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2007年1月8日設置 サイト→http://warakosu.syarasoujyu.com/
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シロ「・・・っ、・・・・・っ」
ベニ「落ち着きましたか?シロフクロタケさん。あの、そういえばシロフクロタケさんのおうちの方に誰かご連絡は・・・」
ドク「さっきしといた。俺と遊びに行ってると思ってたらしくてあんま心配してなかったみたいだけど」
カエ「めでてぇ家だな」
ドク「ほらシロフクロタケ。帰るぞ!」
シロ「・・・・帰りたく、ない」
ドク「はぁ!?」
シロ「こんな酔っ払って、帰ったら・・・・お母さんに怒られる・・・!」
ドク「自業自得だろうが!!これ以上迷惑かけんな!!」
シロ「ドクツルタケんち・・・泊めて」

・・・・・・・・・・・・

ドク「駄目。ぜってえ駄目」
カエ「いいじゃねえか、泊めてやれよ」
ドク「マジで駄目!俺もう今日色々あって頭ぐちゃぐちゃしてんだよ、朝までいい子でいられる自信がねえ」
カエ「それもいいじゃねえか、そういうのは成り行きだ。なあベニナギナタ」
ベニ「え、ええっ・・・!?」
オニ「カ、カエンタケ、おおおおおめえまさかベニナギナタさんを・・・」
カエ「あぁ?だったらどうした。一つ傘の下で暮らしてりゃなんだってあらぁな」
ベニ「わ、わ、わ、私はそんなこと・・・・!カエンタケっ・・・!!」
カエ「んん?おいおい、箱入りのお嬢さんかと思やぁ俗な想像もイけるようだなベニナギナタ。こいつぁ意外だ」
ベニ「なっ!わっ、わたくしはっ・・・!」
オニ「カエンタケ!!そ、それ以上言ったらおいどんがゆるさねえでごわすど!!」
カエ「フン。おいドクツルタケ、そいつさっさと持ち帰っちまえよ」
ドク「駄目だ!」
ベニ「あ、あの、よろしければ今夜はここにお泊めしま・・・」
カエ「無粋なこと言ってんじゃねえよベニ。ここぁ俺のうちだ。俺もなんだかんだで疲れてんだぜ、今晩は誰も泊めねぇぞ」
ベニ「カエンタケ!」
カエ「本菌が泊めてっつってんなら同意の上だろう。ほらさっさと家に連れ込んじま・・・・」
ツマ「ダ!メ!よぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぅッッ!!!!!」
カエ「!?」
ドク「ツマミタケママ・・・」
ツマ「お年頃のシロちゃんとドクツルちゃんが一つ傘の下で泊まるなんてッッ!!不純よッッ!!そんなの不純よぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぅッッッ!!!」
カエ「おい」
ツマ「ダメだめアタシ絶・対・許さないッッ!シロちゃんはアタシのお店に泊めるわよぉぉぉぉぅッッ!」
カエ「おい、酔っ払い飲み屋に泊めるなんざ本末転倒じゃねえか・・・」
ツマ「いいわねシロちゃんッッ!今晩はママと一緒よッッ!いいわねッ!!?」
シロ「うんっ、ありがとう、ツマミタケママ」
ドク「・・・・・・ほら。別に俺じゃなくてもいいんだぜ。何が同意だ」
カエ「今さらがっかりしてんじゃねえよ。だから言ったろうがさっさと連れ込めって」
ドク「次はそうする。・・・・って俺何言ってんだ、あーもうほんと今日ダメだっ」
ツマ「行くわよシロちゃんッッ!オニフスベ、あんたちょっとシロちゃんおぶってあげなさいよぅ、でかい図体してんでしょッッ!!」
オニ「は、はいっ」
ドク「いいよ俺が引きずってく、なんかもう誰もこいつ触んないで腹立つから」
カエ「・・・・荒れてんなぁ、お前さん」
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やっぱ定期的にこのノリが無いとテンション下がるね・・・・
ツマミタケママは私のミューズ。彼女(♂)のためなら手もちゃんと描く。


