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2007年1月8日設置 サイト→http://warakosu.syarasoujyu.com/
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えどおんなはABCくっきんぐすたじおにはいった。
えどおんなは30ねんまえのりょうりのほんをてにいれた。

この2つのイベントがほぼ同時に起こりました。
ABCクッキングスタジオはもうなんか、皆知ってますね。料理教室っていうと必ず「ABCのやつ?」って聞き返される。
30年前の料理本というのは、祖母が所蔵していた「世界の料理」というシリーズ本で、捨てるというのをもらったところ、とてつもなく面白い。

で、流行の料理教室と30年前の料理本と、どっちが有用であるかを試してみました。

■ラウンド1 『実用性』

ABCの圧勝。
冷蔵庫にある調味料で作る簡単ソース、余った材料で副菜をいかに作るか、毎回よく練られたメニューになっています。習ってすぐに自宅でできます。
対する料理本ですが、メニューの筆頭に豚の丸焼を載せる点、また他の料理にしても材料が、
「アヒル1羽」
「タロイモの若葉900g」
「ハリバ一尾」
などである点から実践には色々困難な部分があり、ABCに勝ちを譲ることになりました。


■ラウンド2 『味』

食べ比べのため、ABCの煮込みハンバーグと、料理本の中でも比較的作れそうな鶏肉の串焼き(インドネシア料理)を同時に作ってみました。

料理本、圧勝。

いや美味い。めちゃくちゃ美味い。串が無く、スパイスがいくつか適当に代用されたにも関わらず、非常においしかったです。
ABCの方はどうしても化学調味料組み合わせましたの域を出ない。
後日、さらに料理本からルンダン(スマトラ料理)をできるだけ忠実に作ってみたところ、これもとてもいい味でした。材料刻んで煮るだけだし、肉は牛モモ、野菜はたまねぎしか使ってないのに何でこんなに美味しくなるのかわからん。地元料理ってやっぱりすごいな。
アヒルもタロ芋も作れば美味しいんだろうなあ。


■ラウンド3 『面白さ』

料理本、超圧勝。

いや、ABCも楽しい。友達と一緒にきゃっきゃしながら料理作れるからそれは楽しいに決まってる。
しかし、アメリカ人の元戦場カメラマンが現地で食いまくって食文化を紹介しているこの本の面白さは凄い。サンゴの卵の深い味わいとか、日本人がハロハロ屋に化けてフィリピンをスパイしてたとか書いてある。ほんとかよ。仮に本当だとしてもスパイするときぐらい食から離れろよ日本。
掲載されてる写真も凝ってる。薬味写すのに魚眼レンズ使ってる料理本なんていままで見たことなかった。

それに何より、食べたことのない料理を作るわくわく感は大きい。


そんな感じで、料理本(シリーズ中の太平洋・インドネシア巻)がおもしろすぎるという話です。
アメリカ人である著者が米食文化を説明するのも興味深い。「お金が入ればまず米を買い、残額を見ておかずを決める」「どんなに料理を出されても、ご飯が出なければ食事にはならない」など、意識してないですが言われてみれば確かに。ゼロから始めるならまず米を買うし、基本的におかずだけ出されたら「つまみ」とか「おやつ」みたいな感覚になりますね。ご飯出てからが食事だ。うむ。

総合的に見れば実用性の差で全てを相殺してABCが勝つと思いますが、料理本面白いわー。しかも美味しいわー。
絶版になっているのがもったいない・・・

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