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2007年1月8日設置 サイト→http://warakosu.syarasoujyu.com/
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あらためてかいつまむ呉伝 第十二章 合肥新城の戦い。
史実ルート最終章、ボス敵・魏との戦いです。
決戦の地は因縁の合肥。敵はかの地に戦闘用の城を作り、守りを固めてきたのです。
石亭の戦いから5年、孫権は合肥を攻略すべく軍を起こしました。

亡き兄達の遺志を継ぐ若き虎、孫権。
やはり亡き父の跡を継ぐ覇道の後継、曹丕。
天下の行方はどちらの手に。

・・・と、ここまではオッケーですよ。最終決戦にふさわしい前振りですよ。
導入ムービーも、孫権を中心に結束した孫呉の姿がとてもいい感じで見られましたよ。
そんな孫権をプレイキャラに選択したら、陣内会話では周泰、陸遜、練師に、これまでの礼と、そしてこれからの期待の言葉をかけていきました。素晴らしいじゃないですか。

石亭の戦いの時に「酒に酔って、体の傷を見せろと周泰に絡んだ」と兵士から顰蹙を買っていた彼が、今回は素面で「この戦に勝ったらお前の傷の話を肴に杯を交わそう!」とまだ言っていたり。
「乱世の先、平和を維持するための戦いでもお前は私を支えるのだ。頼んだぞ」と、陸遜に言っていたり。
「孫権様のお側で歩めて幸せでした」という練師に「おい、変な言い方をするな。これからも私達は共に生きるのだからな」と照れて見せて、一体お前らいつの間にデキてたんだとプレイヤーに思わせたり。
ツッコミどころは色々ありましたが、でも全然オッケーですよ。清々しいですよ。ほんといつのまに練師と進展してたのフラレ小僧孫権。

凌統「先に逝った奴らに、見せてやりましょう。孫呉の天下ってやつを」

・・・凌統が泣かせてくれる。呂蒙も甘寧も死んでしまって、残った彼は一人、飄々とした人生観を掴んで生きているような気がする。

丁奉「孫呉のため!そして天下のため!某の拳、戦乱の世を砕かん!!」

怖い。

兵士「乱世を締めくくる真の英雄は孫権様・・・。最近、そんな気がしてきました

最近かよ。

結構経つよ。孫権が呉の責任者になってから。

まあ、まあでもオッケーですよ。兵士の士気も高くていいんじゃないでしょうか。最終決戦の雰囲気ちゃんとありますよ。

で、出陣するじゃないですか。
陸遜が「まずは手近の拠点を落としましょう」って言うじゃないですか、いつも通り。
それで拠点を落としたら「衝車を出して城門を破りましょう」って言うので、城門前の敵を一掃するじゃないですか。ここまではもう無双的お約束の展開と言っていい。

ここからよ問題は。

普通だったら衝車の2、3発でぶち破られるはずの門が、突如現れた巨大な円刃の振り子によって完璧に守られ、逆に衝車が破壊される羽目に。ををを、これは予想外だ。
インディージョーンズ最後の聖戦で、遺跡に入ってくる者の首を片っ端から斬り飛ばしたあの仕掛けと大体同じものが出た思っていただければいい。
あるいは、戦国無双1の城内戦で心底邪魔だった、あの振り子刃が出たと思っていただければ。
・・・そうか。衝車対策ってこういう手段があったのか。考えた人天才だな。

こうなると正面突破は無理なので、呉軍は二手に分かれ、西と東の門から新城に侵入することにします。孫権は西から。周泰と陸遜は東から。
で、今度は首尾よく入り込めたんですが・・・

城の内部には様々な仕掛けがあってですね・・・
まずは通路横に巨大な堀がめぐらされ、その堀の向こうから連弩砲で狙い撃たれるという仕掛けがあって。
その次は火焔車が出てきて。・・・この火焔車って兵器の中でも相当タチ悪いと思う・・・
さらには巨大な風車が暴風を巻き起こして行く手を遮ると言う、城主の性格の悪さをこれでもかとあらわした造りになっているんです、この城は。
しかも道がめちゃくちゃわかりづらい。恐ろしくねじくれている。
曹丕・・・なんてやな奴なんだ・・・

仕掛けだらけの城っていったら魏伝の宛城もそうだったけど、でもこの合肥新城に比べたらあそこはまだ人が住める環境だった。ほんとに。
ていうか、宛城も新城も仕掛け作ったの絶対賈クだろ。だって似てるもんコンセプトが。宛城の上位互換みたいだもの新城。

