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2007年1月8日設置 サイト→http://warakosu.syarasoujyu.com/
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今から冷静になってみれば、貴重なおくすりを私なんかまでがもらってしまって良かったのかと思いますが、たとえ賞味期限切れてても飲む勢いだったので許してやってください。いっそ消期限が切れててもおくすりの半分は優しさでできてるんだぜ優しさに消費期限なんて野暮なもんはねぇのさみたいな江戸情緒溢れる感じで一気飲みするんで大目に見てやってください・・・!

仕事?絶好調!
課長がお土産においしいクッキー買って来てくれてた!
おくすりだよ。おくすりのおかげだよ。元気は運を呼び込むね!

そんな素敵な元気の源・「おくすり」を切らしたらどうなるかという実例が、先日ドラゴンゾンビにぎたぎたにされたうちの坊ちゃんだったわけです。

すんませんマッシュ先輩、俺全然ヒヨッコでした。どっかで人生ナメてました。魚とかカタツムリとか倒していい気になってました。世間には上がいたんですね。顔洗って出直してきます。

全滅からリスタートした坊ちゃんは地味に経験値を稼ぐため、洞窟を出たり入ったりしてひたすら魚やカタツムリを倒す日々を送ります
お金が溜まったら一つ先のコウアンの街まで足を伸ばし、全員に「けんぽうぎ」を着せ、「はねつきぼうし」をかぶせ、「青いリボン」や「アームナントカ」を装備させ、坊ちゃん自身はエンブレムを2個貼り付けるまで戦い続けました。
コウアンの街は新任の政務官が赴任してきたとかで、そいつの評判がまた最悪で、なんかややこしいことになってそうでした。それはまた後のイベントとして受け流します。

そして全員がレベル20までいったところで試しにドラゴンゾンビにリターンマッチを仕掛けたところ、若干やりすぎたらしくわりとあっさり倒せました。

ふ。思い知ったか。

ドラゴンゾンビを倒すと、立ち込めていた霧がはれまして、よし!城が手に入ったぜ!という雰囲気になります。
皆が城に名前をつけようと言い出し、ビクトールがドラゴン城にしようなどと言いました。が、仮に私達が退治したのがドラゴンではなく一般市民「山田さん」とかだった場合、その山田さんを倒して手に入れた城に「山田城」とつけるのは失礼極まりない行為なんじゃないかと思ったりもするので、ここはやはり坊ちゃんに命名権が委ねられます。
うーむ・・・

オデッサの名前をつけたいとも思いました。
しかし現タイミングで「オデッサ城」にしてしまうと、オデッサが死んだことが世間に知れ渡るかオデッサがえらく目立ちたがり屋に思われるかのどちらかになるような気がしたので自重しました。

テッドの名前をつけたらどうかとも思いました。
「テッド城」の名が広まれば、この世のどこかで生きてるはずの本人が聞きつけてなんらかのコンタクトを取ってきてくれるかもしれません。用途とインパクトを重視すれば、もういっそ「テッド、坊はここで待ってるんだ城」ぐらいにしてしまってもいいのかもしれません。
しかし他の解放軍メンバーにとって意味不明だろうという点と、こんな微妙なギャグで呼ばれたテッドはむしろ二度と出てきてくれないんじゃないかという不安、そして純粋に名前長すぎるという観点から、やはり自重せざるを得ませんでした。

うーん・・・じゃあ、まじめに簡単に「エルシア」にしとくか。
オデッサ、ここから理想郷を作っていくからね。君もきっと見守っててね。

さて、名前が決まっていよいよ城に落ち着いて、ようやくマッシュがやってきます。
彼はご機嫌で、今日を新解放軍の決起の日としましょう、と言いました。あのさ、そういうのフリックとかいないまま進めてほんとにいいのかな。どうなのかな。

どさくさにまぎれて魔術師の島でお世話になった美女、レックナート様も現れました。
彼女は何か色々意味深なことを言い、そしてルックを置いて帰っていきました。
ルックってあれです、魔術師の島行ったときに坊ちゃんにロックゴーレムけしかけてきたドSの少年です。
「・・・絶対にレックナート様が厄介払いなさったんだと思います」
まあいいじゃないかグレミオ。確かに彼は生意気でドSだけど、魔力は強いし顔も可愛い。いてくれた方が華があるじゃあないか。

ともあれ、これで器の用意はできました。一晩休んでその翌日。
「次は仲間を集める番です」とマッシュ。
なんでもコウアンに彼の知り合いのレパントというお勧めの男がいるとのこと。マッシュの依頼だと言えば仲間になってくれるだろうとの話でした。

あのね、マッシュ。コウアンね、なんか色々大変そうな雰囲気だったよ。レパントっていう人はね、確か家に引きこもって閉じこもって誰の顔も見ませんみたいなことになってたと思う。
何が言いたいかって言うと、知り合いならあんたが直接行った方がよくね?