ドク「おい、こっち戻ってないか!?」
ベニ「ええ・・・あれから一度も・・・・団地の方にもいなかったのですね」
ドク「ああ、植え込みも街路樹も全部調べた。いない」
ベニ「シロフクロタケさん・・・・一体どこへ・・・・」
ドク「やばい・・・本気で怖くなってきた」
オニ「お、おいどんのせいでごわす!おいどんがあの時、ドクツルタケに嘘なんかつかなければこんなことには!!」
ドク「仕方ねえよ。シロフクロタケが頼んだんだろ。・・・だけどあいつに何かあった時は一発殴らせろよ」
ベニ「こんな時に限ってカエンタケがいないなんて・・・・私ではなんの御役にも立てなくて・・・シロフクロタケさん、どうか無事でいて・・・・!」
ツマ「アタシのせいよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおう!!!!」
ドク「!?」
ベニ「ツ、ツマミタケさん・・・」
ツマ「アタシがッ!!アタシがシロちゃんにあんなコト言ったからッ!!あんなコト言ったからよッッ!!ドクツルちゃんを止めてなんてアタシが言ったからッッ!!」
ドク「おい、誰かママを止めろ」
ツマ「キノコ狩りよッ!!シロちゃん可愛いから誘拐されたのよッッ!!人間のシワザよぉぉぉぉぉうッ!!!」
ドク「こんな夜中にキノコ狩りする人間いねえよ、落ち着けよ」
ツマ「もうダメ!ダメよアタシ!!シロちゃんに何かあったら生きていけない!!禁糸よッ!!禁糸するわッ!!アタシ禁糸するわよぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーぅッ!!」
ドク「あんたが禁糸しても何の解決にもならねえだろ!いいから落ち着け!」
ベニ「ツマミタケさん、どうか落ち着いて・・・・!」

カエ「帰ったぜーぃ。・・・・・・お?どうしたお前らお揃いで」

ベニ「カエンタケ!」
ドク「!!シロ!!」
ツマ「シロちゃん!?シロちゃんなの!?どこッ!?どこにいるのッ!?」
カエ「俺の背中で寝コケてるこいつのことかい。やっぱり大騒ぎになってやがったか」
ベニ「カエンタケ、ど、どうしてあなたがシロフクロタケさんを・・・・?」
カエ「話せば長くならぁ。それより早くこいつを引き取ってくれドクツ・・・」
ツマ「シロちゃんッ!!シロちゃああああああんッッ!!!」
オニ「シロフクロタケ!!良かった!良かったでごわす!!!」
カエ「・・・・・お前ぇらは呼んじゃいねえ・・・・」
ツマ「!?お酒!お酒くさいわッ!!アタシのシロちゃんがお酒よッッ!!どういうことッッ!?」
オニ「カエンタケ!!おめえが飲ませたのかっ!!?」
カエ「・・・・まあ俺だ」
ベニ「なんてこと・・・!シロフクロタケさん、シロフクロタケさん大丈夫!?」
ドク「・・・・・・・・・」
カエ「・・・・お前ぇら、ちったぁドクツルタケのために隙間あけてやれって」
ドク「カエンタケ。面倒かけたみたいだな。あいつ何かやらかしたか」
カエ「・・・・。話通じそうなのはお前さんだけだねぇ・・・」


