2007年1月8日設置
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黄金聖闘士な夫たち最終回。第1位、シオン。
ネタ的にはシャカをラストに持って来たかったんですがしかし、教皇やりながらムウを育てた実績がやっぱり強すぎる。
仕事も家事も育児も全部花丸なのがこの事実だけで証明されていますよ。
これが育ったのがデスマスクとかだったら話は別ですよ?別っていうかランク下から数える方に堕ちますよ。だけどムウですからね。完璧じゃん。
シオンの迫力は、力強さというより圧倒的包容力から来てると思ってます。
子育てめちゃくちゃ上手そう。赤子の寝かしつけとかマジで得意そう。
子供を夫に任せて皿洗いしてた妻が、大丈夫?と戻ってきたら、「ああ、今寝たところだ」と囁き声で返事してくれる。もうなんか、包容力ありすぎて妻より母乳出そうな気すらしますよ。
また、シャカと同じく他人の善意を信じたい人格者。とはいえ願望のために現実を見失ったりはしない。サガを次期教皇から外すだけの堅実さはあります。
信じたい相手に不意打ちを食らって殺されましたが、この人にそんなことするの黒サガぐらいでしょうからたぶんそんなに気にしなくても良いでしょう。
仕事は適度に部下に任せる派なのでムウと違って忙殺されることもありません。
家事ができ、仕事ができ、子育てができ、これ以上何を望むことがありましょうか。
あと懸念点っつったらこの人に妻が必要なのかという事だけですよ。妻何かすることある?夫全部自分でできちゃうんだけど。
・・・いや、大丈夫でしょう。妻にも適度に仕事振ってくれるはずよ。なんたって教皇ですからね。人の使い方は心得ている。そこは信じて行きたい。
それに、冥界編では火時計点火後、童虎とガチで闘いを始めるまで4時間弱。この間は童虎と立ち話していたとしか考えられず、なんというか、同じ思い出を共有している相手とは仲良くやってくタイプなんだと思いますよ。だから夫婦も大丈夫よ。童虎と4時間語り合えるなら妻とだって語り合いながら生きていける。たぶん。
そんなわけでシオン様が1位ということになりました。
これにて黄金聖闘士の夫たちシリーズは終了です。ありがとうございました。
・・・終えてみて私が思うことは一つ。
一体、蟹は何なら勝てるのか。
デスマスクが良い意味で一位になれるランキング、求む。
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黄金聖闘士な夫たち。江戸女は彼の存在を忘れてんじゃないかと思われた方もいらっしゃったでしょう、しかし忘れてはいない、むしろこのランキングをワーストから始めたのは全てこの瞬間のためだった。というわけで第2位、カレーを作って妻を待つ夫・シャカ。
待って!いま説明するから!
私もまさかと思いましたよ。まさかなんですけどそのまさかですよ。
過去やってきた様々な考察において不動の電波枠だったシャカですが、こと「夫」となると最適任者に覚醒します。残りはあの方なんで、現役十二宮だったらもう1位ですよ。なんということだ。
まず。
とにかくシャカは我慢強い。
十二宮編でいきなり星矢たちをボコボコにしたインパクトから触ったら祟る人だというイメージがありましたが、実際は原作随所で誰より争いを避けようとしていた人だった。
デスクイーン島での一輝しかり、サガ教皇しかり、冥界編での対黄泉返り組しかり、シャカは出来る限り他人を善意に解釈して闘わないように努力しています。
葛藤している人がいたら、その人が善に目覚めるまで、黙って守りながら待っててくれる度量があるのではないでしょうか。
なので、妻の失敗に怒ったりしないと思います。
例えば、妻が黒焦げの唐揚げを晩飯に出した場合はこうです。
ごめんなさい、あなた。ちょっと失敗してしまって・・・
シャカ「・・・。この料理がもし全て焦げていたら食べるのをやめようと思ったが・・・不思議な事に中の方には一点の焦げも無い」
ごめんなさい、中は生だったのねごめんなさい。
カッ!!
シャカ「君は今、料理を失敗したことは全て忘れる・・・作った事も、材料を買った事も、全て記憶から消え失せるのだ」
・・・・
・・・はっ!あ、あら?私どうしたのかしら?晩御飯は?
