第十一章 石亭の戦い。
呉は蜀と再び同盟を結び、残す敵は曹魏のみとなりました。
夷陵の戦いから6年、魏が南進を開始し、国境付近の呉軍は苦戦。敵に投降する者まで現れ始めます。
この危機を打開すべく、周魴が考案した策を持って魏軍を撃退する、それが今回のステージです。
どんな策かというと、
・周魴が呉の悪口を書いた書状をもって投降したフリをし、魏軍に潜り込む。
・内側から誘導して敵将曹休をいい地点までおびき出し、燃やす。
という策です。孫呉らしいですね。
書状は周魴と陸遜が協力して書いたそうで、内容は「呉が滅ぶ理由」の羅列だとか。
それを知った孫権が、陣中会話で陸遜に尋ねていました。
孫権「投降の偽書だが・・・何やら孫呉が滅ぶ理由を列記したらしいな?どのような理由か、私にも聞かせてくれ」(胡散臭いほど優しい笑顔)
晩年のやばさの片鱗がここに。
あれは方便だと大慌てで弁明する陸遜、しかし「ほう?それならばいいのだが?」と言った孫権の顔に、もはや笑みは無かった。おいおいおいおい。
彼の酒癖の悪さも兵士の噂に上ってるし、ちょっと待て待て。風向きおかしいよ。
ここまで呉の史実ルートは犠牲を出しながらも極めて前向きに来てたから、IFルートいらないんじゃね?って思いもしたけどさ、え、なに、晩年の孫権の暗愚っぷりを露呈させることでIFの必要性を認識させる感じ?
孫策が生きてればこんなことにはならなかった・・・というところからのIFなの?
じゃあ史実ルートこのまま行ったら、エンディングで陸遜が憤死するとか?
バッドエンドすぎる。
いくら史実ったって孫呉が内部崩壊するのをムービーで見たくは無いぞ!まさかやらないよなコーエー!
・・・くそっ、董卓の股間で全てを始めるゲーム会社に「まさか」が通用する気がしない・・・!
嫌な予感に怯えつつ、とりあえず出陣です。
指揮は陸遜がとります。
プレイキャラは、選択肢に初登場した丁奉でいきます。
丁奉。見た目はものすごくゴツく、牛1頭を骨まで喰いそうな顔をしているが、中身は故郷の風景と詩を愛する風雅な人。外見と内面のギャップキャラですね。
そうすると、第二武器は久々にあれで行きましょうか。旋風の恋心双杖。蜀の最終章で劉備に持たせて後悔した、ハート形のアレです。劉備はハラタツ感じになったけど、丁奉は心に乙女飼ってそうだし、割と行けるんじゃないか。
よし、レッツ戦闘!
まずは敵に進軍のきっかけを与えるため、南の拠点を落とします。
すると曹休が動き出し、周魴が計略地点へ誘導するので、こちらは撤退を装って西へ一時退却します。
この間、敵に見つからないように気をつけろというミッションが出ています。
・・・わかった。こっそりやる。大丈夫、今回もう呂蒙も甘寧もいないから。
得意武器の断月刃は、でっかい環状の刃を振り回して攻撃する、迫力のある武器です。
これでやられるのは相当痛いと思うよ・・・怖ぇー・・・
しかし無双乱舞ではその武器がいきなり消失し、歌舞伎ポーズの見得でふっとばすという荒業にチェンジ。どういうキャラなんだお前。
あと、C1からのEX攻撃が、相手を掴み上げて至近距離から睨んだ後に放り投げるというものなんですが、これもやられる方は相当怖いと思います。
そんなことを試しているうちに、曹休が火計にかかりました。
よーし、とどめを刺しに行くぞー!
曹休「騙されたとて、わしも魏軍を率いる将!せめて一太刀報いてやる!」
その根性を蜀伝の定軍山で見せて欲しかったぜ。
あの時、お前が何度やっても法正に撃破され続けてくれたおかげで、全IF回避ができなかった・・・
ここで第二武器に切り替えてみます。発動しろ旋風の恋心よ!見た目の怖さを和らげるんだ!
が。
すごい!丁奉!ハート型をもってしても、何一つ和らいだ感じがしない!!
大喬の動きだと全く思えない、引き続き怪物が暴れてるようにしか見えない!!
