忍者ブログ
2007年1月8日設置 サイト→http://warakosu.syarasoujyu.com/
[38]  [39]  [40]  [41]  [42]  [43]  [44]  [45]  [46]  [47]  [48

「いざ!劉玄徳!大志をかかげ進まん!」

・・・言ってる内容はかっこいいのになんかどこかが弱そうに聴こえるキャラクター選択の劉備の名乗り。

蜀ストーリー 第一章 黄巾の乱。

キャラクター選択だけではなかった。オープニングムービーでいきなり敵に苦戦して、劉備は開始3秒で張飛にダメ出しを食らいます。「しっかりしてくれよ」。

劉備「・・・しかし、彼らは飢え、涙し、そして立ちあがった民であろう?」

まるで自分が弱いんじゃなく相手が民だから全力が出せないんだと言わんばかりの劉備。
 張飛は呆れ、さらに関羽も、
 
関羽「我らが兄者となられたからには、フンっ(飛んで来た矢バッサァ)!!乱世に立つ気概を見せられよ」

・・・。劉備、お前も大変な奴らの大変なもんになっちまったな。

劉備「・・・ああ、そうであったな」

劉備の顔に生気が戻り、そして三人は互いの武器を掲げ合わせて誓いの言葉を叫びます。晴れやかな戦場が美しい。光の表現がグレードアップしたPS4の本領発揮です。
いいシーンだ。やはりオープニングはこうでなくてはいけない。暗い室内で董卓の股間から始めるようなことがあってはならない。

目的は黄巾の乱の首謀者、張角を退治すること。
蜀ストーリー記念すべき第一回の戦闘開始です。

開始してまず思ったことは。
劉備の走る姿めっちゃ弱そう。

劉備の武器は双剣っていう、要は二本の剣を両手に一本ずつ持って戦うスタイルなわけなんですが。
この、両手に剣を持って走る姿がとてつもなく弱そう。素人っぽい。今まで包丁も持ったこと無い人がいざ戦いに際して、多い方が強そうじゃんとかそんな理由で棒を二本持ってきてしまった、どうしよう。そんな感じを受けます。
お前ほんとにそれ使えるのか。二刀流で弱そうに見えるキャラなかなかいないよ。ほら、切っ先がふらふらし過ぎだって。この武器持つのに腕力足りてないよ、そのうち先っぽが地面に引っ掛かってけつまづいて転ぶよ、気をつけて。

実際に使ってみると、劉備のアクションはかなり良いです。隙が無くて強い。覚醒無双の最後のポーズが特に格好良い。走ってる時だけがダメです。
よし、馬に乗ろう劉備。走ってるとこ見られたら敵になめられる。

何進「おお!よく来てくれた!・・・なんだ義勇兵か。さっさと戦え!」


味方にもなめられてる・・・。

やっぱりオーラが無いんだよ。ヒゲすらなくなっちゃったもんなあ。
 ムカっとしている張飛を劉備がなだめたりしているところへ、曹操が合流してきます。

曹操「この期を逃してはならん!攻めぬけい!!」

貫録が違う。

劉備「あの曹操という男、見事な戦いぶりだな。英傑とは、あのような者を言うのだろうな」

感心している場合か劉備。お前もがんばれ。
さっきからちょっと敵倒しただけで細やかに誉めてくれる張飛の気遣いに応えてやれ。

民「ひいい、仲間が襲われているんです、どうか助けて下せえ!」

ここで民救出ミッション。我らは戦功を立てねばらなぬ、民などにかまっている暇は無い!とけんもほろろのモブ将達。
助けを求めている民を救えず何が大儀か!と怒る劉備。

劉備なら絶対助ける。助けねばならん。しかしこれIFフラグなんだよ。
すまない劉備、場所も遠いしお前はレベル1だし、初回はフラグを折りたい。民は見捨てる。大丈夫だ、もっと近くにいる関羽がきっとなんとかしてくれるさ!