・・・しかしマッシュは行きませんでした。
その人とは別に友達じゃないのでしょうか。ていうかむしろ仲悪いんじゃないのか。マッシュおい本当に大丈夫なんだろうなこの仕事。行ってみたら相手がレベル60だったりしないだろうな

不安を抱えつつ、とりあえず城から出てカクへ渡ります。
ドラゴンがいなくなった後の反応を楽しみながら街の人の話なんかを聞いてますと、酒場にまだいたセルゲイさん。
どうやらまだエレベーターについて悩んでるようです。
あんたねえ・・・こんなとこで酒飲んでたっていいこと無いよ?そろそろエレベーターのことは忘れて身の振り方ってもんを考えてみたらどうかね。
そんな軽い気持ちで声かけてみる坊ちゃん。・・・そしたらですね。

「え!?解放軍!?」

なんかいきなり食らいついてきたんですよ彼。
え、あ、うん、解放軍だけどそれが何か・・・?

「私を仲間にしてくれるんですか!?」

え・・・ちょ・・・・

「ええもちろん参加しますとも!!これでエレベーターが作れる!!」

待てお前えええええ!!!!
作っていいって言ってねえ!!!一言も言ってねえ!!!人が死ぬ気で獲得した城にいきなり何する気だあんた!!うおおおお行っちまったよすごいスピードで行っちまったよ!!情熱と言う名のガソリンに火がついたよ!!
つーか誰!?誰今あいつを勧誘した奴!?
グレミオか!?貴様か!?坊ちゃんの初の仲間がセルゲイか!あの謎のエレベーターおやじか!!お前はそれでいいのかあああああっ!!!

っ、いかん、レパントも仲間にしてないのにあんな変なの城に勧誘したことがバレたらマッシュに怒られる!追え!セルゲイを追え!!!

坊ちゃんはダッシュで戻ります。
舟を飛ばし、城に駆け込むと・・・・いた!セルゲイいた!おい、人の城で何勝手なマネ・・・・

「見てください!すごいでしょ!」

なんだか少年の瞳で喜んでいる彼の横にはぴかぴかのドアが一枚ありました。

遅かった・・・・・
もうできてるよエレベーター。どんだけ作りたかったんだよこの人。ちゃんとマッシュに許可取ったんだろうな。もぉぉぉぉ・・・・

でもあんまり嬉しそうだから一応乗ってやるか・・・

・・・ていうか乗れるんだこれ。てっきり話だけの物かと思ってたんだが・・・
あ、しかもボタンもある。地下・1階・2階。お、選べる。
選べるどころかちゃんと動くよこれ。2階にも1階にも行けんじゃん!
便利じゃね!?これすごい便利じゃね!?もうぐるぐる階段回らなくて良いんじゃね!?

ありがとうセルゲイさん!エレベーター超快適!!

こうしてエレベーターの魅力に取り付かれた坊ちゃんはセルゲイさんに礼を行って、再び旅立ちました。
プレイヤーとしてはようやくこのゲームがわかってきました。
そうか、こうやって仲間になりそうな人に片っ端から声かけて仲間にしてくんだこれ。
なら・・・そうとなれば・・・・まずはあの人・・・!!

坊ちゃんはセイカにやってきました。マッシュが教師をしていたあの町です。そして宿屋へ。
彼女はまだそこにいました。

「まあ、セオじゃないかい」

マリーさん!迎えに来たよ!今度は僕があなたにあったかい部屋をあげるんだ!!

「解放軍だって!?」

飛び込んできたセオの話には、マリーさんもさすがにびっくりした様子でした。しかしここは肝っ玉の据わった強い女性のこと。

「じゃああたしも仲間にしておくれよ」

もちろんです!一緒に戦ってくださ・・・

そりゃあたしは戦ったりはできないけどさ。疲れた皆のために寝場所を用意して迎えてあげることはできるよ」

あ、戦闘キャラじゃないんだ。トルネコが行けるんならマリーさんも大丈夫みたいな考えでいたんだけどさすがにダメか。
でもいいです!来て下さいマリーさん!

かくして坊ちゃんはマリーさんを仲間に引き入れました。ついでにうっかり「ちょっとあんた聞いたかい?オデッサさんが行方不明らしいのよ」と通りで吹聴していた天下の噂話婆・オニールさんも仲間に引き入れてしまいましたが、それはさておき、これでようやく落ち着いてレパントを獲得しにコウアンへ向かうことになったのでした。
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こんな豪快なネタの無駄遣いは初めて見た・・・・(銀魂20巻感想)

真選組のかっこよさも銀さんの男らしさも桂の奇行も、救世軍のオチに比べれば何だというのか。ほんと、オチる一瞬前までこの話のあらゆる部分に完璧に感動していた己の心をどうすればいいのかわからない。っつーかここまでいい話でこれをやるかああああああ普通やんないだろぉぉぉぉぉ!!!もう最高!!!

