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2007年1月8日設置 サイト→http://warakosu.syarasoujyu.com/
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泣ける。朝見て一泣きしてから会社に行くのが日課になってます。
会社近くてよかった。ボーナスで地デジ対応テレビ買わなきゃ。

戦前~戦後にかけて歩んできた人生をある女性が振り返って語る、という形式のドラマで、原作読みたいと思ったら脚本家オリジナルとのこと。
素晴らしいー!イケメン使っとけばいいやとか人気漫画原作にすりゃいいやとかばっかりで残念な世の流れだったが、見ろコラ民放、脚本が良ければドラマは面白いんじゃー!!

それにしても、登場人物の心がみんな綺麗でね・・・
たとえば主人公の親友の真知子さんね。
良家のお嬢さんで、春樹さん(主人公の兄)に恋をしてるんですよ。春樹さんも真知子さん好きなんですよ。
でも真知子さんには家のきめた許嫁がいて、結局両者思いを伝えることができずに戦争が始まり、春樹さんは戦地へ行く。
真知子さんには許嫁の事故死の報が届く。
彼女は喪服に身を包んで主人公のところへやってきます。そして自分を責めながら言うんです。
「わたし、ひどいわ。悪魔なんだわ。だって、心のどこかで、これで結婚しなくていいんだって思ったんだもの」

・・・・・・

・・・ね、美しいですよね。
彼女が悪魔だったら、画面の前で「っしゃああああ!!春樹×真知子きたこれええええ!!!」って拳握り締めた視聴者は一体どうなるのかと。

マジ春樹さん生還して欲しい。主人公の兄が二人なのはどっちか一人が死ぬフラグだとしか思えないけど、それでも生還して欲しい。
和成さん(主人公の夫。結婚式翌日に出征。出征の回は視聴者はもちろん有働アナも号泣、あさイチがマジ泣きの声から始まる惨事となった)はもうダメだとわかっているんだから春樹ぐらい返せえええええええ!!!!

脚本のね、上げ落としが見事なんですよ。
たとえば、主人公・陽子は小学校の先生です。その先輩に女性先生がいます。彼女は陽子の恩師でもあり、綺麗でやさしくて、おちゃめで、二人でいるときは女同士できゃっきゃしてます。
こんな風に。

陽子「夏子先生、さっき手紙見てなんかにこにこしてませんでした?」
夏子「え!?え、ええ・・・」
陽子「もしかしてー」
夏子「な、なんでもないわよ」
陽子「なんでもない顔じゃなかったですよー」
夏子「そ、そんなことないわよ。・・・でも、そうね、あなたにだって色々聞いたんだもの、私もちゃんと話さなきゃね。あのね、私、婚約者がいるの」
陽子「!」
夏子「一緒に師範学校に通っていた人で、志が高くて、立派な人なの。結婚の約束をして、彼は出征したんだけど、足を怪我して帰ってきたの。もう、走ったりはできないの」
陽子「・・・・・・」
夏子「私、結婚しようって言ったの。でも彼、まだ仲間たちが戦っているから、って。僕だけ結婚して幸せになんかなれない、って。だから今は、故郷に帰って教師をしているの」
陽子「そうなんですか・・・」
夏子「約束したの。この戦争が終わったら、私たち結婚するのよ」
陽子「恋愛結婚ですね!」
夏子「ふふっ。あなた、私にはそういうこと無いって思ってたでしょ。恋愛になんか縁の無い女だって思ってたでしょ!」
陽子「いえいえそんなことはっ。その人の写真とか無いんですか?あー、あるんだ!」
夏子「ふふ、この人よ」
陽子「素敵な人~先生も綺麗~」
夏子「でしょ?・・・・ねえ、終わるよね?この戦争」
陽子「・・・・はい。きっと、終わります」
夏子「そうだよね!」
陽子「はい!あ、その方の故郷はどちらなんですか?」

夏子「ヒロシマ!







っあああああああ!!!!!(辛)





おま・・・・おまえそれはねえわあああああああ!!!!
出征してたけど負傷して帰ってきて教師してるって下りで視聴者は安心してたよ油断してたよもう死ぬことは無いって!!!!
夏子先生こんなに可愛いのにこんなに幸せそうなのにこっ・・・・!!脚本家オリジナルでこんなっ・・・・!!性格悪すぎんぞ脚本家あああああ!!!!