しかしその賈クは今回登場なし。現れる敵将は、王異、李典、曹仁。東では楽進や許チョと刃を交えている様子で、倒すと撤退バージョンで消えます。

で、敵将を一掃しながら迷いにい迷ってようやく曹丕にたどり着いて。甄姫と一緒に撃破して。
締めのムービー開始ですよ。
そしたら。

曹丕「ふ、思いあがるな。・・・この城は合肥ごとくれてやる」

いやいらんわこんなやっかいな城。

曹丕「だが、ここからが始まりだ」
孫権「なに?」

孫権が問い返して詰め寄ろうとしたその時、どこに隠れていたか大量の兵士が現れる。曹丕を庇いつつこちらに刃を向けて。彼らの中心になっているのは李典。
おのれ、さっき「さ、撤退撤退」とか言いながら負けたのは偽りだったか!しかし睨みつけてくる目がとてつもなく格好良い!やっぱり李典ってしゃべらなければ非の打ちどころのないイケメンだよね!
とか言ってる場合じゃないんだ、まさかここから彼らと仕切り直しのもう一戦なのか・・・?

と思ったら。

曹丕「退くぞ」
李典「え!?」

あ、しゃべっちゃった。しゃべると一瞬で三枚目だな李て・・・

李典「はあ・・・・・・ま、そうおっしゃるなら・・・」

ごめん、ここの表情が最高だったわ。
やっぱしゃべってもお前はイケメンだ李典ーーー!!たとえ何かの間違いで現代に来ても、雑誌モデルから俳優にスライドしてポスト阿部寛を狙って行ける!!本気で!!

曹丕「虎よ、乱世の果てでまた会おう」

そして曹丕の去り方に鹿賀丈史を感じる。
なんでしょうね、一歩引いてから向きを変えて走り去っていくあの感じが劇場っぽいんですよね。

結局、曹丕をはじめとする魏の将兵は逃げてしまい・・・
孫権は改めて魏の大きさを思います。魏は、この城ひとつを戯れに捨てられるのだな、と。

孫権「だが、虎は駆ける。戦い続けよう、野心と戦乱の絶える、その時まで!」

こうして合肥新城の戦いは、ある意味完全な勝者が無いまま終わりました。
呉がずっと、尊い犠牲を乗り越えながら前向きに走り続けて気持ちを盛り上がらせて来ただけに、一転暗い城の中で迎えたこの終わり方は、希望と言うより挫折に感じられました。
 

で。その後の孫呉なんですがね・・・(エンディングムービー)


丁奉「ぬぅぅぅううううがああああああ!!!!!」

のっけから敵兵の頭を掴み上げて投げつける鬼の形相の丁奉。

兵士「!?・・・グ・・・!!」
凌統「・・・・・」

夜陰にまぎれて敵兵を絞め殺す凌統。
鈴つけてるやつがいなければ夜襲なんざこの通りですと言わんばかりに。
そして、

陸遜「今です!」

奇襲をかけて敵の兵站を全焼させる陸遜。

・・・いや、普通に戦してるだけなんだろうけど・・・でも、映像がなんか凄く怖い。黒い。乱世がますます深まってる感がある。

周泰「・・・殿」
孫権「ああ。始めるか」

心なしか孫権の目も何かに取りつかれたかのように虚ろだ。声も冷たいような。

練師「・・・・・・」(笑顔でそっと寄り添う)

この流れで優しく微笑み頷く彼女もなんだか恐ろしい。

何か・・・蜀の劉禅と同じ匂いを感じなくもない・・・
改めて思い返せば、確かに孫権はこの女にいいように動かされていた。
彼が帝を名乗るのを迷っていた時、最後に言葉をかけて決断させたのは彼女ではなかったか。
さらに石亭の戦いの時には、「主導権は練師殿が握っている」みたいな噂が兵士の間に立っていた。最早孫権は彼女の傀儡に過ぎない可能性がある。
この女・・・実は妖狐か何かなのでは・・・・・・

孫権「進め!猛き虎達よ!その爪牙で、乱世を断つのだ!!」

孫権率いる呉軍が、夕暮れの戦場へ一斉に駆けだして、幕。
うーむ・・・終わりの無い修羅だ。
孫権の晩年の混乱を知っていると、ちょっと明るい風には捉えられない。
同じ戦乱続行エンディングでも、蜀より暗い感じがするのはなぜなんだ。やっぱり直前までがものすごく明るかったせいか。こんなはずではなかったと思わずにいられない。

なのでやはり呉伝にもIFは必要です。
いらないとかいった私が悪かった。

多少うるさくなっても構わないじゃないか!暗いよりは!
フラグ回収頑張るぞー!
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