2007年1月8日設置
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十二宮編に見る聖域の危機管理対応。最終第4回は宝瓶宮から教皇の間までを考えて行きましょう。
宝瓶宮:カミュ
弟子に思いっきりやらせる事しか考えていません。残る宮が一つしか無いというのに二人を素通しするあたりも、最早組織を守ると言う概念すら無いのではないかと思わされます。
しかし、状況が状況です。騒動発生から既に10時間経過しており、事ここに至ってはもう「穏便な解決」など望むべくもないでしょう。
となれば、敢えてトップの首は好き落とさせ、自分は中立を保ちつつ組織の未来を考えるという方向にシフトチェンジしたのも頷けます。
中立を保つあまり攻撃しながら「避けろ!」と叫ぶなどやや混乱している様子も見受けられますが、全体敵には非常にクールな危機管理対応として評価できるでしょう。
双魚宮:アフロディーテ
危機管理対応の禁じ手「加害者のクセに謝らない」を使ってきました。これはいけません。被害者側から「一言詫びて下さい。そうすれば僕はもうこれ以上・・・」とこっち的にもこれ以上無いほどの条件を示してくれたのですから、大人しく謝っておけばよかったのです。それを「後悔もしていない。詫びるつもりも無い」と往復ビンタ的回答で拒絶。
この悪手にはさすがにネビュラストームをぶちかまされても仕方のないものがありました。
もしかすると、事態もここまで来たし今後の裁判に向けて不利な言質を取られないよう回答しているのかもしれません。「教皇がいたから大地の平和が今まで守られてきたのだ」、これは確かに裁判所でも一定の理解を得られるでしょう。しかし他の台詞が大体NGなので、多分結局駄目でしょう。
事件発生から11時間あったのならもう少しクレバーな対応を考えておいても良かったのではないかと残念です。彼はその時間を自宮の後の階段に薔薇を敷く為に使ったと思われますが、自宮の前の階段に敷いておいた方がたぶん良かった、こういう点でも危機管理対応として隙があります。
ただ、これだけ隙のある人材だからこの位置に引っ込められているとも考えられ、それなら聖域の危機管理体制的には妥当と言うしかないのかもしれません。蟹も後ろにすれば良かったのに。
教皇の間:サガ
敢えて言いましょう、見た目がNGです。謝罪の総責任者は少なくとも禿げていて下さい。謝罪とはいかに相手より身を低くできるかが重大なポイントです。イケメン・長髪・高身長、とんでもない話です。
欧米ならスマートでリーダーシップのある容姿が謝罪にもプラスに働くのかもしれませんが、今回の相手は日本人。こいつの人生調子乗ってると思われそうな要素はできる限り削らなければなりません。理想的な容姿は孫正義です、できる限り近づけてから会見に臨んで下さい。
さらに、冒頭で謝っておきながらすぐに言を翻す、これも完全にNGです。信用を失って記者からの追及が厳しくなり、質問時間が延びに延びて司会が切れる原因になります。言う事が二転三転するぐらいなら、一貫して謝りながら殴りつける方がまだマシです。
謝罪の際に涙を流すのも考え物です。2014年より前ならば「号泣会見」という言葉には野澤正平の余韻があり、そう悪いものではありませんでしたが、アフター野々村では完全にイメージが変わってしまいました。悪い上に馬鹿という印象を世間に与えかねませんので、会見での涙はできるだけ抑えましょう。
最後に、自害は絶対NGです。危機管理はいかに影響を最小限に食い止めつつ解決するかを目的とするものです。人命が失われてはもともこもありません。死んで名誉が挽回されるというのは誤解です。大抵の場合、挽回してから死なないと名誉は失われたままです。幸い、サガは死んだ後に挽回のチャンスがありましたが、普通の人にはできませんので、順序にはくれぐれも気をつけましょう。
以上、聖域の危機管理対応についてでした。こうして振り返ると、駄目な点がたくさんありましたね。
色々な悪手を重ねた結果、死者6名、行方不明者1名、重傷者4名を出す大惨事となってしまいました。
それもこれも、さっさと教皇が下まで降りて来て謝らなかったせいです。
謝罪は迅速に。危機管理対応は適切に。
これを教訓としまして、ネタを終了させていただきます。
