2007年1月8日設置
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いいですよ別に。
・・・と言ったものの、実はちっとも良く無かったムウ。
もやもやしすぎて仕事も手につかず、ひたすら道具をペン回ししていますと、下界からの煩悩を嗅ぎつけたのかシャカが降臨しました。
シャカ「どうしたのかね。君の小宇宙が悪霊になりかけているので様子を見に来てやったが、退散させて欲しいのか?」
ムウ「いえ。帰って欲しいです」
シャカ「話したまえよ」
その場で座禅を組み、文字通り居座るシャカ。
仕方ないのでムウは話しました。半殺しにした仲間の顔を忘れるアイオリアって何なんでしょうか。
シャカ「!まさか!アイオリアはもう星矢の顔を忘れたのか!」
ムウ「違いますよ。そっちじゃありません。シャイナですよ」
シャカ「シャイナ?」
ムウ「そう。女聖闘士の」
シャカ「女聖闘士?アイオリアはそいつの顔を見たのかね?」
ムウ「おそらく」
シャカ「なのに忘れたのかね?」
ムウ「それもおそらく」
シャカ「そんなに印象の悪い顔だったのか?」
ムウ「せめて薄いと言って下さい。知りませんよ、私は見て無いんですから」
シャカはしばし考えて・・・
シャカ「で、君も見たいのかね?」
ムウ「まさか」
シャカ「本当は?」
ムウ「別に見たくなどありませ」
シャカ「本当は?」
ムウ「・・・・・。まあ、私も一応、男なので」
シャカ「フッ。なるほどな」
そして去っていくシャカ。
一体何しに来たんだと思いつつ、愚痴って少し気が晴れたムウは、蛇遣い座の聖衣の仕上げに取り掛かるのでした。
・・・ムウが愚痴を言うとしたら相手はシャカだろうという気がします。
そして妬くなら相手はアイオリアであってほしいと思います。他の奴相手には妬く前に覚めるか譲るかガチで心配するかで済ませて欲しい。例えば蟹相手にヤキモチ妬くムウは見たくない。
誰に妬くかっていうのにも格があると思いますね・・・
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シャイナを巡っては、アイオリアに対し釈然としない物を抱き続けているムウ。
ムウ「アイオリア。あなたは日本に行った時・・・・見たんですよね?」
リア「?は?何を?」
ムウ「・・・・いいです。別に」
シャイナの顔を見たはずなのに全力で忘れているアイオリア。
そのデリカシーの無さがどうしても納得行かない。
ムウ「・・・例えばですね。あなたがパンツを脱いだとして、後になって相手の女性に全く印象に残って無いと言われたらどう思いますか?」
リア「???どうしたお前?」
ムウ「いえ、いいです。・・・もういいです。別に」
見ても興味が無ければ忘れ去るこの野郎と、見たら忘れないのでそもそも見ないように努めてきた自分。
その結果が大体同じところに着地しているのが非常に不満なムウ様です。
魔鈴「アイオリア!サボってんじゃないよ、さっさとタナカを何とかしな!!」
リア「何とかって、あれをどう何とかしろと・・・」
魔鈴「聖闘士に鍛えるんだよ!」
リア「できるか!」
魔鈴「だったらミヨ子を何とかしな。『私もアイオリアさんみたいな人と結婚すれば良かった』っつってたから、あんたここから添い遂げるんだよ」
リア「お前少しはできる事を言えよ」
魔鈴「もう紹介するって言っちまったんだ、逃がさないよ、絶対今夜食事につきあってもらうから!」
リア「・・・・・・」
ミロ「・・・魔鈴、俺が口出す事ではないが、今の台詞いつかミヨ子抜きで言ってやれな」
魔鈴「は!?」
リア「ミロよせ。いらん世話だ、誰もそんな台詞は望んでおらん。今の流れで言われた俺が、食事だけで済ませられると思うのか」
ミロ「・・・どんな流れでもお前、何もできずに終わると思うぞこのまま・・・」
・・・
・・・というシーン等、書いてる過程では色々あったんですが、最終的に全部ごっそり消えました。
ムウも浅草で代車ならぬ代仮面を調達したり、監視カメラでは無く管制官を破壊したりしてました。
書いてくうちに変わるものですね。
・・・・例えば私が女聖闘士だったとして、修行中とかにうっかり聖衣壊しちゃった!どうしよう!みたいな事が起きた時、通りすがりのムウが「どうかしましたか?」と声をかけてくれて「貸しなさい」とその場で直してくれて「どうぞ」ってしてくれてそして去って行ってしまったら、あの雨の日に私の鼻緒を継いで下さった殿方はどなたみたいな大正ロマンな気持ちに大突入すると思うんですよ。
常に持ち歩いてる道具がポケットか何かに入ってて、それがこう、缶切りと栓抜きが一体化してる類の、片方で何かやったらくるっとひっくり返してもう片方で何かするみたいな、玩具みたいなものですけど結構便利なんですよコレみたいな道具なんですよ。仕事道具さっとポケットから出てくる男、格好良いよね。
ムウさん素敵ですよね・・・