空知英秋先生の凄さを思い知ったところで幻想水滸伝行きます。

タイ・ホーにはざっと10,000ポッチほど貢ぎました。
強すぎんだよ!!!!サイコロに磁石仕込んであるんじゃないかって真剣に疑っただろうが!!!
ようやく勝てたとき、「あんたついてるな。ついてる奴の話には乗る事にしてるんだ」と言ってもらいましたが、この一勝で全ての運を使い切ったんだと私は思いました。
タイ・ホーさんよ。あんたの気まぐれのおかげで、この先待つのは地獄だけだよ。猛烈にそんな気がするよ。

約束どおり舟を出してもらった坊ちゃんはトラン湖の城へ向かいます。
城のある岩島は、霧が漂う神秘的な・・・・そして不気味な場所でした。
こんなところに住めってかマッシュ。
まあ化け物倒したら少しは空気も明るくなるのかもしれないけどさ・・・仕方ない、行くか。

ところが坊ちゃんが先へ進もうとしたその時、タイ・ホーが俺もついていくぜ!と言い出しました。
さすがは命知らず。自分も冒険に飛び込みたくなったようです。
一方で一緒に舟をこいできてくれた相棒の美形ヤム・クーさんは「本気ですかいアニキ」と呆れ顔。俺はここで待ってますよと船着場で見送ってくれることに。

・・・・・・

すみません、チェンジいいですか。
タイさんよりヤムさんの方がすげぇ好みなんですが!!金髪でかったるそうで着流しに鉢巻ってなかなかにドツボついてきてるんですが!!タイさんを置いてヤムさん連れてっちゃいけませんか!?!?

・・・ダメでした。

後ろ髪引かれる思いでヤムさんを置いていくことになりました。

タイ・ホーを加えた一行は城へ続く洞窟に足を踏み入れます。洞窟は暗くいりくっていて、柱に隠れて見えない通路なんかがあるので、宝箱を漁るにも注意が必要です。根性で全部取ります
モンスターも出てきます。魚のでかい奴と、カタツムリの青い奴と、鎧のお化けです。
10,000ポッチ巻き上げられただけのレベルアップはしたつもりですが、それでもなかなか手ごたえのある敵で、特に鎧の奴は後ろの列から飛んできて3人ぐらいにドカドカ攻撃浴びせてくるので面倒です。

なので、気づいたら使えるようになっていた坊ちゃんの戦闘コマンド「もんしょう」を積極的に使っていきます。坊ちゃんの紋章は右手に宿ったソウルイーター。攻撃は・・・「死の指先」。敵1体に有効のようです。
よし。あの鎧をなんとかしてくれ!

坊ちゃんがソウルイーターを使うと・・・・

突然虚空から真っ暗な闇が発生し、音も無く鎧を飲み込んで消えました。
後には何も残りませんでした。

後味悪ぃ・・・
いや、エフェクトはかっこいいんだけど、なんていうか、トドメさえ刺されず永久に次元の狭間を彷徨うがいいみたいな片付け方だったよ今の。便利だから使うけどね!

幻想水滸伝はモンスターの発生頻度はそんなに高くありません。1フロアに1回ぐらいの戦闘でどんどん奥へ進めます。洞窟を抜け、城へと入りました。
ふーむ、これが城の内部か。確かに今は不気味で霧がこもってるけど、きれいにしたら住めそうだよマッシュ。もうちょっとでバケモノも片付けられそうだから待っててください。

あたりを観察しながら、坊ちゃんはついに城の最深部に到達します。
そこにはゾンビと化した巨大なドラゴン、その名も「ドラゴンゾンビ」がいました。
よし!こいつがここのボスだな!強そうだけどここまでのモンスターから考えれば倒せない相手じゃないはずだ!!行くぞ皆!!
ドラゴンとの戦闘開始です。

ソウルイーターの「死の指先」は一撃必殺技なのでおそらくこういうボス敵には通用しないでしょう。
というわけで坊ちゃんは通常攻撃態勢。クレオに紋章技「火の嵐」を命じた他は皆でどんどん攻撃です。
とにかく叩いて叩いて叩きまくれば勝てるはず。
坊ちゃんがまず叩き、カミーユが叩き、クレオが火責めで大ダメージを与えます。
お、これ結構いい感じじゃね?いけるんじゃね?と坊ちゃんがにやりとしたところで今度はドラゴンゾンビの攻撃です。

かっ!と大きく口を開けるドラゴン。
そこから吐き出される青白い炎の帯。
それは舐めるように坊ちゃんたち一行をくまなく巻き込み、荒れ狂い・・・・

全員に大ダメージ!!(HP半減)

ひいいいいい!!!強い!!強すぎる!!次同じ攻撃来たら死ぬ!!!

慌ててアイテムで回復させるも間に合わず、次のターンでタイ・ホーとグレミオが逝っちまいました
ををををを!!!
し、しかし!クレオの攻撃は400超えるダメージを敵に与えている!紋章攻撃の利用枠全部使い切ればぎりぎりで倒せるんじゃね!?
そんなわけで必死にクレオを介抱しつつ火炎攻撃を続けましたが・・・・
可能攻撃数使い切ってもドラゴンゾンビはご健在でした。
ひいいいいいい!!!叩いても叩いても全然こたえてねえええ!!!!
襲い来るドラゴンブレス!!ドラゴンブレス!!ドラゴンブレス!!なくなる「おくすり」!それでもまだくるドラゴンブレス!!!