もうね、今毎朝こんな感じですよ。
今週が東京大空襲、来週がおそらく和成さんの訃報、そして再来週あたりに原爆ですよ。
主人公父が飛行機整備やっているのでどこかに特攻隊の下りも入るでしょう。
辛ぇ・・・・
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すみません、私はイギリス料理を舐めていました。
なんていうか、ツッコミ所ももう出切ったろういくらなんでも、と思ってました。

甘かったです。


ここまでパンとケーキと紅茶の話を熱烈に語ってきた本書。しかし第四章「牛肉を愛する人々」で筆者は言います。「牛肉こそ最もイギリス的な食べ物」だと。
何よりもロースト・ビーフが好きなのだと。
国民が最も大切にしているイギリス料理といえばロースト・ビーフであり、その王座は何百年もの間揺らいでいない、と。

・・・この本ね、文章中にこういう「何世紀も同じもの食べてる」的な記述が多いんだけど、それってどうなんだろう。太平洋諸島は植民地化されてたせいで色んな食文化が入ってきて混ざって美味しそうな料理になってました。イギリスがかたまりのままゆでたハムのまま夕食にしてしまうのは、誇らしく何世紀も同じ物を食ってるからなんじゃないでしょうか。
まあでも・・・確かにロースト・ビーフは一度完成されたらそうそう料理法変わるようなものではないか・・・


レシピ・ロースト・ビーフ
材料・・・牛の上ロース肉 2.7キロ。以上。



変えろ。料理法を。

マジで材料欄に肉しか書いてありません。塩も胡椒もありません。いくらなんでもそれは無いだろ、20行にわたる「作り方」の中に実はさりげなく入ってるんだろと思って読んだら20行フルで温度調節のことしか書いてねえーー!!かたまりのままゆでたハムは水があるだけマシだった!
何百年も変えてないとか嘘じゃん!石器時代から変って無いじゃん!
そうかロースト・ビーフがあるならイギリス料理も捨てたもんじゃ無いとか思った私が馬鹿だった!


「18世紀のイギリスは食べ物がおいしいことで有名だった」

うそつけええええ!!ここに来てまだ言うかお前!!

「が、イギリス人が焼き串の代わりにオーブンで肉を焼くようになってから味が落ちたと言われる。この意見は無視できない」

そこじゃねえええええ!!何カッコつけて「無視できない」とか言ってんの!?

「肉は炎で直火で焼くのが最も自然で最もおいしい。中世の金持ちには肉の金串を回す役目の少年が一人か二人はいた。それほど金持ちで無い家は、荷車の車輪くらいの大きさの丸い枠の中に犬を入れ、犬が走ると焼き串も回転する仕掛けを使った」


オーブンで焼け。

わんこを何に使ってんだ。つうかその仕掛けで本当に上手く肉が焼けたらイギリスですごいのは料理じゃなくて犬の方だ。


第四章は、「たとえ時代が変って人間の食事が栄養剤を食べるだけになっても、最後まで時流に逆らって肉を食べ続けるのはイギリス人だろう」と締めくくられています。

・・・微妙に的を射てるような30年前の文章がハラタツ。
イギリスの紅茶熱を駄目押しする事実。

19世紀末に一人当たり年間1.8キロに増えた紅茶消費料。
それでも満足しない紅茶会社はさらなる売上を目指して抱き合わせ販売戦略に売って出ました。

「奥様にお知らせします!ネルソン社の未亡人保険は御主人を亡くした方に、週5シリングの保険金を差し上げます。毎週110グラムずつ当社の紅茶をお買い求めいただければこの保険がつきます!」


なんでそこと抱き合わせようと思った。
広告うった時点でこの紅茶会社は保険金用に20,000ポンドを政府に供託してたそうで、会社のもうけっぷりが窺えます。


それにしてもこの本、絶版になってるのが惜しい。
今では問題視されかねない記述(例:日本軍ハロハロスパイ伝説)も散見されるので再版は無理でしょうが、図書館に置いて欲しい本だと思います。


