2007年1月8日設置
サイト→http://warakosu.syarasoujyu.com/
拍手コメ「法正なんですけど。有害な小人は容赦なく排する、第一印象はとっつきにくい権力者って、その実態に触れる機会も少ない凡人の小者には十分怖いと思います」
なるほど。確かに。そうかもしれません。
その証拠に今、
無双界でも1、2を争う凡人キャラ小喬でプレイしていますが、
誰を呼んでも法正が来る
という謎過ぎる状態が発生していてとてつもなく怖いです。
なにこれえええええ!!バグ!?仕様!!?
隠れ処から孫権呼んでも程普呼んでも絶対法正来るんだけど!!
わ、私が悪かったのか・・・?
呉将の親愛台詞を集めたくて軽い気持ちで小喬で遊び始めたんだ。
周瑜を落し、朱然を落とし、徐盛を落とし、とっかえひっかえしまくった、それは確かにあまり褒められたことでは無かったかもしれない。でもプレイヤーってそういうもんだから・・・!
遊びながらたまたま成都に行って、オフの法正に出会ってしまったのが運のつきか。
なんか一人でぶつぶつ危険な事考えていたようだったが、こっちも熱くて真面目な呉の若者にちょっとマンネリを感じてたとこだったし、たまには毒も飲みたいわと出来心で隠れ処に呼んでしまった。
深い仲になるのに三度会えば十分だった(仕様)。
十分だったからその後はもういいやと思って関係解消したつもりでいたのに・・・
法正は顔に似合わないけど思った通りマメな奴で・・・
周瑜も朱然も徐盛も全然くれなかった贈り物をなんかガンガン送ってくれて・・・!
こっちがまた李典あたりと遊んでる間に色々届きまくって・・・!
最初は「霊芝」だった。マンネンタケ科マンネンタケ属、サルノコシカケに似ている貴重なキノコ。延命の薬とされているが長期服用すると血便等のやばい副作用が出ると近年報告されている。
そんな貴重な品を私に・・・法正、優しい・・・
続いては「極上の魚」が届いた。一級品アイテム。法正の本気を感じた。この辺りからちょっと寒気は感じた。
さらに続いて「蒲」が届いた。なんかいきなりトーンダウンしてね?蒲ってもう徐庶が道でちぎって持ってきたただの葉っぱのイメージなんだけど。
・・・とか思っていたのだが、蒲の花言葉は「素直」「慌て者」「慈愛」「従順」「無分別」等。要するに無邪気で天真爛漫な女性に贈る花だと知り、まさに小喬のための一輪であることに衝撃を受けた。法正、まさかそこまで考えて・・・・?
こっちが関係解消したつもりでいる分、一方的な執着が怖くなってきた。
・・・待って。落ちつけ。隙のないプレゼント攻勢に色んな意味で心がぐらつくが、小喬は呉の宝だ。蜀の軍師と添い遂げるわけにはいかん。申し訳ないし後が怖いけど、無視させてもらう。
そうだ孫権様にお手紙書いて来てもらおう。怖いヤクザに狙われてるんです、助けて下さい。
まあさすがに3回も贈り物届いて無視したら、ゲームシステム的にも好意がダウンとか?あるんじゃない?もう大丈夫じゃない?これ以上贈って来ないんじゃない?
そう思ってたら戸口に法正ですよ。
押し掛けて来やがった・・・!
ていうか孫権様どうした!!?何で来ないの!?嘘でしょ!?消された!?
法正、お前何の用だよ!!
法正「あなたの側は不思議と心地がいい・・・。そちらも同じ気持ちなら、これ以上ない幸福ですよ」
脅迫来た・・・!
え、ばれてる?お前を呼ばなくなって後、さらに男遊びを重ねた事を、既に知ってるの!?
そして孫権どこやったのほんとに!
法正「俺が入り浸ってあなたに近づく者が減ったかと・・・。寂しいとは言わせませんよ。この悪党が、何人分でも相手をしますから」
怖すぎるんだけど。
絶対孫権消されたよ(データが)。他の人も消されてるかもしれない。
そんなことありうるの?無双8ってなんなの?