おつきあいありがとうございました。
宝瓶宮:カミュ
弟子に思いっきりやらせる事しか考えていません。残る宮が一つしか無いというのに二人を素通しするあたりも、最早組織を守ると言う概念すら無いのではないかと思わされます。
しかし、状況が状況です。騒動発生から既に10時間経過しており、事ここに至ってはもう「穏便な解決」など望むべくもないでしょう。
となれば、敢えてトップの首は好き落とさせ、自分は中立を保ちつつ組織の未来を考えるという方向にシフトチェンジしたのも頷けます。
中立を保つあまり攻撃しながら「避けろ!」と叫ぶなどやや混乱している様子も見受けられますが、全体敵には非常にクールな危機管理対応として評価できるでしょう。
双魚宮:アフロディーテ
危機管理対応の禁じ手「加害者のクセに謝らない」を使ってきました。これはいけません。被害者側から「一言詫びて下さい。そうすれば僕はもうこれ以上・・・」とこっち的にもこれ以上無いほどの条件を示してくれたのですから、大人しく謝っておけばよかったのです。それを「後悔もしていない。詫びるつもりも無い」と往復ビンタ的回答で拒絶。
この悪手にはさすがにネビュラストームをぶちかまされても仕方のないものがありました。
もしかすると、事態もここまで来たし今後の裁判に向けて不利な言質を取られないよう回答しているのかもしれません。「教皇がいたから大地の平和が今まで守られてきたのだ」、これは確かに裁判所でも一定の理解を得られるでしょう。しかし他の台詞が大体NGなので、多分結局駄目でしょう。
事件発生から11時間あったのならもう少しクレバーな対応を考えておいても良かったのではないかと残念です。彼はその時間を自宮の後の階段に薔薇を敷く為に使ったと思われますが、自宮の前の階段に敷いておいた方がたぶん良かった、こういう点でも危機管理対応として隙があります。
ただ、これだけ隙のある人材だからこの位置に引っ込められているとも考えられ、それなら聖域の危機管理体制的には妥当と言うしかないのかもしれません。蟹も後ろにすれば良かったのに。
教皇の間:サガ
敢えて言いましょう、見た目がNGです。謝罪の総責任者は少なくとも禿げていて下さい。謝罪とはいかに相手より身を低くできるかが重大なポイントです。イケメン・長髪・高身長、とんでもない話です。
欧米ならスマートでリーダーシップのある容姿が謝罪にもプラスに働くのかもしれませんが、今回の相手は日本人。こいつの人生調子乗ってると思われそうな要素はできる限り削らなければなりません。理想的な容姿は孫正義です、できる限り近づけてから会見に臨んで下さい。
さらに、冒頭で謝っておきながらすぐに言を翻す、これも完全にNGです。信用を失って記者からの追及が厳しくなり、質問時間が延びに延びて司会が切れる原因になります。言う事が二転三転するぐらいなら、一貫して謝りながら殴りつける方がまだマシです。
謝罪の際に涙を流すのも考え物です。2014年より前ならば「号泣会見」という言葉には野澤正平の余韻があり、そう悪いものではありませんでしたが、アフター野々村では完全にイメージが変わってしまいました。悪い上に馬鹿という印象を世間に与えかねませんので、会見での涙はできるだけ抑えましょう。
最後に、自害は絶対NGです。危機管理はいかに影響を最小限に食い止めつつ解決するかを目的とするものです。人命が失われてはもともこもありません。死んで名誉が挽回されるというのは誤解です。大抵の場合、挽回してから死なないと名誉は失われたままです。幸い、サガは死んだ後に挽回のチャンスがありましたが、普通の人にはできませんので、順序にはくれぐれも気をつけましょう。
以上、聖域の危機管理対応についてでした。こうして振り返ると、駄目な点がたくさんありましたね。
色々な悪手を重ねた結果、死者6名、行方不明者1名、重傷者4名を出す大惨事となってしまいました。
それもこれも、さっさと教皇が下まで降りて来て謝らなかったせいです。
謝罪は迅速に。危機管理対応は適切に。
これを教訓としまして、ネタを終了させていただきます。
おつきあいありがとうございました。
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仕事で燃え尽きて、なんだかよくわからないがカノンに「ジュリアに傷心」を歌ってもらいたくなっています。