※日本軍ハロハロスパイ伝説とは。
太平洋・インドネシア編収録のフィリピンの伝説で、日本軍がハロハロ屋に化けてフィリピン全土をスパイしてたという疑惑。ハロハロとはココナッツミルクかけたかき氷。日本人がこれの喫茶店を始めてフィリピンで大ブレイク。が、直後に太平洋戦争勃発。日本人撤収でハロハロ屋が消え、元ハロハロ屋の親父が憲兵になって戻ってきたの見た!という地元民が現れ、さては巧妙なハロハロスパイ作戦だったのではということになった。たぶん違う。そして日本はスパイ疑惑かけられるときくらい食い物から離れろよ。
引き続きイギリス料理。
イギリスの料理は不味い説を強烈に裏付けながら突っ走る本書において、第三章「紅茶とケーキ」は読者が著者にシンパシーを感じられる唯一の部分かもしれません。

小エビのペーストのサンドイッチ、薄切りのきゅうり、トマトとおろしたチーズをはさんだ四角な白いパン、ハム入りのロールパン。
ジャムや濃いクリームをかけたスコーン、チョコレートケーキ、モカケーキ、カフェライシードケーキ、ひき肉入りロールパン、ハムのサンドイッチ、薄く切ったポークパイ。

どうですか。すごく美味しそうじゃないですか。4時のお茶がこれで何で夕食がかたまりのハムになるのか。
もっとも、ここまでするのは特別の時だけで、普段は簡単に済ますそうです。いつでもどこでも簡単に済ますことができるよう、携帯用コンロと湯沸かしとティーポットを旅先(国外)に持ち込み、「お茶の時間になると道端で紅茶を入れて飲み始める」。

「土地の人は何事だろうと目を見張り、やっぱりイギリス人は風変わりな人種だという、ヨーロッパで何世紀も前からいわれてる悪口を思い出すのだ」


それは悪口じゃない。
ただの事実だろうが。いきなり道端で湯沸かして茶飲み出す外人見たら誰だって何事かと思うわ。あんたら何世紀もそんなことやってんですか。

ちなみに、「自国では誰も変な目で見ないからみんな気兼ねなくお茶を飲みにでかける」だそうで、だったらお前ら国内でやってろよというのが旅先にされる近隣諸国の心中なのではないでしょうか。そもそもいつお前が気兼ねしてたよみたいな。

このように、イギリス人は紅茶好きという固定観念を、覆すどころか耐震補強してくれる記述はまだまだあります。

例えば、カップに紅茶を先に入れるかミルクを先に入れるかの問題は、「かつてロンドンタイムズの読者寄稿欄で何ヵ月も議論が繰り広げられ、未だ決着がつかない」とあります。現在でも決着ついてないので少なくとも30年と数ヶ月は論争が続いていることになります。日本のきのこたけのこ論争程度は、イギリス様にとっては30年前の通過点に過ぎません。
ただ、両派で分かりあえる部分が無かったわけではないようです。

「ミルクは必ず冷たいものを使うという点だけは両派とも一致している。私はかつてフランスで熱いミルクを入れた紅茶を飲まされたことがあるが、これはひどいものだった」


かなりどうでもいい。
ミルク云々より、あんたどんだけフランス嫌いなんだ。


・・・このように、紅茶に関する部分は色々アレですが、先に述べたようにお茶菓子に関しての記述は本当に美味しそうです。
イギリスの子供にとってはママや近所のおばさんが焼いてくれるケーキがとっても嬉しいのです。
筆者も、小学生のころにラード入りケーキが大好きだったと書いています。
これはラードと小型のぶどうをたっぷり入れた白くて丸くて膨らんだケーキで、お腹をすかせた子供にはもってこいだったようです。
また、子供にとってはクリケットの試合はぜんぜん面白く無かったけど、試合後に出てくるエクレアやメレンゲが楽しみだったともあります。いいなあこういう感じ。

・・・と思ったら。

「しかし気にいらないごちそうもある。たとえばロック・ケーキはごつごつした堅い生地の中に干しぶどうがぱらぱら埋め込んであって、まるで禁欲主義者の食べ物だ。サフラン入りのパンも同じ部類に入る。イギリスの頑固な農民気質そっくりで、頑強な歯と心臓の持ち主でなければ歯が立たない」

