2007年1月8日設置
サイト→http://warakosu.syarasoujyu.com/
食品売り場に予想を覆す種類のキノコがあってびっくりしました。
た、ただマイタケを買いに来ただけだというのに・・・マイタケ、シイタケ、エリンギ、エノキ、ナメコ、シロマイタケ、ハナビラタケ、ブナシメジ、タモギタケ、ヤマブシタケ、アワビタケ、マッシュルーム、ホワイトマッシュルーム、巨大ホワイトマッシュルーム・・・なんかすごいありました。
時代はキノコか。キノコなのか。
た、ただマイタケを買いに来ただけだというのに・・・マイタケ、シイタケ、エリンギ、エノキ、ナメコ、シロマイタケ、ハナビラタケ、ブナシメジ、タモギタケ、ヤマブシタケ、アワビタケ、マッシュルーム、ホワイトマッシュルーム、巨大ホワイトマッシュルーム・・・なんかすごいありました。
時代はキノコか。キノコなのか。
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どがばたん!
シロ「ドクツルタケっ!!」
ドク「!な、なんだどうした!?」
シロ「スギヒラタケ来てる!!」
ドク「・・・は!?」
スギ「・・・・・・・・」
シロ「スギヒラタケ、中入っていいよ。ドクツルタケは全然なんともなかったんだ。起きてる」
ドク「・・・・・おい、そこまでなんともなくはねえよ」
スギ「・・・・ドクツルタケ」
ドク「!・・・・」
シロ「ドクツルタケ、さっき私が言ったこと覚えてるな?頼むね」
ドク「頼む?何を?」
シロ「ほら!スギヒラタケに、ほら!(好きだって!)」
ドク「・・・・・何その口パク」
シロ「わかっただろ?ね!よろしく!」
ドク「あ、おい・・・・!」
ぱたん。
ドク「・・・・・・・・・・~っ」
スギ「・・・・・・・ドクツルタケ」
ドク「・・・・・・・・」
スギ「・・・・ケガ、痛い?」
ドク「・・・・。あいつが言ってたろ。全然なんともない」
スギ「包帯、してるね。入院も、してるね」
ドク「・・・・まあ、手術したからな」
スギ「・・・・・じゃあやっぱり、痛いね」
ドク「・・・・・・・・・・」
スギ「・・・・・・・ごめんなさい」
ドク「スギ・・・・・」
スギ「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい!ドクツルタケ、ごめんね・・・・ごめんなさい・・・っ!」
ドク「泣くなよ。俺お前のこと責めてなんかいないだろ」
スギ「ごめんなさい・・・・ごめんなさい・・・・っ」
ドク「本当になんともねえし。むしろ大した事無いのに騒ぎ過ぎだってここの医者に怒られたぐらいなんだよ。顔上げろよ。俺大丈夫だって」
スギ「ごめんなさい・・・・・ごめんなさい・・・・・」
ドク「・・・・俺もさ、悪かったんだよな、スギ。食用から毒性に変わって、きっとお前自身が一番怯えてたはずなんだ。怖かったろ。自分が突然毒に変わるなんて」
スギ「・・・・・・・っく・・・・・・・うっく・・・・・」
ドク「そんなときに食用に変わる方法聞きに来たなんて言って、俺ほんと馬鹿だったよ。そんなこと言われたら普通誰だって怒るし殴りたくもなるだろ。今度のことは、俺の自業自得ってやつだ。な?」
スギ「・・・・・・・・・っく・・・」
ドク「傷だって浅かった。お前に本気でキノコ殺す気なんかなかったんだ。俺が意識なくしたのは・・・・なんつうか、前日からの疲れと精神的ショックみたいな・・・・とにかくお前にやられたせいじゃねえよ。どっちかっつうとシロのせ・・・・いやとにかくお前のせいじゃねえよ。わかった?」
スギ「・・・・・・・・・・」
ドク「スギ。聞いてるか?」
スギ「・・・・・・・・・うん」
ドク「お前まさか警察行ったんじゃないだろうな」
