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2007年1月8日設置 サイト→http://warakosu.syarasoujyu.com/
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山口県の男の子、見つかって本当に良かったですね。
この手のニュースは親の気持ち考えるともう・・・ほんと、見つかって良かった。

こういう、大人を驚かせる子供の事件を聞くと、色々考えてしまいます。

北海道の男子行方不明もそうだったんですが、「森の奥へは暗いから行かないだろう」というのは、大人の完全な思い込みなんでしょうね。
子供がどうしてあんな暗い森へ・・・と大人は不思議がりますけれども、私も子供の頃は暗い廊下なんかが怖いとは思っても森が怖いとは全く思わなかったので、そこは割と不思議さを感じないです。森の中には良いクマがいて、美味しいお粥を食べさせてくれるはずだったしな。

森とか自然の場所は、子供の目線に葉っぱだの石だのがたくさんあるんですよね。虫も歩いてるし花も咲いてたりする。だから怖くないんじゃないかと思います。暗さなんて目が慣れてしまえばなんともない。
むしろ、どんなに明るい場所であっても、大人仕様に作られている人造物の方が上から見下ろしてくるので怖いんですよ。自分より大きい物があるっていうのは、自分より強い物がたくさんいて、自分が弱い存在だって感じるんじゃないでしょうか。
花とか蟻とかいると、おっきくて強いのは自分の方ですからね。だからそういうのに囲まれてると、事故をまだ知らない小さな子供ほど、怖くないんじゃないかなと思います。

あと、私も子供を育てた経験はないからよくわからないけれど、2歳児に「戻って考え直す」という概念は無いんじゃないかな。「なぜ森に入るのか。普通戻るだろう」って、それはいくらなんでも子供の感覚を想像しなさすぎではないだろうか。子供って、「行く」か「行かない」かじゃない?後ろに戻るんじゃなくて、後ろに「行く」んじゃない?来た道を戻るんじゃなくて、ママがいるところに「行く」んじゃない?
だからママの場所がわからなかったら後ろも前も同じですよ。

「2歳になったばかりの子から目をはなすなんて!」と憤る人も多いようですが、しかし、それはたぶん、都会の感覚なんですよね。
自然は無茶をしない限り、そうそう子供に悪さはしない気がします。ちゃんと小さな生き物も生きられるようにできているというか、子供が背伸びしないでもいられる空間を持ってる。だから、子供はそんなに無茶をする必要を感じないだろうなとも思うんです。
自然の中の事故って、ある程度大きくなった人が無茶をするから起きるのであって、それ以外で自然が怖くなるのは「災害」な気がします。

子供が事故に遭う時は、車だったりため池や用水路だったり、大人が大人の事だけ考えて作った物が側にある時じゃないでしょうか。子供を無視して子供に背伸びを強いる物が事故を起こす。大人の無茶につきあわせて子供が犠牲になる。
なのでそういう物しかない都会では本当に目を離せないけれど、田舎の自然の中と言うのは、そこまで神経質になるほど危険ではないし、田舎の方はそういう部分を知っているからこそ子供の手を放すんじゃないでしょうか。
・・・私もがっつり都会で育った人間なので想像だけで恐縮ですが・・・
しかし都会の常識であれが絶対悪いこれが絶対いけないとは言うべきではない気がします。

今回の件は、やっぱりため池や用水路に落ちたんじゃないかというのが一番怖くて、次に心配なのがこの暑さで、でも結局、森のおかげで暑さもしのげたわけで。
森をおどろおどろしく報道するのは森に失礼なんじゃないか・・・

でもまあ何にせよ、本当に、無事に見つかって良かった!
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