2007年1月8日設置
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法正(字は孝直)について。
「横山光輝先生の三国志は全巻読破&何度か再読しましたが、名前に覚えがないのです。無双オリジナルキャラでしょうか?」(拍手コメントより)
法正は正史・三国志にはホウ統と並んで伝を設けられている、蜀の天才軍師です。
劉備に益州を手に入れさせたのも、この人。
もともと劉璋に仕えていましたが彼に世を治める大器が無いと見限り、「劉璋の惰弱に付け込んでその国を取ってしまってください。あなたが攻めれば俺達が内部で呼応します」と劉備を唆したのです。
劉備は迷いますが結局劉璋を攻め、益州を取ることになります。
で、劉璋の城を包囲した際に、既に劉備に与した法正が劉璋に宛てて出した書簡の中身が、こうです。
「あなたの周りにいる人たちはさぞかし俺の事を悪く言ってるでしょうが、最後の忠義として教えてあげます。実際俺は今まであれだけあなたに忠告してきたのに、あなたは口の上手い脳無しばかりに目をかけてきましたよね。この通り、お国が絶対絶命に陥っているにもかかわらず、まだ見当違いなことをしている。
白水関からこの城まで、通過した場所は全て討ち破りました。離宮も駐屯地も破滅させました。この辺に一万人の兵士がいるそうですが、所詮は敗残兵、使い物にならないでしょうね。持久戦をするおつもりのようですが、俺の計算ではまず食料が尽きて持久どころじゃなくなります。あてもなく守備をしてもどうにもならないでしょうし、張飛の数万の軍勢がすぐそこまで来てます。孫呉の兵もじきに来ますよ。一体どうやって防ぐおつもりで?
俺は愚か者ですけれど、あなたがこの先とるであろう行動が、ことごとく失敗することだけは知ってますよ。ましてや、あなたのおそばの賢い方々が、わからぬはずもないでしょうねえ。ああ、言っときますが、いざとなったらあいつらは簡単にあなたを裏切りますよ。俺は真実、あなたのために心を痛めていますけど。
劉備殿は寛大な方だ。御計画を変更なさって、降伏されたらいかがです?」
かなり要約。かなりソフトに要約してこれだ。全文非常に丁寧に慇懃に言葉を綴っているけれど、相手の頼るであろう人や国をあげては完膚無きまでに希望を砕く繰り返しで、絶望感が凄い。そして時々「俺は愚かですけど」「俺が馬鹿だったんですけど」という卑下があてつけがましく入る。
法正、お前さあ・・・
定軍山で夏侯淵討ちとって張コウをボコボコにしたのもこの人。
劉備が唯一この人の言う事だけは聞いたというほど頼りにしていたそうです。
漢中攻めを成功させた直後に過労で亡くなりますが、その後の夷陵の戦いで蜀が大敗した際は、諸葛亮をして「法正が生きていれば劉備にこの戦を思いとどまらせることができた。もしできなくてもここまで負けはしなかった」と言わしめたほどの人でした。
ただ、性格は最悪だったと。
「以前加えられたわずかな恩恵、ほんのちょっとした怨みにも必ず報復し、自分を非難した者数人を勝手に殺害した」
だそうです。
法正、お前ほんとにさあ・・・
横山光輝先生の三国志に出ていない理由はわかりませんが、彼が登場すると諸葛亮の軍略面の価値が減ってしまうため、あえて出さなかったのではないでしょうか。
あと、性格が悪すぎるからかな・・・
「横山光輝先生の三国志は全巻読破&何度か再読しましたが、名前に覚えがないのです。無双オリジナルキャラでしょうか?」(拍手コメントより)
法正は正史・三国志にはホウ統と並んで伝を設けられている、蜀の天才軍師です。
劉備に益州を手に入れさせたのも、この人。
もともと劉璋に仕えていましたが彼に世を治める大器が無いと見限り、「劉璋の惰弱に付け込んでその国を取ってしまってください。あなたが攻めれば俺達が内部で呼応します」と劉備を唆したのです。
劉備は迷いますが結局劉璋を攻め、益州を取ることになります。
で、劉璋の城を包囲した際に、既に劉備に与した法正が劉璋に宛てて出した書簡の中身が、こうです。
「あなたの周りにいる人たちはさぞかし俺の事を悪く言ってるでしょうが、最後の忠義として教えてあげます。実際俺は今まであれだけあなたに忠告してきたのに、あなたは口の上手い脳無しばかりに目をかけてきましたよね。この通り、お国が絶対絶命に陥っているにもかかわらず、まだ見当違いなことをしている。
白水関からこの城まで、通過した場所は全て討ち破りました。離宮も駐屯地も破滅させました。この辺に一万人の兵士がいるそうですが、所詮は敗残兵、使い物にならないでしょうね。持久戦をするおつもりのようですが、俺の計算ではまず食料が尽きて持久どころじゃなくなります。あてもなく守備をしてもどうにもならないでしょうし、張飛の数万の軍勢がすぐそこまで来てます。孫呉の兵もじきに来ますよ。一体どうやって防ぐおつもりで?
俺は愚か者ですけれど、あなたがこの先とるであろう行動が、ことごとく失敗することだけは知ってますよ。ましてや、あなたのおそばの賢い方々が、わからぬはずもないでしょうねえ。ああ、言っときますが、いざとなったらあいつらは簡単にあなたを裏切りますよ。俺は真実、あなたのために心を痛めていますけど。
劉備殿は寛大な方だ。御計画を変更なさって、降伏されたらいかがです?」
かなり要約。かなりソフトに要約してこれだ。全文非常に丁寧に慇懃に言葉を綴っているけれど、相手の頼るであろう人や国をあげては完膚無きまでに希望を砕く繰り返しで、絶望感が凄い。そして時々「俺は愚かですけど」「俺が馬鹿だったんですけど」という卑下があてつけがましく入る。
法正、お前さあ・・・
定軍山で夏侯淵討ちとって張コウをボコボコにしたのもこの人。
劉備が唯一この人の言う事だけは聞いたというほど頼りにしていたそうです。
漢中攻めを成功させた直後に過労で亡くなりますが、その後の夷陵の戦いで蜀が大敗した際は、諸葛亮をして「法正が生きていれば劉備にこの戦を思いとどまらせることができた。もしできなくてもここまで負けはしなかった」と言わしめたほどの人でした。
ただ、性格は最悪だったと。
「以前加えられたわずかな恩恵、ほんのちょっとした怨みにも必ず報復し、自分を非難した者数人を勝手に殺害した」
だそうです。
法正、お前ほんとにさあ・・・
横山光輝先生の三国志に出ていない理由はわかりませんが、彼が登場すると諸葛亮の軍略面の価値が減ってしまうため、あえて出さなかったのではないでしょうか。
あと、性格が悪すぎるからかな・・・
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