いったん来てしまうと法正がロック状態になって隠れ処移動してもどこまでも追ってくるので、小喬はやむなく彼を護衛武将にしました。そして速攻別れました。
ぜぇ・・・ぜぇ・・・(心の息切れ)
よし・・・これでいったん法正との関係は切れた。はず。
貢物箱にも何も届いてない。他キャラと関係を深めて法正のキャッシュ(?)をクリアするなら今しかない。新キャラのジジイ・程普でも呼ぼう。
程普カモン!
そしたら戸口にまた法正よ。
なんでだああああああああ!!!!
法正「俺が入り浸ってあなたに近づく者が減ったかと・・・。寂しいとは言わせませんよ。この悪党が、何人分でも相手をしますから」
減ったって言うか消されてる絶対!おかしいだろ!何やってんのこのヤクザ!
バグなのか、私の操作が何か問題なのか。
どっちにしても聞きたい、なぜ周瑜でも朱然でも徐盛でもなくよりによって法正が来るのか。
怖いよー!
なるほど。確かに。そうかもしれません。
その証拠に今、
無双界でも1、2を争う凡人キャラ小喬でプレイしていますが、
誰を呼んでも法正が来る
という謎過ぎる状態が発生していてとてつもなく怖いです。
なにこれえええええ!!バグ!?仕様!!?
隠れ処から孫権呼んでも程普呼んでも絶対法正来るんだけど!!
わ、私が悪かったのか・・・?
呉将の親愛台詞を集めたくて軽い気持ちで小喬で遊び始めたんだ。
周瑜を落し、朱然を落とし、徐盛を落とし、とっかえひっかえしまくった、それは確かにあまり褒められたことでは無かったかもしれない。でもプレイヤーってそういうもんだから・・・!
遊びながらたまたま成都に行って、オフの法正に出会ってしまったのが運のつきか。
なんか一人でぶつぶつ危険な事考えていたようだったが、こっちも熱くて真面目な呉の若者にちょっとマンネリを感じてたとこだったし、たまには毒も飲みたいわと出来心で隠れ処に呼んでしまった。
深い仲になるのに三度会えば十分だった(仕様)。
十分だったからその後はもういいやと思って関係解消したつもりでいたのに・・・
法正は顔に似合わないけど思った通りマメな奴で・・・
周瑜も朱然も徐盛も全然くれなかった贈り物をなんかガンガン送ってくれて・・・!
こっちがまた李典あたりと遊んでる間に色々届きまくって・・・!
最初は「霊芝」だった。マンネンタケ科マンネンタケ属、サルノコシカケに似ている貴重なキノコ。延命の薬とされているが長期服用すると血便等のやばい副作用が出ると近年報告されている。
そんな貴重な品を私に・・・法正、優しい・・・
続いては「極上の魚」が届いた。一級品アイテム。法正の本気を感じた。この辺りからちょっと寒気は感じた。
さらに続いて「蒲」が届いた。なんかいきなりトーンダウンしてね?蒲ってもう徐庶が道でちぎって持ってきたただの葉っぱのイメージなんだけど。
・・・とか思っていたのだが、蒲の花言葉は「素直」「慌て者」「慈愛」「従順」「無分別」等。要するに無邪気で天真爛漫な女性に贈る花だと知り、まさに小喬のための一輪であることに衝撃を受けた。法正、まさかそこまで考えて・・・・?
こっちが関係解消したつもりでいる分、一方的な執着が怖くなってきた。
・・・待って。落ちつけ。隙のないプレゼント攻勢に色んな意味で心がぐらつくが、小喬は呉の宝だ。蜀の軍師と添い遂げるわけにはいかん。申し訳ないし後が怖いけど、無視させてもらう。
そうだ孫権様にお手紙書いて来てもらおう。怖いヤクザに狙われてるんです、助けて下さい。
まあさすがに3回も贈り物届いて無視したら、ゲームシステム的にも好意がダウンとか?あるんじゃない?もう大丈夫じゃない?これ以上贈って来ないんじゃない?
そう思ってたら戸口に法正ですよ。
押し掛けて来やがった・・・!
ていうか孫権様どうした!!?何で来ないの!?嘘でしょ!?消された!?
法正、お前何の用だよ!!