・・・5分ももたずにパーティーは全滅しました。

・・・・・


マッシュぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!
強すぎんですけど!!!明らかに強すぎんですけど!!!思わずGoogle検索してみたらこのドラゴンLv30あるって言ってんですけど!!(坊ちゃんLv11)。序盤のパワーバランスを崩壊する強さとか言ってるんですけど!!しかも特に倒すための裏技なんて存在しないからしっかりレベルは上げていくこと、とか書いてあるんですけど!!!それってお前が言うべき言葉だったんじゃないのか軍師ぃぃぃぃぃ!!!!坊ちゃんはこんなのまだ勝てねえよ!!いくら見所があるったって買いかぶりすぎだよ!!解放軍リーダーならこれぐらいできるだろってか!?悲壮な顔して要求レベルがいちいち高すぎんだよ7年前の戦いと同じレベルで話を進めようとすんじゃねええええええ!!!!

・・・それとも何か。生え際が後退してるとか老け顔とか言われたのを根に持ってのことか

嵐のように巻き起こるツッコミとともに、坊ちゃんは戦いをあきらめました。初のゲームオーバー。セーブデータからリスタートです。

マッシュ・・・絶対あいつ知っててわざとこの城勧めたよ。
っていうかぶっちゃけあれじゃね?面倒ごとさっさと終わらせたいだけじゃね?

遠い場所で引越し準備をしている軍師に対する疑惑を深めつつ、トラン湖上の戦いは続くのでした。
銀魂20巻が出てるだと!!!?か、買わなければ!本屋本屋・・・ちきしょう、地元には8時で閉まるマックしかない!!
え?銀魂で一番好きなキャラ?局長!!!!かっこいいよーかっこいいよー彼が電柱にしがみついていた時からずっと好きだあああああ!!!

・・・・のね・・・・せいだと思うんですよ・・・・こういう趣味になったのってね・・・・
私の中でほんとデスマスクは偉大な革命家ですよ・・・


銀魂は明日買うことにして、本日も幻想水滸伝です。マッシュです

セイカでも思ったのですが、クワバの城塞からこっち側はなんとなくジャパニズムな文化のようです。家は木と紙でできています、裏は竹やぶです、そんな感じ。
カクもそういう街でした。

さて。城の情報を集めなければ。

とりあえず目に付いた女の子に声をかけてみます。

メグ「え?だれなのきみたちは?」

メグ・・・?
メグって確かロックランドのご夫婦に頼まれたあの女の子なんじゃ・・・確か冒険が私を呼んでるのって言って飛び出したまま行方が知れないという・・・

「解放軍?じゃあ帝国と戦って・・・あ、でもだめよ。私は今忙しいんだから。人探しをしてるんだもん」

こっちも取り込み中だ。不思議っ子にかまってる暇は無い。

「ねぇ、あなた知らないかなぁ。私のおじさんで、ジュッポっていうからくり師なんだけど・・・」

城の情報を聞くために声をかけた少女に、逆質される坊ちゃん。
知らないって!そんな人見たことも無いよ!お互い忙しい身の上なんだからしばらく距離を置こう!!見たらなんとかしときます!それじゃ!

・・・・ふう。まったく最近の若い子は積極的で困る・・・・あ、猫だ。

可愛い猫がちょろちょろしてるので、にゃーとか言ってくれるかなと思って追いかけたんですが、超速ぇ。触れることすらできなかった。一定の距離を保ってどこまでも逃げられた。
猫すら捕まえられない坊ちゃんに城の占拠なんてできるものだろうか。
カクについた早々戸惑うことが多すぎます。

しかし一番戸惑ったのは、普通の町人に声をかけた際、

「なに!?トランの城に舟を出せって!?冗談はよせよ
「トランの城?ああ、霧のばけものが出るっていうあそこか。あんなところへ行く馬鹿はいないぜ」

と相手にしてもらえなかったことです。

マッシュ!化け物が出るって言われたんですけど!お前知らねぇの?ぐらいの勢いで罵倒されたんですけど!この流れだと化け物倒さなきゃ城に入れそうにないです!あんたもしかしてそれ知ってて僕をここに遣してませんか!?

読めない・・・自分の軍師の軍略がさっぱり読めない・・・

と、とにかく。なんとかできる人はいないのか。
そこのお兄さん!あんたはなんとかできませんか!

「かんべんしてくれよ。あんなところに舟出せるのは命知らずのタイ・ホーぐらいだぜ」

さて、タイ・ホーを探そうか。

旅と世の中の仕組みを知り始めた坊ちゃんは、第6感の赴くまま、タイ・ホーのいそうな建物へと足を向けるのでした。


そこは酒場でした。
カウンターには女戦士みたいな人と・・・オレンジ色の服を着たおじさん!
おお!いきなり見つかった!あなたがタイ・ホーか!?

セルゲイ「ねぇ、きいてくださいよ。あたしはいっかいの発明家なんです。苦労に苦労をかさねて、ドワーフにもまけないすごいのを発明したんですがね・・・・」

・・・・・・・。

・・・・わかったよ。聞くよ。全然目的の人じゃなかったけど、聞いてあげるよ。なんだよ。

「どこの城主もこいつのすごさをわかってくれないんですよ。え?何を発明したかですか。”えれべーたー”って言うんですがね」

それはすごい。だけど今は必要ない。
なんであんたこんなところにいるの!?究極に空気読めてないよ!!紛らわしい!

