは言いましたが、ホコリタケ科のキノコの胞子が多いのは仕方がないことです。オニフスベはシロフクロタケの一万倍の胞子を作るのです。そういうキノコなのです。
気の毒なキノコは茶色醒めた顔で、それでもいくらか落ち着いたのか心配そうにシロフクロタケを見やりました。

「ドクツルタケは行ってしまいもしたが・・・じゃっどん、本当にこれで良かったでごわすか。おいどんが言うのもなんでごわすが、二菌でしち話しあった方が」
「嫌だ!」
「シロフクロタケ・・・」
「言ったよね?あいつは私を毒にしようとしてたんだ!」
「それはどっか誤解があって・・・」
「毒になるくらいなら乱獲される方がマシだ!あんなキノコだと思わなかった!ドクツルタケなんてもう、傘も見たくないっ!」
「・・・・・」
「隠してくれてありがとう、オニフスベ。もう行くね。・・・あ、それと、ごめん。ベニナギナタタケのこと、力になれなくて」
「!い、いいんでごわす。ベニナギナタタケさんは、やっぱりおいどんには過ぎたキノコでごわす。カエンタケが・・・カエンタケが相応しいとも思わんけんども・・・」
「うん・・・ごめんね。元気出して?」
「はぁ、シロフクロタケも」
「・・・うん」

こうして、シロフクロタケはオニフスベと別れ、また一本きりになって、今度はとぼとぼと歩き始めました。
日がすっかり落ちてもまだ歩いておりました。
森を抜けて、野原に出てもまだまだ歩いておりました。
その頃には自然と彼女の傘も俯きがちになって、独り言が増えておりました。

「・・・ドクツルタケなんか」

ぽつ。

「ドクツルタケなんか。こっそりスギヒラタケに会いに行くくらいなら、面と向かって私に言えばいいじゃないか。毒になれって。そりゃ、言われたらその場で張り倒すけど。でも、あんなこそこそするなんて!ドクツルタケの馬鹿!馬鹿キノコ!」

ぽつ、ぽつ。

「大体、何のために毒にならなきゃいけないのさ。そんなに私に間違えられて誤食されるのが嫌なのかな?二菌揃って毒になって誤食を無くそうってこと?そんなの間違ってる!食から毒に変わるなんて危険だし!気がつく前に人間は絶対食べちゃうじゃないか!」

ぽつ、ぽつ、ぽつ。

「友茸じゃないからって毒にまでしようとするなんて。ドクツルタケなんてもう知らない!ドクツルタケなんて・・・」

サァァァァ・・・

「・・・雨?」

シロフクロタケはようやく気づきました。
雨です。真っ暗な空から、砂でも落とすような音を立てて、柔らかく雨が降って来ています。
彼女は先ほど無数に空へと舞い上がって行ったオニフスベの胞子を思い出しました。
おそらくあれが上空数百メートルまで登り、バイオエアロゾルとなって低高度凍結、雨を呼んだものでしょう。
雨がキノコを育てるだけではありません。キノコが雨を育ててもいるのです。

「・・・・・」

シロフクロタケはぼんやりと見上げるばかりでした。
キノコとしていつもは嬉しい恵みの雨も、なぜか今日ばかりは湿っぽすぎるように感じました。

そしてそんな彼女のすぐそばに、また一本の傘が近づいてきていたのでした。

まこと、キノコとは天候までも左右する生き物なのでございます・・・



ならたけ にボコられたタマウラベニタケ。
*ナラタケ総称とナラタケ曹長が紛らわしいので、総称を平仮名表記することにしました。

樹木に寄生しともすれば枯死させる ならたけ ですが、彼らの犠牲は木だけでは無かった。
なんと罪も無いキノコにまで寄生し、ひどいめに合わせるという。
その犠牲者がイッポンシメジ科のキノコ、タマウラベニタケである。