法正「あなたの側は不思議と心地がいい・・・。そちらも同じ気持ちなら、これ以上ない幸福ですよ」
脅迫来た・・・!
え、ばれてる?お前を呼ばなくなって後、さらに男遊びを重ねた事を、既に知ってるの!?
そして孫権どこやったのほんとに!
法正「俺が入り浸ってあなたに近づく者が減ったかと・・・。寂しいとは言わせませんよ。この悪党が、何人分でも相手をしますから」
怖すぎるんだけど。
絶対孫権消されたよ(データが)。他の人も消されてるかもしれない。
そんなことありうるの?無双8ってなんなの?
いったん来てしまうと法正がロック状態になって隠れ処移動してもどこまでも追ってくるので、小喬はやむなく彼を護衛武将にしました。そして速攻別れました。
ぜぇ・・・ぜぇ・・・(心の息切れ)
よし・・・これでいったん法正との関係は切れた。はず。
貢物箱にも何も届いてない。他キャラと関係を深めて法正のキャッシュ(?)をクリアするなら今しかない。新キャラのジジイ・程普でも呼ぼう。
程普カモン!
そしたら戸口にまた法正よ。
なんでだああああああああ!!!!
法正「俺が入り浸ってあなたに近づく者が減ったかと・・・。寂しいとは言わせませんよ。この悪党が、何人分でも相手をしますから」
減ったって言うか消されてる絶対!おかしいだろ!何やってんのこのヤクザ!
バグなのか、私の操作が何か問題なのか。
どっちにしても聞きたい、なぜ周瑜でも朱然でも徐盛でもなくよりによって法正が来るのか。
怖いよー!
PR
あるところに下山咲(しもやまさき)という場所がございまして・・・
そこではキノコが人間と同じように毎日暮らしておりました。
人間と同じように暮らしておりますと、人間と同じように怪我することもございます。
そんな時にはキノコも医者にかかるのです。
キノコの中にも名医はおります。ヤブ医者もおります。
治れば名医、枯れればヤブでございます。

菌曜連続???ドラマ
キノコな僕ら
第十八話 菌急手術
クモタケによって病院に運び込まれたドクツルタケは、そのまますぐに手術室へ送られました。
菌急手術でございます。
彼の後を追って遅れて到着したキノコ達・・・シロフクロタケ、ツマミタケ、カエンタケは、手術室の前で無為の時間を過ごしました。
シロフクロタケが幼菌のように固く縮こまって言葉も無く祈っているのを、ツマミタケが励まします。
「シロちゃんッ!大丈夫よッ!考えてみれば、アタシたちキノコじゃない!子実体が傷ついたくらいでどうなるものでもないわッ!菌糸が無事ならまた生えればオッケーよッ!そうでしょぅカエンタケちゃん!?」
「・・・とは限らねえぜ」
ここまでの流れをもともこも無くするツマミタケの台詞を、低く否定するカエンタケでございます。
「他菌に刺されるってなぁ、自己崩壊すんのとはワケが違う。子実体だって菌糸の一部さ、どこに影響が出てるかわかったもんじゃねえからな。傷からヒポミケスキンに感染することもあるぜ、記憶菌核がやられたら、生え直したってそいつぁ今までのドクツルタケとは別菌だ」
「ちょっとーぅ!なんでそんなコワイこと言うのよぅッ!!シロちゃんを安心させてあげようとは思わないのッ!!?」
「俺ぁ気休めは言わねえ。大した傷じゃねえなら、クモタケは運びやしねえからな」
「ちょっとちょっとちょっとぉぉぉ!!やめて頂戴ッ!!大丈夫、大丈夫よシロちゃんッ!ここの先生は名医よッ!銀耳先生って言ってねぇ、不老不死のお薬にまでされていた先生なのよッ!そうよねカエンタケちゃんッ!?」
「そうだがガセだぜ。不老不死なんざあるわけねえ」
「ちょっとおおおおおおおう!!!」
銀耳は、またの名をシロキクラゲと申します。