「ウガア!」「ガァア!」「ウゴァアアア!!」と聞こえるこの図太い掛け声がいけないのか!?確かにこれだけ聞いてると詩どころか人語を解するとも思えないくらいだ!!それとも単にもうこのドでかい体がいけないのか!?
外見が動きの印象を凌駕するって中々無いぞ。恐るべし丁奉!
司馬懿「敵の策に翻弄されるとは・・・。曹休め、とんだ愚物よ」
あ、曹休倒したら司馬懿が来た。怒ってる怒ってる。
なんか嬉しい、司馬懿が登場するとわくわくする。
ミッション変更で、ラスボスが曹休→司馬懿に変わります。
もうあらかた敵も倒しているし、すぐに司馬懿を目指して突撃できるので、このステージはあっさり目ですね。
司馬昭「まあまあ、そんな怖い顔するなよ。気楽にやろうぜ!」
・・・司馬懿の二人の息子は、どっちに遭遇してもイケメンで、司馬懿の隙のない優秀さを毎度見せつけてくれます。
丁奉「おぬしは気を抜き過ぎていよう。戦場に立つならば相応の覚悟をせよ!」
いや、油断するな丁奉。司馬昭こう見えても・・・
司馬昭「受け取ってくれよな!」(無双乱舞)
ほら来たああああああ!!気のせいかもしれないけど、この人が乱舞発動する率高くね!?
逃げて丁奉、超逃げて!!こいつの乱舞は範囲激広・・・・・・ああ、食らった・・・
やっぱ旋風の恋心は封印しよう。丁奉の動きが遅いのと背中がガラ空きになるので、結構なハンデになってる。雑魚兵も多いし、ナメてかかれる相手じゃないよ。
断月刃に切り替えて、司馬昭撃破。
あとはお父様だけです。
司馬懿「貴様が丁奉か。ずいぶんといかめしい奴よ。噂では風流人と聞いていたのだがな」
・・・自分が美形だからって言ってくれるやないけ。
なんですか、顔がきれいじゃなきゃ風流になれないんですか。そんな理屈はおかしいだろー。
丁奉「む・・・?風流と外見に何の関係が?某はただ、愛しき風景のため、ぬしを討つのみだ」
待てよその理屈もおかしい。
愛しい風景のためにぶっ殺すって、それも何の関係があってのことなんだ。
変だぞ、丁奉は本当に風流な人なのか?
ちなみに正史ではけっこう汚い手を使って孫リンを殺している上に、晩年になるほど奢り昂って他人の恨みを買い、死後に一族を左遷されている。ひゃっほう!風流どころか超淀んでる!
丁奉「全力で行く!!」
覚醒無双のドアップも怖いね・・・しかしこの迫力が良い。イケメンキャラもいいけれど、やはりこういうゴツゴツ武将がいなきゃね。
全力で断月刃を振り回して司馬懿を撃破!
司馬懿「今は退こう・・・最後に勝利するためにな」
・・・くそ、ゴツゴツ武将がいなきゃとか言っておきながら、司馬懿の「哀しい」の表情はめっちゃ可愛いなあと思っている自分がいる。ごめん、ごめん丁奉・・・!
でも恋心双杖を装備しながら一ミリも可愛さを出さなかったお前も悪いよ・・・!!
ステージ終了。
この後にナレーションと、孫権が迷いを振り切って帝を名乗る決意をするムービーが入り、第十一章が終了します。
とりあえず、このムービーでは孫権は立派だった。暗愚ではなかった。良かった・・・。
余談ですが、途中の「敵に見つかるな」ミッションを失敗した場合、そこからは策を放棄して総力戦に突入。曹休の退場を待たずに上機嫌の司馬懿も出てきて全軍で襲い掛かってくるので、暴れる爽快感はこっちの方が上かもしれません。
ていうか、司馬懿の策が拝めて高笑いも聞ける。むしろこれが本命じゃないか。周魴には悪いが。
次回第十二章が史実最終章。
呉伝の最後はどう終わるのか、ちょっと想像つかないです。楽しみだ。
将星モード地方平定の初期配置、夷陵組。
法正・張苞・関興・星彩・黄忠。
教育に悪そう過ぎると思いました。
戦が終わった後に連結布を絞る法正と、だばだば出てくる赤い液体にドン引きする若者達。
いやそりゃ俺たちだって敵は倒すけど・・・でも俺達のは刃物じゃん。
あの人のは布だろ?布であんなになるまで殴ったんだろ?