関羽は西から、劉備と張飛は東から攻めあがります。
敵は張角一派、当然のように妖術を使って進軍を押し止めにかかってきます。
鋭い氷を降らせたり、妖術兵を召喚したり。

劉備「なんと!氷の刃を降らせるとは・・・これは岩陰に隠れてすすまねばならんな」

この「岩陰」とやらが3回やってもどこだかわからなかった。

隠れるところなんかあるかー!?狭い崖下の道だけど、崖に張り付いて進めってことかね!?
まああたっても大したダメージじゃないからいいや。
術者を倒せば止まるしね!張梁撃破!モブ将の分際でチョウリョウを名乗るなど100年早いわ!
そして無双演舞の劉備の「行くぞ!」がやはり弱そう・・・

関羽部隊も首尾よくあちらの敵将を倒した模様。
あとは張角のみとなって、敵本陣・北の祭壇に到着します。

張角「かくなるうえは我が最大の術を見せてくれようぞ・・・!」

みなぎる張角を殴って妨害。本当に殴って妨害しろというミッションが出た。
関羽が合流し、義兄弟三人の熱い会話が始まったので、しばらくひたすらぐるぐる走り回って会話が終了するまで楽しむ。
そして終わってから張角をもう一回殴る!

ズザアッ!!

イベント発生。倒れる張角と詰め寄る劉備達。
後ろで民がひそひそ。
「おっかねえ・・・」「黄巾もひでえけど・・・あいつらだって・・・」「俺達も黄巾についてたらあんな目に遭わされるんだ・・・」
そこには感謝も尊敬もなく、ただ、暴力におびえるまなざしのみ。彼らにしてみれば、張角も劉備も同じ穴のムジナに過ぎません。
・・・うん。途中で民を助けなかったからね・・・

張飛と関羽は気にするなと言いますが、劉備がこれを気にしないでいられるはずもありません。

劉備「私は・・・民のあのような顔を見たくは無いのだ」

悲しく呟いてステージ終了。


蜀だなぁ。劉備だなぁ。曹操の口からはめったに出なかった「民」という言葉を劉備は一体何回言ったことか。そして地味だなあ。
関羽と張飛が完成されてるだけに、なおさら。

この先もタミフルが続くのでしょうか。間違いなく続くと思いつつ、次は徐州です。

PR
「予想通り法正がお好きそうで何よりです」(拍手コメントより)
・・・。
待って、待って、まだ彼が一番って決まったわけじゃないよ(動揺)
郭嘉が好きなんだよ。郭嘉の顔も声も体型も性格も何もかもが好きなんだよ。
でも、あの人のあの飄々とした、人にも物に執着しなさそうなところが、なんとなく寂しくなってきてはいたの。

そこへ「この怨み骨髄に徹したぞ・・・!」って物凄い執念を叩きつけてきたのが法正だった。


たまたま一時的な需要と供給がマッチしただけなの!決してこういうタイプが好みなわけではー!!


でも、嫌いじゃない!!(悔し涙)


このゲームを終える頃、私の本命になってそうな予感をひしひしと感じる人。法正。

負けるな郭嘉。がんばれ郭嘉。容姿も性格も何もかも郭嘉の方が好きなはずなんだ。
助けて。
劉備が目の前にいます。

時に腹が立ち、時に腹が立ち、そしてまた時に腹が立ってぶん殴りたかったあの顔が、今。目の前に。


劉備「曹操、狙いは私であろう!?ならば勝負だ!」


よし殴ったる!!


ここまでたくさんの犠牲の上に溜めて来た覚醒ゲージを解放。我が覇道を示す。
殴って殴って殴りまくります。
見さらせえええええ!!これが魏の積もり積もった鬱憤じゃああああ!!!

劉備「ぐあああああああっ!!!」

劉備撃破!!


ドサァッ!!


曹操「劉備よ・・・」
劉備「曹操・・・」

背中から床に倒れた劉備と、それを見下ろす曹操。

曹操「乱世に数多輝いた星、わしの他に残ったのは、おぬしのみだ」


・・・・・・・


・・・あれ。目から温かいものが・・・


曹操「何か言いたい事もあろう。わしに聞かせよ」

敗者の傍らにかがみこむ曹操。
劉備は彼を見て。微笑んで。手を伸ばして。


そして告げて。

力尽きた。


彼の亡骸に、曹操は・・・・・・



ちょっともうこの辺、涙で画面が見えない。


そして劉備への愛が溢れてきて止まらない。



どこにこんな感情があったのか・・・
この長い物語の中ずっと、腹立つハラタツ腹立つ奴だと思ってきたのに。
最後まで・・・こんなに馬鹿な奴だったのに。
過去の腹立たしさも苛立ちも、今は全てが愛しさに変わって行く。
劉備。馬鹿な・・・馬鹿な奴め。劉備。
でも、よく・・・よく生まれてきてくれた。