シロキクラゲ属シロキクラゲ科のキノコで、その名の通り、キクラゲの白いやつでございます。
味はキクラゲより淡白でございますが、野生で見つかる事は稀ですので、古くから珍重されて薬としても用いられて参りました。
不老不死とはさすがにいきませんが、今でも肝臓や心臓に薬効があるとされているのです。
「大丈夫ッ!大丈夫なのよ絶対ッ!!そうでしょカエンタケちゃんッ!!?」
「・・・気休めは言わねえって言ってんだろう。なんで俺に振るんだ」
「・・・わた、しの」
シロフクロタケが震えながら言いました。
「わたしの、せいだ。私が、ドクツルタケ待ってたら・・・」
「シロちゃん?」
「私が、ちゃんと昨日、家に帰ってたら、こんなことにならなかったのに・・・」
「シロちゃん!違うわッ!」
「違わない!本当は私が刺されてたはずなんだ!私が・・・私のせいでドクツルタケ・・・っ!私が刺されていれば良かったっ!!」
「いいわけねえだろう、馬鹿タケが」
と、カエンタケ。
「命張って守った女には言われたくねえ台詞だ。ドクツルタケの傘に泥塗る気かぃ白いの。取り消しな」
「ううっ、ひっく、うっく・・・」
「泣くのは早ぇだろ。楽観も悲観もする必要はねえ。静かに待とうや」
「そうッ!そうよッ!!いい事言ったわカエンタケちゃんッ!!静かに待ちましょうッ!!希望を捨てちゃダメよシロちゃんッッ!!!待てばキノコの日和ありってコトワザでも言うじゃないッ!?静かに待つのよぅ今は!!」
「お前ぇがうるせえんだよ。黙れ」
長い長い時間が過ぎました。
それは確かに長い時間だったのですが、待つ方にとってはさらに百年にも感じられるほどの長さでした。
長い長い長い長い時間の果てに・・・
ついに、手術室の扉が開きました。
「・・・。終わったぞい」
「先生ぇぇえええええええええんッ!!!!どうだったのどうだったのどうだったのドクツルちゃんはぁぁぁああああッッ!!!!!」
現れた白く透き通るしわくちゃのキノコ、銀耳。
・・・に、いきなり迫り狂って行ったツマミタケを、カエンタケが蹴り飛ばして黙らせました。
足が無いように見えるキノコも、必要な時には、蹴れます。
「さっきっからギャンギャンうるさいのがおると思っていたが、ツマミタケか。ここは病院じゃぞ。松の皮ひっぱがすような声で叫ぶなら出ていってくれんか」
銀耳の顔は皺が多すぎて表情がわかりかねましたが、だいぶ迷惑していたようでした。
カエンタケが代わりに謝りました。
「すまねえな爺さん。この通り黙らせた。ドクツルはどうなった?」
「カエンタケか。黙らすついでに摘んで捨てて来てくれんか。ツマミタケはグレバの臭いがどうもかなわん」
「冗談言えるってことは、まあ大事にはならなかったってことで良さそうだな。白いの、安心しな。ドクツルタケは助かったぜ」
「ほん・・・と?」
「本当も何も無いわな。傷も浅いし菌糸も傷ついとらん。ヒポケミスキンも陰性じゃ。なんも無いのに杉の欠片取るのだけがやたら手間かかりおったわ。あんな患者は二度とごめんじゃまったく・・・」
「いやあああん先生ぇぇぇぇぇええええんッッ!!!愛してるわよぉぉぉぉ!!!」
「よさんかーっ!!抱きつくな気色の悪いっ!!カエンタケ、だから早くこいつをつまんで捨ててくれと!」
「ハッハッ、すまねえ銀爺、騒ぎ過ぎたな」
「患者は騒ぐもんじゃ!慣れとる!それよりこの阿呆を・・・」
「・・・・ドクツルタケ」
「んん?」
「ドクツルタケーっ!」
「こ、こりゃっ!そっちは手術室じゃ、入るなーっ!!」
けれどもシロフクロタケは聞いてはおりませんでした。
彼女はそのままドアを押しあけ、手術台の上のドクツルタケに駆け寄りました。
「ドクツルタケ!ドクツルタケぇっ」
「・・・・・・」