怖すぎる・・・そして仁を欠片も感じない。あの人本当に蜀人なのか・・・?
張苞がビビり、関興が黙り、星彩が若干気持ち悪くなる中、しかし黄忠だけがまったく動じない。動じないどころか、
「はっはっは!この老体よりもその布の方が、血を持ってそうじゃのーう!」
みたいなリアクションに困る老人ギャグを飛ばし、それはそれで引かれる。
趙雲先生、俺達なんで夷陵に配属されたんですか。
そういう組だと思いました。
・・・あと、もういい加減、自分の本命を認めた方がいい気がしてきました。
連結布になってあの手で絞られたいわー・・・
深夜とは0時〜3時だという。
0時て。イッツマイタイムぐらいの勢いで無双してる時間ですよ。
0時て!
前回から結構な間が開いてしまった、徐庶と関銀屏の恋の妄想なんですが。
でもまあアレよ。一時とはいえ幸せなところで止まってて良かったよ。この間ずっと銀屏が御姫様抱っこしてもらってたと思えばいいじゃないか。
9月27日から10月19日まで半月以上も抱っこしてたらさすがのボンクラ徐庶も情が移るんじゃないの。どうなの。
と思ったんですが、想像するとですね。
銀屏は徐庶の上着を借りて着てるじゃないですか。これがでか過ぎ&厚過ぎなんですよ。たぶん徐庶は、女の子を抱いているというより、絨毯を運んでるくらいにしか感じて無い気がする。銀屏が恥ずかしがってフードの奥に引っ込むであろうから尚更だ。外からはなんかでかい布の塊にしか見えまい。
しかし待ってほしい、徐庶の上着は可動性対策に結構がっつりスリットが入っていたはずだ。いつも動くたびに必要以上にまくれ上がるので、一体これは誰得なんだと常々思っていた。
御姫様抱っこしている時に、そこから銀屏の脚が魅惑的に覗いてたりしないものだろうか。
とも思ったんですが、残念ながら私は徐庶が女の脚に興味を持つところを想像できませんでした。
あいつは足派よりむしろ胸派である気がする。根拠は全く無いがなんとなく・・・しいて言えば演義のマザコンなところと、いつまで経っても自分に自信が持てないうだうだっぷりがそういう印象を抱かせるのか。
郭嘉は脚が好きそうな気がするんですよ。わかりますか私の言わんとするところが。なんつーか、脚派の方が自信を持って堂々とエロい気がするんですよ。
・・・そんな心の底から何の役にも立たない考察でしょっぱなを潰しましたが、要するに、半月以上に及ぶ御姫様抱っこも徐庶の心には何も響いていなかったということです。
たぶん、銀屏の体調を悪くさせてしまった、関羽殿になんて言おう、ぐらいしか考えて無いんですよ。アホが。
で、そうなるとですよ?結局、家に帰った銀屏がちょっとボーッと幸せ気分に浸っていたとしても、さて翌日になってみれば、素材探しは病気が治るまで中止なんてことになりかねない。
この病はお前が何とかしなきゃ治らねえよという話なんだが徐庶は全く気付いていない。アホが。
百歩譲って、もう元気です!大丈夫です!と銀屏が押し切ったとしよう。素材探しが再開されたとしよう。だがそしたら、月英も一緒に来るだけだ。意味が無いんじゃー!!
