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2007年1月8日設置 サイト→http://warakosu.syarasoujyu.com/
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中世のイケメン貴族(全然中世じゃないんだが)、といったらぱっと浮かんじゃうのはこういう感じじゃないでしょうか。クラバットと、ジュストコール、その下にはジレにキュロット。おまけで羽根つき帽子。
ジュストコールはいいですよね・・・これ一枚で男っぷりが3割増しですよ。

ただしこのかっこいい衣装の時代(17世紀後半~18世紀)はヅラの全盛期でもあってだな。
股袋100年の後にはヅラの100年があった。美白のために毒物精製しては顔に塗りこんでいた女の流行に比べ、男のそれはバカで無害で愛しすぎる。
自宅ではヅラは蒸れるからふちなし帽で過ごしてたそうです。
カツラ流行の理由は諸説ありますが、個人的に好きなエピソードは、宮廷マナー設立時に貴族達が真剣に「マナーとは何か」を考え「それは人を傷つけないことだ」という過程を経て「ならば皆でヅラをかぶればハゲを傷つけることはない!」という目の覚めるような結論に至ったというやつです。フランス宮廷マジ紳士。
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シェイクスピアの時代16世紀のモードを忠実に再現すると、こうなります。
ハリウッドでシェイクスピア作品が映画化される際、時代を繰り上げる理由が一目瞭然です。

女性はいいよ、可愛い。ちなみにこれ、ジェーンシーモアモデルで、後期になると有名なエリザベス女王の肖像画みたいなレースの襟の服が出てきます。シェイクスピアは後期ですが・・・でもこっちのが好きだからいいのこっちで。
それより問題は野郎ですよ。16世紀はタイツ・かぼちゃパンツ・急所袋(ブラゲットと言います)の三種の神器が揃った時代。スルーしようにも全身おかしいからできない、敢えてスルーしたら男は全裸になるしかない、そういう状況です。これは仕方ないだろ、映画が200年の時を超えても。

男の人は見栄をはって急所袋に詰め物したり先っちょに宝石飾ったりしたそうですので。
・・・ヴァイオラどんな顔してそれやったんだろう・・・


公爵から本を借りて飛び上がって喜んじゃうヴァイオラ。
こんなシーンは無いけどな。でもこういうこともあったんだと思うの。

公爵が巷の噂になるほどシザーリオをバカ可愛がりしてたってことは、シザーリオがバカみたいに可愛かったということなんだと思います。
公爵大好き、公爵大好き、全身から出てたんだと思います。気づけよ公爵。
劇中では主軸である恋の伝令絡みでしか二人のシーンは無かったと思いますが、しかしね、一緒に暮らしてたからには色々あっただろう。公爵がシザーリオからかったり可愛がったり褒めたり叱ったりしてたと思うよ。
だって劇中ですら「(月の女神の)ダイアナの唇も、お前のほど赤くないだろうな」とかさらっと言っちゃってるからね。気づけよおおおお公爵!!こんな可愛い野郎がいるわけねええええ!!!!

オリヴィアの愚痴を肴に酒飲んだりしてそうじゃん、公爵。それにシザーリオつき合わせたりしてそうじゃん。お前も少し飲んでみろとか言いそうじゃん。シザーリオが酔いつぶれて寝ちゃってベッドまで運んだりしてあげてそうじゃん。だから気づけっつーんだよ!!!!

ああ、ヴァイオラ可愛い。


そして生きてたヴァイオラの双子の兄、セバスチャン。
嵐の海から通りすがりのアントーニオに助けられた彼もまた、イリリアに到着。二人の間に一体何があったのかはわかりませんが、アントーニオはものすごくセバスを気に入っていて、ついたとたん彼に財布を渡して観光しておいでと送り出します。(船長自身はオーシーノと敵対関係にあるのでおおっぴらに出歩けない)

なんでだよ。なんで助けられたほうじゃなくて助けたほうが心酔してんだよ。

セバスも生死の境をさまよった直後だっつーのに本当に観光に行くしね、人の財布で。
うろうろしてるうちにシザーリオと間違えられてオリヴィアの館に連れてこられてオリヴィアに求婚されてそれを受けて即日教会で結婚式を挙げる。兄ちゃんお前ちょっと待てや。

おかしいと思おうよ!どう考えてもおかしいだろうが、つうか初対面の女から結婚しよう言われて自分の正気確認だけで話を進めるな、そこは相手の正気を確認するところです。
お前がそんなことしてる間に、シザーリオをセバスと間違えて敵の刃から守ろうとしたアントーニオが役人にしょっぴかれたりしてるんだよ。

その後も、わけがわからないまま決闘申し込まれたりそれに勝ったり、妹が色々悩んでる間にこいつは何も考えずに出たとこ勝負で全部持っていく。お前完全に舐めてるだろ人生を。
だが彼が現れることによって三角関係が一気に丸く収まることもまた事実。悔しい、とても悔しい。

オリヴィアはシザーリオの作った詩に惹かれて恋に落ちたんだけど、大丈夫かな、セバス。とても詩を作れそうなタイプに見えないんだけど。
でもまあ・・・楽しいと思います。彼との暮らしは。


オーシーノがべたべたに惚れた相手であり、父と兄を亡くして喪に服している伯爵令嬢というからには、麗しく悲しみに沈む深窓のお姫様であろうと思っていたオリヴィアが、喪服のままシザーリオに迫るわ自分の絵姿押し付けるわの意外に猛烈な女であった件。

すごいよ彼女は。シザーリオが断ってもそれは遠慮のせいだと思ってるからね。
あなたの言うことならなんでも聞くわ!だからさあ言って頂戴、私が欲しいと!みたいな感じですよ。
私が望むのはあなたが主の想いに応えることだけです!とシザーリオが言っても言っても聞く耳持ちやしない。
ヴァイオラがこんなに控えめに頑張ってるのにオーシーノといいオリヴィアといい、イリリアの人間はどんだけ押せ押せなんだよという話。
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