彼がタイ・ホーでなかったことと、無駄にすごいけれども本当に今は無駄というやり場の無い能力に脱力を通り越して怒りすら覚える坊ちゃん。
おっさんは放置して、女戦士の方に話しかけることにします。
もしかしてあなたがタイ・ホーさん?

カミーユ「タイ・ホー?ああ、あのおっさんなら・・・」

また違う人か・・・あ、でも今度はエレベーターじゃなく、ちゃんと本人を知ってそう。本人はやっぱりおっさんであることも間違いなさそう。良かった。これでエスカレーターがどうとか言われてたら殴ってた・・・

カミーユ「ああっ!!てめぇ!見つけたぞこのやろう!!」

殴られそうなのはこっちでした。
え!?なに!?どうしたの!?・・・って、グレミオ!?

なぜかものすごい勢いで、グレミオがカミーユに詰め寄られているのです。
どっからどう見ても初対面の女性ですが・・・な、なんだグレミオ。僕の知らないところでお前何やってた。

「な、なんですか???私が何をしたっていうんですか」
「何をしたかだって!?この借金取りの夜叉カミーユさまから逃げられると思ってんのかい!?」

借金!?
グレミオ、お前そういうキャラだったの!?借金!?ええ!?

「・・・なんだ?あいつはグレミオのこれか?」
「さあ、知らないね」

ビクトールにクレオ!そういう話を坊ちゃんの前でしない!ただでさえ親父が出発の前の晩に美人と何かやらかしてたらしい話が心の傷になってるんです!この上グレミオまで女に金を貢いでたなんてなったら、解放軍とか言ってる場合じゃないから!マッシュに怒られる!

「さあさあさあ!あんたが踏み倒した借金、今すぐこの場ではらいやがれ!2ヶ月もかけてあんたを探しだしたんだ!」

踏み倒してたんだ・・・・へー・・・グレミオ、お前そういうことしてたんだ・・・・へー・・・・・
あ、だからこっちの方あんまり来たくなかったんだね。グレッグミンスターから離れたくなかったわけね。
あーそう、そうだったんだー・・・・・

「冗談じゃないですよ!」

大慌てのグレミオ。しかしカミーユは証文まで出してきます。

「よく見な!」
「えーと・・・ああこれはテオさまとの宴会の代金ですね。私の飲み屋のツケもあるけど・・・え!え!このお金をいますぐ払えと!?」

払えよ。
やっぱりしてんじゃねえか借金!!2ヶ月溜めてたらそりゃ督促もされるわ!!ていうか親父!?親父の借金かこれ要するに!?あいつも所詮腐った帝国の一部か!?

「見せてみな。グレミオ」

ビクトールが証文をとりあげます。金額に眼を走らせ・・・

「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

やばそうだよ・・・
ビクトールが3回飛び上がったよ今・・・そんな金額ツケといたら追いかけられるのが当たり前だよ・・・つーかどんだけ豪勢に飲んでんだ親父!!とグレミオ!!!

「ちょ、ちょっといいか。俺達は追われている身でな。持ち合わせが無いんだ。あんたがタイ・ホーのことを知ってるならどこにいるか教えてくれないか。あいつに会ったら金の入るあてがある。金が入ったら借金をすぐさま返してやるよ」

相変わらず眩暈がするほどひどくて頼もしくてひどい男だビクトール・・・
まだ会ったことも無いタイ・ホーとのフラグが今ここで折れても、僕はちっとも驚かないね・・・・。

「あ、あんたら、あたしを騙す気だな!」
「そ、そんなことないですよーーーー」

黙ってろグレミオ。元はといえばお前のツケだろうが!
しかしなんだかんだで説得されてしまったのはカミーユの方でした。

「・・・ちっ、仕方ない。それでいいぞ」

いいのか。

「ただし!借金を払うまではついていくからな!」

あ、仲間になっちゃった。

変な奴が仲間になっちまったね」


とクレオがぼやきましたが、それを言う資格はこちら側には無いと思いました
は、早く借金返さなくては・・・・それにはとにかくタイ・ホーを!彼にあえたらビクトールがまたなんとかして金を巻き上げてくれるに違いない!

カミーユ。タイ・ホーはどこにいるかな?
下の賭博場?そうかそうか。いかにも金を巻き上げられそうな場所にいるじゃないか
じゃ、おりようか、下に。

ようやく借金の話に一区切りをつけて、坊ちゃんは先に進みます。
酒場の急な階段をおりていくと・・・
・・・そこは小さな部屋でした。



部屋には畳が一畳。その上にサイコロとお椀。そして着流し姿の男が二人います。
渋茶色のおじさんが一人。
金髪の美形の兄さんが一人。

美形に声をかけますと、やる気のまったくない氷河みたいな顔をして彼は応えてくれました。

ヤム・クー「なんだい?アニキに何の用だい?トランに舟をだせ~~~~?アニキは気分屋だからなぁ」

タイ・ホーじゃなかった・・・・おっさんの方か。
ちょっとがっかりしつつ、もう一人に声をかけました。今度こそ、タイさんでした。

「トランの城に舟を出せだって!あんちゃん、おもしろいこと言うな」

命知らずという噂の彼は、頭にねじり鉢巻をしてあごひげを生やした海のアニキでした。
話を聞いていきなり身を乗り出したところを見ると、噂も伊達ではないようです。

「あそこは化け物でいっぱいだ。舟を出すこっちも命がけになる。あんたにもそれなりのものをかけてもらわんとワリにあわないね」

それなり・・・・って、あんたの命がかかってるなら、もしかしてこっちも命をかけろってことか?

