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2007年1月8日設置 サイト→http://warakosu.syarasoujyu.com/
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ジャック・ニコルソン主演の「恋愛小説家」に、女性の心を掴む小説を書くコツを聞かれて「最低の男をイメージすることさ」と答えるシーンがありますが、シャーロック・ホームズ読んでると確かにと思わずにいられません。


なんて酷い男なんだ・・・(「瀕死の探偵」読んだ感想)
いつワトスンに絶交されても当然なことを散々言っておきながら、最後にはちゃっかり上着まで彼に着せてもらうというこの甘え上手っぷり。なんでワトスンはこれホームズの着替えまで手伝ってやんなきゃいけないんですかね。
なんだかんだで全部許すしかない彼の気持ちはわからんでもないですよ。9割最悪だったけどラスト1割が可愛すぎた、それは確かだ。しかし!

本当にそれでいいのかワトスン!



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シャーロック・ホームズを読んでるBGMに1/3の純情な感情を流したらなんかしっくりきました。

なんでだろう。
「恐怖の谷」読了。


これは面白かったよコナン・ドイル!!


思ったより遥かに早くホームズパートが終わって第二部に突入し、それが本の半分以上を占めてるようだと察した時には、またあのつまんない犯人の物語をこんなにと絶望しましたが、正直すまんかった。
面白かったよ!ちゃんとミステリーとして面白かったよ!むしろこれホームズシリーズじゃなきゃ良かったのに!それだったらもっと後味良く終わったろうに!
私はモリアティ教授が、悪人だからとかそういうのではなくて、本当に小説的に邪魔で嫌いになりそうです。

長く印象に残るのはバスカヴィル家の犬の方だと思いますが、初読の面白さとしては恐怖の谷の方が上じゃないでしょうか。
それでもドイルの長編は正直しんどい・・・クリスティーの文才が凄すぎるんですかね。彼女を基準にしたらいかんか。
あとは短編集だけなので、気軽に読むぞー。
シャーロック・ホームズは、割と彼がダメ人間なところがいいと思います。

コカインはやるわ飯はちゃんと食べないわ行動は突拍子もないわ、同じ探偵でもポワロはもっとちゃんとしてますよ。話も主人公も。

そう言えば昔、コナンの阿笠博士が「冷静、沈着、かつ慎重に」それがホームズみたいなことを言ってませんでしたっけ。ほんとにそうか?
躁だし鬱だしたびたび暴走しているような・・・
動かない死体を見て喜んでるホームズよりも、突然動きまくるホームズを見守って動じないワトスンの方が真の冷静沈着ではないだろうか流石お医者様なだけある。

読む前はワトスンがホームズを慕う側だと思っていましたが、読めば読むほどホームズがワトソンを大好きなんだと感じます。

・・・・

ていうかちょっと大好き過ぎませんかね。
ワトスンがついてきてくれなさそうだと思って不機嫌になり、ワトスンがついてきてくれるとわかって機嫌を直し、モリアティ教授との崖落ちからベーカー街の部屋に帰って来た時はお馴染みの部屋にワトスンがいないのだけが物足りないとワトスン本人に言い、一緒に監獄で果てるならそれも一興だの、暗闇でワトスンの手探してぎゅぅだの、どんだけワトスンに懐いているのかこの男。

そういえば例のコカイン再開した時もあれワトスンの結婚報告された直後だったな。

ワトスンは「ホームズは友情にはあまり動かされない男」とか書いてるけど、それは誤解ではないだろうか。
単にホームズは最高の親友が一人いればそれでいいというタイプなだけで、ワトスンがホームズの友達だと思っている人はホームズにとってはそれほど友達でもないのでは。

ただ、ワトスンはワトスンで包容力が並大抵ではないので、ホームズが懐く理由はよくわかる。あんな癖もアクも強い一歩間違えればとても不愉快な態度の男と同居できてるだけで凄いし、ホームズは客の様子から瞬時に色々見抜くけれども、ワトスンもホームズの様子から瞬時に色々見抜いて最善の対応してるので、ホームズが名探偵だとすればワトスンは間違いなく名医。問題のある人間へにはどう接すればいいかを完璧に理解している。
私は今回読むまで、ワトスンがこんなに有能な人だったとは知りませんでした。バスカヴィル野犬の時なんか自力でホームズに追いついてるし、凄いですよねこの人。
ポワロとヘイスティングスの差に比べたら、ホームズとワトスンに差なんかほとんど無い気さえする。

そんな懐の深いワトスンに見守られながら安心して好き勝手に活躍するホームズが、大変無邪気で可愛いです。
シャーロック・ホームズはダメなところが可愛い。



今。なぜか。シャーロック・ホームズにはまる。

子供の頃は児童書でよく読んでたんですけど不思議なほどストーリーの記憶が無い。
大人になってから文庫版で読み直した時は、正直、面白いとは思わなかったです。
「緋色の研究」も「バスカヴィル家の犬」もそんなに面白くないなーと。緋色の方は犯人の物語で読むのをやめた記憶がある。
今回リベンジしまして、短編「シャーロック・ホームズの冒険」を読み、「緋色の研究」を読み、「四つの署名」を読み進めてここまでやっぱりホームズの面白さはいまいちわからんなあと思っていたんですが、「四つの署名」の最後の最後、「僕にはコカインがあるさ」ホームズに落ちました。

気をつけろみんな。
人生は何が起きるかわからない。

私は嫌煙・嫌酒・嫌薬物の人間ですが、このコカインは色気爆発でしたよ。
いや、コカイン使用がっていうんじゃなくて文章がね。ワトソンの文章大体くどいんですけどここだけ色気爆発だったんですよ。

まあそんなわけでですね、一度シャーロック・ホームズに落ちますと、そこから先は全ての話が面白くてねもうね。
なるほど、犯人なんかどうでもいいんだわこれ、ホームズの魅力が満喫できればいんだよ。


ちなみに、本は長年いまひとつでしたけど、TVドラマのシャーロック・ホームズは大好きでした。でもストーリーの記憶がこれも無くてね。
ただただ役者(ジェレミー・ブレット)があまりにもホームズだった事だけ強烈に印象に残ってます。

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