シャカ「気がついたかね。今は事情を説明している暇は無い。外食するから支度を急ぎたまえ」
・・・やり方は多少非常識ですが、無かった事にしてくれますよ。シャカなりの優しさですよ。頑張ってるんですよ彼も。
さらに。
シャカは可愛い事に、慕う相手によって若干性格も変わる人です。
黒サガについていた時は弱者に対する慈悲など無いスタンスでしたが、上がアテナに代わった後の冥界編では、死んでいく冥闘士に対して残酷な事実を告げつつも「このシャカが悟り切れていないせいなのかな」と比較的マイルドな口調に押さえていますし、最終的には慈悲というか慈愛の権化のようになって散っています。
我慢強さの副作用でしょうか、慕う人に価値観を合わせていってる気がします。
その上、この人は気に入った人には尽くすタイプです。
サガに殴りこみをかけたアイオリアを体を張って止め、アテナのために死んで冥界へ単身乗り込む。一輝の時なんか、一輝本人の為には特に何もすることが無かったせいか、その弟の聖衣を修復してますからね。気に入った人の身内にまで尽くすんですよ。妻の親族との関係めっちゃ良好ですよ、間違いない。
というところを考えて行くと、例えば妻がよく働く人だった場合、シャカも感化された挙句甲斐甲斐しくカレーを作って待ってる展開は普通に有りうると思います。
家事はできる。聖闘士は全員最低限の自炊ぐらいはしてるはずだ。シャカなんかあれだけの庭を世話してるんだからきっと普通以上にできるに違いない。
妻は、シャカに飯作らせてる女として聖域の伝説になるのではないでしょうか。
シャカのこうした良さは結婚しないとわからない。傍からはなんであのシャカと上手くやっていけてんだろうと思われている。
そんな誤解されやすい男なので、悪い女は組みしづらいと見てもともと寄ってきません。仮に寄って来てうっかり結婚してしまっても、シャカが悪妻に合わせてブラック化するだけでそれはそれで仲良くやっていけるんじゃないか。
あと、細かいところでは、ミロやアイオリアがうっかり忘れそうな「今日は遅くなるから晩飯はいらない」連絡も、シャカなら欠かさない気がします。
死にながら阿頼耶識かいて寄越した男です、仕事の間に「晩飯不要」送ってよこすぐらい何でもないですよ。
というわけで、シャカ。第2位。
今まで電波枠だったのは不倫とかそういう人道に外れたネタだったから祟られただけですよ。
普通の幸せを求める人には祟ったりしない。シャカ、良い夫です。
黄金聖闘士な夫たち。第3位、アイオリア以上に減点要素が無い男・ミロ。
本当に無い。何も無い。
転職癖も無い、困った身内もいない、イケメンで性格が良いのは皆様ご存知の通り、それでいてなぜだろう、完璧過ぎる事も絶対に無い。
全然ありませんよ欠点が、あまりにも何もなさすぎて逆に浮気されそうな気がしてきました。
いや、悪い女は寄って来ないと思うんですよ。そこはアルデバランと違いますね。良い人だけど隙は無いタイプですからね。だから普通に善良な女性が妻になると思うんですよね。
で、結婚してみたら、ミロは抜群の安定感があるわけです。勤め先がブラック化しようがホワイト化しようがミロのやってることは別に変わらない。
なぜだろう。他人に流されない人というわけでもないのに。むしろ率先して流されるタイプなのに。足場がどんな傾き方しててもなぜかいつも同じ方向に流される。それがミロという男。
家庭は平和です。
ちょっと平和すぎて、妻は何か物足りなくなってきました。
そんな時に夫が、仲良くなった取引先の重役・カノンを家に連れてくる。
これもアルデバランと違うところなんですけどね。アルデバランを好きになるような妻なら、他のイケメンが家に来ても、「格好いい人だけど私は別に」って何事も無く終わると思うんですよ。
でも、ミロを好きになる妻ならカノンも好物なんじゃないでしょうか。なんとなく。
危ないですよこれは。
ただ、ミロの良いところは安定だけじゃなくて、実は家事が物凄く出来そうなところなんですよね。
家事の基本って、何はさておいても溜めないことじゃないですか。あいつ絶対溜めませんよ。流しに洗い物放ってあったら見つけ次第洗ってしまいますよ。そういうの我慢できないタイプ。あっと思ったら問答無用で行動してしまう。
しかも、なぜかはわからないんですけど、私、ミロになら洗濯物全部任せて良い気がするんです。
アイオリアにはあんまりやって欲しく無いのよ。やってくれそうでもなんか抵抗あるのよ。
こっちの下着をアイオリアに干してもらうのって恥ずかしくないですか?ムウとかアルデバランでも恥ずかしいしサガなんか言語道断だしシュラにそんなことさせられないじゃないですか?
でもミロならオッケーじゃないですか?
何が違うのかほんとわからないんだけども!
さらに、上も下も空き家で隣人がいない生活してたミロは、生活用品の備蓄も自然にできる人な気がします。
ちょっと隣から醤油借りてくるとかできなかったですからね。
トイレットペーパーなんか、切れそうになったらすぐ買って来て補充しといてくれますよ。男でこれ気づくのは地味にレベル高いですよ、なんかもうついでに生理用品買ってきてもらうのもアリな気がしてきました。ミロならオッケーよ、「は?」って言いながら普通に買ってきてくれる。
そう考えて行くと、もう結婚してなくてもいいからとりあえずミロと住みたい。ラクそうー。
妻は一瞬カノンにぐらつくことがあっても、色々考えるとやっぱりミロと一緒にいたい!ということで、末永く幸せに暮らしていけるんじゃないかと思いました。
黄金聖闘士な夫たち。4位・・・というか、もう同率3位でいい。88の星座一結婚指輪の似合う男・アイオリア。
減点ポイント、無い。
例の同窓会からの出題に完璧に答えると思うこの人は。
あなた、二次会に誘われてるんだけど、帰ってご飯作った方が良いかしら?
