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2007年1月8日設置 サイト→http://warakosu.syarasoujyu.com/
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映画「めぐり逢わせのお弁当(現代:Dabba)」をレンタルで鑑賞しました。
インド・ムンバイの弁当配達システムを軸にした、孤独な主婦と初老男性の物語です。

いやー、面白いですね。ダッバーワーラー(インドの弁当配達システム)自体が外国人にとってはまず面白いですし、お弁当に入れる料理が美味しそうで楽しい。
そして昼食の風景が上品なのにも惹かれますね。四段式ぐらいになっている金属製のお弁当箱(ダッバー)をばらして並べて食事開始なんですが、料理が小分けにされて並んでいるというのは日本人の目には品よく映る気がします。

ストーリーは、大人のメルヘンです。ダッバーワーラーの誤配から始まって「普通はありえない」ことがセオリー的に起きて行くんですが、心理描写やインドが抱える現実的な問題を非常に上手くちりばめた映像の説得力が陳腐化させていないです。私としては、もう大好きなタイプの創作。

また、役者の演技も素晴らしい。主役は台詞結構少ないんですけどね。
助演もものすごく良い味出してます。上の階のおばさん最高に好き。あんなおばさん上に住んでたらクソうるさいけど絶対頼るわ。ていうか映画を通して出てくるこのおばさんのふるまいと生活は本当に笑えて泣けますよ。出てくるって言っても声しか出て来ないんだけど。

一方で、この映画には欠点もあります。
まず主役の人妻イラですが、若く美しく胸が大きくウエストは細く、当たり前だが料理は上手で、短いながらも中々読ませる文章を書き、慎みを持ちながらも夫に愛されたくて積極的に出てみたりもする。この妻にあの夫は一体何が不満だったのかと私は。
夫婦仲が冷え切る理由が皆目わかりませんよ。昨今のしょーもない報道のどっかで私は目にしましたよ、例えば浮気男がいたとしてその浮気相手の面は妻より劣る場合が少なくない、しかし乳は大体妻よりデカい傾向にあるという記事を。
イラは、女の私が断言するのもなんですが、実に良い乳をしてましたよ。揉んでいいわよと言われて揉みに行かない旦那は一体何。いやそんな直接的な言い方してないけどなイラはな。


次に、もう一人の主役の初老男性サージャンですが、演じてるイルファーン・カーンの魅力が強すぎて「あんたなら歳の差とか問題無い。だから押せ」と思ってしまいます。
凄く格好良いんですよ。なんでかしらんけど。
タクシー止めるだけの姿があそこまで渋くて絵になる男がこの役やっていいのか?
まさかインド人にはこれもう老人に見えるのか?厳しくね?インドのイケオジ基準。これ老人だったら電車で乗り合わせたあっちの爺は一体何百歳なんだ。
わからない。インドのレベルが。


とにかく、魅力的な映画でした。インドの家庭料理の本も買ってしまいました。
皆様もぜひ。
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