曹操「しかと聞いたぞ。劉備よ」


このシーンを引きで映す構成素晴らしい。劉備の亡骸も曹操の背中も小さくて、ただ等身大の人間で。
まるで声を上げて泣いているかのようで。

曹操「最後の英雄は倒れ、今ここに乱世は終わった」

本当に涙ぐんでるよ曹操。

曹操『勝鬨を上げよ!新たな時代の到来、天下に知らしめるのだ!!」


・・・・・


曹操は覇道を完成。乱世を終わらせます。

エンディングムービーは彼の望んだ乱世の先、人々が豊かに暮らす、鮮やかな明日の風景です。
ついに叶えた新しい時代に深く感動し、高揚する曹操の姿が印象的でした。
おめでとう曹操。そしてありがとう。素晴らしい物語だった。


これにて、魏のシナリオは完結。
長い間お付き合い下さり、まことにありがとうございました。


私はこれから。愛のままに我がままに。蜀ストーリーに入りたいと思います。
果たして蜀から見た世界はどうなのか。
先ほどAmazonで正史三国志(ちくま書房)を一気買いしてしまった以上、もう後に退くことなどできない。今月赤字だ。完全に。

ああ。無双万歳。コーエー、素晴らしいゲームを本当にありがとう・・・!
・・・まさか最終章までちゃんとレビューをやりきれるとは。絶対途中でぶん投げると思ってた、自分でも。
楽しんでくださってる方、ありがとうございます。この根性が続けば、いつか戦国もレビューできると思います。


というわけで。
ついにたどり着いた、IF第十四章 白帝城の戦い。

追撃も及ばず取り逃がしてしまった根なし草の野暮天・劉備は、逃げた先で人望を集めまくって西方一帯を掌握。わずか一月で曹操と中国を二分する一大勢力に成長します。
すごすぎるだろ劉備。曹操がここまで十四章かけてこつこつやって来た事はなんだったんだ。

タネをあかせば、曹操の覇道が完成しつつあるからこそ、それに反発する者達が劉備の下で団結してしまった、ということのようですが・・・
それにしたって恐るべし劉備の仁徳。仁徳?なのかこれ?
曹操についている人達は、一体劉備のどこがいいのかわからんだろうなあ・・・私も正直さっぱりだ。
ハラタツし野暮天だしハラタツしハラタツし・・・まあいい。奴との縁も今日が最後よ。

ステージ導入は曹操・夏侯惇・夏侯淵が語らうイベントから。
「しかし最後に残ったのがあの劉備とはねえ」と苦笑する夏侯淵。「逃げてばっかのあいつがねえ」。
それに夏侯惇はにやりと笑って、
「まあ、最初はこちらも董卓から逃げるような有様だったがな。なあ孟徳?」

・・・ああ、そうだ。この壮大な歴史の物語も、最初はあそこから始まっていた。
今脳裏によみがえるあの最初の光景、それは‥‥







・・・





董卓の股間。






だから入り方おかしいっつったろうが!!ここでもう一回思い出させるんならあの時なんかもっと別の入口あったんじゃないのコーエーさんよぉ!!

曹操「ふ・・・懐かしいな」

何がだよ。股間がか。

曹操「しかし最早この世に英雄と呼べる者はわしと劉備のみ。その雌雄を今日ここで決する!」

陣内には将兵の士気がたぎっています。
夏侯惇は関羽への闘志をみなぎらせ、典韋は最後の大暴れをする気満々。そして郭嘉は宴を楽しみにしています。
・・・郭嘉。宴の用意を兵士に命じたのはお前か。気が早いぞ。困ってるぞ頼まれた奴。

徐庶ももう「おめでとうございます」とか言ってるし、先を読み過ぎだぞ軍師達。

出陣前の最後の会話は曹丕。
ここの親子の会話がすごくいい。曹操が父親に、曹丕が息子の顔になってる。
なんだかんだで親子仲いいじゃないかー!曹丕も曹操の前ではいい子だなオイ!他人の前でももう少しデレるように!

曹操「今!我らは乱世を越える!皆、持てる力のすべてで勝利を掴むのだ!」

戦闘開始!開門!

劉備「我らはこの天下の最後の砦!必ずや曹操を倒し、その覇道を挫くのだ!」

・・・劉備はほんといつから曹操を悪の大魔王みたく言うようになったんでしょうか。呂布に城を乗っ取られた時にどんだけ助けてやったか忘れたんでしょうか。忘れたんでしょうね。
最早遠慮はいりません。曹操も殺る気です。

諸葛亮が放った火計部隊を撃破し、全軍に進撃を命令。
敵の船を乗っ取る策を思いついて北から攻める郭嘉・夏侯惇・夏侯淵に対し、曹丕と共に南から進軍します。
ほどなく現れるド派手な巨体、南中王・猛獲。
・・・こんなのまで味方にしちゃうんだもんなぁ。劉備って何なんだろう。
恨みは無いが撃破させてもらうぞ、猛獲よ。この力思い知れい!!