スギ「・・・・・まだ、行って無い。これから・・・行く」
ドク「やめろって!頼むからそれだけはやめて。頼むから」
スギ「・・・・なん、で・・・」
ドク「女の子に刺されて入院してました、なんて知れ渡ったら俺もう生えていけねえ。もの凄くかっこ悪い」
スギ「・・・・・・・・・・・・」
ドク「警察はお前のこと何にもしらねえし。そういうキノコにあんまりどうこう言われたくないだろ。俺はお前がもう二度とやらないって言ってくれれば、それ信じて終わりたいんだ」
スギ「・・・ドクツルタケ・・・・」
ドク「やらないよな?」
スギ「うん・・・・・・やらない。絶対絶対、絶対にもうやらないよ・・・・っ」
ドク「ならそれでいい。・・・・・スギ」
スギ「・・・・・うん・・?」
ドク「お前、よく頑張ったよ。俺がいなくなった後、腐生菌の仕事ずっとちゃんとやってたんだな」
スギ「・・・・・・・・・・」
ドク「もうガキなんて呼べないな。スギ、お前ほんとよく頑張った」
スギ「・・・・・・・・っ、く、う・・・・・っ・・・・」
ドク「泣くな」
スギ「・・・・・・・う・・・・スギね・・・・スギね・・・・っ」
ドク「うん」
スギ「頑張ったの・・・・・ずっと誰かに誉めて欲しかったんだ・・・・っ」
ドク「・・・・そうだよな。ごめんな、会ったときにすぐ言ってやらなくて」
スギ「ううん・・・・・ううん・・・・・っ」
ドク「百回でも千回でも、俺が誉めてやる。お前ほんとよく頑張ったよ、スギ」
ツチ「・・・・ううっ、いい話だ・・・・ぐすっ、よかった、よかったなあスギヒラタケ君っ」
シロ「うん、ほんとよかった・・・!おじさん、すみません、もう少し後ろに下がって・・・・」
ツチ「ぐすっ、ずびっ、ふぶしっ!」
シロ「いたたた・・・おじさん、押さないでってば、おじさ・・・・!」
ドク「・・・シロ。お前そこで何やってる」
シロ「!」
ドク「引っ込んでもムダだぞ。今までずっと覗いてたのか、おい。お前ちょっとこっち来い」
シロ「あ、あはは・・・・・だって心配で・・・・・ねっ?おじさんっ?」
ツチ「そ、そうなんだよ!心配で心配でおじさんも歳だからもう心配で!!」
ドク「・・・・・誰だあんた」
シロ「ツチグリさんだよう、やだなあドクツルタケ、知らないの?」
ドク「お前はこのおっさんの何をそんなに知ってんの?」
シロ「し、知ってるさあ。名前と、眼鏡と、大体の歳とか?」
ドク「50歳ちょいくらい、みたいな?俺だって知ってるなそれ。見りゃわかるからな」
ツチ「・・・・一応45歳なんだが・・・・」
シロ「それから、ツマミタケママのお店の常連さんだってことも知ってるよ!そうだよねおじさん!オカマスナック赤い籠のお客さんだよね!」
ツチ「お、お嬢ちゃん、そういうことはあまり大きな声で言わないで欲し・・・・」
ドク「あの店の常連?なんで?普通のキャバクラ行きゃあいいのに・・・・って、そうか、キャバ嬢にモテないんだなきっと」
ツチ「ドクツルタケ君・・・・本菌目の前にしてその推理はちょっと・・・・」
シロ「でも赤い籠ならキノコたち皆優しいからおじさんもモテるよね?」
ツチ「無垢な傘して言ってることひどすぎるよ君!!」
スギ「・・・・・・・・」
シロ「あ、そうだ。ドクツルタケ、言った?まだ言って無くない?」
ドク「何を」
シロ「だからほら!ほらあれ!」
ドク「・・・・・・。あー、あれ。あれな」
シロ「そう!あれ!」
ドク「スギヒラタケ。シロがお前のこと好きだって」
スギ「!?」
シロ「そうじゃないだろドクツルタケ!!」
ドク「そうだろ。違うの?」
シロ「ち・・・違ぅわないけど・・・・!」
ドク「スギ、こいつと友達になってやって。馬鹿だけどこいつ」
シロ「ドクツルタケ!」