ちょっとここで一回、誰かが割って入って何とかしてやらないと駄目だと思うんですよ。
天然な奴らはもういいので、ド直球ストレートを徐庶の後頭部にぶつけてくるくらいの、オブラートのない恋愛指南役が必要だと思うんですよ。
でもそんな奴が身近にいただろうか。無双キャラは基本、鈍いか回りくどいかのどっちかだから・・・特に蜀はほぼ全員天然ボケの集まりと言っていい集団だし・・・つうかこれ別に恋愛ゲームじゃないしな・・・
鮑三娘「ねえ関索ー!この間、徐庶殿が銀屏をお姫様ダッコで送って来たとこ見ちゃったんだけどー!もしかしてあの二人って、デキてる!?」
いたよ。
そうだよ、無双の歴史ネタにほぼ全く絡むことなく、恋する為だけに生きてるキャラがここにいるじゃないか。
関索「いや?残念ながら、銀屏の片思いみたいだね、あの二人は」
鮑三娘「えー!?うっそ、銀屏ってあんなのが好みなのー!?信じらんない、超ムリ、だってあの人、クサイしー!」
言ったよ。
言ってしまったよこの女・・・たぶん誰もが薄々思ってたけどあえて気付かないフリしてた事を・・・
私もな、このテーマ始めたときから実は疑問だった、なんで銀屏は徐庶の匂い平気なのかなって。中々無視はできないはずだよ、仲間にするのさえ躊躇するほどのものだ、ましてや恋人にしたいなどとどうして思えるのか・・・
いや、しかしだな。たとえそうだとしても、そこまではっきり言う事ないだろうよ。
お前の好きな関索だって、今は若いからいいだろうけど、あと20年もすりゃ何らかの匂いは発するようになるんだぞ。大体そんな、頭にお花つけた、言っちゃ悪いが脳のすっトロそうな男・・・
関索「はは。まあ銀屏はあの怪力だろう?重さの感覚が鈍いのと同じで、匂いの感覚も鈍いのかも知れないな」
お前天才か関索。
そういうことかー!!!全ての説明がついたわ私の中で!!銀屏の感覚の鈍さで色々助かっているわけか!!
つうかそれならますます徐庶の相手ができるの銀屏しかいないんじゃね!!
あの子を逃したら徐庶は一生、私生活ではフード被ったままの人で終わる!
なんとかしなければ!
鮑三娘「そっかー。あれ、でもなんで片思いなの?銀屏超可愛いのに。徐庶殿って彼女いるわけ?」
関索「さあ、どうかな」
鮑三娘「えー絶対無いよ。彼女いたらあんな髭とか髪とか有り得ないしー」
ショボショボでボサボサだもんね。それはそうね。
でももう、あんまり言うのはやめてやれ。徐庶がどんどん気の毒な感じになっていくから。
鮑三娘「一緒に帰って来たってことは二人でお出かけしたんでしょ?だったら脈あると思うしー」
関索「お出かけって言っても、素材探しだよ。それに、月英殿も一緒だそうだ」
鮑三娘「え!?なんで!?超空気読めなくない、あのオバサン!?」
言ったか。
言ってしまったか、言ってはいけない言葉を。
すげえな鮑三娘、言いたい放題っぷりで法正を超えた。
つうかクサイとかオバサンとか、そこまで言うほどこの子はあの二人を知ってるんだろうかと思ったら、おっとどっこいちゃんと知ってた、なぜなら将星モード地方平定の襄陽組で一緒だったからだ。
襄陽組=関索・鮑三娘・諸葛亮・月英・徐庶。
完全に徐庶が可哀想。
夏侯惇といいこれといい、なんでこんな可哀想な組み合わせにするんだよ将星モードはよ!!
カップル二組+@の組は他に呉郡(孫策・大喬・周瑜・小喬・太史慈)もあるが!でも太史慈はなんかセーフな気がする、孫策も周瑜も男の友情を尊重してくれそう。
しかし襄陽は。
どこを切ってもダメだろ、あらゆるコンプレックスを刺激されて徐庶が死にそうになってる図しか見えない。
そして月英と鮑三娘が果たして上手くやっていけるのかも甚だ疑問。
鮑三娘「関索ー、あたしたちで何とかしよーよ。襄陽でも徐庶殿一人で可哀想だったしー」
おい、言われてんぞ。
鮑三娘「もしかしたら月英殿と不倫かも知れないけどー」
おい、とんでもないこと言われてんぞ。
鮑三娘「でも絶対銀屏の方が可愛いしー!関索の妹ならあたしの妹も同じだし、力になりたいってやつ?いいでしょ?」
関索「それはいいけど・・・でもどうやって、何をするんだい?」
鮑三娘「任して。あたしに考えがあるし!」
大丈夫なのか。本当に大丈夫なのか。
何かとんでもないモンスターを覚醒させた気がしないでもないが。
月英はきついところもあるが、基本は聡明で良い奥さんだぞ。変な修羅場を作るなよ!
大変な不安を抱えながら、銀屏の恋の行方を見守ろうと思います。