2007年1月8日設置
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・・・さて。黄金聖闘士な夫たちシリーズは黄金聖闘士(とそれに近い人)限定でランキングをしてきたのであんな感じになりましたが。
聖闘士全員でランキングしたら、1位は普通にこの子だろうと思いました。
アンドロメダ瞬。
思いやりがダントツですからね。優しくて、それでいて優柔不断では無い。いざというときは思い切った判断をします。
例えば、職場に妻が電話してきた時はこうです。
もしもしあなた?ごめんなさい、ちょっと体調が悪くて・・・晩御飯は食べて来てくれる?
瞬「えっ!?大丈夫?熱は?・・・ええっ!?そんな、じゃあ僕すぐに帰るよ。家の事は僕がするから、君は安静にしていて・・・ううん、仕事は大丈夫。課長も説明すればわかってくれるよ。ちょっと待ってて。(保留)すみません、ダイダロス課長!僕今日早退します!ネビュラストーム!!(保留解除)うん、大丈夫。帰れる。すぐ行くから、あったかくしててね!」
身内のピンチ時の彼の決断力はS級。
義兄がほとんど行方不明ですが、アイオロスのように濡れ衣を着ているわけでもないですし、居ない分には平和でしょう。
一輝も瞬が結婚したら今以上に距離を置く気がしますし、そのうちご先祖様的な扱いで神棚に祭られる存在になるかもしれません。瞬一家に災いが降りかかるとどこからともなく現れ守ってくれるという。
そう考えると一輝の存在はまさかのプラス要素ですよ。
それに、妻が何やらかしても、本気で謝れば絶対再構築を目指してくれるであろう人でもある。
そんなわけで、離婚に至らない人No1、瞬です。
慕う相手によってシャカの性格が変化するとした場合。
人の営み全てを愛するまでに目覚めた彼は、まさに女神の慈愛を体現する真の聖闘士となったんだと思います。
同時に、その境地に導いてくれたアテナは、彼にとって唯一無二の存在だったでしょう。
そう考えると、彼が嘆きの壁の前に一人取り残された時の絶望は察するに余りある。
神にもっとも近いと謳われながら「神しか通れない」壁を超えることはできなかった。
アテナを奪われ、後続が来るか来ないかわからない以上、彼は死ぬ事もできない。
「嘆きの壁を破壊するには太陽の光が必要」という話を咄嗟に思い出すことができなかったほどですから、普段のシャカからは想像つかないほど憔悴しきっていたんじゃないかと思います。
星矢達が追いついた事によって、彼はようやく「死ぬ事が許された」わけで・・・
星矢を押さえ、自分の命を捨てて壁を破壊しようとしたのは、後輩を信じて後を託すと同時に、アテナを守り切れなかった自分に見切りをつけたからのような気もします。
泣けてくるわ。なんか。
せめて、消滅する前にアテナの無事な姿を見せてあげたかった。
そう思いました。
黄金聖闘士な夫たち最終回。第1位、シオン。
ネタ的にはシャカをラストに持って来たかったんですがしかし、教皇やりながらムウを育てた実績がやっぱり強すぎる。
仕事も家事も育児も全部花丸なのがこの事実だけで証明されていますよ。
これが育ったのがデスマスクとかだったら話は別ですよ?別っていうかランク下から数える方に堕ちますよ。だけどムウですからね。完璧じゃん。
シオンの迫力は、力強さというより圧倒的包容力から来てると思ってます。
子育てめちゃくちゃ上手そう。赤子の寝かしつけとかマジで得意そう。
子供を夫に任せて皿洗いしてた妻が、大丈夫?と戻ってきたら、「ああ、今寝たところだ」と囁き声で返事してくれる。もうなんか、包容力ありすぎて妻より母乳出そうな気すらしますよ。
また、シャカと同じく他人の善意を信じたい人格者。とはいえ願望のために現実を見失ったりはしない。サガを次期教皇から外すだけの堅実さはあります。
信じたい相手に不意打ちを食らって殺されましたが、この人にそんなことするの黒サガぐらいでしょうからたぶんそんなに気にしなくても良いでしょう。
仕事は適度に部下に任せる派なのでムウと違って忙殺されることもありません。
家事ができ、仕事ができ、子育てができ、これ以上何を望むことがありましょうか。
あと懸念点っつったらこの人に妻が必要なのかという事だけですよ。妻何かすることある?夫全部自分でできちゃうんだけど。
・・・いや、大丈夫でしょう。妻にも適度に仕事振ってくれるはずよ。なんたって教皇ですからね。人の使い方は心得ている。そこは信じて行きたい。
それに、冥界編では火時計点火後、童虎とガチで闘いを始めるまで4時間弱。この間は童虎と立ち話していたとしか考えられず、なんというか、同じ思い出を共有している相手とは仲良くやってくタイプなんだと思いますよ。だから夫婦も大丈夫よ。童虎と4時間語り合えるなら妻とだって語り合いながら生きていける。たぶん。
そんなわけでシオン様が1位ということになりました。
これにて黄金聖闘士の夫たちシリーズは終了です。ありがとうございました。
・・・終えてみて私が思うことは一つ。
一体、蟹は何なら勝てるのか。
デスマスクが良い意味で一位になれるランキング、求む。
黄金聖闘士な夫たち。江戸女は彼の存在を忘れてんじゃないかと思われた方もいらっしゃったでしょう、しかし忘れてはいない、むしろこのランキングをワーストから始めたのは全てこの瞬間のためだった。というわけで第2位、カレーを作って妻を待つ夫・シャカ。
待って!いま説明するから!