「ドクツルタケ?ドク・・・!先生ぇ、ドクツルタケが起きてないようっ!」
「当たり前じゃーっ!まだ麻酔がかかっとるんじゃ!こんな手術直後の患者に何させる気じゃ、出ていけっ!」
「うっ、うっ」
「銀爺、大目に見てやってくれ。こいつぁあれだ、ドクツルの嫁だ」
「なに?そうなのか、お前さん?」
「うっ、ううん?違う」
「・・・空気読めよお前ぇ」
「もうよい!嫁でもなんでも、とにかくここからは出ていってもらうぞ!神聖な手術室じゃ!患者は病室に運ぶから、騒ぎたければそっちで騒げ!」
ドクツルタケは助かったのでした。
運ばれて行く彼に寄生菌のように付き添いながら、シロフクロタケは今は安心のために泣いておりました。
「ドクツルちゃん・・・シロちゃん・・・良かった、良かったわねッ!ぐすっ。ひっ、ひぐしっ!!」
「やれやれだ。まったく」
まことキノコというものは、キノコ騒がせなものでございます・・・
そこではキノコが人間と同じように毎日暮らしておりました。
人間と同じように暮らしておりますと、人間と同じように怪我することもございます。
そんな時にはキノコも医者にかかるのです。
キノコの中にも名医はおります。ヤブ医者もおります。
治れば名医、枯れればヤブでございます。
菌曜連続???ドラマ
キノコな僕ら
第十八話 菌急手術
クモタケによって病院に運び込まれたドクツルタケは、そのまますぐに手術室へ送られました。
菌急手術でございます。
彼の後を追って遅れて到着したキノコ達・・・シロフクロタケ、ツマミタケ、カエンタケは、手術室の前で無為の時間を過ごしました。
シロフクロタケが幼菌のように固く縮こまって言葉も無く祈っているのを、ツマミタケが励まします。
「シロちゃんッ!大丈夫よッ!考えてみれば、アタシたちキノコじゃない!子実体が傷ついたくらいでどうなるものでもないわッ!菌糸が無事ならまた生えればオッケーよッ!そうでしょぅカエンタケちゃん!?」
「・・・とは限らねえぜ」
ここまでの流れをもともこも無くするツマミタケの台詞を、低く否定するカエンタケでございます。
「他菌に刺されるってなぁ、自己崩壊すんのとはワケが違う。子実体だって菌糸の一部さ、どこに影響が出てるかわかったもんじゃねえからな。傷からヒポミケスキンに感染することもあるぜ、記憶菌核がやられたら、生え直したってそいつぁ今までのドクツルタケとは別菌だ」
「ちょっとーぅ!なんでそんなコワイこと言うのよぅッ!!シロちゃんを安心させてあげようとは思わないのッ!!?」
「俺ぁ気休めは言わねえ。大した傷じゃねえなら、クモタケは運びやしねえからな」
「ちょっとちょっとちょっとぉぉぉ!!やめて頂戴ッ!!大丈夫、大丈夫よシロちゃんッ!ここの先生は名医よッ!銀耳先生って言ってねぇ、不老不死のお薬にまでされていた先生なのよッ!そうよねカエンタケちゃんッ!?」
「そうだがガセだぜ。不老不死なんざあるわけねえ」
「ちょっとおおおおおおおう!!!」
銀耳は、またの名をシロキクラゲと申します。
シロキクラゲ属シロキクラゲ科のキノコで、その名の通り、キクラゲの白いやつでございます。
味はキクラゲより淡白でございますが、野生で見つかる事は稀ですので、古くから珍重されて薬としても用いられて参りました。
不老不死とはさすがにいきませんが、今でも肝臓や心臓に薬効があるとされているのです。
「大丈夫ッ!大丈夫なのよ絶対ッ!!そうでしょカエンタケちゃんッ!!?」
「・・・気休めは言わねえって言ってんだろう。なんで俺に振るんだ」
「・・・わた、しの」
シロフクロタケが震えながら言いました。
「わたしの、せいだ。私が、ドクツルタケ待ってたら・・・」
「シロちゃん?」
「私が、ちゃんと昨日、家に帰ってたら、こんなことにならなかったのに・・・」