別に替え歌にしなくてもいい。28歳にして「俺達都会で大事な何かを失くしちまったね」って本気で言ってみて欲しい。
~ジュリアンと傷心~
七つの 柱が
老師の聖衣にやられて沈む
俺ら 敵の掌で 踊る
傷心(ハートブレイク) Party night
悲しい男が崖から落ちて
海の神に変わったよ
So silent night
檻を抜けてく俺を
tears in my heart
特に 気づきもしなかった 兄
俺たちあの時 大事な何かを
失くしちまったね
Ol' My Jullian 覚えてるかい
俺たち 見てた夢
帰ろうぜ あの毎日へ
Dream break
Ol' my my my my…Jullian
・・・・
片耳ピアスが似合う男というジャンルで藤井フミヤを超える人は、まだいないと思うんです・・・
別に替え歌にしなくてもいい。28歳にして「俺達都会で大事な何かを失くしちまったね」って本気で言ってみて欲しい。
~ジュリアンと傷心~
七つの 柱が
老師の聖衣にやられて沈む
俺ら 敵の掌で 踊る
傷心(ハートブレイク) Party night
悲しい男が崖から落ちて
海の神に変わったよ
So silent night
檻を抜けてく俺を
tears in my heart
特に 気づきもしなかった 兄
俺たちあの時 大事な何かを
失くしちまったね
Ol' My Jullian 覚えてるかい
俺たち 見てた夢
帰ろうぜ あの毎日へ
Dream break
Ol' my my my my…Jullian
・・・・
片耳ピアスが似合う男というジャンルで藤井フミヤを超える人は、まだいないと思うんです・・・
十二宮編に見る聖域の危機管理対応。第3回は天蠍宮から磨羯宮までを考えていきたいと思います。
■天蠍宮:ミロ
「お前にはカミュの気持ちがわからんのか!」。当人の気持ちを我がことのようにマスコミに語ってしまう関係者の友人登場。
善意からとはいえ報道を偏らせ、事態をややこしくする存在です。緘口令は末端まできっちり布かなければいけません。
それにしても、こんなど真ん中の位置にいながら一人だけ学部が違うかのようなこの部外者感は一体なんなのでしょうか。
深い事情を何も聞かされていなさそうだがやる気だけはやたらある。組織の人間というよりその近所のトンカツ屋のオヤジのような存在です。なぜそんな人間をこの位置に。
解せません。聖域の人事。
■人馬宮:アイオロス
「彼の指導は厳しかったが愛情があった。今の人とは違って・・・」などと語られる伝説のOBです。
本来、こうした傑物がいたということは組織にとってプラスのはずですが、現在の担当者がそれと比較され、過度に貶められる要因にもなりえます。
特に偉人が故人である場合は神格化されやすく、その伝説の人が悪人を見落としたから今の事態が生じてるんじゃないかといったことは問題にされません。
また、彼の書き残した遺志などがむしろ被害者側の名分として利用され、結束を強化させてしまう場合もあり、そうなると「あの遺言は遺した場所からしてもむしろ黄金聖闘士に宛てた物だったんじゃないのか」「聖衣が動いたのは本当に故人の遺志なのか。青銅をずっと見守ってたテレキネシスの強い人が何かしたんじゃないのか」といった夢の無い意見は封殺されます。
傑出した先人がいた場合、後任の立場は非常に難しいものになります。
しかし立場が難しいからとなんとなく先人の真似をしていては、未曾有の危機に陥った時に対処方法が考えられず、後手に回って自滅することになります。
先人がどんなに偉大であっても、後任者は常に自分をしっかり持って組織運営にあたりましょう。危機に陥る前の危機管理と言えます。
■磨羯宮:シュラ
通り抜けたと思って力を抜いたところを背後から急襲。いけません。危機管理と言うか、これ自体がもう危機の勃発です。誰もが言うでしょう「聖闘士でこんな反則は見た事がない!」と。それまで聖闘士など見た事も聞いた事も無かった人も千年前からルール知ってたと言わんばかりに言ってきます。山羊座は地味だからどうせ注目されていない等と油断していると痛い目にあうので気をつけて下さい。