私もまさかと思いましたよ。まさかなんですけどそのまさかですよ。
過去やってきた様々な考察において不動の電波枠だったシャカですが、こと「夫」となると最適任者に覚醒します。残りはあの方なんで、現役十二宮だったらもう1位ですよ。なんということだ。
まず。
とにかくシャカは我慢強い。
十二宮編でいきなり星矢たちをボコボコにしたインパクトから触ったら祟る人だというイメージがありましたが、実際は原作随所で誰より争いを避けようとしていた人だった。
デスクイーン島での一輝しかり、サガ教皇しかり、冥界編での対黄泉返り組しかり、シャカは出来る限り他人を善意に解釈して闘わないように努力しています。
葛藤している人がいたら、その人が善に目覚めるまで、黙って守りながら待っててくれる度量があるのではないでしょうか。
なので、妻の失敗に怒ったりしないと思います。
例えば、妻が黒焦げの唐揚げを晩飯に出した場合はこうです。
ごめんなさい、あなた。ちょっと失敗してしまって・・・
シャカ「・・・。この料理がもし全て焦げていたら食べるのをやめようと思ったが・・・不思議な事に中の方には一点の焦げも無い」
ごめんなさい、中は生だったのねごめんなさい。
カッ!!
シャカ「君は今、料理を失敗したことは全て忘れる・・・作った事も、材料を買った事も、全て記憶から消え失せるのだ」
・・・・
・・・はっ!あ、あら?私どうしたのかしら?晩御飯は?
シャカ「気がついたかね。今は事情を説明している暇は無い。外食するから支度を急ぎたまえ」
・・・やり方は多少非常識ですが、無かった事にしてくれますよ。シャカなりの優しさですよ。頑張ってるんですよ彼も。
さらに。
シャカは可愛い事に、慕う相手によって若干性格も変わる人です。
黒サガについていた時は弱者に対する慈悲など無いスタンスでしたが、上がアテナに代わった後の冥界編では、死んでいく冥闘士に対して残酷な事実を告げつつも「このシャカが悟り切れていないせいなのかな」と比較的マイルドな口調に押さえていますし、最終的には慈悲というか慈愛の権化のようになって散っています。
我慢強さの副作用でしょうか、慕う人に価値観を合わせていってる気がします。
その上、この人は気に入った人には尽くすタイプです。
サガに殴りこみをかけたアイオリアを体を張って止め、アテナのために死んで冥界へ単身乗り込む。一輝の時なんか、一輝本人の為には特に何もすることが無かったせいか、その弟の聖衣を修復してますからね。気に入った人の身内にまで尽くすんですよ。妻の親族との関係めっちゃ良好ですよ、間違いない。
というところを考えて行くと、例えば妻がよく働く人だった場合、シャカも感化された挙句甲斐甲斐しくカレーを作って待ってる展開は普通に有りうると思います。
家事はできる。聖闘士は全員最低限の自炊ぐらいはしてるはずだ。シャカなんかあれだけの庭を世話してるんだからきっと普通以上にできるに違いない。
妻は、シャカに飯作らせてる女として聖域の伝説になるのではないでしょうか。
シャカのこうした良さは結婚しないとわからない。傍からはなんであのシャカと上手くやっていけてんだろうと思われている。
そんな誤解されやすい男なので、悪い女は組みしづらいと見てもともと寄ってきません。仮に寄って来てうっかり結婚してしまっても、シャカが悪妻に合わせてブラック化するだけでそれはそれで仲良くやっていけるんじゃないか。
あと、細かいところでは、ミロやアイオリアがうっかり忘れそうな「今日は遅くなるから晩飯はいらない」連絡も、シャカなら欠かさない気がします。
死にながら阿頼耶識かいて寄越した男です、仕事の間に「晩飯不要」送ってよこすぐらい何でもないですよ。
というわけで、シャカ。第2位。
今まで電波枠だったのは不倫とかそういう人道に外れたネタだったから祟られただけですよ。
普通の幸せを求める人には祟ったりしない。シャカ、良い夫です。