「シロちゃん!違うわッ!」
「違わない!本当は私が刺されてたはずなんだ!私が・・・私のせいでドクツルタケ・・・っ!私が刺されていれば良かったっ!!」
「いいわけねえだろう、馬鹿タケが」
と、カエンタケ。
「命張って守った女には言われたくねえ台詞だ。ドクツルタケの傘に泥塗る気かぃ白いの。取り消しな」
「ううっ、ひっく、うっく・・・」
「泣くのは早ぇだろ。楽観も悲観もする必要はねえ。静かに待とうや」
「そうッ!そうよッ!!いい事言ったわカエンタケちゃんッ!!静かに待ちましょうッ!!希望を捨てちゃダメよシロちゃんッッ!!!待てばキノコの日和ありってコトワザでも言うじゃないッ!?静かに待つのよぅ今は!!」
「お前ぇがうるせえんだよ。黙れ」
長い長い時間が過ぎました。
それは確かに長い時間だったのですが、待つ方にとってはさらに百年にも感じられるほどの長さでした。
長い長い長い長い時間の果てに・・・
ついに、手術室の扉が開きました。
「・・・。終わったぞい」
「先生ぇぇえええええええええんッ!!!!どうだったのどうだったのどうだったのドクツルちゃんはぁぁぁああああッッ!!!!!」
現れた白く透き通るしわくちゃのキノコ、銀耳。
・・・に、いきなり迫り狂って行ったツマミタケを、カエンタケが蹴り飛ばして黙らせました。
足が無いように見えるキノコも、必要な時には、蹴れます。
「さっきっからギャンギャンうるさいのがおると思っていたが、ツマミタケか。ここは病院じゃぞ。松の皮ひっぱがすような声で叫ぶなら出ていってくれんか」
銀耳の顔は皺が多すぎて表情がわかりかねましたが、だいぶ迷惑していたようでした。
カエンタケが代わりに謝りました。
「すまねえな爺さん。この通り黙らせた。ドクツルはどうなった?」
「カエンタケか。黙らすついでに摘んで捨てて来てくれんか。ツマミタケはグレバの臭いがどうもかなわん」
「冗談言えるってことは、まあ大事にはならなかったってことで良さそうだな。白いの、安心しな。ドクツルタケは助かったぜ」
「ほん・・・と?」
「本当も何も無いわな。傷も浅いし菌糸も傷ついとらん。ヒポケミスキンも陰性じゃ。なんも無いのに杉の欠片取るのだけがやたら手間かかりおったわ。あんな患者は二度とごめんじゃまったく・・・」
「いやあああん先生ぇぇぇぇぇええええんッッ!!!愛してるわよぉぉぉぉ!!!」
「よさんかーっ!!抱きつくな気色の悪いっ!!カエンタケ、だから早くこいつをつまんで捨ててくれと!」
「ハッハッ、すまねえ銀爺、騒ぎ過ぎたな」
「患者は騒ぐもんじゃ!慣れとる!それよりこの阿呆を・・・」
「・・・・ドクツルタケ」
「んん?」
「ドクツルタケーっ!」
「こ、こりゃっ!そっちは手術室じゃ、入るなーっ!!」
けれどもシロフクロタケは聞いてはおりませんでした。
彼女はそのままドアを押しあけ、手術台の上のドクツルタケに駆け寄りました。
「ドクツルタケ!ドクツルタケぇっ」
「・・・・・・」
「ドクツルタケ?ドク・・・!先生ぇ、ドクツルタケが起きてないようっ!」
「当たり前じゃーっ!まだ麻酔がかかっとるんじゃ!こんな手術直後の患者に何させる気じゃ、出ていけっ!」
「うっ、うっ」
「銀爺、大目に見てやってくれ。こいつぁあれだ、ドクツルの嫁だ」
「なに?そうなのか、お前さん?」
「うっ、ううん?違う」
「・・・空気読めよお前ぇ」
「もうよい!嫁でもなんでも、とにかくここからは出ていってもらうぞ!神聖な手術室じゃ!患者は病室に運ぶから、騒ぎたければそっちで騒げ!」
ドクツルタケは助かったのでした。
運ばれて行く彼に寄生菌のように付き添いながら、シロフクロタケは今は安心のために泣いておりました。