また、蟹の宮でもそうでしたが、意味も無く余罪を披露して相手を挑発するのはやめましょう。
「俺は山羊座のシュラ!そして逆賊アイオロスを半殺しにした男よ!!」、なぜ名前で終わっておかないのか。
振り返ってみても、磨羯宮の闘いは実質話し合いで解決しているのです。無用な反則・挑発がなかったら、別に切ったりハッたりせず誰も死なずに済んでいたかもしれません。
簡単に挑発に乗る被害者サイドにも問題はありますが、紫龍がここまでに戦ったのは蟹なので、不意打ちをうけてこいつもあれと同じかと思わた可能性があります。危機管理対応は解決が延びれば延びるほど信頼を失うものです。だからこそ、ここにきて暴力先行は全くいただけません。
後を引き受ける人ほど慎重居士を心がけましょう。
ここまで対応がのびると、本来の問題から派生して要素が増え、統率が取れなくなってきました。もはや何を守りたいのか、目的を見失いつつあるようです。
<聖域の危機管理対応4へ続く>
■天蠍宮:ミロ
「お前にはカミュの気持ちがわからんのか!」。当人の気持ちを我がことのようにマスコミに語ってしまう関係者の友人登場。
善意からとはいえ報道を偏らせ、事態をややこしくする存在です。緘口令は末端まできっちり布かなければいけません。
それにしても、こんなど真ん中の位置にいながら一人だけ学部が違うかのようなこの部外者感は一体なんなのでしょうか。
深い事情を何も聞かされていなさそうだがやる気だけはやたらある。組織の人間というよりその近所のトンカツ屋のオヤジのような存在です。なぜそんな人間をこの位置に。
解せません。聖域の人事。
■人馬宮:アイオロス
「彼の指導は厳しかったが愛情があった。今の人とは違って・・・」などと語られる伝説のOBです。
本来、こうした傑物がいたということは組織にとってプラスのはずですが、現在の担当者がそれと比較され、過度に貶められる要因にもなりえます。
特に偉人が故人である場合は神格化されやすく、その伝説の人が悪人を見落としたから今の事態が生じてるんじゃないかといったことは問題にされません。
また、彼の書き残した遺志などがむしろ被害者側の名分として利用され、結束を強化させてしまう場合もあり、そうなると「あの遺言は遺した場所からしてもむしろ黄金聖闘士に宛てた物だったんじゃないのか」「聖衣が動いたのは本当に故人の遺志なのか。青銅をずっと見守ってたテレキネシスの強い人が何かしたんじゃないのか」といった夢の無い意見は封殺されます。
傑出した先人がいた場合、後任の立場は非常に難しいものになります。
しかし立場が難しいからとなんとなく先人の真似をしていては、未曾有の危機に陥った時に対処方法が考えられず、後手に回って自滅することになります。
先人がどんなに偉大であっても、後任者は常に自分をしっかり持って組織運営にあたりましょう。危機に陥る前の危機管理と言えます。
■磨羯宮:シュラ
通り抜けたと思って力を抜いたところを背後から急襲。いけません。危機管理と言うか、これ自体がもう危機の勃発です。誰もが言うでしょう「聖闘士でこんな反則は見た事がない!」と。それまで聖闘士など見た事も聞いた事も無かった人も千年前からルール知ってたと言わんばかりに言ってきます。山羊座は地味だからどうせ注目されていない等と油断していると痛い目にあうので気をつけて下さい。
また、蟹の宮でもそうでしたが、意味も無く余罪を披露して相手を挑発するのはやめましょう。
「俺は山羊座のシュラ!そして逆賊アイオロスを半殺しにした男よ!!」、なぜ名前で終わっておかないのか。
振り返ってみても、磨羯宮の闘いは実質話し合いで解決しているのです。無用な反則・挑発がなかったら、別に切ったりハッたりせず誰も死なずに済んでいたかもしれません。
簡単に挑発に乗る被害者サイドにも問題はありますが、紫龍がここまでに戦ったのは蟹なので、不意打ちをうけてこいつもあれと同じかと思わた可能性があります。危機管理対応は解決が延びれば延びるほど信頼を失うものです。だからこそ、ここにきて暴力先行は全くいただけません。
後を引き受ける人ほど慎重居士を心がけましょう。
ここまで対応がのびると、本来の問題から派生して要素が増え、統率が取れなくなってきました。もはや何を守りたいのか、目的を見失いつつあるようです。
<聖域の危機管理対応4へ続く>