ドク「おい、シロ。シロ!シロフクロタケ!お前みんなに散々心配かけて何やってんだ馬鹿!」
シロ「ん・・・・ドクツルタケ?」
ドク「ドクツルタケじゃねえよ!俺ら夕方から今までお前のことずっと探し回ってたんだぞ!!」
シロ「う・・・・・・・」
ベニ「ドクツルタケさん、そんなにきつく言わないであげて・・・・」
ドク「それがお前はなんだ!?知らないキノコにほいほいついてってそいつの家で鍋食ってた!?あげく酒飲んで酔っ払った!?ふざけんじゃねえぞ馬鹿!!」
シロ「ううっ・・・」
ドク「泣きてえのはこっちだ!お前のことなんか心配して大損したっ!!」
シロ「う、うえぇぇぇぇっ」
ツマ「ちょ、ちょっとドクツルちゃん、言いすぎよーぅ!」
オニ「そうでごわす、とにかく無事で良かったじゃねえか、なあ?」
ベニ「そうですそうです。知らないキノコとは言っても、カラカサタケさんだったのでしょう?彼は本当に良いキノコですからシロフクロタケさんもきっとそれがわかったのですよ。お願い、怒らないで下さい、ドクツルタケさん」
カエ「何言ってんだお前ぇら。甘ぇ。こういうのはしっかり言っとかねえと駄目だ。カラカサだったから良かったようなものの、悪いキノコに引っかかってたらタダじゃ済まねえぞ」
ベニ「カエンタケ!だったらあなたが早く連絡をくれれば良かったではないですか!」
カエ「俺はガキのお守りじゃねえぞベニナギナタ」
シロ「ごめんなさいっ、ごめんなさい・・・・っ!」
ベニ「い、いいのですよ、シロフクロタケさん。泣かないで?ね?私達、あなたが帰ってきてくれて本当に良かったと思っているのよ。だから・・・」
ドク「謝って済むか馬鹿!!」
ツマ「ドクツルちゃん!もういいでしょーぅっ!?」
ドク「良くねえよ!どうせすぐ忘れんだこいつ!」
シロ「う、うえぇっ・・・ド、ドクツルタケは、私のことが、嫌いなん、だ・・・」
ドク「ああ!?」
シロ「やっぱ、り、やっぱりそう、なんだ・・・・毒きのこ、やめろ、って、言ったから・・・・!」
ドク「なに!?なんだって?」
シロ「ごめんねぇっ?ごめんね、ドクツルタケぇ・・・ごめんね、ごめんねぇっ・・・!」
ドク「な、なんだよおい。おい、ちょっ・・・しがみつくな・・・!」
シロ「わたし、が、悪かった、から・・・っく・・・嫌いに、ならない、で・・・っ」
ドク「嫌いにって・・・今はそういう話じゃねえだろ!お前が馬鹿だっつー話してんだろ!」
シロ「ふぇ・・・!」
ドク「あ、おい」
シロ「ド、ドクツルタケに・・・嫌われちゃっ、た・・・うぇぇぇぇっ!ふえええええんっっ!!」
ドク「嫌ってねえって!泣くなおい!お前どこまでバカ!?嫌いな奴のことこんな時間まで捜し歩くキノコがどこにいんだよっ!!あーもう!好きなんだよ!!いい加減わかれよ!!」
シロ「うわああああんっ!!うわああああんっ!!」
ドク「聞いてる!?お前ちゃんと聞いてた今の!?」
シロ「ドクツルタケに嫌われたよぉ・・・っ!ごめんねぇっ!」
ドク「っ・・・・聞いてねえし~っ・・・!」
シロ「うわあああああんっ!!」