「ドクツルちゃん・・・シロちゃん・・・良かった、良かったわねッ!ぐすっ。ひっ、ひぐしっ!!」
「やれやれだ。まったく」
まことキノコというものは、キノコ騒がせなものでございます・・・
法正の女性向け親愛台詞を聞くべく、月英プレイで隠れ処に呼ぶ。
不倫だよ。明らかに。
でもね、仕方ないんですよ。無双8はキャラの組み合わせ制限厳しくてね、女キャラは少ない上に登場期間も短いんです。鮑三娘も銀屏も星彩も法正が退場してからしか使えないし、他勢力の女を使うと法正を探して知り合うのに一苦労だし、月英しかいないんですよ。
野郎相手の親愛台詞は聞き放題なんですけどね。ええ。この親愛システムは何か違う目的のシステムになりつつある気がしますよ。
手紙を送ったら例によって速攻で平服姿の法正が来てくれました。
衣装お披露目時はどうした法正と思った平服ですが、実際歩いてるの見るとそんなに悪くないですね。首に巻いた紐が限りなく趣味悪いだけです。
・・・この人はドリームキャッチャーと言い紐と言い、首に何か巻かなきゃ死ぬ呪いでもかかってるんだろうか。
法正「帰りを待っていましたよ。首を長くして・・・ね」
お待たせして申し訳ありませんでした。
もしかして私、待たせただけで恨まれましたかね。
法正「この悪党をもてなすとは、貴方も度量が広い。それとも・・・返礼を期待しての投資ですか?その心中はさておき、売られた恩は必ず返しますよ」
ごめんね、恨むどころか恩を感じてくれていたのね。
ただ友人として招いただけでこんなに感じ入ってくれるって、友達どんだけいないんだよ。
関係無いですが、法正は聞き上手そうですよね。人の本音とか弱みとか聞きだすだけ聞きだして何かの足しにしてそう。
月英もうっかり「声が小さすぎて聞き取りづらいのです」くらいは亭主の愚痴を言ってしまいそう。
そんな感じで1回目の訪問は終了しました。
続いて2回目の御招待です。例によって、次の隠れ処に移動するだけで即来ます。
法正「帰りを待っていましたよ。首を長くして・・・ね」
なんか借金取りみたいですね法正殿。
まあ、二度目の訪問からは女性向けの会話をしてくれるはずなんで、少しは照れるか褒めるか戸惑うかしてくれるんだと思いますけども・・・
法正「あなたは悪党を囲っている・・・。そんな噂が流れているかもしれませんね。なんなら、事実にしてしまいましょうか?」
二度目で抱きに来るか貴様。
照れも褒めも戸惑いもないね。凄いよね何だか知らないけどこの人の思考。こんなに嫌われ者の俺を招いてくれるんなら逆に好きなんでしょう?みたいなネガティブの追い風を受けて前に超来る。
人は後ろ向きでも前に走れる。見習いたい、この姿勢。
いや、しかし、大切な人に噂が立ったら迷惑かけるかもしれない、とかは考えないんですかね。こっちのことはそこまで大切には思ってないってことか。
そう思うとちょっと悲しくはありますね・・・
でもまあ月英も本命は別にいるしな。
噂立てられるのはガチで困るけど、孔明様も荊州がどうたらでそんなこと構ってられなさそうだし、遊びの関係と割り切ってGOということか。だってもうこの隠れ処システム自体、不倫およびホモ専用機能に近いしね今作。
法正なら多少乱れようと少なくとも国の不利になるような腐敗はさせまい。最低だけどもういいや。やっちまえ。
・・・ということで、一線を超えたであろう二人。
考えてみれば無双7でも2回目の逢瀬で、しかももっと際どい台詞で推定一線越えしてました。
あの時は3回目の逢瀬であなたの全てを知りつくしましたからもう逃げられませんよ感出してこられてインテリヤクザかくあらんと思ったものでしたが、さて、無双8では最終的にどこに行きつくのか。
三回目の御招待、GO!