スギ「・・・・・・スギと友達?・・・そんなわけないよね。スギ、シロフクロタケのこと嫌いって言っちゃったもん」
ドク「安心しろよ。こいつそういうの全く聞かないタチだから」
シロ「そんなこと言われたっけ??」
ドク「ほら」
スギ「・・・・・・。本当に友達になってくれるの?」
シロ「なるよ!なるよねえドクツルタケ!」
ドク「俺はもとから友達だし」
スギ「・・・・・・っ!」
シロ「あ!泣かないで、スギヒラタケ。どうしたの?ドクツルタケの言い方が冷たかった?そうだね?」
ドク「・・・・・ちげえだろ」
スギ「・・・・・・ごめんね、シロフクロタケ、ごめんね」
シロ「え!?なんで!?」
スギ「ひどいこと言ってごめんね。スギ・・・・スギ、友達できて嬉しいの。嬉しいから、泣くんだよ」
シロ「そ、そっか。うん、じゃあもういっぱい泣いちゃったほうがいいね」
スギ「うん・・・・・・・いっぱい泣いたら、ちょっとは毒が無くなるかな」
シロ「!そうだね。きっと毒、なくなるよ」
スギ「・・・ありがとう」
き・き・きのこ!で始まる歌がマジであると複数の方からコメントいただきました。
検索してみたらディズニー・ドライブミュージックというCDに入ってるとのこと!注文した!
早く届かないかなー。
ところで、私は物心ついた時から都内に住んでいますが、都内と言っても決して都会ではなく、子供の頃は外で色んなものを採って遊んだものでした。
桑の木によじのぼって桑の実食べたり、赤や黄色の木いちご見つけて食べたり、ツクシとって食べたり、川向こうにクルミ見つけて石ぶつけて落として下流でつかまえたり、ツツジ片っ端からむしって蜜吸ったり、ノビル見つけて引っこ抜いたり、色々してましたね。
公園に生えたツクシなんか生で齧ってましたよ。散歩する犬の存在とか念頭に無かったですよ当時は。恐ろしい話だ・・・
で、そんな色々採って食べた中で一番鮮明に覚えてるのが、桑の実をね、普通は一口で食べるんだけどたまたま二口で食べる気になって半分齧ったんですよ。そしたら残った方の切り口にイモムシが丸まってた。
私的にもイモムシ的にもギリギリセーフな事件でした。
10匹や20匹は知らない間に食ってたんだろうなあ、あの頃・・・・。
検索してみたらディズニー・ドライブミュージックというCDに入ってるとのこと!注文した!
早く届かないかなー。
ところで、私は物心ついた時から都内に住んでいますが、都内と言っても決して都会ではなく、子供の頃は外で色んなものを採って遊んだものでした。
桑の木によじのぼって桑の実食べたり、赤や黄色の木いちご見つけて食べたり、ツクシとって食べたり、川向こうにクルミ見つけて石ぶつけて落として下流でつかまえたり、ツツジ片っ端からむしって蜜吸ったり、ノビル見つけて引っこ抜いたり、色々してましたね。
公園に生えたツクシなんか生で齧ってましたよ。散歩する犬の存在とか念頭に無かったですよ当時は。恐ろしい話だ・・・
で、そんな色々採って食べた中で一番鮮明に覚えてるのが、桑の実をね、普通は一口で食べるんだけどたまたま二口で食べる気になって半分齧ったんですよ。そしたら残った方の切り口にイモムシが丸まってた。
私的にもイモムシ的にもギリギリセーフな事件でした。
10匹や20匹は知らない間に食ってたんだろうなあ、あの頃・・・・。
き・き・きのこ き・き・ききのこ!
き・き・きのこ き・き・ききのこ!
菌糸!(キンシ!)
胞子!(ホウシ!)
野原に生える!
山にも生える!
きのこはどこにもは・え・る!(ハエル!)
土の下から (し~た~から~)
樹皮の下から (う~え~まで~)
アイツは全てに入り込む
そしてするのさ
分解!
き・き・きのこ き・き・ききのこ!
き・き・きのこ き・き・ききのこ!
き・き・きのこ き・き・ききのこ!