ツマ「・・・愛ねッ!愛だわッ!」
カエ「・・・愛かねぇ・・・・」


・・・・・禁糸って何だろう。
カエ「・・・・・・・・」
シロ「・・・・・・・・・・カエンタケ」
カエ「うン?起きてたのか」
シロ「重くない?」
カエ「軽かぁねぇよ。背負えねえほどじゃあねえが」
シロ「ごめん」
カエ「フン」
シロ「・・・・・・・・・あのさ」
カエ「なんだ」
シロ「ベニナギナタタケ、カエンタケと一緒にいたいって言ってた」
カエ「・・・・・・・・・」
シロ「一緒に居れば人間達も見分けがつくようになって、誤食もなくなるって、言ってたよ」
カエ「・・・・・・・・・俺ぁ別にどうでもいいさ」
シロ「そんなことないだろ?だってカエンタケは」
カエ「ベニナギナタが何を言ったか知らんがな。俺は自分が毒だってことはとっくの昔に知ってたぜ。人間が俺を食って死ぬの生きるの、今さら騒ぐ気もしねえ」
シロ「知ってたの!?でもカエンタケが毒だってわかったのは最近だって!」
カエ「本草図譜にゃ毒だって書いてあるってのは聞かなかったかい。江戸時代からこの方敬遠されてるキノコなんざ少なくとも食のハズぁねえだろう。手前ぇのことは手前ぇが一番わかってらぁな。確かに毒札貼られたのは最近だがな、俺にとっちゃ昔も今も変わったことなんざねえよ」
シロ「・・・そうなの?」
カエ「おうよ」
シロ「だったら、だったらなんでベニナギナタタケは・・・」
カエ「あいつは俺に怯えてんのさ」
シロ「え?」
カエ「俺ぁ人間がキノコ食って死んでも気にも留めないキノコだ。食うか食わねえかは人間の勝手だろう。キノコがどうこうできるこっちゃあねえと、昔から俺ぁそう思ってたし、何も変わっちゃいねえ。だが俺が毒だとわかったことで、俺のそういうタチがベニナギナタの前に晒された。あいつにとっちゃ俺が変わったように見えたんだろうよ。まあ無理もないかねえ、あいつと暮らしてる間は俺も随分優しい男だった」
シロ「カエンタケ・・・・」
カエ「ベニナギナタが俺と一緒に居たいってのは妙な責任感じてるせいさ。俺の毒札はあいつとの誤食が原因みてえなもんだからな。馬鹿な女さ・・・・・まあ、あいつのこたぁ俺でケジメをつける。お前さんは手前ぇのことを何とかしな。ドクツルタケも今頃は傘青くしてお前ぇを探してるだろう」
シロ「そうかなぁ」
カエ「おい・・・・野郎ってのは損だねえ、女には大概信じてもらえねぇ」
シロ「ねえカエンタケ?」
カエ「んン?」
シロ「ベニナギナタタケのこと、好き?」
カエ「・・・そういう青臭ぇ感情、俺らにゃ縁の無い話だ」
シロ「ベニナギナタタケはカエンタケのこと好きだよきっと」
カエ「もう黙って寝ろ」
シロ「好きだから一緒に居たいんだよ。カエンタケもそう思わない?」
カエ「放り出されてぇか」
シロ「・・・・・・やっぱり恐いな、カエンタケは」
カエ「フン」



・・・・照れてるというより、なんかもう相手するのがめんどくさくなってきたカエンタケ。
      

おねむのシロ。

シロフクロタケは可愛い。いや私の書いたのがどうこうじゃなくて、実写が!!
ぱっと見た目は細長くてつるんとした白いキノコなんですが、年頃になると傘の裏ヒダがピンク色にエロい!!なんてエロいキノコなんだ!!
シロの設定で傘裏がピンクだから目をピンクにしたが、やっぱ下着をピンクにすりゃよかっ(自粛)
いや、でも、脱がせたら見えないところも色々ぴ(自粛!)

八坂書房の「都会のキノコ図鑑」の写真なんか神がかってますよ、撮影者はこのエロスをわかっていたとしか思えない。
シロフクロタケを横倒しにして低アングルからピンクの傘の裏アップで激写!しかも前景に立ったままのシロフクロタケを置き、あえて障害物として一部を隠すことで恥じらいを演出!

多くの図鑑が週刊誌の顔写真みたいなキノコ写真を載せてる中、この一冊はもはや図鑑の域を超越してグラビア写真集と言っても過言では無い。
最高!
                                

■スーパーキノコ
実在しない架空のキノコだが世界的な知名度を誇り、「マリオワールドのキノコ」と言えば通常これで認識される。生息地だけで特定される稀有なキノコ。
傘は丸山型で赤く、柄は白か黄色。
白(または黄色)のイボがあることから幼菌の外皮膜は白(または黄色)かったと思われる。
主にレンガブロックの内部に発生し、ブロックを叩くと飛び出して一定速度で右方向へ移動する。
食用だが食べると巨大化する。

よく似た毒キノコが存在し、誤食すると死に至るか体が縮む。
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