・・・。
・・・パン食うのになんで心臓の丈夫さが求められて・・・

「ロック・ケーキはもともと武器として作られたのだと、こどもたちは本気で信じている」

っていうかあんたが言ってそう、子供に。
この人相当なユーモラスじじいなんだろうなあ・・・

第三章は、さらに、干しぶどう入りの砂糖衣をかけた甘いロールパン、アーモンド入りパイ、バス・バン、サリー・ラン・ケーキ等の紹介と、下に行くほど溶けたバターが染み込んでいるクランビットなどを述懐して、シドニー・スミスの言葉でしめています。

「お茶がなかったら、いったい世界はどうなってしまうのだろう」


イギリスすぎるだろこの本・・・
引き続きイギリスの料理です。

私は今までイギリスの料理は不味いと思っていました。むしろイギリスに料理は存在しない説を半ば信じていました。
このたび、その偏見が払拭されることを願って読んでいるこの本。
幸い筆者は世界の偏見をひっくり返す気満々です。っていうか、筆者は微塵もイギリス不味いと思ってない、ありのままイギリスの食卓を語ればみんなイギリス料理食べたくなると思ってる、そんな状態です。
そんな状態でありのまま書かれた本文がこれです。

「ジョーンズ夫人は夫の健啖ぶりに目を細めた。この日の夕食は、かたまりのままゆでたハム、バターミルクであえたマッシュポテト、バターミルクを使ったケーキ、トマト3個、それに一切れか二切れの焼きたてのパンである」

・・・・・・・

「夫はおいしかったとか満足したというそぶりは少しも見せてくれなかった。だいたいイギリス人は感情を外に表さないことが多い。しかしジョーンズ夫人は、夫が自分の料理に満足している事をちゃんとわかっている。もしジョーンズ氏が一週間以上も妻の手料理を食べられないはめになったとしたら、彼はいらいらしだすに違いないのだ」


手料理ってどれだ。


夫婦仲がとても良さそうなところ恐縮です。しかし片付けなきゃいけない問題があるんじゃないのか。特にかたまりのままゆでたハムとやらに。

偏見覆すどころか開始半ページでとてつもなく肯定されてしまった・・・駄目押しのように「ジョーンズ夫人の作る料理はそれこそわが家の味そのもの。ここにイギリス料理の真の姿がある」って、筆者お前だからちょっと引いて物事を見ろっつってんだろがあああああ!!「近所のエヴァンズ夫人の料理も大して違いがあるわけでは無い」とかいいから!書かないでいいから!どんどん取り返しがつかない方向に確定されてってるから今!フランス人から見たらたぶんそれ料理じゃなくてサンドイッチの材料って言われる!

・・・一応ですね。弁護すると、この場合の夫人の手料理は、パンを指すようです。決してかたまりのままゆでたハムではありません。
日本人の感覚だとちょっと違和感ありますが、主婦の手料理や思い出の家庭料理にまっ先にあがるのがどうもパンらしいです。

スコットランド名物を並べたという写真も、15品中10品がパン、2品がオートミール、あとはチーズとバターとニシンという構成になってます。
なのでパンは料理のうちに数えない食文化の国々からすると、イギリスに料理は無いことになりますね。

いや、でもまて、これはまだ第1章じゃないか。タイトルは「主婦の手料理」ってなってるけど、訳が間違ってただけでほんとはパンの章なんだろう。
第2章はほら、いよいよ炭水化物でない料理の話だ。タイトルが「日に3度食べたい朝食」。そう、イギリスでも朝食はおいしいって言いますね。筆者も誇らしげに書いてます。1ページまるまる割いてベーコンエッグを力説し、とどめに、

「慌ただしい現代でも、朝の食事をゆっくり味わう余裕がある人にとっては、3度の食事のうちでいちばんおいしいのは朝食である。作家のサマセット・モームは、イギリスでおいしい食事がしたかったら朝食を一日三回食べるのがいい、とまで言ってる」


それ褒めてるんじゃないよ。


ちがうんだよ。サマセットはたぶん、あと二回の食事何とかしてくれって言いたかったんだと思うよ。

・・・この本、イギリス料理の是非はともかく、筆者が可愛くて仕方ない。
なんかもう、イギリス可愛いよ、うん。

パンレシピは素朴ですが、たぶん作ったら美味しいと思います。 そして何より次章の焼き菓子。これは本気で美味そうだ。
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