「有り金全部かけてもらおう。どうだい?この勝負うけるかい?」

安いよあんたの命・・・
坊ちゃんは1000ポッチしか持ってませんがそれでもいいんでしょうか。いいようです。
じゃあ・・・受けて立とうかな。

「それじゃあいくぜ。泣きを見るなよ」

・・・彼の説明では次のようなことでした。
ここにあるサイコロとお椀を使って賭博を一勝負するのです。要するにチンチロリンです。
お椀の中にサイコロを振り込み、出た目を競って坊ちゃんが勝てば舟を出し、負ければ金を持っていかれる、とこういうわけなのでした。サイコロは1~6まで目がありますが、当然、数字は大きいほうが勝ちです。

大丈夫。任せろ。いくら賭博ったって、これはあくまでゲームだ。ストーリー展開に関わるこんな重要な場面で主人公が負けるなんてことはそうそう無いはずだ。
かつて某所で命がけのロシアン・グラスをやったことがあったが、あの時も主人公にだけは毒杯が血の色に見えるという8割がた反則な奇跡が起こって勝てたんだ。相手は亡くなった
今度もきっと勝てる!坊ちゃんはなんつっても主人公なんだし、ビクトールだって金が手に入ると言ったじゃないか!

と、余裕で構えているプレイヤーの前でタイ・ホーがサイコロを振りました。

カラカラカラ。

「6だ!」

をををををををい!!!!!!
ちょ・・・待てお前!!いきなり情け容赦なくない!?坊ちゃん賭博ハジメテ!!ショシンシャよシャチョさん!!!
「さあ次はお前の番だ」って・・・・いやでもこれ振ったって・・・・・

カラカラカラ。カラ。

「2だな。金ためてもう一回勝負にきな」

・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・っ!!

さあ行こうか皆!この辺の散歩に!!

こうして、坊ちゃんはその後しばらく、カクの町付近をモンスターを求めてうろつきまわることになるのでした。
誰だあああああタイ・ホーに会えたら金が入るっつった奴!!!入るどころか全力で出てったよ!!!財布カラだよ今!!そしてお前もモンスター退治につきあってんじゃねえよカミーユ!!!

・・・大人の世界は非情でした。
オレンジレンジの「アスタリスク」。・・・いい歌だ・・・星矢でも幻水でもどっちでもいけるじゃないか・・・

しかしアスタリスクならまだいいんですが、嵐の「Love so sweet」で涙出てくるようになったのはいよいよ歳のせいでしょうか。別に彼氏はないし別に恋愛はしてないし別に花男も見てないし何一つシンクロ因子なんか無いはずなのになぜ・・・・・ああ、わかった。むしろ彼氏がいないから泣けるんだ。そうですね。そうでしたね。痛ぇぇぇぇぇぇぇぇ。

何が言いたかったかっていうと、アスタリスクがいい曲だね、っていうのと、最近なんだか妙に嵐のからっきしに明るい歌が好きになってきましたよ、ってことを言いたかったんです。
そして、幻想水滸伝のマッシュ・シルバーバーグ軍師は、そういう歌が微塵も似合わない人でした
(よーし、無理やりつなげた)

この人、カラオケとか行ったら何歌うんだろうなあ・・・何歌っても部下を引かせそうな人だなあ・・・・

そんなマッシュ軍師の最初の仕事。
それは解放軍のリーダーに抜擢されたはいいけれどもぶっちゃけ何をしていいのかまったくわかってない坊ちゃんに次なる指針を与えることでした。

「帝国軍と戦うには戦力がなくてはならない。私達はこれから、多くの仲間を集めなければなりません」

を、ををー・・・なんか、もう個人戦は過去の物になってきた感じです。マッシュは集団VS集団の戦い・・・すなわち戦争を視野に入れているのです。
さ、さすが軍師。伊達に苦労した顔してない

「しかし仲間を集めるには器が必要です。すなわち、拠点となる場所です」

拠点か。前のアジトは敵に知られちゃったし・・・

もっと大きな器が必要です

・・・・すみません。

「トラン湖の湖上に今は廃墟となった城があります。この城を手に入れるのが良いかと考えます。まずは湖のほとりの町、カクへ向かってはいかがでしょう」

城か。いきなり城ときたか。さすが元帝国のお抱え軍師。ガキの遊びにつきあってる暇はありませんぐらいの勢いで一気にスケール広げたぜ。すみませんちょっといいですか、どうしてオデッサに協力してあげなかったんですか。正直その具体的すぎる構想が今降って沸いた物だとは考えづらいんですが、ひょっとしてかなり前から虎視眈々と城の占拠狙ってたんじゃないですか。実は田舎教師で終わる気なんかサラサラ無かったんじゃないですか。どうなんですか軍師。ほんとのところ教えてください。

「・・・私は引越しの準備をしなければなりません。生徒達にも一年分の宿題を出しておきましょう」

逃げたな。
まあいい。真意はいずれ聞く機会もあろう。しかし確かなのはこの男、何気に一年でカタをつける気でいるということだ。オデッサ、君のお兄さんはとんでもなくやる気満々だったよオデッサ・・・・!

