2007年1月8日設置
サイト→http://warakosu.syarasoujyu.com/
ブログの更新が滞り気味なのは、サッカーのせいでも野球のせいでも三国無双のせいですらなく、ただただ仕事で気力をごっそり持って行かれていたからなんですが、その荒んだ神経を癒すべく、中国四大奇書の一つ「金瓶梅」を読んでいます。
400年前のエロ本はいいね。心が洗われるよ・・・
どんな話かといいますと、これは同じく四大奇書の一つ「水滸伝」からのスピンオフ作品みたいな本です。
水滸伝にはレギュラーキャラ(?)の一人に武松という男がいます。虎を素手で倒した豪傑です。
この武松には武大という兄がおりまして、既婚です。
で、この妻が浮気をしましてですね、間男と結託して武大を毒殺するんですね。
当然、武松は激怒して二人を成敗する。
水滸伝ではそれだけのエピソードですが、金瓶梅はこの妻・潘金蓮と間男・西門慶が一時的に武松をやり過ごし、死ぬまでしばらく間があるとして、彼らの生活の様をひたすらに綴っているのです。
衣装、食べ物、結婚、葬式、賄賂、セックスやその道具についてまで、とにかく当時の風俗についてやたら詳しく記述されているのが面白い書物で、中に水銀が入ってる金属の玉とか女性に入れて大丈夫なんですかね。割れたらやばくない?水銀よ?
・・・まあそれはともかく。
上記のあらすじだけ読みますと、潘金蓮はとんでもないクソ女です。浮気して夫を毒殺ってこれ以上ないくらい酷い話ですよ。
私もね、ウィキペディアで読んだ時にはクソだと思いました。
が、しかし。
実際に本を読んでみたら!!
そんな割り切れる話じゃなかった!!
聞いて下さい!
いいですか、潘金蓮は、例えるならばアフロディーテです。街で評判の圧倒的な美女。若くて可愛い。頭が良くて詩も読めるし楽器も弾けるし裁縫もオシャレも上手。加えて、快楽主義で野心家でもあります。
対して夫の武大、これはダイダロスです。ダイダロスと仮定して、そこから尊敬と人望と身長と筋肉と先生というステータスを引いてください。収入源は餅を売ることだけです。そんな原形をとどめていないダイダロスが武大です。
なお、ダイダロスから引いた要素は全て瞬に3倍掛けで足して下さい。そいつが武松です。
そしてですね、間男の西門慶、こいつがサガです。美形で金も権力も才覚もある裏表の激しい男!
想像してください皆さん。
何も無いアンドロメダ島で、好きでも無いダイダロスに嫁がされたアフロディーテが、夫が餅売って返ってくるまで一日中ぼんやりしている様を!
そこにサガがやってきて、優しくかき口説く様を!
浮気するだろこんなの!当たり前だ!
しかもあんた夜のアレだってダイダロスよりサガの方が断然上手いときたもんだ。それは実際そうでしょうよ、ダイダロス先生がそっち方面バカ上手かったら何か納得できないものが生じますよ私の心の中に。
いやしかし、そうは言ってもね、殺るまでしなくていいのでは?そう思っていた時期が私にもありました。
違うんですよ、アフロだって最初っから殺すつもりでいたわけじゃない。サガとこっそりくっついてるので満足してたんです。
ところがここにジュネ登場、奥さんが浮気してますぜとダイダロスに密告ったもんだからさあ大変。ダイダロスは当然激怒し、逢引現場に乗り込みました。
で、サガの一撃で瀕死の重傷を負ったわけです。
アフロはもうね、愛情なんか最初っから皆無ですから、看病なんかしたくないわけです。放置します。
そうしたところへ、出張行ってた巨大かつ筋肉隆々かつ素手で虎をも殺す瞬が帰ってきそうになるのです。
これはまずい大変まずいどうしようサガ。私はサガと離れたくない。
もちろん私もお前と共にいたい。ダイダロスを殺して証拠を潰し、聖域に来るがいい。それならアンドロメダも手出しはできまい。
わかった。
・・・とまあ大体こんな感じでアフロがダイダロス毒殺に至るわけです。
概ね仕方ないだろ。アフロはそれほど悪くないだろ。毎日死ぬほど嫌そうに生きてるアフロをさっさと離縁してやらなかったダイダロスにも責任あるよ。
その後、聖域にやってきたアフロはサガの第五夫人となり、第一夫人シャカ、第二夫人ムウ、第三夫人シュラ、第四夫人デスマスク、さらに追加される第六夫人アイオリアなどと、華やかで激しくて享楽的でどこか哀しい日々を送ることになります。
・・・因果応報として最後は潘金蓮も武松に殺される事になるのですが。
その結末がわかっていても、やっぱり彼女は西門慶のところへ行ったんじゃないでしょうか。
幸せとは、なんだろう・・・
「金瓶梅」、今年400年記念で新訳の上巻が出たところです。
中・下巻、早よ!!