彼は本来いかにもキノコらしい傘と柄のあるハラタケ型のきれいな姿なのだが、ならたけに寄生されると奇形化し、ボコボコした丸い団子の塊のようになってしまう。
2000年5月の記録によれば、ワタゲナラタケ、クロゲナラタケ、コバリナラタケ、キツブナラタケによる寄生が知られているとあった。
ボコボコが集まってくっついて溶岩状になった姿は、ならたけ贔屓の私ですらややドン引いたほどグロかった。ならたけ・・・お前ら・・・

タマウラベニタケの名前は、その団子というか「玉」の形状からつけられたものである。思わずタマウラ・ベニタケで切りたくなるが、タマ・ウラベニタケである。注意。
正しい幼菌か何かと誤解されて名前につけられたくらいなので、彼は発見されるたび、いつもボコられた状態でいるわけだ。なんで彼ばっかり。

ならたけは本当に正義の軍隊なのであろうか。おなじキノコまでこんな目に合わせるとはいくらなんでも酷くはないか。
もしかしたら森を守るための仕方のない犠牲なのかもしれないが・・・・しかしタマウラベニタケ、可哀想に・・・・




























・・・・と、思われていたのだが。




























近年の研究により、寄生されているのはならたけの方であり、タマウラベニタケだと思われていた奇形も、実は彼に侵されたならたけのなれの果てだったことが判明。




お前怖すぎだろうタマウラベニタケ。




ならたけどころではない完璧なキノコへの寄生菌で、ならたけの犠牲者のフリをしながらならたけを食っていたのである。こんな邪悪なキノコがいていいのか。
コロシテ・・・コロシテ・・・というならたけの呻きが聞こえてきそうである。

しかもそうすると何か?お前のその名前は結局お前自身の姿ではなく、お前の犠牲者の姿からつけられた名前だったということか?

どこの蟹座のデスマスクだよ。

キノコと聖闘士がとんでもないところでシンクロしたよ。なんでだよ。全ては蟹に通じる呪いでもかかっているのか私に。

植樹を滅ぼされナラタケに対し悪いイメージを持っていた人間は、樹にあんなことするならキノコにだってこんなことぐらいするだろう、とばかりならたけ側が加害者であると誤認してしまっていた。先入観というものがいかに恐ろしいかを本件は教えてくれる。

だがしかし、人類も愚か者ばかりではない。
山歩きを旨とする方の中には、実際に目で見たタマウラベニタケとナラタケの菌糸のあり方に違和感を覚え、「・・・ナラタケがタマウラベニタケに寄生していると言われているが、実は逆ではないかと私は疑っている」などブログに書き残した慧眼の士もおられた。
バイオハザードの日記か何かのようで、書き手の身を案じずにはいられない。

その一方で、ならたけを侵害するタマウラベニタケを見て、「こいつを上手く利用すればナラタケ病への抑止になるかもしれない」というキノコ研究者の記述もあった。
なんだかとても人類滅亡フラグの匂いがする。

大丈夫?ほんとに大丈夫?人間は本当にこんな邪悪なキノコを操れるの?
いやちょっと気になってるんですけどね、前述の通り、2000年5月の資料ではタマウラベニタケに寄生する(と見せかけて寄生されている)ならたけは、ワタゲナラタケ、クロゲナラタケ、コバリナラタケ、キツブナラタケなんですよ。
病原性の強いナラタケとナラタケモドキにはタマウラベニタケとの関係が記載されていないんです。

ということはですよ・・・・
もしかしたら、タマウラベニタケは病原性の強いならたけには寄生が難しいっていうことかもしれないじゃないですか。
で、さらにもしかしたら、タマウラベニタケに寄生されたくないがためにナラタケが病原性を強めた可能性もあるじゃないですか。

敵の敵は味方では無い。

タマウラベニタケによって色んな意味で操られているんじゃないのか、ならたけ。
そんな恐ろしいキノコを人間が手中に収めようとしても、はたして上手く行くのだろうか。タマウラベニタケが暴走して人類に寄生する事故とか起きないか。
心配でならない。


なお、タマウラベニタケにしろ ならたけ にしろ可食キノコなので、どっちがどうでも人間的には美味しく食べられる。
奇形になったのも、食感が変わっていてオツだと言う。

まあ・・・美味しいならいいか。別に。
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