つい先ほどまで「自分の行いのせいで人が死んでいくところを見たくない・・・それが敵であれ、味方であれ・・・」などと呟いていた男のメタモルフォーゼっぷりに疑問を感じずにはいられない坊ちゃん。
新入りのリーダーと底知れない軍師。こんな幹部で本当に大丈夫か解放軍・・・・

しかしとにかく先に進むしかないのです。退路はマッシュに塞がれています。壮絶にそんな感じがします。
坊ちゃんは一路、カクへと・・・・・向かう前に、宿屋へ寄りました。

すみません、精神的に疲れたのでちょっと一休みさせ・・・・・・あ。
あああーっ!

「おや、まあ、セオじゃないの。無事だったのかい」

マリーさん!!
テッドと別れ、帝国兵に追われる身となったあの雨の夜、グレッグミンスターの街でたった一軒だけセオのためにドアをあけてくれた人・・・!
どうして、どうしてこんなところに!?

「あたし?あたしかい。いやーー、あんたをかくまってたのがバレちゃってね

え!?

「あ、大丈夫だよ。恨んでなんかないって。これも運命だよね」

マリーさん・・・・
彼女はそれ以上何も言いませんでした。帝国兵に追われた苦労も、ビクトールの食い逃げの件も、何も。
強い女性がここにもいる。

マリーさん!坊ちゃんは頑張ります!頑張って、マリーさんをグレッグミンスターに帰れるようにします!

かくして坊ちゃんは元気一杯宿屋で休み(矛盾)、いよいよカクを目指します。

その先に、マッシュの罠が待っていることなど彼はまだ何も知らなかったのでした・・・知ってたら、少しはレベルを上げていたと思うマジで。

ええとindexに、その、前からちょこちょこ書いてた、その、なんていうか、お、おりじなる?をUPしてみました。・・・
・・・・
ぎゃ、ギャグじゃないんで!ギャグじゃないし、ベタなんで!だから全然あれなんですけど、お、おりじなるを公開するのが夢だったのでファンタジー大好きなのでがんばったすみませんすみません何でもねええええ!!!!!

幻想水滸伝だよ幻想水滸伝!!!!奥さん、幻想水滸伝が面白いよ!すごいよ!!ご主人もびっくりで夫婦生活も順風満帆だっつーのうらあああああ!!!!


クワバの城塞を抜けて、サイカの町にやってきた一行は、マッシュという男を探します。
通りすがりの生え際が後退しかけてるおっさんに「マッシュの家はどこですか?」と聞いてみたところ、一番奥だと言われます。
行ってみると、そこは寺子屋でした。
子供が3人。マッシュを先生と呼び、とても慕ってるようです。しかしマッシュ本人の姿は見えません。
はて・・・・
すみません、そこのチビスケ。マッシュ先生はどこかな?

「先生はお散歩に行ってるよ」

そうかー散歩かー。いつごろ帰ってくるのかな。待ってても帰ってきそうにないな。ちょっと探しに行ってみるか。
あ、さっきのおっさん!すみません、マッシュ先生見かけませんでしたかー・・・・

彼がマッシュでした。

ひいいいいいいいい!!!!ごめんなさいごめんなさい生え際が後退とか言ってまじですみませんでしたっつーかあんたも自分がマッシュだと最初に名乗れよ馬鹿野郎!!!!(逆切れ)

オデッサの死を伝え、グレミオがオデッサのイヤリングを渡そうとします。
しかしマッシュは受け取りません。それどころか、

「オデッサは死にましたか・・・・馬鹿な娘だ。あんなことに首を突っ込んで・・・」

おい●●!!!!!!
坊ちゃんダメだ!その言葉はいけない!!いくらむかっ腹が立ったからってそれを言ったらこっちが悪だ!!落ち着け!!ビクトールが代わりにメンチ切ってくれてるからまずは落ち着け!!

・・・結局、マッシュはイヤリングを受け取ってさえくれませんでした。
オデッサとは一切関わりあいたくない、そんな感じですらあります。

・・・・いや。彼は悲しんでいます。確かに悲しんでいるのですが・・・・なんというか、もうとっくに覚悟していたことが今現実になった、という感じの無気力さなのです。
そしてさっきのあの台詞。あれはオデッサを良く知っている人の物に他なりません。

もしかしてこの人・・・・オデッサの・・・・父親・・・・?