400年前のエロ本はいいね。心が洗われるよ・・・
どんな話かといいますと、これは同じく四大奇書の一つ「水滸伝」からのスピンオフ作品みたいな本です。
水滸伝にはレギュラーキャラ(?)の一人に武松という男がいます。虎を素手で倒した豪傑です。
この武松には武大という兄がおりまして、既婚です。
で、この妻が浮気をしましてですね、間男と結託して武大を毒殺するんですね。
当然、武松は激怒して二人を成敗する。
水滸伝ではそれだけのエピソードですが、金瓶梅はこの妻・潘金蓮と間男・西門慶が一時的に武松をやり過ごし、死ぬまでしばらく間があるとして、彼らの生活の様をひたすらに綴っているのです。
衣装、食べ物、結婚、葬式、賄賂、セックスやその道具についてまで、とにかく当時の風俗についてやたら詳しく記述されているのが面白い書物で、中に水銀が入ってる金属の玉とか女性に入れて大丈夫なんですかね。割れたらやばくない?水銀よ?
・・・まあそれはともかく。
上記のあらすじだけ読みますと、潘金蓮はとんでもないクソ女です。浮気して夫を毒殺ってこれ以上ないくらい酷い話ですよ。
私もね、ウィキペディアで読んだ時にはクソだと思いました。
が、しかし。
実際に本を読んでみたら!!
そんな割り切れる話じゃなかった!!
聞いて下さい!
いいですか、潘金蓮は、例えるならばアフロディーテです。街で評判の圧倒的な美女。若くて可愛い。頭が良くて詩も読めるし楽器も弾けるし裁縫もオシャレも上手。加えて、快楽主義で野心家でもあります。
対して夫の武大、これはダイダロスです。ダイダロスと仮定して、そこから尊敬と人望と身長と筋肉と先生というステータスを引いてください。収入源は餅を売ることだけです。そんな原形をとどめていないダイダロスが武大です。
なお、ダイダロスから引いた要素は全て瞬に3倍掛けで足して下さい。そいつが武松です。
そしてですね、間男の西門慶、こいつがサガです。美形で金も権力も才覚もある裏表の激しい男!
想像してください皆さん。
何も無いアンドロメダ島で、好きでも無いダイダロスに嫁がされたアフロディーテが、夫が餅売って返ってくるまで一日中ぼんやりしている様を!
そこにサガがやってきて、優しくかき口説く様を!
浮気するだろこんなの!当たり前だ!
しかもあんた夜のアレだってダイダロスよりサガの方が断然上手いときたもんだ。それは実際そうでしょうよ、ダイダロス先生がそっち方面バカ上手かったら何か納得できないものが生じますよ私の心の中に。
いやしかし、そうは言ってもね、殺るまでしなくていいのでは?そう思っていた時期が私にもありました。
違うんですよ、アフロだって最初っから殺すつもりでいたわけじゃない。サガとこっそりくっついてるので満足してたんです。
ところがここにジュネ登場、奥さんが浮気してますぜとダイダロスに密告ったもんだからさあ大変。ダイダロスは当然激怒し、逢引現場に乗り込みました。
で、サガの一撃で瀕死の重傷を負ったわけです。
アフロはもうね、愛情なんか最初っから皆無ですから、看病なんかしたくないわけです。放置します。
そうしたところへ、出張行ってた巨大かつ筋肉隆々かつ素手で虎をも殺す瞬が帰ってきそうになるのです。
これはまずい大変まずいどうしようサガ。私はサガと離れたくない。
もちろん私もお前と共にいたい。ダイダロスを殺して証拠を潰し、聖域に来るがいい。それならアンドロメダも手出しはできまい。
わかった。
・・・とまあ大体こんな感じでアフロがダイダロス毒殺に至るわけです。
概ね仕方ないだろ。アフロはそれほど悪くないだろ。毎日死ぬほど嫌そうに生きてるアフロをさっさと離縁してやらなかったダイダロスにも責任あるよ。
その後、聖域にやってきたアフロはサガの第五夫人となり、第一夫人シャカ、第二夫人ムウ、第三夫人シュラ、第四夫人デスマスク、さらに追加される第六夫人アイオリアなどと、華やかで激しくて享楽的でどこか哀しい日々を送ることになります。
・・・因果応報として最後は潘金蓮も武松に殺される事になるのですが。
その結末がわかっていても、やっぱり彼女は西門慶のところへ行ったんじゃないでしょうか。
幸せとは、なんだろう・・・
「金瓶梅」、今年400年記念で新訳の上巻が出たところです。
中・下巻、早よ!!
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