猛獲「ち、くしょう‥‥かあちゃん・・・‥すまねぇ・・・っ!」


ーーー猛獲、討死!ーーー



死ぬの!?;


え、あ、そりゃ最終章だからそう・・・なるの!?殺すのか何の恨みも無いのに!?
苦しそうな悔しそうな最後の声がトラウマになりそうだ。ああああ;

と、その時。
北の方からも絶命の声が。


趙雲「無念・・・・・・劉備殿、どうか‥‥・・・天下を‥‥!」


ーーー趙雲、討死!ーーー



変な声が出た。


趙雲ーーーー!!!!
いやだあああああ!!趙雲が死ぬのは嫌だああああああああ!!!
ここまで2、3回は撃破してきたくせに、ほんとに死なれるのは嫌だーーーー!!!
こんなに趙雲が好きだったこと今初めて知ったーーーーーー!!!!


関平「拙者は・・・未熟だったか・・・・・・無念だ・・・っ・・・」

祝融「燃え尽きちまった・・・よ・・・・・アンタ・・・すまない、ね・・・」


最終戦辛すぎる(血涙)

人が!続々と討死していく!
て、敵とはいえ哀し過ぎる!ていうか中の人演技上手すぎだろ皆!!

さらに戦場のあちこちで、因縁の対決も発生。
馬超を見て狂喜する王異。馬岱と久闊を叙しながらも決別を告げる龐徳。
互いの旦那を「惰弱」「低劣」と罵りあう甄姫VS月英など。

おい、最後のやめろ。女同士で射抜き合うと見せて実際に矢がぶっささってるのは旦那だけという争いはやめろ。

ああああ馬岱の最期の言葉がきついいいいい!「こんなところで終わりなんてね・・・悲しいよ・・・」ってそんな悲しい声で言わないで!こっちも悲しいんだよ赦せ!!!

ば、馬超は最後まで闘志を失わないような言葉だね!良かった、これなら敵と割り切れ・・・・・・と思ったらこと切れる瞬間のため息がぎゃああああ!!(血涙)
名演技もいい加減にしろよ中の人々!!

白帝城正面広場では、仁王立ちして門を死守する関羽を討ち取ります。
ああ・・・関羽、最後まで兄者のことを気にかけながら散ったか・・・

郭嘉「素晴らしいご活躍ですね、曹操殿。私にも戦果をわけていただきたいものです」


郭嘉。ここは称賛しなくていい。
真黒になるから!お前のキャラが!


張飛も討ち取って・・・あああああだんだん掠れていく。声が。声が・・・!


守る者がいなくなった城門を投石機で破壊します。「劉備を倒せ!」のミッションが表示され、これでようやく討死ラッシュから解放されると思ったら。
関羽と張飛の子供達出て来た。

関興「・・・父上・・・・・・申し訳ありません・・・・・・」
関索「・・・くっ・・・まだ・・・まだ戦わなくては・・・っ・・・」
張苞「俺の力は・・・っ・・・こんなもんかよ・・・・・・」

関銀塀「あ、あれ、おかしいな・・・・・・なんだか、力が入らない・・・」


すみません。もう嫌ですこのステージ。


早く終わらせて!劉備ももう無駄な抵抗しないで!
をををを最後にまだ諸葛亮出て来た!
でもこの人は「使う側」だし撃破してもそんなに心は痛まない気がす・・・

郭嘉「諸葛亮。無駄な抵抗はやめたらどうかな。乱世の徒花となるのはつまらないだろう?」

やめてやめてやめて。
そこでお前が真黒になって出てくると良心が痛むしかないからやめて!!

ああほらああああ孔明の最期の言葉も辛い!!!!

郭嘉「素晴らしいご活躍ですね(以下略)」


やめろって!
なんでここで普通に称賛台詞入るの!?


そしてとうとう誰もいなくなりました。
劉備以外は。

あいつが・・・あいつが無駄に粘るから・・・・
もうこんな悲しい戦いは終わりにするぞ!劉備!!

(つづく)
[38]  [39]  [40]  [41]  [42]  [43]  [44]  [45]  [46]  [47]  [48

Copyright © 『日記』 All Rights Reserved

Template by ゆうじ

忍者ブログ [PR]