しかしこちらが問うより早く、彼は寺子屋に閉じこもってしまいました。
どうしてオデッサは彼にイヤリング渡せなんて言ったんだろう?憤りながら首をかしげる一同。
マッシュが出てきてくれないのでは話になりません。話も進みません

どうしようか。また宿に泊まったら何かイベント起きるかな
坊ちゃんが途方にくれた、その時でした。

タイミング良く帝国兵の大群が。

そうか!お前ら来てくれたら話し進むんだこの旅!
彼らは坊ちゃんsをはねとばし、一目散にマッシュの家へ。
兵士様!お願いします!あの人引きずり出して下さい!坊ちゃんも後を追います。

駆けつけると、寺子屋では帝国兵が子供を人質にマッシュに要求をつきつけていました。
なんと彼は帝国の元軍師で、しかも五大将軍のカシム・ハジルが今なおこうして「戻ってこいや!!」と脅迫の兵士を差し向けるほどの切れ者だというのです。
そしてフルネームはマッシュ・シルバーバーグ

シルバーバーグ・・・・って、じゃあやっぱり・・・・!

マッシュ!ひどいこと言ってごめんなさい!!娘が死んだなんて・・・それは、それは悲しかったよね!!苦しかったよね!!!すぐには受け入れられないよね・・・!!!
お詫びにとりあえずこの兵士は撃退します!子供?助けるに決まってる!え?お前ら何者かって?何でもいいだろ!通りすがりの正義の味方です!!

坊ちゃんたちは兵士をやっつけました。子供も解放。

マッシュ!今ようやくあんたのことがわかったよ!話を聞いてくれ、僕達は・・・・!!
振り向く坊ちゃんに注がれていたのはマッシュのものすごくショックを受けた視線でした。

「なんということを・・・・子供達の前で殺し合いをするとは・・・・」

殺ってたんだ自分・・・・
いや、そりゃさ、今まで燃やせとか殲滅とかなんとか色々言ったかもしれないけどさ、心のどこかで峰打ちだって思ってたんだ、実は。本当に殺してたんだ・・・そりゃお尋ね者にもなるよね
地味に衝撃だ・・・・

しかしマッシュはこの一件で自分の立場についての考えを改めます。

「あなたはセオ・マクドールでしょう。知っています」

ご存知でしたか・・・・。
そしてマッシュ。あなたは、オデッサのお父さ・・・・

「オデッサは私のでした」

あ、お兄様でしたか。
いやどうもどうもすみません、ほんと色々申し訳ありません、20くらい歳間違って読んでました。あんまりやつれた顔してらっしゃるのでてっきりもう一世代上かと思ってました。お兄さんでしたかー・・・・そうですかー・・・・苦労されたんでしょうねー・・・ええ・・・

「・・・オデッサは、私のことをなんと言っていましたか?」

え?ええと・・・・
セイカに住む、マッシュという男、と。

「そうですか・・・。やはり彼女は私を、兄としては認めてくれなかったようですね」

ばっ・・・・・!!!
そんなわけあるか!!!認めてない奴にイヤリング渡そうとなんかするわけないだろ!!!オデッサは瀕死の怪我なのに、最後の最後まで頑張ってこれをあんたに渡してくれって頼んできたんだ!!!痛いだろうに苦しいだろうにそう言ってきたんだ!!!認めてない奴のためにそんなことするはずないだろうが!!!

「オデッサは戦いに身を投じ、私は二度と戦いにかかわりたくはなかった。この町で静かに人生を送りたいと願っていた。・・・ですが私はもう世界から眼を背けることはできません」

あ・・・
『あなたはこの現実から目を背けることはできないのよ』
いつか、オデッサに言われた言葉だ・・・・

「セオ殿。共にオデッサの目指したものを目指しましょう」

・・・・うん。そうしよう。
坊ちゃんはついに心を決めます。
もはや自分の身をおくべきは帝国にあらず、オデッサの遺志のある、解放軍。とうの昔に・・・テッドが帝国兵士にボコられたあたりから既に決まっていたような気もしますが、今はっきりと道は示されたのです。

マッシュさん、僕頑張ります。
でもとりあえずイヤリングは貴方に返・・・・

「これは解放軍を継ぐ者が持たなければならない。それは私ではありません。私には人をまとめる力は無い。しかし貴方にはそれがある

何。

「オデッサだって本当はあなたに託したかったのです。私にはわかります

・・・いやちょっと待ってくれ。それは何か。解放軍のリーダーになれということか。そんなことをここで決めていいのか。フリックとかあの辺除いて決めていいんですか
グレミオ。ダメだよね。いくらなんでもいきなりリーダーはさすがにまずいよね。

「私はぼっちゃんの意思に従いますよ」

お前なんで今日だけ特別!?
今まで散々帝国に戻れなくなる戻れなくなるって言ってたじゃん!!いつの間にスタンス変わったの!?
ちょ・・・クレオ!お前は・・・

「いいね。いい加減、腐った帝国には嫌気がさしていたんだ」

やる気満々でした。

・・・わかりました、マッシュさん。僕やります。もう完全アウェーです。ビクトールは聞くまでも無い
オデッサ・・・なんか不満があったら夢枕にでも立ってくれ。できればマッシュの方の枕に

かくして解放軍のリーダーに大抜擢された坊ちゃん。
オデッサの遺志を継ぎ、人々の自由を取り戻す戦いが始まります!

・・・しかしこの時彼らはまだ知りませんでした。
軍師・マッシュが一体どういう人間かということを・・・・

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