リア「いや、大丈夫だ。俺の事は気にせず楽しんで来い」
まあ!ありがとう!
リア「終電が無くなるようなら連絡しろ。迎えに行く」
いいわよそんな、悪いわ、ちゃんと早めに帰るから先に寝ていて?
リア「構わん。夜道を一人で歩かせたくないだけだ。終わったら掛けろ。ではな」
妻、二次会で間違いなくノロケる。
夫の自慢しちゃいますよ。してるうちに終電逃すんですよ。
ちなみに誤答の時は夫の愚痴&友達からの「えー何その旦那信じらんなーい!」「ちょっともうそれ別れたら!?」を挨拶代わりに妻は帰宅することになります。
アイオリアはほんと、普通に男気のある良い夫になってそうです。
仕事も堅実にこなすし、愚痴も言わない。
共働きなら荒っぽいながら家事もしてくれる。
多少短気なところがあるものの、忍耐強くないわけではない。
強いて問題を挙げるとすれば、義兄がだいぶ前から行方不明で会社の重要書類を盗んだ疑惑がかかっているところぐらいですよ。
社宅ではちょっと肩身が狭いかもしれない・・・ちょっとどころではないかもしれない・・・
でもまあ、妻はそれも覚悟の上で嫁いでるはずです。アイオリアがそういうの隠して結婚するわけないもの。逆にこの重い事情によって変な女が寄って来ない気もするし。
困難を乗り越える事で夫婦の絆はますます固くなる。と信じたい。
そんなわけで、アイオリアは全然離婚しなさそうだと思いました。素敵な旦那様です。
黄金聖闘士な夫たち。第5位、黄金聖闘士じゃない男・カノン。
家の事は何もしない上に、夕飯の前にスナック菓子を空ける、おかずがあるのにふりかけを使う、靴下とパンツは裏返したまま・ズボンはポケットにティッシュ突っ込んだまま洗濯機に放り込む、頼んでおいた風呂掃除を中々やらないので怒ったら「今やろうと思った」と言う、等、世間の駄目な夫のテンプレを全て踏んで通りそうなザ・28歳児。
同窓会かなんかで久しぶりに飲みに出かけた妻が「二次会に誘われてるんだけど、晩御飯大丈夫?帰って何か作る?」と電話をかけたら、「ああ、頼む」という誤答が返って来てしまう。
馬鹿め、その電話は質問では無く出題だ。正解は「俺は大丈夫だから楽しんで来い」の一答のみ。それ以外を答えると妻からのリスペクトがゼロになるという罠だ。気をつけろ。
・・・と、ここまではダメの見本みたいにダメな夫カノンですが。そんな彼がなぜトップ5に入るのかといいますと。
仕事の甲斐性が群を抜いている。
これに尽きます。
蟹と違って彼の場合、転職が成功してますからね。どこ行っても経営者に一発で好かれると言う天賦の才を持つ。
確かに彼の企画によって会社は潰れてるんですが、その責任を取ったのは常に経営者であって彼では無いところもミソです。カノンはさしたる障害も無く次の転職先に手厚く迎えられるという。
ていうかむしろそういうところが経営者に好かれる理由なんでしょうね。任せといたら何もかんも全部ガンガンやってくれるからなこの人。責任だけ取りゃいいんだもの、上司にしてみればすっごいラクだと思いますよ、こういう部下は。
妻にとっては良い時と悪い時の波が激しくハラハラし通しかもしれません。が、とりあえず株と同じで激動してる間は持っとけば良いんじゃないかみたいな。離婚するタイミングを掴めず、ずっと夫婦を続けてしまいそうです。
また、カノンを夫に持った場合、義兄がサガになるというのも美味しすぎます。
サガ、夫にはしたくないけど義兄なら最高じゃないですか。盆暮れ正月クリスマス、めっちゃ良い物贈ってくれそう。
カノンが全然子育てしない分、お義兄さんがなぜか責任感じてベビーシッターやってくれそう。ていうか甥姪をめちゃくちゃ可愛がってくれそう。顔同じだから子供にとっても問題ないんじゃないか多分。
妻は時々不思議に思うんですよ。
ねえあなた。お義兄さんってあんなに素敵な人なのに、どうしてお嫁さんが来ないのかしら。
これに対して肩をすくめて答える夫。
さあな。サガは問題あるからな。
お前が言うなよ。
妻は速攻ツッコミました。
が、しかし。
正月に義兄宅に招かれて華麗なもてなしを受けたりした帰り道、なんとなく思うんですよ。
お義兄さんに比べたら全然ダメな夫だけど、でも私はやっぱりこの人と結婚して良かった・・・、と。
プラスマイナスイコールプラスで、カノンは離婚まで行かないだろうなという気がしました。
・・・この程度のダメはどこにでもある事だそうですし・・・