法正「あなたの側は不思議と心地がいい・・・。そちらも同じ気持ちなら、これ以上ない幸福ですよ」
・・・・。
趙雲とかが言ったのならきっと爽やか極まりないであろう台詞が、なぜこんなにも裏がありそうに聞こえるのか。
今作、この台詞は文字だけで声が無いので、別にイントネーションで嫌みに聞こえるとか、そういうわけでも無いんですよ。
人は顔だけで勝手な印象をもたれるということをどこまでも掘り下げていく男法正。何のために。
法正「こちらを差し上げましょう。・・・俺への返礼?あなたが喜んで下されば、それだけで十分ですよ」
あ、傷ついた虎の牙くれた。
嬉しい!ありがとうございます!
喜ばなければあなたもこうなりますよっていう意味じゃ無いといいな!
いや、ほんとに、爽やかな台詞しか言ってないのに何でそんなに疑わしいのか法正よ。
まあ普段の行いですよね、要するに。普段の行いも無双8内に限ってはお前何一つ外道な事してないけどな。
むしろ悪そうな顔してるのに言ってる事が妙に視野が広くて温和なせいで物凄く格好良く見えてるところがあるよ今作。
もっと自分に自信を持とうよ。肩がぶつかった人が悲鳴をあげて逃げたり、訳も無く道で遠巻きにされたりしたくらいでそんなくよくよ?ぎすぎす?ギトギトしなくていい。
ことあるごとに自分を悪党とか卑下するから爽やかな台詞もなんかギトギトして聞こえるんだよ。
あなたは普通に素敵な人です。自信を持ちましょう法正殿!
法正「俺が入り浸って、あなたに近づく者が減ったかと。・・・寂しいとは言わせませんよ。この悪党が、何人分でも相手をしますから」
凄い自信だなおい。
3回目にしてどういう関係!?何人分ってナニを何人分!?もしかして暗に諸葛亮殿のこと念頭に置いてますかね、そういう意味でそういう感じなら刺激強すぎるんで自重してください!蜀はお前が参戦するまでそういう国ではありませんでした!
そもそもあれか、2回目で噂ばら撒いてたの法正本人の可能性あるのかもしかして。
こちらを孤立無援にして逃げられなくするための策か。さすがだなヤクザよ。
ていうか、エロい意味でも凄いけれども、エロくない意味だったらもっと凄くないですかこの台詞。よっぽど出来る奴か詐欺師じゃなきゃこんなこと女性相手に言えないですよ。いくら月英ったって女は言われただけで永遠の約束だと捉えますよ。大丈夫か法正!
でも確かに法正、諸葛亮とほぼ並ぶ国家の頭脳な上に、地位も金もありますからね。無双法正の場合はそれに加えて容姿と武力もありますしね。
大体、「受けた恨みも恩も必ず返す」って言い方変えればクソほどマメってことですからね。確かに何人分でも相手出来るんでしょうね。
さらに深読みすると、割と正史通りの台詞なのかも・・・
法正は地位についてから私怨で人を処刑したので性格クソだったと書き残された人物ですが、彼を処罰するべきだと進言する人がいても、諸葛亮はその功績を上げて訴えを退けています。
人材不足に喘いでいた蜀において、諸葛亮としては「じゃあ貴方が法正以上の仕事できるんですか」ぐらいは思ってたのではないでしょうか。
割と仕事を抱え込むタイプの諸葛亮がそんな対応をするほど法正には任せていたわけで、事実、何人にも代えがたい人物だったのでしょう。
また、私怨で処刑した、というのも、少なくとも処刑された人は法正にそこまで恨まれる何かをしたわけで、その何かが蜀にとっても害であると諸葛亮や劉備は思っていたかもしれません。
例えば、職場できっちり仕事をしつつも人の悪口を言いまくる社員がいたとして、それ自体はそんな大した犯罪ではありませんが、その悪口が広がって職場の雰囲気も悪化すれば、小さい会社であれば十分に傾く素因になるものです。
そういう人物を法正が「悪口を言われたから」という理由でぶっ殺したら、それは確かに暴虐ではありますが、蜀的には大変助かる暴虐ではあったでしょう。
なまじ左遷して他国に流れてそこでこっちの愚痴垂れ流されても最悪ですし。小人の害を除くのに法正は最良の人物だったのかもしれません。
など、色々考えてしまう深い台詞でありました。
いや、別にそんな意図もなく、ただのドエロい台詞なのかもしれませんが。
うーむ。やっぱり法正かっこいいですね。