き・き・きのこ き・き・ききのこ!
(マッシュルーム・・・!)
・・・・ドラマがあまりにも重い展開になってしまったので、きのこを嫌いになる人がいるのではないかと思い、きのこのアグレッシブさを表現すべく歌を作ってみました。
メロディ?・・・・気合いで。
・・・・キノコは菌子で繁殖したり、胞子で繁殖したり、色んなやり方で増える。
本体は菌なので、試しにキノコを生やしてみて、土地が合わなかったら菌糸になって撤退、なんてことをするらしい。ってことは、キノコにしてみれば生やしたキノコが傷つけられても「あ、ちっきしょう、ここダメだ」ぐらいにしか思わないのかもしれない。
動物でも植物でもない第三の生物。それが菌物。
「ドクツルタケ!いなくなっちゃうって本当!?」
「ん?ああ。今準備してるとこ。菌糸にしようか胞子にしようか迷ったんだけど、菌糸延ばして移動するのも面倒だから胞子で飛んでくことにした。・・・・どの核持ってくかな・・・・」
「やだ!」
「!」
「やだよ!ドクツルタケ行っちゃうなんてやだ!」
「やだったって、もう決めた」
「やだやだ!スギ知ってるよ、スギのせいでしょ、スギが腐生菌で木枯らしちゃうからテングタケの皆怒ってるんでしょ、生きてる木が無くなっちゃったからドクツルタケここにいられなくなったんだよ!ドクツルタケは外生菌根菌だもん!」
「そんな風に考えるなよ。何でも自分のせいにするな、スギ。ナラタケじゃあるまいし、お前に木枯らす力なんかねえよ。お前は枯れた木か、もしくは枯れかかった木に生えるだけだ」
「同じことだよ!スギがいるってことは枯れるってことだもん!」
「馬鹿だな、お前が分解してやんなきゃなんの役にも立たない枯れ木がずっと転がってるってことなんだぞ。根元で待ってる次の若木が伸びられないだろ。腐生菌は有機物を食べて無機物に還す。植物はその無機物を食べて有機物を生む。そうやって自然は回るんだ。有機物を全部無機物に変えられるのは動物にも植物にもできない、菌物だけの力なんだ、お前は自分のしなきゃいけないことしてるだけだ」
「でも・・・・でも・・・・!」
「それに俺は木が無くなったから出てくわけじゃない。この辺がドクツルタケの群生地で人間が来なくなったからな、生えてるのもつまらなくなったんだ。もっと面白い場所に生えたいだけ」
「・・・・・なら、ならスギも一緒に行く」
「ダメ」
「なんで!」
「お前まだガキだから」
「!」
「人間の近くは厳しいんだよ。踏み潰されたり引っこ抜かれたりする。お前なんか有名な食用キノコなんだからあっという間に根こそぎ採られるぞ。街に行くのはちゃんと負けないだけの増殖力を身につけてから。な?」
「・・・・・・」
「じゃあな、スギ。元気でな」
「ドクツルタケ!いやだよう、行っちゃやだよう!」
「泣くなって。お前ほんとガキだ」
・・・・・・・・・・・・・・・・
ドク「・・・・・・・スギ」
シロ「え?」
ドク「・・・・・・・・・。寝てた?俺」
シロ「うん。ぐっすり」
ドク「・・・・・・・・・何か言ってた?」
シロ「スギって言ったよ今。スギヒラタケのこと?」
ドク「ほんと何でお前そういうとこだけ聞いてるわけ?」
シロ「聞いてちゃダメだった?」
ドク「・・・・・・今何時?」
シロ「もうすぐ夜になる」
ドク「・・・・もう帰れよ。昨日も帰ってないんだから」
シロ「うん・・・・・」
ドク「俺大丈夫だから」
シロ「・・・・・わかった。明日また来るね」
ドク「・・・・ああ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・
シロ「じゃあね、ドクツルタケ。おやすみー・・・・っ!?」
ツチ「ドクツルタケ君の病室はここかね」
シロ「あなたは・・・・」
ツチ「私はツチグリという者だ。この子の付き添いでね」
シロ「スギヒラタケ・・・・・!」
スギ「・・・・・・・・・」